犬は「じゃがいも」を食べても大丈夫です!与えていい分量や注意点まで

犬は「じゃがいも」を食べても大丈夫です!与えていい分量や注意点まで

犬にじゃがいもは与えてもいいのでしょうか?人間にとって身近な食材ですから、もし犬にも与えてOKならば、是非取り入れたいという方も多いのでは。今回は、犬にじゃがいもを与える時の注意点や、じゃがいもを使った簡単な犬用のレシピをご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬にとって「じゃがいも」は安全な野菜です

たくさんのジャガイモ

小麦や米、大豆などの穀類にアレルギーがある犬向けに「グレインフリー(穀物不使用)」というドッグフードが世界各国のメーカーから販売されているのをご存知でしょうか。そのほとんどが、じゃがいも(ポテト)が使用されている事からもわかるように、正しい方法で適量であれば、犬にとって「じゃがいも」は与えてよい野菜といえるのです。

与え方と分量

料理を待つ犬

犬はじゃがいもを食べても問題はありませんが、どんな風に与えてもよいというわけではありません。犬にじゃがいもを与える時の方法や分量をご紹介します。

必ず火を通してから食べさせる

じゃがいもを与える時は必ず火を通してから与えてください。じゃがいもは茹でる、蒸すなどの方法で調理しますが、どんな調理法でも、完全に火を通した状態で与えるようにしましょう。また、調理の際には水に晒すなどして、アクを減らす工夫もオススメです。

「潰す」「刻む」など細かくする

じゃがいもの形は、マッシュポテトのように潰したもの、あられ状や短冊状に切ったもの、ポテトチップスのように薄くしたものなどがあります。大きすぎなければ、料理に合わせて色々な形で与えても問題はありません。

あまりにも大き過ぎると消化不良の原因となります。また、じゃがいもの皮は、犬が消化不良を起こしやすい部分ですので、剥いて与えた方が良いでしょう。

1日に与えても良い分量

じゃがいもはカロリーが高い食材なので、過ぎると肥満の原因となります。そのため、食べさせる時は量に十分注意をする必要があります。

体重5kg位の小型犬の場合、それを1個全部与えてしまうと食べさせ過ぎになってしまうため、20~30gを量の目安にあげると良いでしょう。この場合のカロリーは約15~23キロカロリーになります。中サイズのじゃがいもは、大きめに乱切りして約40gですから1つの指針として覚えておいてください。

犬に与えるじゃがいもの適量は個体差によります。もしも、じゃがいもを食べた後に犬が嘔吐や下痢をするようであれば、もう一度量を見直してみてください。

繰り返し吐いたり下痢を起こす場合はジャガイモに対してアレルギーを持っている可能性があります。動物病院でアレルギー検査(リンパ球反応検査。IgE検査ではありません)が可能ですので相談してください。

与えるときの注意点

じゃがいもの皮をむく人

犬にじゃがいもを与える時には注意点があります。与え方を間違えると体調不良の原因となりますので、注意点はしっかりと把握しておきましょう。

「芽・皮」は取り除く

人間用にじゃがいもを調理するとき、芽は必ずえぐり取っているかと思います。これはじゃがいもの芽には有毒な「ソラニン」という物質が含まれているからです。ソラニンは犬にも有害な物質で、犬や人も食べた場合には中毒症状を起こします。

じゃがいもの皮は、消化されにくく下痢を起こしやすいので、芽を取り除きながら厚めに剥いて与えた方が良い でしょう。

「変色・未成熟」のじゃがいもは与えない

じゃがいもには、発芽しているもののほか、「緑色に変色したじゃがいも」や「未成熟のじゃがいも」もあり、 そこには有毒成分が含まれているので注意してください。

日に当たって緑色になった部分には芽に含まれている成分と同じソラニンのほかに、チャコニンという天然毒素が多く含まれています。これらが中毒症状を起こす原因になっていますので、絶対に犬に与えないでください。

中毒の主な症状には、吐く、下痢をする、腹痛、めまい、意識障害、痙攣、呼吸困難などがあり、ひどい時は死に至る場合もあります。

じゃがいもアレルギーに気を付ける

じゃがいもを与えると、場合によってはアレルギーを起こす場合があります。皮膚や毛並みの異変や痒み、目やに、嘔吐などのアレルギー症状が出ていないかをしっかり見極めて、これらの症状があったら、じゃがいもを与えるのはやめましょう。

小麦、米、大豆、トウモロコシといった穀物にアレルギーがなくても、じゃがいもにだけアレルギー反応を起こす犬もいますので注意が必要です。

与え過ぎると下痢の原因になるので注意

じゃがいもと白米を比較すると、炭水化物の含有量はじゃがいもの方が多くなります。炭水化物を摂取しすぎると太る犬もいます。茹でることで水分が多くなりますので、下痢を起こすこともあるようです。

