犬が怒ると吠える?噛みつく?
犬はとても優しくて寛大な動物です。私たちの失敗にも穏やかに接してくれます。しかし、どうしても我慢できないことや嫌なことをされれば「怒る」という表現で人間に伝えようとします。
犬が怒るときには、
- 鼻にシワを寄せる
- 歯を見せる
- 唸る
- 吠える
- 噛みつく
などで怒っていることを伝えてきます。では、具体的にどのようなことに対して犬は怒るのでしょうか?犬が怒る理由や対処法を学んでいきましょう。
犬が怒ること1:大切なものを取られた
人間も自分の大切なものをいきなり取り上げられたら嫌ですよね。犬にも「所有」という概念があり、自分の大切なものがあります。
犬が「大切なもの」として、
- ごはん
- お気に入りのおもちゃ
- 子犬(母犬の場合)
などが挙げられます。これらを扱うときは特に注意が必要です。
対処法
犬が大切だと思っているものを「取り上げない」「触らない」ことが大切。
犬がごはんを食べている時などは邪魔をせず、絶対に途中で取り上げたりしてはいけません。どうしても取り上げなければならない場合は、犬の注意を逸らすなどタイミングを図りながら取り上げましょう。
犬が怒ること2:暴力を受けたとき
暴力などの攻撃を受けると、防衛本能から反撃したり「やめて欲しい」ことを表わすために怒るという表現をします。
対処法
イライラするなどどんな事情があっても、犬に対して暴力は振るわないようにしましょう。表情や雰囲気だけであなたの怒りは犬に十分伝わります。
犬が怒ること3:爪切りなど苦手なことをされた
爪切りや歯磨きなど、犬が苦手なことを無理やりしようとしていませんか?そんな時は「いやだよ!やめて」という意味を込めて怒りを表します。
対処法
愛犬が苦手なことへのイメージを変えましょう。たとえば、歯磨きが苦手なら「初めての歯磨きの時に苦しかった」「歯ブラシが痛かった」などマイナスのイメージがついてしまったのでしょう。「少しずつ」「ご褒美をあげながら」など愛犬が少しでも良いイメージを持てるように工夫してあげましょう。
犬が怒ること4:縄張りや権力争い
愛犬のお気に入りの場所やお家を飼い主さんが掃除した時や、多頭飼いなどで他の犬がお気に入りの場所を占領してしまった時などに、落ち着きなくそわそわしたり怒った様子を見せていることはありませんか?
これは、犬の本能で自分の居場所や縄張りを占領されてしまうとへの危機感からの怒りだったり、飼い主さんに対して「信用しているのになんでそんなことするの」と困惑していることもあります。
対処法
人のための場所、犬がいても良い場所、共有できる場所などの線引きをしっかりすることで犬にストレスを与えず、しつけにも繋がるため一石二鳥です。とはいえ、住宅事情などからも完全にスペースを分けるというのもなかなかむずかしいものです。
愛犬が安心して休めるケージやサークルなどを設置できるスペースを確保し、共有スペースでは縄張りを作らせないよう一緒にいることや譲り合うことに慣らせることが大切。縄張り意識などで飼い主に怒りを感じることのないよう、日頃のコミュニケーションやトレーニングで信頼関係を築けるようにしましょう。
犬が怒ること5:痛みを感じた時
どんなに穏やかな性格の犬でも、強い痛みを感じた時には反射的に怒ってしまう場合が多いでしょう。
散歩から帰って足を拭く時に強く握ってしまったり、ブラッシング中に毛が引っかかって痛みを感じたり。また、体を何気なく触っていて嫌がったり怒っている場合には、皮膚や内臓に異常がある可能性があります。
対処法
足を踏んでしまったり毛を引っ張ってしまったりという突発的な痛みについては、今後起きることのないように注意してあげればいいのですが、お腹などをなでたりしているだけで歯をむき出しにしたり唸るなどの場合は、皮膚にしこりや傷がないかを確認しましょう。何度触っても同じように抵抗する場合は、病気の可能性もあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
みなさんから寄せられた犬が怒る行動について
「愛犬が怒る行動」について、飼い主さんたちにアンケートを取ってみました。些細なことから当たり前だと思うことなど犬が怒るポイントは様々です。愛犬とトラブルのない生活を過ごすための参考にしてください。
女性 40代
耳の中を触ったとき。寝起きに構いすぎたとき。
女性 40代
他の犬が顔をくっつけてくると鼻をピクピクさせ、しつこくされると怒って噛み付く。
