犬がししゃもを食べるのはNG!塩分過多は病気の原因に

犬がししゃもを食べるのはNG!塩分過多は病気の原因に

犬にししゃもを与えるのはやめましょう。理由としては、塩分過多、骨が危ないなど、理由があります。食べてはいけない理由を詳しく説明し、食べてしまった場合に飼い主さんができることをお伝えしていきます。

犬がししゃもを食べてはいけない理由

犬はししゃもを食べてはいけない

人間が食べておいしい「ししゃも」。犬が横に来てほしがるから、と犬にししゃもを与えてはいませんか?

犬にししゃもを与えてはいけない、と先にお伝えしておきます。

皆さんが知っている、またはよく食べているししゃもは、本物のししゃもではありません。本物のししゃもは、北海道沿岸に生息するシシャモ科の魚で、秋の1ヵ月しか獲れない貴重な魚です。

そして、一般にスーパーなどで販売されているししゃもは、「カラフトシシャモ(カペリン)」という種類の魚で、シシャモの代用魚です。塩を大量にまぶして干されたものが日本に輸入されています。

また、”子持ちししゃも”という名前で、お腹に卵がはいった「キュウリウオ」という代用魚も日本では多く販売されています。

本物のししゃもとその代用魚がいることはわかっていただけましたか?

本物のししゃもは、そのまま天日干しされ、販売されていますので、犬も本物のししゃもでしたら食べても問題ありません。通常出回っている代用魚のししゃもに関しては、犬に食べさせてはいけない理由があります。

では、ししゃもを食べさせてはいけない理由をまとめてお伝えします。

塩分含有量が多い

ししゃもを食べてわかると思いますが、とても塩味がきついと感じませんか?

一般的に食べられているししゃもは、輸入している代用魚で、加工の際に大量の塩を使用して干したものです。塩分量が非常に高く、少し食べさせただけでも、犬にとって必要な1日の塩分量を超えてしまう可能性があります。

代用ししゃも1本の平均的な大きさは約20g。ししゃも100g当たりの塩分量は、0.49gとのことなので、単純に計算して1尾当たり塩分量は約0.1gとなります。(あくまでも平均値です)

犬の1日に必要な塩分量は0.127g/kgです。例えば、1kgの犬がししゃもを1本食べると、既に1日の必要な塩分量は摂取している状態になります。それでは、犬の大きさ別に与えても大丈夫な塩分量を具体的に見ていきましょう。

超小型犬

超小型犬とはトイプードルやポメラニアン、ヨークシャーテリアなどの体重が4kg未満の軽い犬のことを指します。

超小型犬は体重が1kg~3kgなので、これに該当する犬種が一日に摂取のしていい塩分量は0.127g~0.381gとなります。代用ししゃも1尾当たりの塩分量を考慮すると与えないほうが良いでしょう。

小型犬

小型犬とはシーズーやミニチュアダックスフンド、パグなどの体重が10kg以下の犬種のことを指します。小型犬の体重は5kg~10kgなので、0.635g~1.27gくらいが一日に摂取していい塩分量の目安となります。

中型犬

中型犬は体重が25kg以下の犬のことを言います。中型犬にはビーグルやブルドッグ、ウィペットなどの犬種が含まれます。中型犬は体重が10kg~25kgなので、一日に必要な塩分量の目安は1.27g~3.175gとなります。

大型犬

大型犬は体重が25kg以上の犬のことを言います。大型犬にはシベリアンハスキーやサモエド、ダルメシアンなどの犬種が該当します。大型犬は25kg~40kgくらいまでの体重なので、3.175g~5.08gが一日に必要な塩分量の目安となります。

犬の大きさ別に適量をご紹介させていただきましたが、犬はドッグフードにも必要な塩分量が必ず含まれているため、犬のししゃもの食べ過ぎは塩分過多になります。

ドッグフードで必要量は摂取できているはずなので、塩分過多になる可能性があるにも関わらず犬にししゃもをわざわざ食べさせる必要はありません。

塩分が高いと、すごく喉が乾きます。もともと塩分が必要ない犬にとっては、味の濃い食べ物は刺激が強く、大量の水を飲みます。

水を必要以上に飲むことで、血液の濃度が薄まって大量に流れることにより、血液を送るポンプの役目をする心臓に負担がかかります。

このように、塩分過多の食事を続けていると、犬の内臓に負担がかかります。心臓だけではなく、腎臓にも同様に負担がかかります。

健康な犬にもししゃもは与えない方が良いですが、腎臓病や心臓病の疾患を持っている犬は特に注意が必要です。このように、塩分の過剰摂取を続けると重篤な症状をまねきかねません。

また、スルメは同じ魚介類ですが、こちらも塩分が高いとされています。スルメに関しても気になる方は犬にとってスルメは危険な食品!食べるとどうなるのか解説をご覧ください。

