ドーベルマンのしつけ方とそのコツ

ドーベルマンのしつけ方とそのコツ

ドーベルマンのしつけを考えた時、どうしても凶暴・怖いという一般的なイメージがあるため、難しそう・聞いてくれるか心配と不安を抱きやすいといえます。しかし、本来の性格は飼い主に対して誠実に接しますし、豊かな愛情を持つ犬種なので、ド―ベルマンのしつけは性格を理解した上で行なえば、スムーズに覚えてくれます。では、今回はそんなド―ベルマンのしつけのちょっとしたコツを解説していきます!

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ド―ベルマンのしつけのために、まず性格を理解する

顎を乗せる横向きのドーベルマン

ドーベルマンへしつけをしっかり覚えさせるには,本来持つ性格を理解することが重要といえます。
ドイツ種のド―ベルマンは,1800年の後半に警護目的のために誕生した犬種で,歴史はさほど古くはありません。よく尽くしてくれる上にとても頭が良いため,現在でも軍用犬以外にも警備や警察犬として需要があります。また性格的にも,親しみやすくて好奇心あふれる上に純粋な心を持っています。

もしド―ベルマンを子犬の段階から飼う場合,その犬が家で飼育する環境に適しているのか,あるいは警察犬として順応しやすいのかを確認できる目安があります。

それは「おもちゃで遊んであげること」です。子犬におもちゃを与えたときの反応を見ることが大切です。例えばウーッとうなる,一度獲得したおもちゃを口から離さないなどの反応があるなら,そのド―ベルマンはしつけそのものを受け付けない,言うことを聞かないといった問題が起きる可能性があります。

逆におもちゃを与えたとき,他の犬と変わらない感じに尻尾を振って喜んでいる様子なら,そのド―ベルマンはしつけを受け入れてくれる可能性が高いといえます。つまり,子犬であってもド―ベルマンの性質が出ますので,おもちゃを見たときにどういった行動を取るかで,しつけがしやすいか見極められるのです。

ド―ベルマンのしつけをする上で、特徴を把握する

女性にお手をするドーベルマン

まず,ド―ベルマンのしつけをするために,その犬種の特徴を把握しておくと良いでしょう。ド―ベルマンを飼うからには,明確に「ボスは飼い主だ」ということを覚えさせなければいけません。万が一ボスとして認識してもらえない場合,しつけられないどころか言うことすら聞かなくなる可能性がありますので,関係性はしっかりと作る必要があります。

しつけの際には,必ず「待て」から教える

ド―ベルマンのしつけで一番大切なことは,「待て」を教えることです。

飼い主にはとてもなつき,好奇心が強くて愛情あふれる性格をしていますが,一方でこの犬種ならではの強い「用心深さ」を併せ持っています。そのため,番犬に適した性格なのですが,もし散歩中にたまたますれ違った通行人や,他の犬に対してその側面が出てしまうと,かみつくなどの攻撃行動が突発的に出る恐れがあります。

そういった,万が一起こりうるかもしれない最悪の状況を阻止する目的で,「待て」を何よりもしっかりと覚えさせる必要があるのです。そして何か間違ったことをした場合,吠えた時には声を低くして,その犬と目を合わせながら叱って諭します。

ド―ベルマンのしつけは,飼い主がボスであることをしっかりと理解させた上で,しつけることが大変重要です。

ド―ベルマンのしつけはオス・メスで違いがある

ドーベルマン

ド―ベルマンのしつけは性格を踏まえた上で行うことが重要ですが,オスとメスという違いでもド―ベルマンのしつけに何か関係があるのでしょうか。

実は,関係があります。ド―ベルマンの体格もオスとメスでは差がありますが,性格にも違いがあるのです。また,それ以外にも「ヨーロピアン」と「アメリカン」のド―ベルマンがいます。

オスは元気いっぱいな性格

オスはメスと比較すると元気がある上に好奇心もありますから,一緒に元気よく動きたいという人にはオススメです。しかしこういった性格から,しつけは多少時間を費やすことが多いのです。それ以外の違いとしては,メスよりも甘えていたい性格でもあります。そのため,ド―ベルマンのしつけでは,いかにきずなを強くできるかがポイントといえます。

一方のメスは大人びた性格

ド―ベルマンのメスに関しては,オスよりもおっとりして親しみやすい性格といわれています。そのため円滑にしつけができるというのが一般的です。しかしそのような大人びた性格であっても,「発情」の時期には気を付けた方が良いでしょう。この時期は1年に2回訪れるといわれており,その期間はメンタルのバランスが乱れやすいため攻撃的な面が出ることがあります。

ド―ベルマンには「アメリカン」と「ヨーロピアン」の2タイプが存在

体が大きくて耳がしっかりと立ち上がり,見た目にも筋肉が付いているのが分かるほどのスポーティーな体,というイメージがド―ベルマンにはあるでしょう。この一般的によく目にするド―ベルマンは「ヨーロピアンタイプ」です。しかしこのタイプの他にも「アメリカンタイプ」が存在するのです。
そしてどちらのタイプも「大型犬」に入ります。

軍用犬として適しているヨーロピアンタイプ

こちらのタイプは主に軍用・警備の目的で誕生した犬で,その目的の仕事をこなせるように用心深さや賢さ,誠実さを兼ね備えた能力を持ちます。そして与えられた任務をできる限りスムーズに対応できるように,筋肉の付いたスポーティーな体格となったのです。

親しみやすい性格のドーベルマンならアメリカンタイプ

こちらのタイプは人に親しまれるように,ヨーロッパから入ってきたド―ベルマンを交配し,誕生したタイプですから,おっとりしていてフレンドリーなペット向きの性格が特徴です。
ちなみに体の大きさはヨーロピアンよりも小さめで,スリムな体型です。

ド―ベルマンのしつけに最適な人とは

女性に羽交い締めされるドーベルマン

ド―ベルマンのしつけをしっかりと行うためにも,運動や環境に関して最適な状態を提供できる人が飼い主にふさわしいといえます。

落ち着いて安らげる環境がある

耳障りな場所や他に動物がいる中にド―ベルマンを置いてしまうと,用心深い面を持っているため,吠えたり他を寄せ付けなかったりといった気難しさが出る可能性があります。
そういったストレスをかけないためにも,落ち着いて過ごせる場所を提供できる人が望ましいです。

ド―ベルマンが必要とする運動量を与えられる

アクティブなド―ベルマンが必要とする運動量は多いため,その量をしっかりと提供できる人がうってつけです。1日2時間ほどを必要としますので,朝の時間帯と夕方の時間帯の2回に分けて行うと良いでしょう。もし近隣に公園やドッグランがあれば元気に走らせてあげると喜びます。

飼い主がボスであることをしっかりと教え,しつけができること

重要な条件は,やはりド―ベルマンにしつけができる人です。そのためにはド―ベルマンとのきずなを強めることができて,飼い主がボスであることをしっかり認識させられる人でなければいけません。その犬種が持っている本来の性格に目を向けて,適したド―ベルマンのしつけができることが結果的に飼い主だけではなく,ド―ベルマンにとっても幸せなことなのです。

ドーベルマンのしつけに関するまとめ

夕日の中のドーベルマン

一見怖そうなために,難しいイメージのあるド―ベルマンのしつけですが,性格的にはフレンドリーで豊かな愛情を持っている,かわいい犬種といえます。その犬種の特徴をしっかりと理解した上で行うのが,ドーベルマンのしつけをするコツとも言えるでしょう。

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