ドーベルマンの性格や特徴について

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ドーベルマンの性格や特徴について

警察犬と言えばドーベルマン!というほど、その威厳のある見た目や、知的で忠実なイメージの「ドーベルマン」。その魅力から、熱心な愛犬家も多い犬種のひとつです。今回はそんなドーベルマンの魅力と秘密に迫って行きたいと思います。

ドーベルマンの歴史とは?

花畑に座るドーベルマン

ドーベルマン・ピンシャー、ドーベルマン・ピンシェルとも呼ばれる現在の「ドーベルマン」は、19世紀末のドイツのテューリンゲン州で、カール・ルイス・ドーベルマン氏によって警備犬として作出されました。
その作出には、ジャーマン・シェパード・ドッグとジャーマン・ピンシャー、ロットワイラー、マンチェスター・テリアが使われたといわれています。

当時税金徴収官をしていた、カール・ルイス・ドーベルマン氏は、その仕事で優秀な警備犬を必要としていたため、自身の手でドーベルマンを作出しました。
その優秀さが評価され、1899年には犬種クラブが設立されました。その後、1908年にアメリカに持ち込まれ、1910年には警察犬として活躍するようになりました。
また、第1次世界大戦では軍用犬として活躍し、日本でも1930年に軍用犬として起用された歴史を持ちます。

ドーベルマンのタイプ

ドーベルマンにはヨーロピアンとアメリカンの2つのタイプが存在しています。
ヨーロピアン・タイプは主に使役犬として活躍していて、大型犬でがっしりとして筋肉を増長し易いといわれます。

現在、ヨーロピアン・タイプは飼育頭数がかなり少なくなっていて、混血タイプが増加傾向にあります。
アメリカン・タイプは主にショー・ドッグやコンパニオン・ドッグとして飼育されていて、日本ではアメリカン・タイプが一般的といわれます。
アメリカン・タイプはヨーロピアン・タイプよりも小さく、人懐こいので飼育し易いといわれます。

ドーベルマンの性格や特徴

ドーベルマンと小型犬

被毛が非常に短く筋肉質で力強く、がっしりした体格をして優美な筋肉質から犬のサラブレッドとも呼ばれます。

ドーベルマンの主な性格とは?

見た目は怖いという印象を与えるドーベルマンですが、実際の性格は人懐こく甘えん坊で、友好的で穏やか、家族に非常に忠実で子供を愛する犬種だといわれています。
そして、知的で好奇心が強く、飼い主に対しては従順で非常に訓練し易い犬種なので、しつけがしやすいタイプといえます。

強い忠誠心と忍耐力を持つが、家族以外の人・他の犬に対しては警戒心が極めて強く、縄張り意識も高いので攻撃的になりやすい一面もあります。
体も大きく力が強いので、仔犬の時期にしっかりとしつけることが重要です。

非常に利口で警戒心に富んだ犬種であり、警護する能力に優れているので、番犬としての能力は素晴らしいものがあります。

ドーベルマンの特徴

ドーベルマンは警備犬として改良された犬種である為に、難しい訓練でも耐えられる非常に賢い犬種の1つで、軍用犬、警察犬、麻薬探知犬、番犬、盲導犬等様々な分野で活躍する万能犬と言えるでしょう。

ドーベルマンは断尾や断耳をする犬種でしたが、現在では動物愛護の観点からしない場合もあります。
但し、断尾や断耳をしていないドーベルマンは、あまりにイメージが違うため、ドーベルマンと分かる人は少ないかもしれません。

しつけと運動

知能の高さから人間の脳を持つ犬ともいわれるので、毎日、知的な運動と肉体的な運動が必要で、運動が少なかったり、運動出来なかったりすると、欲求不満になり、破壊行動に出る事もあるので注意が必要です。
ドーベルマンをコントロールできなくなったら、怪我人が出たり重大な事件に発展する可能性もありますので、しつけは必要不可欠です。

しつけは必要ですが、ただし、素人が絶対にやってはいけない訓練があります。
それは「襲撃訓練」です。

警察犬などが相手に向って行く訓練の事で、ほとんど一般の飼い主は教える必要がない訓練内容です。
襲撃訓練をすると、何かの拍子に飼い主に対してでも襲撃してしまう場合もあるので、くれぐれも襲撃訓練だけはしないようにしましょう。

基本的には室内犬

寒さに非常に弱いので、室外飼育には向きません。
また、多くの運動を必要とする犬種なので、毎日長時間のジョギング・自転車での並走・散歩・ドッグラン等で思いっきり走らせる等をして十分に運動させるようにしましょう。

ドーベルマンのカラー

ドーベルマンのカラーにはブラック、ブラウン、ブルー、イザベラに赤錆の斑がありますが、特に希少なカラーにはブルー・カラーとあまり認められないホワイト・カラーがあります。
ブルー・カラーのドーベルマンは脱毛症になりやすく、ホワイト・カラーのドーベルマンは深刻な健康障害を引き起こし易いといわれています。

