犬はラズベリーを食べても大丈夫!
ラズベリーとは、木苺の種類の一種で原産地はヨーロッパと北米に分布し、寒さに強く日光を好みます。実は、ラズベリーはドッグフードや愛犬用サプリメントの原料として使用されていることもあります。
さらに、ラズベリーには抗酸化作用があり、体内で増えた有害な活性酸素を除去し、老化を防ぐのに役立つ働きもあります。そのためシニア犬にもオススメです。
しかし、子犬の場合はラズベリーに限らず、初めて食べたものに対して、お腹が過敏になり下痢を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。生後半年〜1年くらい成長してから、食べさせてあげると良いでしょう。
犬がラズベリーを食べたときの効果効能
ラズベリーには、食物繊維が豊富に含まれており、抗酸化作用のあるビタミンCも豊富です。さらに、犬にとって欠かせないミネラルの中の五大栄養素である「カリウム」や「鉄分」も含まれているため、バランスの良いフルーツです。
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美味しいものを食べると、幸せな気持ちになり嬉しいですよね。それは愛犬も一緒なのです。自然のキャンディと言われているラズベリーを食べることで、愛犬はハッピーな気持ちになれます。
気分だけではなく、ラズベリーに含まれる成分の中でもビタミンCは、病気やストレスへの抵抗力を高めたり、鉄分の吸収をよくしてくれます。
さらに強力な抗酸化作用があり、心臓病から守るポリフェノールにも、ガンにかかるリスクを下げてくれる働きがあります。愛犬がラズベリーを食べてビタミンCを摂取することにより、皮膚や毛並みも整えてくれる働きがあります。
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ラズベリーには食物繊維が豊富に含まれており、生のフルーツの中ではベスト5に入るほど優秀なフルーツなのです。
食物繊維は腸内の老廃物を排出して、便秘を解消する働きがあります。また、新陳代謝を高めてくれるなど、健康を維持するために欠かせない栄養素なのです。
近年では、人と似たような生活習慣病になってしまう犬が増えてきているそうです。ラズベリーには、この生活習慣病に対しての予防にも大きく役立つとされています。
健康でいられるためには、腸内環境を整える事が重要です。ラズベリーはその手助けとなるでしょう。
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ラズベリーにはカリウムも含まれております。このカリウムとは、ナトリウムとほとんど同等の関係性を持つミネラルの一種です。ナトリウムが犬の体の中に過剰に存在した際、体の外に排泄を促す重要な役割を持つ成分です。
犬種や体質により多少異なりますが、比較的女の子の方が尿結石になりやすい傾向があります。さらに、尿結石が原因で膀胱炎を引き起こす可能性もあるのです。
水を飲む量や尿量を増加させることで、尿を希釈して尿結石のリスクを低下させる事が大切です。利尿作用があるカリウムが役に立ち、摂りすぎてしまったナトリウムも一緒に排泄を促してくれます。
酸素を運ぶ
ラズベリーに含まれている鉄分は、赤血球の中の「ヘモグロビン」を作るのに欠かせない成分です。そして、酸素を運ぶ手助けをしてくれる大切な役割もあります。
呼吸やDNAの合成、修復や代謝など、細胞内でのエネルギー代謝にも深く関係しています。大切な家族である愛犬がいつまでも元気でいてほしですよね。ラズベリーは美味しいだけでなく、元気な身体づくりにもきっと役に立つことでしょう。
ダイエット効果
ラズベリーにはダイエット効果が期待されている事を皆さんはご存知でしょうか?
ラズベリーには、「ラズベリーケトン」という成分が含まれています。脂肪燃焼を促し、引き締まった体に必要な筋力アップに役立つとされています。
ダイエット効果でよく知られているカプサイシンの約3倍の脂肪分解力があり、脂肪を燃焼させる手助けをしてくれます。しかし、カプサイシンとは種類が異なりますので安心してくださいね。
肥満は犬でも生活習慣病を引き起こす原因となります。愛犬がダイエット中であれば、お散歩に行く15分〜30分前に食べさせてあげる事をオススメします。
犬にラズベリーを与えるときの注意点
ラズベリーは、人や犬にとって健康に良いフルーツのひとつです。しかし、健康に良いからといって食べ過ぎてしまうと栄養が偏ったり、お腹を壊す原因になってしまいます。適度な量でおやつとして、愛犬に美味しく食べてもらいましょう。
与える量に注意する
ラズベリーは、少量であれば犬にとって問題ないとされています。しかし、ラズベリーには微量のキシリトールが含まれています。このキシリトールは犬にとって良い成分ではありません。中毒症状を起こすほどの量が含まれているわけではありませんが、与えすぎには注意しましょう。
また、ラズベリーの約88%が水分でできています。犬は本来、たくさん水分を摂取する生き物ではありません。そのため、与え過ぎてしまうと下痢になってしまう恐れがあります。
犬の体の大きさにより異なりますが、目安としては小型犬10kgの場合1日に3粒〜5粒が良いでしょう。シニア犬が食べる場合は、細かく刻むかペースト状にしてあげることをオススメします。
農薬やポストハーベストなどに注意
収穫後に使用する農薬を「ポストハーベスト農薬」といいます。日本では、ポストハーベスト農薬は添加物として扱われています。国内の法律では、食品衛生法第10条で指定されているもの以外は原則使用禁止と定められています。そのため、ラズベリーはあまり心配する必要はありません。
しかし、輸入品に関してはポストハーベスト農薬を使用する場合があります。農薬残留量には基準値が設定されており、健康に影響がでないようにしっかりと管理されていますが、気になる場合は購入する際に、輸入品か国産のものかを確認してみると良いでしょう。
加工品にはご注意!
ラズベリーは体に良いフルーツですが、人が食べるジャムなどの加工品は、食べさせないように注意しましょう。基本的に、人の食べ物は犬にとっては味が濃い場合が多いです。
ジャムなどの加工品にも砂糖が多く含まれているため、犬とっては糖分を過剰摂取してしまう原因になりかねません。糖分も体にとって必要な成分ですが、ラズベリーに含まれている自然の糖分で補えます。
まとめ
ラズベリーは食べる量を飼い主が調節してあげれば、とても栄養豊富なので愛犬にとって質の良いおやつとなります。
ラズベリーは、ストレス解消や免疫力アップにも役立つフルーツなので、愛犬がバラ科のアレルギーを持っていないのであれば、定期的に食べさせてあげると良いでしょう。
ドッグフードや犬用おやつは、あまり味がついていないものが多く売られています。塩分や糖分の過剰摂取を防ぐためです。そのため、自然の甘さを感じられるラズベリーをあげると、愛犬はきっと喜んでくれるはずです。