犬は白菜を食べても大丈夫!栄養や効果、与え方から注意点まで

犬は白菜を食べても大丈夫!栄養や効果、与え方から注意点まで

犬に白菜を生のまま食べさせても大丈夫なのでしょうか?犬に白菜は注意することもあります。ここでは、白菜の犬への健康効果や、与える量の目安、結石・アレルギーなどの注意点、与え方やレシピなどをご紹介します。愛犬の手作りご飯にぜひお役立てください。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬は白菜を食べても大丈夫!

白菜

白菜は犬が食べてもいい食材の一つです。白菜が大好きで盗み食いをしてしまうほどのワンコもいるようです。犬にとって白菜は、水分が多く甘味がある食べやすい野菜だと考えられ、主食のドライフードなどと合わせて上手く取り入れることができるでしょう。

愛犬の食事がドライフードのみでも良質なフードでしたら、それだけでも栄養はまかなえています。そこに白菜をプラスすると、不足しがちな水分を効率よく摂れるようになるでしょう。

中には水をあまり飲まない子もいるかもしれません。水分をきちんと摂らないと、体の中の老廃物が排出されにくかったり、夏場などは熱中症にかかりやすくなったりすることもあります。水分は普段から十分に摂りたいので、白菜をいつものドライフードにトッピングしてあげると、食事からも水分を多く摂ることができて良いでしょう。

普段から愛犬の食欲増進のためにドライフードをふやかして与えているという場合は、白菜をプラスすることでさらに喜んで食べてくれるかもしれません。白菜には水分以外にも、腸内環境を整える効果のある繊維質も含まれています。

  • 白菜には食物繊維が多く含まれている
  • 白菜は水をあまり飲まない子にオススメ

子犬やシニア犬(老犬)も白菜を食べて大丈夫?

子犬やシニア犬(老犬)が白菜を食べても大丈夫です。ただし、子犬やシニア犬は消化器系が未発達だったり、衰えていたりするため、必ず食べやすく且つ、消化しやすいようにひと手間かけてください。小さく刻んだり、柔らかくなるまで茹でるなどして与えるようにしましょう。

健康な成犬で生のままの白菜が好きならば、少量を細かく切って生のまま与えることもできますが、子犬やシニア犬には茹でてあげた方が良いでしょう。特にシニア犬(老犬)は、水分補給量も減る傾向にあるため普段のフードに白菜をトッピングして水分量を補ってあげてください。

白菜に含まれる栄養と効果

診察を受けている子犬

白菜に含まれる栄養と、それらの健康効果についてご紹介します。白菜の95%が水分なため、栄養所要量そのものは微量ですが、多くの種類の栄養素が含まれているのが魅力です。

豊富な食物繊維で低カロリー

  • 腸内環境を整える
  • 低カロリーなのでダイエットに活用できる

白菜は、中国の不老長寿の薬膳の食材として重宝されていた食べ物だそうです。大根、豆腐と共に免疫力を高めるとされている「養生三宝(ようじょうさんぽう)」の一つであり、免疫力の他にも体力を高め滋養強壮にも良い食べ物とされています。

白菜の食物繊維には、腸内の善玉菌が増え、悪玉菌が排出されやすい腸内環境を作る効果が期待できます。便通の改善も期待できるかもしれません。

また、白菜の成分はキャベツの成分と似ていますが、キャベツに比べて糖質が少なく、カロリーが100g中14kcalととても低いので、ダイエットにもってこいの野菜なのです。

水分摂取量を増やしたいときに役立つ

白菜の「95%」が水分です。そのため、水分をもっと摂取させたい犬や、水分摂取量が減少しがちな冬場の水分補給源として役に立ちます。白菜を愛犬の普段のフードにトッピングして与えると良いでしょう。

白菜に含まれるビタミン

ビタミンA
ベータカロチン。皮膚、粘膜を丈夫にする。視力の維持にも必要。
ビタミンB群
様々な物質の代謝に関係。皮膚の健康にも関与、疲労回復。
ビタミンC
抗酸化作用、免疫力アップ。
ビタミンK
血液と骨の維持、酵素の働きなどに必要な成分。