ドーベルマンの罹り易い疾患

子犬と女性

ドーベルマンがかかり易い疾患としては、胃捻転、股関節形成不全、ブルードーベルマン症候群、肥大性心筋症などがあります。

胃捻転

突然発症し、胃がねじれる事からショック状態に陥り、放置すると数時間で死亡する緊急を要する疾患です。

胃捻転は、脾臓と胃へ分布する血管と共に胃全体が時計回り又は反時計回り方向に90℃から360度捻じれるものまであり、捻転の程度にもよりますが、胃の入り口である噴門と出口である幽門が閉塞する為、胃内はガスと胃液が時間と共に充満して異常に膨満し、放置すると数時間で死亡する怖い疾患です。

ガスを吐き出す事が難しい、大型犬で深い胸を持つ犬種が罹り易い疾患で、ドーベルマンの他にも、グレート・デーン、ボクサー、セント・バーナード、ジャーマン・シェパード・ドッグ等の大型犬や超大型犬に多く、遺伝的要因も考えられています。

ですが、例外として中型犬ではコッカー・スパニエル、バセット・ハウンドなど、小型犬でも、ダックスフンドやトイ・プードル等も比較的稀ですが、起こる可能性があるので中型犬や小型犬でも気をつける必要がある疾患です。

胃捻転はあらゆる年齢で発症し、雄に多い傾向があり、比較的早期に発見した場合は20~30%で、発見が遅れた場合は40~50%の死亡率となる緊急性が高い疾患と覚えておきましょう。

股関節形成不全

股関節形成不全とは太腿の骨と骨盤を結合する股関節が先天的に異常な状態をいわれ、最近では股異形成ともいわれます。

股関節形成不全は遺伝性疾患で、ドーベルマンの他にも、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、セント・バーナード、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、秋田等の大型及び超大型犬で発症例が多いといわれます。

その頻度に際差は認められておらず、生後6か月から1歳齢頃までに発症する例が多い傾向にあります。

病理学的には股関節寛骨臼の発育不全・変形、大腿骨頭の変形・扁平化により股関節が弛緩し、後肢の慢性的な跛行やモンローウォークと呼ばれる歩行時の腰のふらつきや横座り等が認められます。

ブルードーベルマン症候群

正式にはカラーミュータント脱毛症といわれ、毛包の発育異常とメラニンの形成障害を特徴とする遺伝性疾患です。

ブルーやフォーンの被毛を持つドーベルマンに発症する疾患で、脱毛が起こる毛色変異性脱毛症であり、被毛の艶が無くなったり、フケが異常発生したりする等の症状が認められ、全身で脱毛し、脱毛した部分に膿胞が発生します。

グレート・デーンのブルー・カラー、チャウ・チャウ、ウィペット、ダックスフンド、イタリアン・グレーハウンド、サルーキ、ミニチュア・ピンシャー、プードル等でも発症します。

一般的には3か月~3歳頃から徐々に発症し、虫食い状態と被毛の淡色化が認められ、被毛が薄くなるのに伴い、フケが出て毛穴の細菌性の炎症を示し、最終的にはカサカサした脱毛となっていきます。

主に体幹に認められ、頭部及び四肢には殆ど認められません。
二次的な細菌感染性の皮膚炎がなければ、掻痒感を感じない事が多いといわれます。治療に特効的なものはなく、慢性経過をとり被毛が生える期待は薄いといわれます。

肥大性心筋症

肥大性心筋症とは、左心室の筋肉が肥大する事で心室容量が減少し、1回の収縮で送り出す血液量が減少してしまう疾患です。
発症原因はよくわかっていません。
又、この病気は犬では極めてまれといわれています。
元気がなくなったり、食欲不振になったり、呼吸が苦しくなったりします。

まとめ

獰猛な犬種のイメージがありますが、実際は特別に獰猛な犬種ではありません。

しかし、『訓練された複数のドーベルマンに対峙すれば人間は勝てない。』と言われるほど、賢く強い犬種でなのでしつけは必ず行うようにしてください。

▼ドーベルマンについて詳しく知りたい方はこちら
ドーベルマンの性格について

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  • 40代 女性 ほたる

    ドーベルマンの見た目は、筋肉質で頼りになりそうな感じと共に、怖いと感じる面もあります。
    性格を読んで、人懐こく甘えん坊という可愛らしい側面もあるようですね。

    賢そうとは思っていましたが、知能が人間の脳と同じくらいだとあり、驚きました。
    ドーベルマンをきちんとしつけないと、怪我人や重大な事件まで引き起こしてしまうのは、やはり怖い事です。
    飼う方には、しっかりとしたしつけをしてもらいたいと感じました。
  • 20代 女性 こなつ

