ボルゾイの飼い方の基本
ボルゾイの飼い方には、ボルゾイの性質を考慮し、注意する点があります。毎日行うことから、定期的に行う必要があることまでの中から、いくつか紹介したいと思います。
- 毎日の食事
- 毎日の散歩
- 毎日のブラッシング
- 週に1~2回の耳掃除
- 週に1~3回の散歩以外の運動
- 月に1~2回のシャンプー
- 年に1度の予防接種
毎日の食事
食事は1日に2回与えます。与えるものはドッグフードが好ましいです。ボルゾイに必要な栄養がバランスよく含まれ、ラベルの通りに与えていれば体重管理なども楽に行うことができます。手作りしたい場合は、食べさせてはいけないものなど注意が必要になります。また、一度に多くの食事を食べさせると胃捻転という病気の原因になりますので注意が必要です。
毎日の散歩
ボルゾイの飼い方で大切になるのが散歩です。犬はその大きさが大きくなるほど必要な運動量も多くなると言われています。ボルゾイは大型犬なので、多めの散歩を必要とします。散歩は1日に2回、1度の散歩で1時間~1時間半、時々早歩きや小走りなども取り入れて行うことが望ましいです。
毎日のブラッシング
ブラッシングは被毛についた汚れを落とし、皮膚のマッサージの効果もあります。毎日行うことで、ボルゾイに怪我や異変はないかをチェックすることもできます。ボルゾイは毛の生え変わる春と秋にたくさんの毛が抜け落ちます。ブラッシングをすることは抜け毛対策にもなります。
週に1~2回の耳掃除
ボルゾイは外耳炎になりやすいので、耳掃除をきちんとしてあげます。し過ぎは逆効果になるので気をつけてください。
週に1~3回の散歩以外の運動
散歩同様、ボルゾイの飼い方で重要な点です。ボルゾイはもともと狩猟犬で、走り回ることが仕事でした。そのため、毎日の長めの散歩に加え、ドッグランなど広い場所で思いっきりダッシュさせてあげるなどの運動をさせてあげる必要があります。
月に1~2回のシャンプー
ボルゾイは皮膚が弱いので、シャンプーで体を清潔にしてあげることが大切です。しかし、頻繁なシャンプーは必要な皮脂まで落とし皮膚トラブルにつながることがあります。室内飼いであれば月1回程度で十分です。臭いがきつい場合などは月2回に増やします。シャンプーをするときは犬用のシャンプーを使うことを忘れないようにしてください。
年に1回の予防接種
動物病院では年1回の予防接種を勧めています。病気予防のために予防接種を受けさせるようにします。
ボルゾイの飼い方で注意すべきこと
ボルゾイの飼い方には注意が必要なことがあります。いくつかの点を以下で紹介します。
- ボルゾイの病気
- ボルゾイの怪我
- ボルゾイの運動
- ボルゾイのしつけ
- ボルゾイを飼うときの室温
ボルゾイの病気
ボルゾイにはかかりやすい病気がいくつかあります。その病気の中には、飼い主の日頃の注意で防げるものもあります。その一例で、胃捻転、外耳炎、皮膚疾患などが挙げられます。特に胃捻転には注意が必要で、発症したら早く処置をしなければ死に至る病気です。
食後すぐに運動させないことや、一度に多くの水や食事を摂らないこと、食事の際の食器の置き場所を高くすることなどで予防することができます。皮膚疾患には多くの原因が考えられるので、脱毛や皮膚の異常を見つけたら獣医師に診てもらうようにします。
ボルゾイの怪我
ボルゾイは大きな体に対して脚が細く、骨折など脚の怪我をしやすいです。散歩や運動をさせる際は、足場の悪い所を避けるようにします。
ボルゾイの運動
ボルゾイの飼い方で注意したいのが、この運動に関することです。ボルゾイは、犬の中でも多くの運動量を必要とする犬種です。毎日の散歩に加え、定期的に激しい運動ができるようにしてあげます。
運動不足は肥満の原因になり、肥満は脚への負担を増やすほか、様々な病気発症の引き金にもなります。また運動不足によりストレスがたまると、噛み癖や無駄吠えなどの異常行動の原因になることもありますので注意が必要です。
ボルゾイのしつけ
ボルゾイの飼い方で多くの方が心配するものの一つが、このしつけに関することです。ボルゾイは立ち上がると2mを超すと言われるほどの大型犬です。そのようなボルゾイが人や他のペットに襲いかかれば一大事です。そのため日頃からのしつけは欠かせません。周囲に危害を与えないように、かつ人間社会の音などの刺激で興奮しないようにしつけをします。