この中でも比較的多く含まれているのが、ビタミンBの一つである葉酸とビタミンC、ビタミンKです。

ミネラル

カルシウム
骨や歯の構成成分。神経興奮伝達などに関与。
カリウム
ナトリウムと共に体液のバランスを保つ。細胞が機能するために必須。神経刺激の伝達や様々な代謝にも関与。
リン
骨や歯の構成成分。細胞膜の必須成分。エネルギー産生にも関与。

白菜にはカリウムやカルシウム、リンなどのミネラルも含まれています。その中でも白菜にはカリウムが多く含まれています。

ただし、どんな栄養素も過剰摂取はよくありませんが、特にカリウムの過剰摂取は、「高カリウム血症」となり健康に悪影響を及ぼすため、与えすぎには注意してください。これは特に腎機能が低下している場合に注意が必要ですので、必要に応じてかかりつけの獣医師さんに相談するようにしましょう。

イソチオシアネートはがん予防に期待されている成分

  • がん予防
  • 血栓予防
  • 消化促進

白菜は、アブラナ科に分類されます。アブラナ科の植物には「イソチオシアネート」という植物性化学物質(フィトケミカル)が含まれています。イソチオシアネートには、上記のようにガンを予防する作用があるとして注目されています。

ガン予防の他にも、血栓予防や消化促進などの効果もあるようです。ただし、このイソチオシアネートと関連物質は、甲状腺ホルモンの生成を阻害するゴイトロゲンとして働く恐れがあるため、甲状腺機能に問題(甲状腺機能低下症)がある犬の場合は、かかりつけの獣医師さんに必ず相談するようにしましょう。

白菜を与えていい量の目安

餌入れの前でおすわりしている犬

犬に主食以外の食べ物を与える際の目安量は「一日に必要なカロリー量の20%以内(※白菜100gあたり14kcal)」といわれています。

ドライフードを主食としている場合には、白菜とそれ以外のおやつや副食、トッピングなどを全部あわせて一日に必要なカロリー量以内になるようにしてください。必要なカロリー量は個体差がありますので、下記の記事も合わせてご参考ください。

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白菜はあくまでサポート的な副食や食材になるため、主食に影響が出ない程度の量を与えるようにしてください。

白菜の食べさせ方

キッチンで料理をする女性

芯が喉に詰まらないように細かく刻む

犬は白菜の「葉先」も「芯の部分」も食べて大丈夫です。白菜の芯は硬いため、大きいまま犬に与えると、体格や状況によっては喉に詰まらせてしまう恐れがあるので注意が必要です。

白菜の柔らかい葉先の部分や、芯の部分などをバランスよく与えられるように、細切り、もしくはみじん切りにして、一つまみ程度から始めてみるのがおすすめです。

茹でて消化しやすいように柔らかくする

犬に白菜を食べさせるときは、茹でて柔らかくしてから与えるのが良いでしょう。その方が白菜による水分補給もより効果的に行えるでしょう。

栄養がしみ出た茹で汁も与える

白菜の栄養素は、加熱することによって外へ流れ出てしまうものもあります。そのため、犬に白菜を食べさせるときは、白菜を茹でた汁を一緒に食べさせるのがおすすめです。白菜スープやあんかけにして、フードにトッピングするのも良いでしょう。

味付けしない

犬に白菜を与えるときに味付けは不要です。もし、茹でた白菜だけでは食べてくれないという時は、ささみなどの肉類と一緒に茹でたり、犬用ふりかけと和えたりすると良いでしょう。

どうしてもだし汁を使って白菜を茹でたいという場合は、大根や人参、キャベツなどの「犬が食べられる野菜」の切れ端を煮込んで、「ベジブロス」というだし汁を作ったり、顆粒だしを利用するのではなく昆布やにぼしなどからだしをとるのもおすすめです。