    ドーベルマンのような強そうなわんちゃんが飼い主の自分に懐くなんてほんとうに可愛いくて仕方ないですよね…
    しつけはしやすそうな顔立ちをしていますよね!しかも飼い主にとってはしつけがしやすいなんてなんだかとてもリーダーとして慕ってくれていると優越感ですら感じますね!
  • 30代 女性 Chappy

    ドーベルマンは、ヨーロピアンとアメリカンの二種類のタイプがいるんですね。
    ヨーロピアンはよくテレビでは見かけますが、アメリカンのタイプのドーベルマンは初めて見ました。
    とても小さくて可愛らしいんですね。一見、ヨーロピアンのタイプとは似ても似つかないくらいですよね!

    寒さに弱いのも意外でしたね。知能の高さは本当にすごいものだと思います。
    警察犬で訓練するだけのことはありますよね。本当に尊敬できる犬種だと思います。
  • 30代 女性 笑門福来

    数多くの大型犬を飼育してきましたが、ドーベルは本当に甘えん坊で飼い主には従順。
    ただし他人には決して尾を振らない、興味無しの徹底ぶりは逆に飼い主として嬉しくもありました。

    犬らしい賢さと愛情豊かで素敵な子でした。
    もちろんメリハリある躾は必須で日時生活には支障はなかったものの、筋肉質で体力が半端ない分、母や妹は散歩中に目の前の猫に興奮した我が子がリードごと引きずり転倒。
    それ以来私や父が散歩するのが日課になりましたが(笑)
    野生の血は強いのか、猫だけは躾けてもダメでした。

    それでもまた飼える環境が整えば家族に迎えたい犬種の一つです。
  • 50代以上 男性 kou

    我が家は、犬5匹の多頭飼いです。中に一匹ドーベルマンがいます。
    毎日、同居している北海道犬と一緒にバトルをしながら遊ぶのが日課です。
    賢く、従順で究極の甘えん坊ですが山奥に連れて行ったときは必ず私の周りに帰ってきて周りを警戒しながら一緒に歩いてくれるので大変心強く感じます。
    未だ若く力が強いため家内達は散歩でリードは引けませんが家では甘えん坊将軍です。小さいときに徹底的に近所の方々に抱いて可愛がってもらったので今では愛嬌を振って甘えています。
    とても賢い犬なので完璧に顔と匂いを覚えており非常に飼育しやすい犬ですが小さな犬に対しては攻撃性が強く絶えず注意が必要となります。
  • 女性 aoi

    ドーベルマンの始まりから既に警備犬として誕生しているんですね。警察犬や軍用犬など適職なわけですね。
    ドーベルマンは中型犬ですが、寿命は10~13歳と他の中型犬に比べると少し長い方ですね。日本では18歳まで生きた子もいます。

    ヨーロピアンタイプは血統書の登録はPD(日本警察犬協会)が主となっているようです。アメリカンタイプの血統書登録はJKC(ジャパンケネルクラブ)になります。タイプ別に登録されている場所が違うのは珍しいですね。

    筋肉質なことからも運動能力に秀でています。一日2回1時間ほどの運動が必要になります。しつけも訓練に近いものを必要とするので、初心者には難しい犬種と言えますね。

    小さい頃、近所にドーベルマンを多頭飼いしている家がありました。そのお宅の前を通る時に一歩敷地内に入ってしまっただけで、一斉に吠えられたのを今でも記憶しています。歯をむき出しにしながら吠える姿は今でも少しトラウマです。ドーベルマンに付けることが多いトゲのある首輪も雰囲気を出していました。
    番犬や警備にはとても向いている犬種ですが、あの時檻がなかったらと思うと怖いです。

    ドーベルマンは脂漏症や皮膚疾患にもかかりやすい犬種です。短毛ですがブラッシングや汚れをこまめに落としておくなどケアも大事になります。
    またフォン・ヴィレブランド症を発症した例もあるので、散歩中は怪我などしないように注意しておかなくてはなりません。
  • 女性 ハチ

     今まで2頭のドーベルマン飼ってました。
    家の前を通る人や犬によく吠えるので警戒心は強い犬種かなと感じますね。しかし、いざ知らない人が近寄ってくると吠えて逃げまくるので噛むどころか向かって行きません。

    基本的に臆病ですごく甘えん坊な犬種です。
    夜は人が側に居ないと寝れなかったり、3分でも外出したら久し振りに会えたかのようなお出迎えが待ってます。
     他にも一代目ドーベルはドックランに連れて行ったら豆柴に追いかけられてベンチの後ろから出てこなかったり…
     経験から言うと、飼い主さんとの絆を大切にしたがると思うので「厳しい躾」ではなく愛情たっぷりに可愛がる方を重要視した方がいい気がしますね。
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