犬はマンゴーを食べても大丈夫?皮がアレルギーの原因になることも

犬はマンゴーを食べても大丈夫?皮がアレルギーの原因になることも

甘くて美味しいマンゴーは犬が食べても大丈夫なのでしょうか?冷凍マンゴー、マンゴージュースなどの加工品は?ここでは犬がマンゴーを食べてもいい量や含まれる栄養成分、与える時の注意点などをご紹介します。愛犬の健康のためにも、しっかり知識をつけておきましょう。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬はマンゴーを食べても大丈夫です

切れ目の入ったマンゴーをスプーンですくう

基本的にマンゴーは犬が食べて問題のない果物です。ですが、食べる量や部位、犬の体質によっては、健康に悪影響を及ぼす場合があります。

完熟したマンゴーからの独特な甘い香りと、濃厚な味が大好きな子も多いと思いますが、どんな食材もそうですが食べたいだけ与えてもOKな食べ物ではありませんので注意が必要です。

マンゴーは水分量がとても豊富で、夏場の暑い時期の水分補給に最適です。食欲が落ちてしまっている犬でも食べられる果物のひとつなので、必要に応じて有効活用できます。

他にも、マンゴーにはたくさんのビタミンや栄養素が含まれています。それらは、私達人間にとってはもちろん、犬の体にも良い効果が期待できます。

しかし、良い効果はあれど、注意点もあります。飼い主さんに充分な知識があれば、マンゴーは安全に美味しく、犬に与える事ができる食べ物になるでしょう。

与えていい分量

果物を前にする犬

一般的に犬におやつを与える時は、一日に必要なカロリー量の20%以内が目安といわれています。生のマンゴーは、文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、100gあたり64kcalです。カロリーが意外と高いため、食べさせ過ぎると肥満の原因になります。

例として、小型犬(10kg以下)の場合、5~11gが一日の適量となります。ですが、必要なカロリー量は個体差がありますので、下記の記事も合わせてご参考ください。

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余談ですが、マンゴーに限らず、カロリー、糖分が多いフルーツはたくさんあります。バナナ、キウイ、桃、などです。また、未成熟な果物の実や種には、犬が中毒症状を引き起こす物質が含まれていることがありますし、ぶどうやレーズンは腎不全を起こすことがあるので犬に与えていけません。

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  • 食べ物
  • 果物

マンゴーの与え方

マンゴーの与え方

「皮」と「種」はきれいに取り除く

犬にマンゴーを与える場合は、皮と種をきれいに取り除いてから食べさせてあげましょう。マンゴーは、果肉だけを与えるようにしてください。種は、丸呑みして喉や消化器官に詰まってしまう恐れもあるため、誤食も含め十分に注意するようにしましょう。

与える頻度

マンゴーは糖分やカロリーが多く含まれているので、毎日与えるのは避けましょう。また、一食分をマンゴーだけで済ますのではなく、あくまでも間食として与えるようにしてください。

そして、いくら体に良い効果があるとは言っても、それまであげたことがないのに犬の体調が悪い時に初めてあげるのは避けましょう。

与える際の注意点

与える際の注意点

犬にマンゴーを与える際は、必ず種を外し食べやすい大きさに切ってあげましょう。種は食道や胃腸で詰まる恐れがありますし、中毒の原因となるシアン化物が少量含まれています。

その他にも、以下のような点に注意が必要です。

アレルギー(接触性皮膚炎)に注意

マンゴーの果皮には、漆によるかぶれの原因であるウルシオールと似た成分(「マンゴール」呼ばれることもあるようです)が含まれ、接触性皮膚炎の原因になる可能性があります。

犬はウルシオールに人間ほど反応しないという話もあり、可能性はあまり高くないかもしれませんが、この成分にアレルギーのある犬にマンゴーを食べさせてしまうと、唇や顔が赤くかぶれたり腫れたり、かゆみなどを引き起こす可能性が考えられます。

また人間では、マンゴーに対する食物アレルギーが起きることもあるようです。犬でもマンゴーに対する食物アレルギーが起こることがあるかどうかは分かりませんが、犬の食物アレルギーでは皮膚症状(かゆみやあかみ、脱毛など)や消化器症状(下痢や軟便、嘔吐など)が見られます。

犬は自分にアレルギーがあるかどうかなんてわかりません。マンゴーを食べさせる時は、皮をむいて少しずつ与え、その後体のかゆみや腫れ、下痢や嘔吐などがないか確認しましょう。

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食物アレルギーをもつ犬は意外と多いようです。ここではアレルギーの原因や症状、対策について詳しく調べてみました。

  • 健康
  • ヘルスケア

食べ過ぎると嘔吐や下痢も

犬にマンゴーに対するアレルギーが無いとしても、与えすぎには注意が必要です。

マンゴーなどの果物はカリウムが豊富で糖質が高いものが多いため、摂りすぎてしまうと肥満の原因になったり腎機能が低下している犬などでは健康への悪影響を及ぼすことがあります。