白菜を与える際の注意点

注意の看板を持ったパグ

食べさせ過ぎによる消化不良

白菜には食物繊維が含まれています。体に良い食物繊維ですが、やはり量が多過ぎると胃腸に負担がかかり、消化不良による嘔吐や下痢、逆に便秘などの症状が現れることも考えられます。

犬に白菜を与える時は、前述した「食べさせ方」でもお伝えしたとおり、消化しやすいように茹でて柔らかくし、食べやすい大きさにしたものを適量食べさせるようにしましょう。

甲状腺機能低下症の犬に食べさせない

白菜などのアブラナ科の野菜は、抗酸化物質イソチオシアネートがゴイトロゲンとして作用するとが言われているため、甲状腺機能低下症がある犬には与えない方が良いと言われています。

ゴイトロゲンは、甲状腺ホルモンの原料となる、ヨウ素の吸収を阻害する成分であるため、甲状腺機能低下症の治療に影響を及ぼす可能性があるからです。実際どれくらいの量で影響が出るのかは不明ですが、心配な犬の場合は獣医師さんに相談するのが安心です。

ゴイトロゲンは加熱すると失活するそうで、実際にヨウ素の吸収を阻害する効果が見られたのも生のアブラナ科の野菜を異常なほど大量に食べたり、実験的にゴイトロゲンを多く摂取させた場合だそうです。

甲状腺低下機能症の犬でも白菜を食べたからと言って必ず悪影響があるわけではないようですが、犬に白菜を食べさせないといけない理由もありませんので、甲状腺機能低下症の犬に野菜を与えたい場合には、アブラナ科以外の野菜にするのが良いのではないでしょうか。

また、甲状腺疾患以外にも腎臓病やアレルギーなどで食事に制限がある場合も、念のためかかりつけの獣医師に相談してから白菜を与えるようにしましょう。

人間用に加工した白菜は与えない

人間用に加工した与えてはいけない白菜の例です。

  • 鍋物にした白菜
  • お味噌汁にした白菜
  • 白菜の漬物
  • 白菜のキムチ
白菜そのものは犬にとって害のない食材ですが、人間用に調理したものや加工品などは与えないよう注意しましょう。

人間用の鍋物やお味噌汁などには、玉ねぎや顆粒だしなどを使用することも多いですよね。だし汁に流れ出た玉ねぎなどの成分によって、中毒を引き起こしたり、塩分過多になったりする可能性があります。そのため、犬に食べさせる白菜は、味付け前に取り分けるか、人間用と一緒に調理しないようにしてください。

また、お漬物やキムチなどの加工品は、塩分が多く含まれているため、犬に与えてはいけません。キムチは、にんにくや唐辛子が含まれており、それらは犬にとって危険な食べ物になるため、絶対に与えないようにしてください。

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  • 食べ物
  • その他食べ物・飲み物

その他の注意点

白菜に限らず、犬に初めての食べ物を与える際は、その犬の体質に合うかどうかに注意してください。アレルギーや消化不良を起こす食べ物もあり、どんな食べ物がそれらの原因となるかは犬によって違います。

白菜に対してアレルギーがある犬の報告はなく、また人間においても白菜は食物アレルギーを起こしやすい食べ物ではないようですが、何らかの理由で特定の食材が体質に合わない犬もいます。最初はほんの少量を与える程度にして、犬に嘔吐や下痢のような異常が見られないかよく観察するようにしましょう。

いつもと様子がおかしい場合は、すぐにかかりつけの獣医師に診てもらうようにしてください。

まとめ

白菜は冬野菜の代表で、旬の時期にはどこの家にも大抵ドカンと転がっているのではないでしょうか?

人間にはもちろん、犬にも必要な栄養を含んでいる白菜は、あく抜きする必要もなく、低カロリーで多くの種類の栄養素が含まれているとても嬉しい野菜といえます。そんな白菜を、ひと手間かけて愛犬の健康に役立ててみませんか?

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