犬はりんごを食べていいの?食べさせる時の適量や注意点は?

犬はりんごを食べていいの?食べさせる時の適量や注意点は?

甘くてみずみずしいりんごは犬にも人気があり、飼い主が美味しそうに食べているとすかさずおねだりに来る犬も多いのではないでしょうか。ここでは犬にりんごを与える際の注意点や与え方、あげても大丈夫な量について解説します。

犬にりんごを与えても良いか?

犬にりんごを食べさせても大丈夫

基本的に、りんごには犬にとって害になる成分は含まれていないため犬に食べさせても大丈夫です。

りんごに含まれる成分の多くは犬の体にもよい影響を与えるため、健康をサポートするためにおやつや食事のトッピングとして与えるのに最適でしょう。

ちなみに、りんごには以下のようなメリットを期待できる成分が含まれています。

疲労回復や抗炎症作用のあるリンゴ酸とクエン酸

りんごに含まれるリンゴ酸とクエン酸には、疲労物質である乳酸を減らす作用があるため、疲労回復の効果を期待できるとともに、これらの成分には炎症を和らげる効果もあります。

さらに、クエン酸には唾液をはじめとする消化酵素の分泌を促す作用があるため、消化吸収のサポートにもなるでしょう。

また、クエン酸にはカルシウムを尿とともに排出させる作用があることから、シュウ酸カルシウム結石を予防する効果も期待できます。

ただし、すでに発症してしまった結石を治すことはできませんので、この場合は動物病院できちんとした治療を受けましょう。

腸内環境の調整作用があるペクチン

りんごに含まれるペクチンは水溶性の食物繊維で、腸内で善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれます。このため、便秘気味のワンちゃんにもおすすめでき、さらに免疫力のアップなども期待できるでしょう。

腎臓病の予防に良いカリウム

りんごに多く含まれるカリウムには利尿作用があり、塩分を体から排出して血圧を下げたり腎臓病を予防したりする効果が期待できます。

ただし、すでに腎臓病にかかっていたり、高カリウム血症の持病があったりすると、カリウムの摂取が制限される場合もあるため、事前にきちんと獣医師の指導を受けるようにしましょう。

抗酸化作用をはじめ様々な効果を期待できるポリフェノール

りんごには様々な種類のポリフェノールが含まれており、疲労回復や老化の防止に効果的な抗酸化作用をはじめ、血行の促進やアレルギーの抑制、高血圧予防や癌細胞の増殖抑制など多くの効果を期待できます。

また、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には脂肪を減らす効果があることも認められており、ダイエット効果も得られるかもしれません。

ちなみに、ポリフェノールはりんごの果肉よりも皮に多く含まれています。

免疫力のアップに必要なビタミン類が豊富

りんごにはビタミンが豊富に含まれており、免疫力のアップにも効果的とされています。

また、通常犬はビタミンCを肝臓で作り出すことができますが、特に病気や加齢などで肝臓の機能が弱っている犬には、ビタミンCを補うことができるりんごがおすすめです。

犬にりんごを食べさせる時の適量

犬にりんごを食べさせる時の適量

りんごは犬の健康に対し多くのメリットを期待できる反面、与えすぎると肥満を招いたり、下痢や嘔吐を引き起こしたりする場合もあります。

犬にりんごを与える際の適量は、一般的に1日に必要なエネルギー摂取量の10%程度と言われていますので、この量を上限として、たくさん与えすぎないよう注意が必要です。

ちなみに、この適量をりんごの量で表すと、3kg程度の小型犬の場合はりんご1/8〜1/10個分、10kg程度の中型犬の場合はりんご1/4個分、25kg程度の大型犬の場合はりんご1/2個分程度とされています。