女性 30代
掃除機をかける時。玄関のポストに郵便物が投函された時。冷蔵庫の自動製氷機から氷が落ちる音がした時。ゴミなどをくわえて離さないのを無理やり取り上げた時。
女性 40代
犬猫など動物が映るだけでテレビに向かって吠えまくる(笑)でも、人が何をしても怒らない。
女性 50代
先住犬は2頭目が来てから、おもちゃで遊んでいるときに横取りされそうになると怒ります。穏やかな子で今までは怒ったことがないので、おもちゃがよっぽど大事なのでしょうね。
男性 50代
机の下でなにかを噛んでいるときに足を引っ張って出すときは唸り声をあげます。
女性 40代
靴下やハンカチをたたんでいる時に犬が咥えて持って行ってしまい、それを取り返そうとした時。
女性 40代
愛犬が寝ているとき、17歳の子供が触れるとウーと唸ります。酷い時は近くに寄っただけで唸るときも…。私が愛犬を抱いているときに子供が抱きかかえようとしたときも唸ります。
女性 20代
食事中にちょっかいを出した時。イタズラしとき。気に入ったものを取られそうになった時。
女性 30代
人に怒ったことはありません。犬に対して礼儀が出来てない子に怒ることがありますが、唸って教える程度で噛みつくことはありません。
女性 60代
お腹をちょっとさわった時、ウ~ッと言って怒ります。
女性 50代
自分のフードをもらう時に先住猫がそばを通ったり、誰かがちょっかいをだしたりすると、普段は平気なのに急にほえる。
女性 20代
出かけようとした時。2匹いるので片方をハグした時。犬が食べているおやつに手を出そうとした時。
女性 40代
初めのうちは頭としっぽを触ろうとすると威嚇してきましたが、現在は特にないです。
女性 40代
玩具やその時くわえている気に入った物を取り上げようとした時。お風呂に入れる時。構ってほしくて色々とアクションを起こしても、飼い主がテレビを見ていて無視した時。
女性 50代
郵便局のバイクの音、自分が認識していない車や人が敷地内に入った時です。
犬が怒ることに関するまとめ
「犬が怒ること」5つを紹介しました。あなたの愛犬に当てはまるものはありましたか?
人間も怒るとすごくエネルギーがいるし、いざ怒ると疲れてしまうことってありますよね?犬も同じ生き物だからきっと同じだと思います。仲良く暮らすのが1番の幸せですね。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ベータママ
おもちゃも同様に取り上げられないのは犬の固執性を上げることになり、しつけに良くないのです。
おもちゃを取り上げられて怒るというのは飼い主との関係がうまく築けていない証拠です。
誤りは修正すべきです。
50代以上 男性 ハリー
40代 女性 いんこ
実家へ帰省中に、ラムチョップステーキが夕飯だったのですが、父親がラムチョップの骨部分を犬に与えたのです。
生まれてはじめて食べるラムチョップに大興奮で骨を大事そうにソファーまで持って行ってガリガリ夢中で噛んでいたのですが、そろそろ短くなる頃なので喉に突っかかったら大変だと取り上げようとしたら、はじめて聞く唸り声とともに歯をひん剥いて私をけん制しました。
はじめて見た愛犬の野性味あふれる姿に、少々胸が痛みました。
40代 女性 RYUCH
40代 女性 SUSU
犬と暮らして10年目を迎えていますが、この考えはどうなんだろう、、と疑問に思っていました。犬からたくさんの癒しをもらい、大切な家族の一員と言うわりには上下関係を気にし刑務所のような規則を押し付けるとは、とても違和感を覚えてしまいます。
その意味で、今回の記事はとても共感を覚えました。犬だって嫌なことをされたら怒ります。豊かな感情を持ち合わせた動物です。ぬいぐるみではありません。
それでも、記事にもあるように、犬はとても心優しい動物です。
関係性がきちんと出来ている飼い主さんであれば特に、いきなり噛みついてくるといったことはしないはずです。「突然、怒りだして噛む。」といった話をたまに耳にすることがありますが、「止めてほしい、これ以上は怒るよ。」といったシグナルをきっと出しているのではと思うのです。
そのサインを人間側が見つけることが出来ないため、いきなり噛んだ!ということになってしまうのではないかなと思います。
