犬は小松菜を食べても大丈夫!
普段ドッグフードに野菜をトッピングしたり、手作りご飯を作っている飼い主の皆様は、大好きな愛犬にできるだけ栄養価の高い食材を食べさせてあげたいと思うことも多いと思います。では私たちも慣れ親しんでいる小松菜という野菜、果たして犬も食べて大丈夫なのでしょうか?
正解は、「食べても大丈夫」です。ここで、見た目が似ているほうれん草、チンゲン菜と比較してみましょう。小松菜とチンゲン菜はアブラナ科、ほうれん草はヒユ科に分類されます。どれも犬にとって食べられる野菜ですが、この中でも栄養価の高いものは小松菜といわれています。
犬に小松菜を与えた時に期待できる健康効果
小松菜は栄養価が高い野菜
冬場の寒さによって栄養をたくさん蓄える小松菜は、同じく冬場に多く収穫できるほうれん草と違ってアクが少なく、犬も食べやすい野菜です。手軽に購入できるので愛犬にはおすすめの食材です。では、栄養価はどうなのでしょうか?
小松菜に含まれる栄養成分は下記の通りです。(100ℊあたり)
- エネルギー:14kcal
- 水分:94.1ℊ
- カルシウム:170mg
- カリウム:500mg
- 鉄分:2.8mg
- βカロテン:3100μg
小松菜の栄養素の特徴は?
健康な犬が小松菜を食べることは問題ありません。小松菜は94%が水分でできており、そのほかにビタミンやカロテンが含まれています。カルシウム、カリウム、鉄分も含まれており、これらは牛乳よりも小松菜の方が多く含まれています。
特にカルシウムにおいては、ほうれん草の約4倍も含まれているため、実は栄養素がたっぷりの野菜なのです。βカロテンも豊富に含まれているため、免疫力アップや皮膚・粘膜の強化が期待できます。食物繊維が豊富にあるため、肝臓の働きも良くなるのもポイントです。
こんな子は要注意
栄養価が高い小松菜ですが、犬によっては小松菜を食べることを避けた方がいい場合があります。それは、環状線が悪い子です。小松菜を含む、アブラナ科の野菜は与えない方が良いと言われています。ヨウ素の吸収を妨げるイソチオシアネートという物質があるため避けたほうがいいと言われています。
犬に小松菜を与える時の量の目安
小松菜の栄養価が高く、食べても問題ないからといって、与えすぎには要注意です。これは小松菜に限ったことではありませんが、飼い主の皆様もお分かりのように犬は人間よりも体が小さく、体内に吸収される必要摂取量も異なります。
犬の体重やサイズによっても適切な量は異なりますが、一般的に与える野菜の適切量は、フードの10%と言われているようです。小松菜でしたら、葉1枚を目安として考えましょう。野菜は水分量が多いため、与えすぎると便が緩くなることや、下痢を引き起こす可能性があるので注意が必要です。とくに小松菜は水分量だけでなくカリウム量も多いので、摂取しすぎてしまうと頻尿を引き起こす恐れがあります。適切な量を与え、楽しい食事タイムにしたいですね。
犬に小松菜を食べさせる時の与え方
普段食べているドッグフードにゆでた小松菜をトッピングするだけでも、十分栄養価が高いためとてもおすすめです。今まで手作りごはんを作ったことがない飼い主さんは、まず小松菜のトッピングから気軽に始めてみましょう。
ここでポイントなのは、生ではなくゆでたものを与えること。小松菜にはシュウ酸が含まれていますが、ゆでることでシュウ酸を減らすことができます。シュウ酸は犬の健康にとってリスクがある栄養素なので、極力減らしてから犬に与えましょう。
犬に小松菜を与える際の注意点
生よりゆでたものを
小松菜は栄養価が高いことをお分かりいただけたところで、与える際の注意点を2つご紹介します。
