犬は鰹節を食べてもいい?適量やアレルギーなどの注意点、栄養素

犬は鰹節を食べてもいい?適量やアレルギーなどの注意点、栄養素

犬に人間用の鰹節(かつおぶし)を与えても大丈夫なのか?削り節、出汁、鰹節の塊など、形は様々ですが、与える時の注意点を把握することが大切です。今回は、食べさせるメリット、量、与える際の注意点をご紹介します。

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犬に鰹節を与えても大丈夫?

ザルに入った鰹節

ドッグフードがなかった時代は、人間が食べた残り物を与えていました。味噌汁などを調理する際に使う出汁(だし)には、鰹節が使われています。つまり、日本で飼われているずっと昔から鰹節の成分を口にしていたことが多いと考えられるでしょう。

このような背景から見ても、鰹節を与えることには特に大きな問題はないと考えられます。ただし、与えすぎには注意してください。

犬に鰹節の出汁(だし)を飲ませても問題ない?

結論として、犬に鰹節からとれる出汁(だし)を飲ませることは問題ありません。出汁には食材の旨味成分がぎっしりと詰まっています。中でもかつお節には、旨味成分イノシン酸が多く含まれています。このイノシン酸のおかげで私たち人間が普段、飲んでいる味噌汁などの料理が美味しく仕上がるのです。

鰹節からとれる出汁(だし)は、犬の食事にもメリットをもたらします。ドッグフードに旨味成分を多く含む鰹節の出汁(だし)を適量加えることで、風味が豊かになり犬の食いつきも良くなります。

元々、犬は味覚が優れているわけではなく人間のように様々な味の種類を識別できないと考えられていました。しかし最近では、犬も旨味を感じ取れる可能性を示唆する研究結果も出始めていることから、犬に鰹節の出汁(だし)を飲ませる価値はあると考えられます。 ただし、何事もバランスが大事です。与え過ぎは下痢や嘔吐など体調不良の原因となりかねないためご注意ください。

鰹節の栄養素と犬に与えるメリット

食事中の犬

鰹節のメリットは、体を健康に保つために必要な栄養成分を色々含んでいるという点です。鰹節には、主に以下のような栄養成分が含まれています。

タンパク質

鰹節に含まれる成分で、注目したいのが「タンパク質」です。鰹節とは、乾燥させたカツオの魚肉であるため、非常に多くのタンパク質を含んでいます。犬にとってタンパク質は体を構成する筋肉・血液・皮膚や被毛などの材料となり、エネルギー源としても活用される大事な栄養素です。

カルシウム

青魚である鰹から製造される鰹節には、カルシウムも含まれています。カルシウムは犬にとっても骨を形成する上で大事な栄養素です。ただし、単体では十分な働きを発揮できません。鰹節には、そんなカルシウムの働きを補助する、リンやマグネシウムなどのミネラル、ビタミンDなどの栄養もバランスよく含まれています。

カリウム

カリウムとは、ミネラルに分類される栄養素のひとつです。カリウムには過剰な塩分を体外に排出する役割があり、血圧調整や心臓機能の維持において重要な栄養素となります。万が一、カリウムが不足すると、低カリウム血症を引き起こす恐れがあります。 その一方で過剰に摂取してしまうと高カリウム血症の原因となります。鰹節には、カリウムが多く含まれているため給与量には注意しましょう。

リン

ミネラルであるリンにはカルシウムと共に骨形成で必要となる栄養素です。不足することで骨に異常が起きる、食欲不振などのトラブルが発生します。ただし、リンは腎臓病などを患うことで体内に残留しやすい栄養素でもあります。腎臓への負担が増加してしまうため、高齢・腎臓病持ちの犬に対しては摂取量を制限させることが求められます。 鰹節にはリンも多く含まれているため、高齢・腎臓病持ちの犬の場合は、かかりつけの獣医師と相談してから与えてください。

鉄分

鉄分は体内で血液を生成する際に必要となる栄養素です。人間同様、鉄分不足で血が作れなくなると貧血を引き起こします。その結果、疲れやすくなる、被毛の質が低下するなどの症状も引き起こされるため、十分確保したい栄養素といえます。鰹節には、そんな鉄分も多く含まれています。

ビタミンB群

ビタミンB群とは、体内のエネルギー生成に関わる大切な栄養素です。ビタミンと名に付くB1、B2、B6、B12の他にパントテン酸、葉酸、ビオチンの計8種類を指します。 ビタミンB群は水に溶けやすいため加工の段階で失われやすいですが、鰹節にはある程度残留しています。

塩分の過剰摂取

塩分には血液やリンパ液など体液の調整に必要な栄養です、その一方で過剰に摂取してしまうと、体内での濃度を薄めようと血液量が増大してしまい心臓の負担が増してしまいます。その結果、心臓病や高血圧を招いてしまいます。愛犬のためにも飼い主さんは正しい知識の元、適切な塩分摂取量を守ってあげなければいけません。

今回解説している鰹節にも塩分が多く含まれているイメージがありますよね。ところが、鰹節の塩分含有量は100gあたり0.3gとごく僅かです。実際に与える量は、さらに少量であるため犬への影響はさほど大きくありません。当然過剰摂取は好ましくありませんが、健康な犬に対してトッピング程度であれば問題ないです。

犬に鰹節を与える際の適量や与え方

鷲づかみの鰹節

犬にとって鰹節は必ず与えなければいけない食材ではない、ということを忘れずに、犬に食べることを楽しんでもらうための、プラスアルファの食材として捉えておきましょう。

1日に与えて良い分量

鰹節の分量に正解はありませんが、与えすぎはよくありません。ドッグフードだけでも栄養は十分にまかなえます。そのことを踏まえた上で、小型犬でしたら1日2、3回まで、1回にひとつまみ程度の量までが良いでしょう。

