犬の毛玉がひどい!原因や取り方、予防法や注意点を解説

犬の毛玉がひどい!原因や取り方、予防法や注意点を解説

毎日ブラッシングしているのに、いつの間にかできてしまっていた毛玉に困ったことはありませんか?今回は、飼い主さんを困らせる毛玉の原因とできやすい部位、予防法や対処法をご紹介します。

犬の毛玉がひどくなる原因

カールした犬の被毛

  • 毛質
  • 外部からの刺激
  • お手入れ不足
  • 生活環境

毛質や毛量

毛玉ができてしまう原因として、元々の毛質が大きく関係しています。

毛玉は主にロングコートの犬にできます。特に、ポメラニアン、シーズー、シェットランドシープドッグ、ゴールデンレトリバーなどが、毛玉が多い犬種と言われています。

これらの犬種は、毛が長いだけでなく、その毛質にも特徴があり、硬くてしっかりしたオーバーコートとふわふわの柔らかいアンダーコートの二層に分かれています。そのため、毛量もかなり多く、どうしても毛玉ができやすくなってしまうのです。

また、プードルやビションフリーゼといった犬種は、毛量や抜け毛は少ないものの、クルクルとカールした毛質のため、毛と毛が絡み付いて毛玉ができやすいです。

服や首輪など外部からの刺激

犬の毛玉は、首輪やハーネス、服を着せたりなど、外部からの刺激でもできやすくなります。

首輪やハーネスを付けいてる部分は、毛が押さえつけられたり、動くたびに毛がもつれやすいです。服を着せると静電気も起きやすくなります。

首輪を常に付けっぱなしだったり、服を着せることが多い時は注意が必要です。また、手術や疾患などでエリザベスカラーを付けると首輪同様に、首回りに毛玉ができやすくなります。

お手入れ不足

毛玉ができる原因として、お手入れ不足も挙げられます。

ブラッシング不足やシャンプーの後にしっかりと乾かしきれていないと、毛がまとまりやすく毛玉ができます。

人も朝起きた時や風に煽られた時などは毛が絡んだり、シャンプーの後は髪を濡れたままにするとクセになりやすくなりますね。犬も毎日のブラッシングやシャンプー後のお手入れを怠ると、すぐに毛玉になってしまいます。

また、先に紹介した、ダブルコートの犬種の多くは年に2回、春と秋に換毛期があります。この時期は大量の毛が一気に抜ける為、こまめにブラッシングをして抜け毛の除去をしないと、抜けた毛が絡み、あっという間に毛玉ができてしまいます。

ただし、高齢になると、新陳代謝が衰え、この換毛期がずれることがあります。また、高齢犬は、体調不良からトリミングサロンの利用やお手入れが難しくなることもあり、気付かぬうちに毛玉になってしまっていた。ということもよくあります。

毛玉が出来やすい生活環境

冬場に雪が降る地域では、お散歩の時に、足や胸、お腹周りに雪玉が付きます。犬の毛が雪の水分でまとまると、その上から雪が付いて雪玉ができます。

お散歩の後や雪遊びの後に、しっかりと雪を溶かしてほぐさないと、まとまったまま毛玉になります。夏場の海やプール遊び、雨の日のお散歩なども同じように終わったらしっかりと乾かす必要があります。

また、現代では野生の犬はいませんが、外飼いで放置気味の犬はお手入れが行き届かずに、毛玉ができてしまっていることもあります。どんな生活環境であっても、日々のケアは大切です。

犬の毛玉ができやすい体の部位

犬のしっぽをブラッシング

  • 耳やしっぽ
  • 前足や後ろ足、肉球周り
  • 脇や後ろ足の付け根
  • 毛の根本

耳やしっぽ

耳の後ろや耳の付け根、しっぽは頻繁に動かすため、毛と毛が絡み合って毛玉ができやすいです。特に、耳の飾り毛が豊かなパピヨンやチワワ、しっぽがふさふさな犬種は気をつけましょう。

また、犬は耳の中にも毛が生えていることがあります。耳の中は意外と見落としがちで、ブラッシングするのを忘れていて毛玉になってしまうこともあります。

前足や後ろ足、肉球周り

ロングコートの犬は足回りの毛も長く伸びます。ですが、足回りは触られたり、ブラッシングされるのを嫌がる犬も多いため、なかなかお手入れができずに毛玉になってしまうこともあります。

お散歩で砂や埃が付いて毛がまとまってしまうこともあります。

脇や後ろ足の付け根

脇や後ろ足の付け根は、歩いたり走ったりするたびに、足とお腹の間の毛が擦れて絡みつきます。場所的にもブラッシングで見落としがちだったり、デリケートな部位なので触られるのを嫌がる犬もいます。そのため、毛玉ができやすいです。

毛の根本

毎日しっかりブラッシングしていたのに、いつのまにか毛玉になってしまっていた!なんて経験はありませんか?