ボルゾイを飼うときの室温
暑さに弱いボルゾイを飼うときは、室温を23~25℃と高くなりすぎないように注意します。散歩や運動の際にも、夏の暑いときには時間を短めにする、日差しが強く暑い時間帯は避けるようにする、などしてあげましょう。
ボルゾイを飼う前に準備するもの
ボルゾイを飼うときは、事前にボルゾイの飼い方を調べ上げます。更に他の犬を飼うときと同様に、ケージ、トイレシート、首輪、リード、ドッグフード、食器、おもちゃ、犬用シャンプー、ブラッシング用品(スリッカーブラシ、ピンブラシ、コーム、ラバーブラシなど)、耳掃除用綿棒やイヤークリーナーなどを用意します。ただし、ボルゾイの飼い方を考えると準備に注意が必要な点もあります。
まず、ケージはボルゾイが成犬になったときに入れるサイズであることを確認します。次に、リードです。ボルゾイの飼い方の重要な点である散歩やしつけを円滑に始めるために、首輪やリードは子犬のときから慣らしておくといいです。子犬のうちは安いものや、柔らかいものでも問題ありませんが、成長し力が強くなってからは、リードが壊れボルゾイが逃げ出すことのないように、大型犬を考慮した丈夫なものが必要になります。
屋内でボルゾイを飼う場合、ボルゾイは抜け毛が多いので、部屋の掃除用に粘着ローラーやシートタイプの掃除用ワイパーがあると便利です。また、大きなボルゾイを病院などに運ぶのに軽自動車では大変なので、自宅の車の買い替えが必要になる場合もあります。万が一の病気や怪我の医療費などのために、まとまったお金も準備しておくといいです。
ボルゾイを飼う前に調べておくこと
ボルゾイの飼い方について調べる際、ぜひ次の点についても一緒に調べてほしいと思います。まずボルゾイのかかりやすい病気についてです。ある程度の病気の知識があると、その予防ができ、万が一の事態になっても対処が早まり命を救える可能性が高まります。
実際に、症状をみて胃捻転を疑った飼い主がすぐに対処し、そのボルゾイを救ったという話があります。次に、病気と併せてボルゾイを診てくれる動物病院を調べておくことです。特にボルゾイのかかりやすい病気に対処できる動物病院を探しておくといいと思います。それに併せてペット保険についても調べます。
ペット保険には、保障の範囲やその上限があるので検討に時間がかかると思います。家族に迎え入れる前からペット保険の検討をすることが望ましいと思います。最後に、ボルゾイの飼い方で重要な運動をさせる場所がどこにあるのか、毎週行ける場所で探しておくようにします。ボルゾイの飼い方を研究するのと同様、上記についてもぜひ知識を深めていただければと思います。
まとめ
ボルゾイを飼うのには、注意すべきことがいくつかありますが、一番はボルゾイと飼い主が互いに信頼し合い、周囲に迷惑をかけないように楽しい毎日を過ごせることだと思います。そのために、ボルゾイのことをたくさん知ってから飼っていただければと思います。これからボルゾイを飼う方がすばらしいボルゾイと出会えますように。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 ちゃんちゃん
40代 女性 ティナママ
ご近所ではなかなか会えませんが、ブリーダーさんなどを通じてボルゾイ仲間もできて、色々と情報交換などをしています。あまり見ない犬種だからこそ、お仲間とは気持ち的にも近づけてうれしいです。
ボルゾイはとても温厚なので、家庭環境さえ整っていれば育てやすいですが、病気やケガが一番心配ですね。私が一番気にかけているのがこの記事にも書かれている胃捻転で、食事は少し高い台を使ってあげるようにしていますし、散歩などの前に食事を与えないようにしています。
それから、ボルゾイは体の大きさに対して足が案外細いのでちょっぴりこわいです。ボルゾイ仲間の中に、自転車との接触事故で足を骨折してしまった子がいるんです…。結果的に色々とあって足首から下を切断することになってしまったので義足を検討しているそうです。私も今後、ケガにはしっかり注意していかないといけないなと思っています。
10代 女性 きらり