さらに、子犬の場合は消化機能が未熟ですので、これらの適量よりもさらに少量をすりおろして離乳食などに混ぜて与えるとよいでしょう。

ただし、総合栄養食であるドッグフードを食べていれば犬の栄養バランスは適切に調整できるため、無理に毎日適量と言われる量を与える必要はないようです。

りんごはあくまで健康をサポートする食品と位置づけ、おやつやフードのトッピングなどとしてごく少量ずつ与えるのが適切と言えます。

犬にりんごを与える時の注意点

犬にりんごを与える時の注意点

犬にりんごを与える際は、量以外にも与えるりんごの部位や愛犬の持病、アレルギーなど様々な点を考慮する必要があります。

誤った与え方をすると、健康に良いはずのりんごがかえって愛犬の健康に害を及ぼしてしまう恐れもありますので、りんごを食べさせる際は、以下のような注意点を考慮して、しっかりと安全を確認してから与えるようにしましょう。

アレルギーに注意

りんごに対しアレルギーを持っていなくても、シラカバ、ヨモギ、ブタクサなどにアレルギーのある犬は、りんごでもアレルギー反応を起こす場合があるため、注意しなければなりません。

特定の植物のタンパク質にアレルギーを持っている場合、比較的近い種類の別の植物のタンパク質にもアレルギー反応を示すことがあるためです。こうしたアレルギー反応を「交差性アレルギー」と呼びます。

さらに、バラ科の果物であるいちごや梨、桃、サクランボなどにアレルギーがある場合も、同じバラ科のりんごに対しアレルギーを起こす恐れがあるので注意が必要です。

アレルギーの症状としては、顔周りや四肢の先端、肛門、わきの下や内股などの皮膚の痒み、下痢、軟便、血便、嘔吐などが挙げられます。

りんごを食べた後に、これらの症状が見られる場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

りんごの種は与えてはいけません

りんごの種にはアミグダリンという物質が含まれており、この物質が体内に入ると分解される過程で毒性の高いシアン化物が生じるため大変危険です。

万一りんごの種を食べてしまうと、痙攣や嘔吐を引き起こす可能性もありますので、りんごを犬に与える際は必ず種を取り除くようにしましょう。

食べやすい大きさにカット

りんごを大きいまま与えてしまうと、大型犬であってものどに詰まらせて呼吸困難に陥る恐れがあるため、必ず食べやすい大きさに切って与えるようにします。

芯なども丸呑みしてしまう可能性があるため、必ず取り除いてから与えてください。

ただし、犬の歯はもともと肉食向きの形状をしており、物を丁寧にかみ砕くのに適していないため、たいていの犬は口に入れたものをよく噛まずに丸呑みしてしまいます。

このため、りんごをある程度小さめにカットしたとしても、ブロック状の形であったりすると、丸呑みして喉に詰まらせてしまうことがあるようです。

したがって犬にりんごを与える際は、ごく薄くスライスするか細切りにしたり、あるいはすりおろしたものを与えるのが最も無難と言えるでしょう。

持病がある場合は獣医師に確認

慢性腎不全などの腎臓病や、肝臓病、心臓病、糖尿病、胆泥症、シュウ酸カルシウム尿路結石などの持病を抱えていたり、こうした病気のために食事療法を受けている犬は、場合によってはりんごを控えなければならないことがあります。

このため、愛犬にりんごを与えようと考えている場合は事前に獣医師に相談するようにしましょう。

りんごの加工品を与える際の注意点

りんご以外の材料を使用したりんごの加工品を与える場合は、以下のようなことに注意しなければなりません。

  • 市販のりんごジュースやゼリー、ケーキ、コンポートなどは糖分が多く与えすぎると肥満につながる恐れがあるため与えないようにしましょう。
  • キシリトールやレーズンなど、犬にとって害になるものが入っているものは食べさせてはいけません。
  • りんご以外に複数の材料が使われている場合、愛犬のアレルギー反応を引き起こすものが入ってる可能性があるため注意が必要です。