コレステロールが高い

犬にししゃもを与えることの問題点としてあげられるのは、コレステロールが高いという点です。

ししゃもは頭から内臓まで、すべて食べられるので、良い栄養素もたくさんとれるという反面、コレステロール値が高くなります。

特に子持ちししゃもは要注意です。魚の卵は、コレステロール値がとても高い食べ物です。犬がコレステロールの高い食品を食べ続けると、病気になる可能性があります。

エネルギー源として、大切な栄養素ではありますが、取りすぎると糖尿病になったり、肥満になる可能性があり、その病気の先に高脂血症という病気を発症したりということも考えられます。

高脂血症の症状は、実際まったく出なく、飼い主さんが気付かないこともあります。しかし、気付かないままで進行し続けると重篤な病気になりかねません。大抵は血液検査などで気づいて、食事指導や投薬によって治療します。

毎朝、習慣的に代用ししゃもを飼い主さんが食べていて、ちょっとだけならと犬に日常的に与え続けることはやめましょう。

骨が刺さる危険性

ししゃもなどの小魚は、基本的に頭から尾まで全て食べられるので、人間にとってはカルシウムなどの栄養素が豊富で、その目的から犬にも与えたい飼い主さんがいます。

ですが、小魚でも大きな背骨が通っており、細く柔らかいとはいえ、人間のように「意識して噛んで食べる」ということができないので、噛まずに丸のみする可能性もあります。

猫が魚を食べているイメージが強い方もいますよね。奥歯でしっかりと噛んで食べているような印象があるので勘違いしやすいかもしれませんが、基本犬は丸のみすると考えましょう。もし、喉に骨が刺さったら大変です。

ししゃもの頭から尾まで、食べても大丈夫かといえば塩分過多の可能性もあるのでおすすめはできません。ですが、もし塩分の低い本ししゃもを与えるとすれば、大きな骨や卵や内臓を全て除き小さくほぐして、食べやすいように何かに混ぜるのが良いでしょう。

犬がししゃもを食べてしまった時の対処法

犬がししゃもを食べてしまった時の対処法

犬がししゃもを食べてしまった時に考えられる危険性と症状についてをまとめます。

食塩中毒の可能性

代用ししゃもは、かなり塩分が高く注意が必要であることは先ほど説明しましたが、急激な高濃度の塩分摂取は食塩中毒を引き起こす可能性があります。

血中の塩分濃度が高まったことで、脳神経に異常が出たり、肺水腫を起こす可能性があります。

ししゃもを何匹食べると危険性があるのかは、そのししゃもの塩分の含有量などにもよるので一概にいえませんが、塩分を多量に摂取すると、色々な危険性があることは認識しておきましょう。

誤ってししゃもを大量に食べた場合に飼い主がすぐにできることは、正直言って何もありません。間違った方法で、はかせるなどは大変危険なのでやめましょう。

まずやらなければいけないことは、どのぐらい食べたのか?また様子を観察して動物病院に行くこと、連絡を入れて指示を仰ぐことです。

犬にししゃもを与えるのはアレルギーが出る可能性も

魚卵に関してはアレルギーが出やすい項目です。

特に、魚の卵や内臓にアレルギー反応がでることも多いので注意してください。もし間違って食べてしまったり、与えたときには以下の症状があれば獣医師にすぐに相談してください。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 皮膚の痒み

これらの症状が数日以内にでた場合は注意が必要です。

普段は大丈夫なのに…ということもあります。アレルギーが出やすい食物なので食べさせる場合はよく観察してあげてください。

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まとめ

犬にししゃもを与える際に気を付けるポイントは

  • 代用ししゃもは犬に食べさせてはいけない
  • 本ししゃもは大丈夫な場合もある
  • 基本的には、塩分量が多いので犬にししゃもは食べさせてはいけない
  • 小骨などがあるので危ない
  • アレルギーや病気の可能性などを知っておくこと

犬にとって食べてはいけないししゃもについてをまとめました。

本ししゃもと、代用ししゃもがあることも、知らない飼い主さんも多いと思いますし、どちらのししゃもかな?とは考えずに、ほとんどが塩分が高いものだと認識して、犬にししゃもは与えないようにしましょう。

ネット上では犬用ししゃも、などを販売している会社もあります。どうしても食べさせたい場合は、塩分を使用して加工しているかなどを問い合わせをする方が良いでしょう。

ドッグフード以外の食べ物をあげたくなる気持ちはわかりますが、やはり犬用の食べ物以外は与えない方が極力良いでしょう。

犬にとっての塩分や製品に対する安全性がわからない上に、どんな食品でもアレルギーの可能性はついて回ります。そんな危険をおかして犬にししゃもを与えるよりも、犬用のおやつで満足してもらう方が良いと思います。

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