まず1つ目は、ゆでたものを与えること。これは尿結石のリスクを軽減するためです。小松菜にはシュウ酸が含まれており、シュウ酸を取りすぎると、腎臓の病気である尿結石になるリスクが高まります。小松菜をゆでることによりシュウ酸を減らすことができますので、必ず茹でて与えるようにしましょう。
犬が小松菜を食べた際の消化を良くするためです。犬は野菜に含まれている食物繊維の消化が苦手です。小松菜を茹でることによって、消化がしやすくなります。また、あまり噛まないで飲み込んでしまう犬もいますので、茎の部分など特に消化が悪い部分については茹でた上で、細かく切って与えてあげましょう。
小松菜は正しく与えれば、とても栄養のある野菜です。水分量が多いため水分補給はもちろん、ビタミンCも豊富に含まれているため、筋肉や皮膚を強化してくれます。
アレルギーに気を付ける
小松菜の量は少量からスタートし、生ではなくゆでたものを与えましょう。もちろん生で与えても大丈夫ですが、与える際はとくに茎の部分をなるべくみじん切りにしてください。茎よりも葉の部分はビタミンCが豊富に含まれているだけでなく、柔らかい青葉の部分の方が胃への負担も少なく済みます。
犬の食物アレルゲンは肉類や乳製品、大豆、添加物などとされています。野菜の食物アレルゲンはあまり報告がありませんが、小松菜にアレルギーはないと断言できません。アレルギーの症状として、嘔吐や下痢、痒み、脱毛などがみられるので、初めて与える際はとくに愛犬の様子を観察しましょう。愛犬のアレルギーについて心配な方は、早いうちにアレルゲンを特定すると良いでしょう。
小松菜を使った犬用手作りごはんのレシピ
特別な日などは小松菜を使った手作りのご飯を上げると、喜んでくれるかもしれませんね。それでは、小松菜を使ったレシピを紹介します!
シニア犬にぴったり麩グラタン
麩には、脳にいいい影響があるといわれています。麩に含まれているグルテン酸が脳の記憶力の維持など、脳を活性化させる効果があるといわれています。また植物性タンパク質が豊富に含まれていることや低カロリーという点が、寝ていることが多くなるシニア犬にオススメです。
ちょっと贅沢♪牛肉チャーハン
牛肉を加えることで、食欲の促進が望めます。愛犬も喜んでくれること間違いないのレシピです。誕生日や記念日などの特別な日だけでなく、たまのご褒美として、普段のフードの飽き予防として、愛犬に作ってあげてはいかがでしょうか。
まとめ
犬への与え方に気をつければ、小松菜は栄養価の高い野菜です。犬に与えても問題のない食材だとお分かりいただけたかと思いますが、再度おさらいをしておきましょう!
- 小松菜は、免疫力アップや皮膚粘膜の強化に役立つ食材
- 与える際は茹でて細かく切ったものを与えること
- 適切量は、フードの10%、小松菜の葉1枚を目安に(※犬のサイズや体重によって異なります)
- 甲状腺の悪い犬には小松菜は与えないこと
普段のフードだけでは飽きてしまった犬や、老化予防に適切な方法で小松菜を食べさせてあげましょう。美味しくエイジングケアができますので、ぜひ愛犬のごはんに小松菜を使ったレシピも追加してみてください。
また、小松菜だけでなくキャベツやにんじん、もやしも犬が食べられる野菜として挙げられます。
いずれにせよ、生ではなくゆでて与えることをオススメします。愛犬に初めて与える野菜に対して心配な方や、食物アレルゲンを特定したい方は獣医さんに相談してみましょう。
犬が食べてはいけないものについてもっと知りたい方はこちら。
ユーザーのコメント
30代 女性 mika
ワンちゃんの体調に合わせて必要なものを自然の物から摂って健康になってほしいです。
30代 女性 ちびまま
30代 女性 あんず
小松菜はクセがないので食べやすいみたいですね。
シュウ酸が多いので茹でてあげるというのは知っていましたが、甲状腺に問題のあるわんこにはあげない方がいいと言うのは初めて知りました。
