虐待され後ろ足は麻痺に
入院していた病院を退院
「フラン」は、姉妹の可能性がある「ファニー」とつながれた状態で地面に倒れていたところを保護されました。打ちのめされたり、首を絞められたりした疑いがあるそうです。その保護の様子を昨日『強いきずなで結ばれた2頭の犬。1頭は下半身がマヒしていました』という記事でご紹介しました。
フランは医療処置の後、保護団体Stray Rescue of St. Louis の施設で過ごすことになりました。フランを迎えに来た団体のリーダー2人の前に、病院職員がフランを連れてきました。腰を帯で吊り上げて歩行を助けています。背中から尻尾にかけて体毛はそられてツルツルです。
動きを見ると、後足は機能していませんね。持ち上げられて、時々浮いたような状態になり、左右の後足はダランとして互いにからんだりしています。
滞在していた病院を振り返るフラン。「あれ、あそこじゃないの?」という感じで、一度立ち止まります。職員にかわいがられたのでしょうね。
リハビリ
シェルターで暮らし始めたフランは、定期的にワゴンに乗って保護団体のボランティアたちと広場に行き、機能回復訓練(リハビリ)を受けます。
あれ、この赤いワゴン、これまでも体がマヒした犬たちを乗せていましたね。
頭を持ち上げることさえできなかった犬「ライリー」や、恐ろしい虐待から生還したシェパードの「シェップ」の回復過程で活躍したワゴンです。
リハビリに精を出します。まだ立っていることができませんが、少しずつ後足が動くようになってきました。
後ろにいる黒い子もリハビリ中でしょうか?
その後
ブランブランで、全く体を支えられなかったフランの後足。動画の最後には、歩行こそしていませんが、しっかりと4本の足で立っています!
フランの回復への道のりはまだ始まったばかりです。
奇跡の回復
季節はめぐり、リハビリを経てフランは目覚ましい回復を見せました。そして何より、硬かった表情が柔らかくなり、尻尾を振るなど感情表現が出るようになったのです。この動画のフランの背中は、まだ刈上げです。説明はありませんが、追加の手術も行われていたのでしょうね。フランの進化はまだまだ続くことでしょう。
すばらしい回復の様子をこちらでご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Stray Rescue of St. Louis