鼻にシワを寄せる、歯を見せるといったわりと分かりやすい怒りのサインよりも前に、「嫌だ、止めてほしい。」といった不快のサインを出しているはずです。舌をペチャペチャ舐めたり、あくびをしたり、白目を剥いたり、尻尾を左に振ったり、お手入れをしている飼い主さんの顔をペロペロ舐めようとしたり、、全て不快、ストレスを表すサインです。
このサインに気づかずに続けていると、先ほどの鼻にシワを寄せる、歯を見せる、歯を当てる、唸るといった次のサインに進んでしまいます。
我が家ではたとえ犬のためになるお手入れであっても、嫌だというサインを出している場合はそこで止めるようにしています。耳掃除や歯磨きなど、途中で終わってしまうこともありますが、無理強いをして嫌いになり、耳掃除の道具や歯ブラシを見ただけで唸るようになってしまうよりも、少し時間をおいたり翌日に持ち越したとしても、長い目で見ればよほど犬のためになるのではと思うのです。
当然、食事をしている最中に取り上げようとしたり、そばに立つこともしません。自分がされたら嫌だなと思うことはしないようにしています。それで我が儘放題になったり、言うことを聞かなくなったりということは特にありません。
お互いがお互いを認めて平和に楽しく暮らしていければ、どちらが上とか下とか、そんな考えはどっちでもいいなと感じています。
なお、記事には書かれていませんでしたが、犬がたくさんのシグナルを出していたにも関わらず、噛むという最終手段を取らざるを得なかったということは、それだけストレスフルの状態に追い込んでしまっていたという意味にもなります。
噛むしかなかった、そこまで助けてもらえなかったということにとても傷つき、噛んでしまったことでとてもショックを受けます。犬が人、特に飼い主を噛むというこは、とても心に傷を負うのだと思います。
その上、上下関係が逆転していると思われ、噛んだということを厳しく怒られてしまったら、、、決して噛まなくなり、一見、正しいことだったと思うかもしれません。
ただ、噛むという最終手段を用いても分かってもらえなかった、理解してもらえなかったと感じた犬の心はどうなってしまうのだろうと思うと、とても不安を覚えてしまいます。
犬が飼い主に対して○○○の行動を取ることは立場が逆転している、、などといった説にいささか食傷気味でしたので、今回の記事は大変嬉しく拝見させて頂きました。
犬と暮らし始める方が、まず始めにこういう記事を目にすることが出来れば、そのワンコは幸せな犬生を送れるのではないかなと思っています。
20代 女性 てとまる
30代 女性 匿名
家の外に出ればそこは犬の社会ではなく人間の社会なのであって、飼主の言うことも聞けないような犬は他人にとって害でしかない。
上下関係を築けないということは指示に従えない事があるということであって、
例えば犬が車道に飛び出したくなったら飛び出させてストレスフリーを実現するの?
歯が痒いから他人の物に噛み付いてもストレス溜まるからって叱らないの?
そういう飼主は犬を外に出すべきじゃない。
女性 もふころ
50代以上 女性 S mama
私も愛犬が嫌がる事を普段わざわざする事は先ずありません。
でも愛犬が嫌がる事であっても、そうしなければならない時は毅然とした態度で嫌な事もします。
ウチの愛犬はシャンプーされる事や歯磨き、爪切り、耳掃除などケアされる事はほぼ嫌いです。
ウチは服従関係の躾をしっかりとして、あなたはこの家のリーダーではないと言う事をキチンと教えて来たので、そう言った嫌いなケアをする時も仕方なくでしょうが大人しく従ってくれています。
嫌がるから、怒るから今日はやめてあげる。
そうした事を繰り返せば犬は利口な生き物なので、嫌がり怒ればその嫌な事をされないと学習して覚えてしまいますよ?
私にとって愛犬は大切な子供のような存在です。
だからこそ、愛犬=子供が歯磨きしたくない!お風呂に入りたくない!と駄々をこねて怒って来るような事があっても毅然と悟らせるのが飼い主=親の役目だと思っています。
甘やかし、過保護にする事だけが愛情ではありません。
それに、犬を家族にしていて犬の習性を熟知している人ならば犬のカーミングシグナルに気付いてあげる事は出来るでしょう。
でも残念ながらこの世の中にいる誰もが犬好きな人間ではありません。
そうした犬が好きではない、犬の習性を熟知していない人間達もいるこの人間社会で共存させて行く為にも最低限の主従関係は必要だと思うのです。
犬もストレスを掛けられたのだから人を噛んでしまっても仕方ないではなく、噛みそうな状況になっても飼い主が毅然と叱るなりして制御させる事が出来なければハッキリ言って犬を飼う資格はないです!