鰹節の与え方

鰹節は、犬の食生活にバリエーションをつけることができる便利な食材です。犬も人間と一緒で、毎日同じ物ばかり食べていると飽きてしまい、食欲が落ちてしまうことがあります。犬は味覚よりも嗅覚が優れており、鰹節は香りが良いので喜んで食べる犬が多いようです。鰹節を与えることで、ごはんの食いつきが良くなり、食欲回復・増進が期待できるでしょう。

削り節をそのまま与える

削り節をそのまま、ドッグフードの上にふりかけて与えます。注意点として、ドッグフードの上にパッとふりかけただけの状態で与えると、美味しい鰹節の部分だけを先に食べて、鰹節がかかっていないところを残してしまうことがあります。そのような場合には、ドッグフードにまんべんなく混ぜて与えることをおすすめします。

出汁(だし)を与える

固形のドッグフードに、鰹節からとった出汁を入れて柔らかくしてあげることで、香りも良くなり食べやすくなります。愛犬の食欲がない時などに、試してみると良いでしょう。また、愛情いっぱいの手作りごはんに少し出汁を加えるだけで、犬の食いつきが違ってくるようです。

その他にも、保管しているドッグフードに出汁パックを入れておいて、鰹節の香りを移すだけでも、いつもより喜んでドッグフードを食べてくれることもあるようです。その場合には、出汁パックが湿気を含んでしまわないように管理してください。出汁パックは、塩分が添加されていないものを選びましょう。

【鰹節の出し殻(だしがら)を与える】

鰹節に含まれている塩分量は100g当たり0.3gです。塩分量はそれほど多くないのですが、塩分が気になる飼い主さんは、人の食事用に出汁をとった後の鰹節のだしがらを与えてみる方法もあります。

【手作り】

  1. かつおをボイルもしくはフライパンで焼く
  2. わかめを混ぜたご飯を用意する
  3. カツオを載せて大根おろしやショウガをトッピングする

たったこれだけ。
時間がない人でも簡単に1食分は、用意が可能です。

犬に鰹節を与える際の注意点

見上げている犬

鰹節の中には、犬に与えすぎると良くない成分も含まれているため注意が必要です。鰹節に限らず、初めて与える食材全てにいえることですが、最初からいきなり大量に与えるのはやめましょう。様子を見ながらごく少量ずつ、与えるようにしてください。

アレルギー

犬に鰹節を与える時に一番気をつけたいのが「アレルギー」です。鰹節は、魚を乾燥させて作られたものです。魚は肉類よりはアレルギーを起こしにくい食べ物と考えられていますが100%ないとは言い切れません。

既に魚のアレルギーを持っていることが分かっている場合は、鰹節を食べさせるのは控えましょう。また、食べさせた後に、下痢や嘔吐の症状が出たり、発疹が出て体を痒がったりするようであれば与えるのを中断してください。

下痢

アレルギーではなくても、鰹節を食べすぎたり、体に合わなかったりした場合、下痢の症状が出ることも考えられるので注意が必要です。下痢は犬でよく見られ飼い主さんも分かりやすい体調不良のサインです。必ず犬の様子や体調面をしっかりと見ながら与えるようにしてください。

ミネラルの過剰摂取

鰹節にはカリウムとリンが特に多く、またカルシウムとマグネシウムも含まれています。心臓病や腎臓に問題があるワンちゃんは、控えたほうが良いでしょう。また、今まで健康に問題がないワンちゃんでも、リンやカルシウム、マグネシウムを大量に摂取すると、尿中でそれらが結晶化しやすくなり、膀胱結石や尿管結石などが作られるリスクが高まりますので注意が必要です。

ただし尿結石は、これらのミネラルをたくさん摂取すると必ずなるものではなく、細菌感染や遺伝的な体質なども絡んで起こります。大量に与えすぎなければ問題が起こることはあまりないので、神経質になりすぎずに上手に鰹節を取り入れてみてくださいね。

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  • 病気
  • 病名

ドッグフードを食べなくなってしまう

鰹節を与えることのデメリットで一番気になるのは、食べ物の好みの変化です。鰹節を与えているうちに食べ物の好みが変化し、ドッグフードだけでは食べなくなってしまうこともあるかもしれません。

すべてのワンちゃんの好みが変わるわけではありませんが、そのような可能性があるということを頭に入れておくと良いのではないでしょうか。

犬用鰹節のおすすめ通販商品

また、ペットフード用も販売されているので、人と同じものを与えても大丈夫なのか不安を感じる方は、犬専用商品を取り入れてみるのも良いでしょう。飼い主さんが納得できる、安心・安全なものを上手に選ぶことが大切です。

ペッツルート (Petz Route) 無添加 まぐろけずり ふわふわ花 犬猫用 20g×2個
アイリスオーヤマ かつお節のふりかけパウチタイプ 80g HU-80KP

まとめ

鰹節にはタンパク質が豊富に含まれており脂肪分が少なく、与える量にさえ注意すれば、ワンちゃんに安全に与えられる食材です。また、鰹節は香りがとても良く、人間だけではなくワンちゃんの食欲も促進してくれます。

しかし、鰹節の成分の中にはワンちゃんにとってあまり多く摂取しない方が良いものもあるので、デメリットについてもしっかりと知って、与え過ぎないようにする必要があります。鰹節を上手に食生活に取り入れることで、より豊かになると良いですね。

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