犬にグレープフルーツを食べさても大丈夫?

犬にグレープフルーツを食べさても大丈夫?

犬にグレープフルーツを食べさせてはダメ!と聞いたことはありませんか?たしかに注意する点はありますが、与え方と量を間違えなければ栄養豊富な果物です。ここではグレープフルーツの犬への効果や目安量、注意点についてもご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬はグレープフルーツを食べても大丈夫です

シズル感あるグレープフルーツ

結論から言いますと、グレープフルーツは犬に与えても問題のない果物です。ただし注意すべき点がありますので、それは必ず守って気をつけてください。

また、柑橘類の匂いが苦手な犬もいるため、犬によっては食べられる、食べられないという好みの問題があるかもしれません。

与えていい分量

量り

一般的に、犬に主食以外の食べ物を与える際の目安量は「一日に必要なカロリー量の20%以内」といわれています。一度に与え過ぎずに一房だけでしたら、ひとまず問題ないでしょう。例として小型犬(体重10kg以下)の場合、一日に約40gが適量となります。

後述する「注意点」でもお伝えしますが、犬にグレープフルーツを与えすぎると、下痢や嘔吐の原因になります。また、果糖のとり過ぎも肥満の原因になるため、愛犬へ与える際は、その量に十分に気をつけてください。

与える場合は、小さく割いて、少しずつ回数を多くして与えると、一気に食べるより、喜びが大きく満足度も高くなるでしょう。

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グレープフルーツの与え方

果物を前にした帽子をかぶった犬

グレープフルーツを犬に与える際は、全ての皮を剥いて、果肉のみを与えるようにしてください。グレープフルーツの皮や白いスジは消化しにくく、消化不良で下痢や嘔吐の原因となります。

ちなみに最近では、免疫力を上げるアイテムとして、グレープフルーツの成分を抽出した「グレープフルーツシードエキス」というものも流行っています。皮などが心配、中毒が心配だという方は、犬用に開発されたアイテムを利用すると比較的安心して与えられます。

グレープフルーツシードエキスは経口摂取の他にも、傷口などの患部に直接つけることもできるようですから、ぜひ気になる方は試してくださいね。

監修獣医師による補足

グレープシードフルーツエキスは必ず希釈して使ってください。エキスやオイルはア濃度が高いため、直接つけると炎症を起こしたりかぶれる恐れがあります。

獣医師:平松育子

与える時の注意点

グレープフルーツを食べている犬

皮(外皮、薄皮、スジ)取ってから与える

先述しましたが、グレープフルーツの皮(外皮、薄皮、スジ)は必ず剥いて与えてください。グレープフルーツの薄皮やスジは、犬の胃や腸では消化しにくく、消化不良をおこしてしまいます。

アレルギーに注意

ソラレン中毒を起こさないように少量を与えていても、中にはアレルギーを引き起こす場合もあります。アレルギーの症状は、嘔吐、下痢、皮膚のかゆみ、皮膚の赤みなどがありますので、アレルギーが見られたら獣医師に早めに相談をしましょう。

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薬と一緒に与えない

グレープフルーツと薬は、相性が良くないため、服薬中の犬にグレープフルーツを与えないようにしてください。グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という成分が薬の分解を遅らせてしまい、薬の効き目が強くなりすぎるといわれています。

加工品は与えない

人が食べるグレープフルーツジュースやグレープフルーツアイス、グレープフルーツゼリーなどは、犬に与えないようにしてください。グレープフルーツ自体にも果糖が含まれている上に、人間用のおやつは、そこにさらに糖分が加えられているため、犬にとっては過剰な摂取になってしまいます。

もしそういったものを愛犬に与えたい場合は、砂糖を加えずに、グレープフルーツの甘みだけで犬用に作ってあげると良いでしょう。

ソラレン中毒に注意

グレープフルーツだけに限りませんが、柑橘系には、「ソラレン」という物質が含まれています。実はこれには、中毒性があります。この「ソラレン」があるから、柑橘系を犬に食べさせるのNGでは?と思われる方が多いのです。ですが、かなりの量を食べない限りは、ソラレンの中毒は出ないと言われています。

ただし、犬の体型などで個体差も有るため、心配を抱えながらグレープフルーツを愛犬に無理に与える必要はないでしょう。そして、もし与える場合は少量から始めていきましょう。

グレープフルーツに含まれる栄養素

栄養素

ビタミンC

グレープフルーツに含まれている注目をするべき栄養素はビタミンCです。ビタミンCには疲労回復効果や肌の健康を維持する効果だけではなく、抗酸化作用、抗ストレス効果、免疫力アップなどの効果もあると言われています。皮膚疾患に悩んでいる愛犬や、ビタミンCの生成力が衰えるシニア犬(老犬)に、補ってあげると良い栄養素です。

ペクチン

ペクチンは食物繊維の消化を助ける働きがあります。グレープフルーツと野菜を一緒に摂取すると、食物繊維の消化不良を防止してくれるためおすすめです。ちょっと便秘気味の時や、胃腸の調子が悪いときに摂りたい栄養素です。

リモネン

リモネンは、グレープフルーツをはじめとした、柑橘系のフルーツの皮に豊富に含まれています。このリモネンの香り成分は脂肪燃焼と食欲抑制の効果があるといわれています。皮に含まれているリモネンは皮膚に付着したり、かじって食べてしまうと刺激になりますので注意が必要です。

カリウム

カリウムは、体液のバランスを調整したり、筋肉の収縮に関わるミネラルです。塩分の取り過ぎを調整する、重要な栄養素になっています。

ただし、過剰に摂取したり逆に不足しても、体のバランスが崩れ、元気がなくなったり、食欲不振や筋力低下、不整脈など、健康に害を及ぼすため摂取量には注意が必要です。

その他に与えてもいい果物

大量の果物と犬

犬の健康に良い果物は、グレープフルーツ以外にもたくさん存在しています。ビタミンが豊富なみかん、パイナップル、キウイやオレンジやメロンなども、犬が喜んで食べてくれる果物として有名です。

果物には抗酸化作用や健康維持に必要な栄養素、食物繊維などが豊富に含まれているため、おやつ代わりに与えたり、ご飯のトッピングに与えたりと、大変活用できる果物です。

ただし、果物には果糖が含まれているため、あまりにも与えすぎると肥満の原因となるだけではなく、果物によっては体を冷やすものもあります。あまり食べ過ぎるとよくありませんので、与える量に注意をしながら上手に活用して行きましょう。

また、犬が果物をあまり好きそうにしていないのであれば、進んで与えたりしないように注意をしましょうね。

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  • 食べ物
  • 果物

まとめ

グレープフルーツで遊ぶ子犬

グレープフルーツなど柑橘系はNGでは?という意見から、豊富な栄養を持ちながらも、与えずにいた飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ですが、グレープフルーツは犬にとって有効な栄養分がたくさん含まれている果物です。「与える量と注意すべきこと」をしっかり気をつけていれば、私達人間と一緒に健康的においしく食べることができます。ただし、愛犬があまり好きではなさそうだなと感じた時は、無理に与えないようにしましょう。

また、グレープフルーツを愛犬に与えることに不安がある場合は、かかりつけの獣医師さんに相談してみるのも良いでしょう。グレープフルーツは、犬に必ず与えなければいけない果物ではありませんので、積極的に与える必要もない、ということも頭の片隅にいれておきましょう。

グレープフルーツなどの果物は美味しくて健康にも良いですから、ぜひ上手に普段の食生活に取り入れてくださいね。

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