うちは問題ないのでこれからもあげようと思います^^
20代 女性 かねごん
ですがこの記事を読んでみて、栄養素が高く茹でてから与えると良いとありとても興味深くぜひ試してみたいと思いました。
ただ、甲状腺が悪いわんちゃんなどには与えるのは良くないともあり我が家のわんちゃんはそういった病気はしていませんので問題はないですが何にしても与える際の注意は大切だと思いました。
20代 女性 maimai
小松菜に含まれるシュウ酸が尿結石の原因になる、という知識だけがあったので、手作りごはんに使用することはほとんどなかったのですが、全体の10%までなら使用しても良いとわかり安心しました。
栄養価も高く、適量を守れば、むしろ愛犬の健康にも効果があるようなので積極的に取り入れたいと思いました。
30代 女性 愛華chanママ☆
50代以上 男性 匿名
毎朝、大きめの葉を茹でてあげています。生をあげるより茹でた方が良いらしく、サクサク残さず食べています。
女性 雀3号
ほうれん草と同じシュウ酸が含まれているので、結石持ちの愛犬には食べさせたことがありませんでした。貧血もあるので鉄分が含まれているのは魅力的です。
カリウムが豊富ということは、排出作用が高いということ。高齢犬や病気などで寝たきりになっている子には注意が必要ですね。うっかりお漏らしということもありえます。
カルシウムがとても多く含まれているので、心臓病を持つ子にも注意が必要になります。カルシウムを摂取することで心臓病の発作などリスクを高めてしまうことがあります。避けておくか、指定の量よりも少ない量で調整するなどの配慮が必要です。
特に病気などの問題がない子なら積極的に取り入れたい野菜ですね。ゴマやナッツと合わせることで骨粗しょう症予防や老化防止に効果が期待できます。他に、小松菜とトマトを合わせることでガン予防にも期待できます。
季節の野菜と合わせたり、適度に摂取することで愛犬の健康に繋げられたら最高ですね。
女性 シュナ
50代以上 女性 ババロア
小松菜の利点としては、カルシウムとカロテン、そしてビタミンCの含有量が豊富な点でしょう。ほうれん草ほどアクもないので、細かく切った根菜や肉類と炒めるのもおすすめですが、一時期流行ったグリーンスムージーは、合う子と合わないこがいるように思います。我が家の愛犬は、お腹が緩くなる傾向がありました。
女性 だぶるちょこれーと
小松菜の鉄分は野菜の中ではトップクラスといわれていて免疫力をあげ、Bカロテンが豊富といわれています。Bカロテンは粘膜を正常に保つので美容にも効果があると言われているんですね。
小松菜にはクロロフィルと言うデトックス効果が高い栄養素が含まれています。クロロフィルは高い細胞壁に守られているんですが、細かくする事で摂取しやすくなります。
なので、ミキサーにかけて作るスムージーに小松菜が取り入れられているのも、理由の1つなんですね。
わんちゃんに与える時も、食べやすくする意味でも細かく切ってあげるのは栄養的にも良いと思います。
消化が心配な場合は、茹でた小松菜をペーストにしてあげるのも良いかなと思います。
我が家では特別な日に焼いたお肉に添えたり、鶏胸やササミのひき肉に細かく刻んだ小松菜など野菜を混ぜます。
ポッキーのように細長くスティック状に形成したものをオーブンで焼けば、鶏肉と野菜のスティックジャーキーが出来上がります。
小松菜以外の野菜でももちろん大丈夫ですので、気軽にオヤツが作れます♪
甲状腺は病気以外にも高齢になると数値が下がりやすくなると言われているため、手作りご飯などで今まで食べていた食材が合わなくなる事もあります。
定期的に健康診断を受けると安心だと思います。
質の良い食事を美味しく楽しく愛犬とご飯タイムを過ごせるのが一番ですね♪
女性 匿名
次回入れてみたいと思いました。