そういう服従の躾をキチンと出来ていない飼い主さんが出来る事は、どなたかも書かれていましたが愛犬を家から一歩も出させない事だと思います。
キチンと服従の躾をして犬を家族にしている人まで同じように思われてしまうのは本当に迷惑なんですよね。
私も愛犬を大切な家族だと思っているからこその言葉なので理解して頂きたいです。
因みに我が家の愛犬は大型犬でも何でもなく超小型犬ですが、犬の体の大きさに関係なく服従の躾は大切だと思います。
50代以上 女性 銀子
もちろん理由もなくする事ではないので、誤飲などの危険性がある時に手を出すでしょうから、その時には例え愛犬が嫌がっても従わせられる関係性を築いていくべきです。
40代 男性 匿名
女性 猫
それを起こさない為の、渡しても返してくれるから、大丈夫!!の認識付けが、前提で。その為の声かけであり、交換の提案と、交換の練習では?
お互いの認知の誤りから来る事故勃発の防止でしょ?
怒るから…で、放置した挙句、タマネギやタバコ、美味しい匂いのガラス瓶…
うちの子、怒るから取り返せないの〜、なんてなった日には、自分の子供が死ぬかも知れないなら。アンタ、根性的取り上げるでしょ?ってなるわ。
何でもかんでも、ワンチャン、可哀想ですよね?
辞めてあげましょうね?みたいた書き方はどーよ?と思う。
30代 女性 チャマメ
50代以上 女性 おバカエンジェル
50代以上 男性 ヒデ
40代 男性 匿名
相手への猜疑心がぬぐえない時、人は必然的に相手を支配しようとします。実は犬も同じです。
犬を所有物とみなす人は徹底した主従関係を築くべきでしょう。
犬を家族とみなすには、犬を自分とは別個の対等な存在として信任し、同様に犬からも信任を得る必要があります。
人が犬に餌をやって面倒をみてるから対等じゃないという人は、犬から無形の対価をもらってる実感がないのでしょうか。そういう鈍感な人はそもそも犬をペットとして飼う意味がないのでは。
30代 女性 あられ
50代以上 女性 匿名
あとは、手術の後、抜糸が痛かったらしく怒ってました。これは本当に痛かったのでしょうから仕方ないですし、それでも噛もうとしないのは偉いと思いました。
30代 男性 匿名
咬む・唸る・牙を剥く行動減らすには例え嫌な事をされてもその行動をしなかった時に報酬を与えるべきです。(正の強化)
犬を特別視しすぎている人が多すぎです。
犬は人を傷つけることのできる危険な動物であると認識を持ってトレーニングの原理原則をしっかりと学んで飼育して欲しいと思います。
20代 女性 匿名
40代 男性 てるきち
その場から離れたくないのはわかりますが寝るのに仕方ない事なので困ってます。
50代以上 男性 よっしー
私が愛犬に相対して四つん這いになると、
口角を上げ歯をむき出しにして、
唸り声を出して左右に飛び、私を威嚇し攻撃態勢を取ります。
しばらくしてケンカごっこに飽きると、
私の顔をペロッと舐めて、
四つん這いになった私の胸に潜り込み体をこすりつけます。
そのままゴロッと寝転んで私に体をくっつけて眠ります。
きっと「怒っているフリ」をしているのだと思います。
40代 男性 あけびこのは
器を途中で取り上げて、また戻すを日々繰り返し、
さらに「待て」を学習させてからは
ワンコが餌を食べている途中で毎回「待て」と指示して食べるのを中断させ
器を取り上げて、少々餌の追加をして再び与える…を繰り返して躾けたので
今は器に手を添えずに餌を食べさせているけど
いつでも「待て」と指示すれば食べるのを一旦やめるし、餌の残っている器を取り上げても
全くワンコは怒りも唸りもせず、私を信じてまた器を戻してもらえるのを待ちます。
遊んでいる犬のオモチャも「頂戴」と指示すれば、こちらに渡してくるし
ワンコが家の中に落ちている輪ゴムでもビニール片でも紙クズでも
ゴミを拾ってくれば代わりに、おやつ1個と交換という暗黙の了解システムも構築しているので
こちらに渡してくれない物は、ほぼ無いです。
もし、餌やおもちゃでワンコが怒るようであれば「犬と人間との信頼関係に問題あり」だと思います。