このように、適量を超えると、良い栄養分が多く含まれている食品であっても、逆に不健康にさせてしまうこともあるので気を付けましょう。

じゃがいもに含まれる栄養素

ジャガイモを見上げる犬

じゃがいもに含まれる栄養素について今一度確認をしておきましょう。

ビタミンC

  • 抗酸化作用
  • 免疫力アップ
  • コラーゲンの生成

じゃがいもにはビタミンCが多く含まれています。じゃがいもに含まれているでんぷんが、加熱されてもビタミンCを守るので、効率よく摂取することができます。しかし、小さく切ってから加熱するとビタミンンCが多く失われるので、皮付きのまま加熱して、その後に小さくする方がビタミンCを多く摂取できます。

ビタミンCには、抗酸化作用や免疫力をアップさせる効果、またはコラーゲンの生成に必須のビタミンです。犬はビタミンC不足になると、コラーゲンの生成が徐々に少なくなり、関節の疾患を発症しやすくなります。老犬は、とくに自力でビタミンCを作り出す力が衰えてくるので、積極的に摂取させたい栄養素 です。

ビタミンCは水溶性ビタミンなので過剰に摂取すると尿などから排泄され過剰症はないといわれていますが、サプリメントや内服薬で摂取しすぎると胃腸障害や腎機能に問題がある場合は尿路結石などにも注意が必要といわれています。必要以上に摂取しないように注意しましょう。

カリウム

  • 高血圧防止
  • 筋肉や心筋の活動を安定させる

じゃがいもに含まれているカリウムには、体内の水分を調性する働きと、ナトリウム(塩分)を排泄する作用があります。犬の塩分を体内でコントロールする良い成分で、高血圧を防ぎ、筋肉や心筋の活動を安定させる効果があります。

食物繊維

  • 血糖値やコレステロール値の上昇を穏やかにする
  • 便秘解消
  • 腸内環境を整える

じゃがいもには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には糖やコレステロールの吸収を抑え、血糖値やコレステロール値の上昇を緩やかにする効果があります。

さらに、犬の便のかさを増やして排便を促す働きもあります。これによって便秘も解消されますし、腸内の有害物質を体外へと排出させて、腸内環境を改善する効果もあります。

また、膵炎などを患っている犬の場合、食事内容に制限があり、脂質の多い食材を避けなければなりません。じゃがいもは糖質も控えめで脂質もありませんので、膵炎の犬も食べれる野菜 です。

犬用の手作りご飯レシピ

じゃがいもは味も淡白でアレンジしやすく、ケーキなどの材料に取り入れることもできます。また、おやつにして与えることも可能です。今回は、じゃがいもを使った犬用の簡単な手作りごはんのレシピをご紹介します。

愛情たっぷり!わんコロッケ

愛情たっぷり!わんコロッケ

じゃがいも料理の定番、ボリュームのあるコロッケで愛犬も大喜び間違いなしです。人間用で使われている玉ねぎは使用していない、人気メニューです。

じゃがいもと鱈のオリーブオイル炒め

じゃがいもと鱈のオリーブオイル炒め

簡単、時短メニューです。鱈は淡白なので少しのオリーブオイルで炒めると香りも良く、犬も満足のメニューになります。じゃがいもは、電子レンジで加熱するか、鱈と一緒に炒めても良いでしょう。

じゃがいもの手作りおやつ

説明

穀物アレルギー対応。小麦や米・大豆関連、乳製品や油など一切使いません。食材はじゃがいもだけの犬用ソフトクッキーです。

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  • 食べ物
  • 手作りレシピ

じゃがいもと一緒に食べさせたい食材

かぼちゃとにんじん

じゃがいもと一緒に摂取すると犬に良い、おすすめの食べ物も色々あります。

にんじんや、ぼちゃ、ブロッコリーには身体の酸化を防ぐβカロテンやビタミンCが豊富に含まれています。また、「さつまいも」は「じゃがいも」と同じく食物繊維を多く含んでいるので、じゃがいもと一緒に、あるいは交互に与えても良いでしょう。

鶏肉も犬におすすめの食材です。高たんぱくで低脂肪の鶏肉とじゃがいもを一緒に摂取すると、ボリュームがありながらヘルシーな食事になります。鶏のささみはダイエット中の犬にも適した食材です。また、鶏肉やささみに含まれているたんぱく質には、犬の毛艶を整えてくれる効果も期待できます。

まとめ

手作りの料理やおやつを愛犬に与えたいと思っている方には、じゃがいもはアレンジがきき、使い勝手が良い便利野菜です。じゃがいもにアレルギーを持つ犬もいますので、始めてあげるときには十分に気を付けてあげてください。用してみてください。

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