意外と多いのが、表面だけブラッシングしていて根本はラッシングできていないというもの。特に毛量の多いダブルコートの犬種は、毛の根元までブラシが届いていないということがあります。

毛の根元にできた小さな毛玉に気付かずに他の毛がどんどん絡みついて、大きくなってから気付く、ということもあります。

毛量の多い犬種は毛をかき分けて、根本からしっかりとブラシをする必要があります。

毛玉ができることによる犬への影響

犬の皮膚

  • 皮膚のトラブル
  • 痛み
  • 毛玉の誤飲と嘔吐

皮膚のトラブル

毛玉は放っておくと、ガチガチに固まりフェルト状の塊になります。そうなると、皮膚の通気性が悪くなり、蒸れやすくなります。そこに皮脂や汚れがたまって、フケが出たり、雨やシャンプーで濡れるとなかなか乾かずに、更に不衛生になります。

不衛生な状態は、細菌が繁殖しやすく、皮膚に炎症が起こります。炎症が起これば赤みや痒みがでたり、犬が掻きむしって皮膚に傷やかさぶたができたり、傷に菌が入り込んで繁殖すると更に炎症は広がります。毛玉の放置は皮膚トラブルに直結します。

引っかかりによる痛み

毛玉ができると、毛の根本が引っ張られる状態になります。絡み合った毛は他の毛をどんどん巻き込み、毛玉から離れた部分の毛や皮膚も引っ張ってしまいます。当然、毛が引っ張られれば痛みが出ます。人も毛を引っ張られれば痛いですよね?それと同じです。

毛玉の誤飲と嘔吐

犬が毛玉を飲み込んでしまい、その後嘔吐する『毛球症』というものがあります。

毛玉を吐くというと、猫やウサギをイメージする方も多いと思いますが、犬も自分の体を舐めてグルーミングすることがあります。毛玉を放置しておくと、間違って毛玉を誤飲してしまうこともあります。

毛玉を飲み込んでしまうと、毛は消化されないため、小さな毛玉であれば、便と一緒に出てきますが、酷いと嘔吐や食欲不振、最悪の場合体内に溜まって腸閉塞を起こす危険もあります。

猫ほど発症は多くありませんが、毛玉の放置はそういったリスクもあります。

犬の毛玉の取り方

犬の毛玉をコームでほぐす

犬の毛玉は放っておくとどんどん酷くなります。毛玉に気付いたら、早めに対処しましょう。また、毛玉は濡れると余計に固まるため、お風呂に入れる時は入れる前に必ず処理しておきましょう。

小さな毛玉の対処法

【用意するもの】

  • スリッカーブラシ
  • コーム(くし)

軽いもつれや、できてすぐの小さな毛玉はブラシでほぐすことができます。

  1. スリッカーブラシを使って毛玉の先からゆっくりとほぐしていきます。一気にほぐそうとしないように。毛が切れたり、皮膚が引っ張られてしまいます。無理に引っ張ると犬が痛い思いをしてしまうので、毛玉と皮膚の間を指で挟むようにしっかり押さえて、皮膚が引っ張られないようにします。
  2. ほぐしながら、傷んだ毛が切れることもありますが、切れた毛も丁寧に取り除きましょう。
  3. 毛玉がほぐしきれたら、コームを使って根本から全体をしっかり整えてあげましょう。毛玉は周囲の毛も巻き込んでいることがあるので、毛玉の周辺の毛もしっかりコームで梳かしましょう。

ひどい毛玉の対処法

【用意するもの】

  • スリッカーブラシ
  • コーム(くし)
  • ハサミ
  • 毛玉取りローション(酷い場合)

毛玉が大きく、ガチガチのフェルト状になってしまうと、ブラシだけではほぐせなくなります。スリッカーとコーム、そしてハサミを用意します。

ただし、毛玉を取るときに、根本からハサミで切り落とす方もいますが、その時に引っ張られた皮膚を誤って切ってしまったり、犬が痛みから暴れてハサミが当たって怪我をしてしまうこともあります。ハサミを使う際は細心の注意が必要です。

  1. まず犬の毛玉と皮膚の間にコームを入れます。こうすることでコームが皮膚をガードしてハサミが当たらないようになります。
  2. その状態のまま毛玉を裂くように縦方向にハサミで切り込みを入れます。この時も、ハサミの先端を皮膚に向けるのではなく、毛先に向かってハサミの先端を向けましょう。
  3. 毛玉の大きさに合わせて何箇所か切り込みを入れてほぐす。皮膚を引っ張らないように毛の根本をしっかりと押さえながら、スリッカーブラシで毛玉の先からゆっくりとほぐしていきます。

ほぐしながら、毛の束が取れることもありますが、それもゆっくり丁寧に取り除きましょう。なかなか取れない時は、毛玉取りローションや犬用リンスを水で薄めた物をかけると取りやすくなります。

フェルト状の毛玉は、痛みから嫌がったり、時間がかかったり、犬にも負担がかかります。おやつなどを上手く使って気を逸らせたり、気分転換するのも良いでしょう。

トリミングサロンで切ってもらう

毛玉が酷く自分で処理ができなかったり、犬が嫌がったり暴れて危険な場合は、トリミングサロンにお願いしましょう。トリマーさんは、毛玉の状態に合わせて適切な処理方法や安全な取り方も知っています。

犬が毛玉を飲み込んでしまったときの対処法

犬が毛玉を飲み込んだ場合は要注意!