加工品は与えない

マンゴーには、ドライフルーツや、市販のプリン、マンゴージュースなどの加工品やスイーツがたくさん販売されています。

人間が食べる物として販売されている商品には、加糖されているものや牛乳を使っているものも多く、犬に与えるには適していないことが多いです。マンゴーだけを原料にしたピューレやジュースでしたら、少量与えることができます。

ドライマンゴーは、原材料がマンゴーのみで砂糖がまぶされていなものであれば、犬に与えても大丈夫なこともありますが、カリウムが非常に多く含まれていますので積極的に与えることは控えましょう。また、腎機能の低下している犬では与えない方が良いでしょう。

また、ドライマンゴーは生のマンゴーに比べて食物繊維を非常に豊富に含みます。加工品のマンゴーは、犬には与えないほうが無難と言えるでしょう。

冷凍マンゴーも、原材料がマンゴーのみでしたら、犬が食べても大丈夫です。しかし、人間同様に、犬は冷たいものを食べ過ぎると下痢をする可能性もあるため、解凍してから食べさせる、または少量にとどめるのが良いでしょう。

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適量であれば犬にドライフルーツを与えても良いのですが、与えてはいけないフルーツや添加物に注意しましょう。糖質や食物繊維の摂りすぎになってしまう恐れがあります。与える必要の有無を適切に判断しましょう。

  • 食べ物
  • 果物

マンゴーの栄養素

栄養素と健康効果

水分

生のマンゴーは非常に水分量の豊富な果物で、全体の80%以上が水分で出来ています。夏の暑い時期、食欲があまりなく、お水も飲んでくれない時や、熱中症の予防などに水分補給として犬に与えるのに、とても適した果物です。

ビタミン

マンゴーには「ビタミンC」や「βカロテン」などのビタミン類が含まれています。特にβカロテンは多く含まれています。

犬は体内でβカロテンからビタミンAを合成することができます。またβカロテン自体も活性酸素の働きを抑止し、免疫力を上げてくれる抗酸化作用を持つようです。

さらに、ビタミンCとの組み合わせで、犬の老化防止や被毛や粘膜の健康維持にも期待ができるかもしれません。老犬の健康維持にも良いでしょう。

マンゴーの場合、青い状態のうちはビタミンCが豊富で、完熟するほどにβカロテンが増えると言われています。しかし青い状態で食べるマンゴーは品種にもよりますが酸味が強いものもあるそうですし、日本では完熟前に食べるためのマンゴーはあまり売られていないでしょう。

消化酵素

マンゴーに含まれる「たんぱく質消化酵素」の力で、たんぱく質の消化を助ける効果も期待されています。マンゴーなどに含まれる植物由来のたんぱく質消化酵素は、胃酸にも強いそうです。

マンゴーと一緒にドッグフードやたんぱく質を多く含む食材を食べた場合に、それらの消化吸収がより良くなるかもしれません。

カリウム

マンゴーには「カリウム」も多く含まれています。カリウムは、犬にも必要なミネラルですが、摂り過ぎもよくありません。

マンゴーだけではなく果物にはカリウムを多く含むものが多くありますので、食べ過ぎには注意しましょう。腎機能が低下した犬などでは特に注意が必要です。

食物繊維

マンゴーには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が含まれています。また、前述したように水分量がとても豊富なので、犬の腸内環境を整え、便秘の改善に繋がることが期待できるかもしれません。

葉酸

「葉酸」とは「ビタミンB9」の事で、マンゴーに豊富には含まれています。葉酸はDNAの合成にかかわっていて、胎子期の細胞分裂の他にも赤血球を作る際にも特に必要とされ、葉酸の摂取は貧血防止に繋がると言われています。

犬は体内で葉酸を生産していますが、必要量に対してどのくらいの量が生産されているかは不明のため、食事から十分な量を摂取する必要があります。不足してしまうと貧血や体力の低下などの原因になる可能性があります。

特に妊娠中の母犬には大切な栄養素で、葉酸不足になると子犬に口蓋裂や脊椎の奇形などのリスクが高まってしまいます。妊娠中にお母さん犬に特に、摂取させたい栄養素のひとつです。

犬用のおやつもオススメ!

犬用に作られている市販のおやつは、安心して食べさせられるのでないでしょうか。ただし与えすぎには注意してくださいね。また、ドライフルーツタイプのものは、カリウムも食物繊維も豊富なので与え過ぎには特に注意しましょう。

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まとめ

大事なのは与え過ぎないことと、皮や種を取り除いて全て少しずつ食べさせてあげることです。小さくカットしてあげると、食べやすいでしょう。

皮はアレルギー(接触性皮膚炎)の原因になるかもしれない成分が含まれていますし、種は大きくて硬いですし、種の中には害のある物質も含まれています。

皮もむかずにそのまままるごと与えてしまうと、種による事故が起こるかもしれませんし、そんなにたくさん食べてしまってはカロリーもオーバーしてしまいます。

美味しいフルーツを犬と一緒に楽しむためにも、手間を惜しまずに犬に合った形で用意してあげてくださいね。

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