したがって、りんごの加工品を与える場合はできる限り他の材料を含まないものや、自宅で不要な糖分などを加えずに手作りしたものを与えるのが最も安全と言えます。

皮を食べさせる場合は細かく刻んで与える

体に良いと言われているポリフェノールは、主にりんごの皮に含まれているため、できれば皮ごとりんごを与えたいところですが、皮は消化に悪いため消化不良を起こす恐れがあります。

このため、りんごの皮をあげる際は細かく刻んであげるようにしましょう。また、りんごの皮には農薬が付いていることもあるため、必ずよく洗ってから与えてください。

与えすぎに注意

健康に良い成分を豊富に含むりんごですが、糖分が多いため犬に与えすぎると肥満や糖尿病を招く恐れがあります。

また犬は肉以外のものも食べますが、基本的には肉食ですので、与えすぎると消化不良を起こして下痢や軟便となったり吐いたりすることもあるでしょう。

さらに、りんごに含まれるクエン酸などはシュウ酸カルシウム結石の予防に有効とされていますが、食べ過ぎると逆に、りんごに含まれるシュウ酸によってシュウ酸カルシウム結石を発症するリスクが上がってしまいます。

犬にりんごを食べさせる時の与え方

犬にりんごを食べさせる時の与え方

りんごを犬に与える際に最も無難でおすすめな方法は、薄切りや細切りにカットしたもの、あるいはすりおろしたものをフードやヨーグルトなどに少量トッピングしてあげることです。

ただし、他にも工夫を凝らしてアレンジした様々な手作りおやつやご飯があり、中には生で与えるより日持ちするものもあるため、必要に応じて作りおきしておくとよいでしょう。

以下にいくつか簡単なレシピを紹介します。

りんごチップス

油や余分な砂糖などを一切使用しない、りんごのみでつくるカリカリのチップスです。

作り方は、薄くスライスしたりんごを天板に敷き詰めて、150度に予熱したオーブンで約30分焼きます。焼きあがったらカリカリになるまでしばらくオーブンの中に放置しましょう。

十分に乾燥させて乾燥剤と一緒に密閉保存すると比較的長持ちします。

りんごのコンポート

りんごを煮込んで柔らかくしてあるため、のどに詰まらせる心配もあまりなく安心です。

作り方は、食べやすい大きさにカットしたりんご(約100g)を水(約300cc)に入れて中火にかけ、沸騰したら弱火で水気がなくなるまで煮詰めるだけです。

ヨーグルトにトッピングしても美味しいでしょう。

りんごとフリーズドライチーズのトッピング

トッピング用の具材として、すりおろしりんごと犬用のフリーズドライチーズを混ぜるのもおすすめです。

作り方は、皮をむいてすりおろしたりんごをフライパンで温め、ここに犬用フリーズドライチーズを少量入れて混ぜ合わせます。冷めたら適量をフードやお好みのおやつなどにトッピングしてあげましょう。

その他にもすりおろしりんごを生地に加えたりんごのホットケーキや、焼きりんご、りんごとヨーグルトを使ったクッキーなど、愛犬に食べさせてあげたくなる美味しそうな手作りメニューがネット上でも多く紹介されています。

気になる方は是非チャレンジしてみるとよいでしょう。ただし、中には卵や小麦粉などを使ったものもあるため、愛犬にアレルギーがある場合はくれぐれも注意してください。

まとめ

りんごは必ずしも犬の体に必須というわけではありませんが、与えすぎず適量を守って上手に活用すれば病気や肥満の予防、疲労回復や腸内環境の改善など様々なメリットを期待できます。

注意事項として、種のような有害な成分を含む部分はしっかりと取り除き、丸呑みしないような大きさや形に切ってあげるとともに、持病がある場合は事前にきちんと獣医師の指導を受けることが大切です。

みずみずしくて甘みのあるりんごを好んで食べる犬は多く、また毎日同じフードだと飽きてくることがありますので、定期的にこうしたりんごのような害のない果物をトッピングしてあげると食欲もアップするでことでしょう。

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