犬が毛玉に限らず、何かを誤飲をした場合は胃から腸に流れる前の60~90分以内であれば、動物病院で『催吐剤』と呼ばれる、吐き気を催す薬を静脈に注射し、吐かせる処置が行われることがあります。

ですが、吐き戻す際に食道を傷付けたり、詰まらせたりする恐れがあるため、必ず獣医さんの診断が必要です。

また、ネットでは指やスプーンを使って喉の奥を刺激して吐かせる、塩やオキシドールを飲ませる、といった方法が載っていることもありますが、素人が安易に行って良いものではありません。

無理に喉の奥刺激しようとすれば、犬が大きなストレスを感じてしまいます。

塩は、たった数グラム過剰摂取しただけで、腎臓や心臓に悪影響を及ぼし、高ナトリウム血症を起こして死に至る危険もあります。自宅で無理に吐かせようとするのはやめましょう。

また、オリーブオイルを舐めさせることで、便通が良くなり毛玉の排泄を促す方法もあります。

オリーブオイルに含まれるオレイン酸が腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活性化させ、オイルが便に染み込むと便が柔らかくなり、腸内での滑りも良くなるため、排便を促す効果が期待できます。

ただし、与え過ぎはかえって下痢を引き起こしたり、アレルギーにも注意が必要です。そのため、犬が毛玉を誤飲した場合は、なるべく動物病院で診察を受けましょう。

吐き戻したり、便から排出されたとしても、全ての毛が排出されたかは分かりません。体内に溜まり続けると腸閉塞を起こす危険もあります。

オリーブオイルを舐めさせるにしても、それはあくまで応急処置と考え、心配な場合は迷わず動物病院に行きましょう。その際、食べた量や大きさなどを把握しておくと良いです。

犬に毛玉ができないようにするには

ブラッシングする犬

毛玉の予防には、日々のお手入れや定期的なトリミングが欠かせません。ブラッシングは毎日行いましょう。寝起きやお散歩の後に行うと効果的です。

また、シャンプーのあとは、リンスも使って毛の滑りを良くしたり、根本までよく乾かすこと。濡れたままだと毛はすぐにもつれてしまいます。

プードルやビション・フリーゼなど、毛が伸び続ける犬種は定期的なトリミングも必須です。キチンとカットすることで毛玉は防げます。トリミングサロンで毛玉ケアをする場合、普通のトリミングとは別に毛玉料金がかかることもあります。

先にも紹介したとおり、毛玉を取るのは決して簡単ではありません。毛玉料金の相場は500円程度ですが、毛玉の程度やサロンによっても変わります。安全に毛玉ケアしてもらうためには必要な料金ですが、事前にサロンに確認しておくと良いでしょう。

犬の毛玉を取るのに役立つおすすめ商品

ドギーマン NHS 角型スリッカーブラシ

ドギーマン NHS 角型スリッカーブラシ Mサイズ

毛玉を取るための必須アイテムです。スリッカーブラシはピンの先が丸くなっているものと針状になっている2つのタイプがあり、丸くなっているものは、皮膚に当たっても皮膚を傷付けないというメリットがありますが、毛玉の除去には向きません。

毛玉の除去が目的であれば、針状のものを選びましょう。サイズはS・Mあり、犬の大きさで選びましょう。

Marsviex ペットコーム

Marsviex ペットコーム ペット用くし 両目櫛

コームは毛玉除去から、日々の手入れにも必要なものです。サイズも2種類あるので、犬の大きさに合ったものを選びましょう。

SHOWTECH 毛玉カッター

毛玉を切る際は普通のハサミでもできますが、毛玉カッターを使うことで、より簡単で安全に毛玉を切ることができます。

メイドオブオーガニクス フォードッグ グルーミングスプレー 125ml

メイドオブオーガニクス フォー ドッグ オーガニック グルーミングスプレー 125ml

吹きかけることで、静電気を防ぎ、毛の滑りが良くなります。毛玉に吹きかけると、毛玉を取り除きやすくなります。日々のブラッシングにもおすすめです。

まとめ

トリミングするトイプードル

いかがだったでしょう?人間と違い、全身を毛に覆われていて、毛の量も多い犬たちは、お手入れを怠れば、すぐに毛玉になってしまいます。

普段からお手入れをしていても、生活環境や毛質で毛玉ができやすい犬もいます。ですが、毛玉を放置すると、どんどん犬の負担は増えて苦痛を与えてしまいます。

日頃から被毛の観察やお手入れを欠かさずに行い、もし毛玉ができてしまった時は早めに対処して、犬の健康を守ってあげましょう。

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