トリミング後のトラブルを対策しよう!
信頼して預けたはずなのに、トリミング後に愛犬のケガや体調の変化などがあると、トリマーさんを信用できなくなってしまうし、トリミングに出すこと事態怖くなってしまいますよね。
トリミング後、特に多いのが、
- 「トリミング後に皮膚が傷ついていた」
- 「トリミング後に犬が怯えて震えて、何かされたんじゃないか」
- 「トリミング後に帰宅したら爪から出血していて血が止まらなかった」
- 「トリミング後に目がしょぼしょぼしてしまった」
といったトラブル。
今回は、これらの「よくあるトラブル」において対策を考えていきたいと思います。
トラブルその1:怪我をして帰って来た。
意外と多いのが、トリミングに来る前に怪我をしてるケースです。散歩で足の裏が傷ついていたり、耳が痒くて耳のまわりを引っ掻いていたり、遊んでいて体に傷がついているのが、伸びた毛で隠れていて、カットをして毛が短くなったら気づくことがあります。
トリミング前からお腹に赤みのある子も多いです。
傷や赤みを発見しやすいのはシャンプーブローの時が多く、事前にボディチェックとして目視してもわからないものもあります。
対策法
- 事前にボディチェックを行う。
- 毛玉のない短いカット状態をキープしておく。
トリミング後にシャンプーカット後の違和感で暴れまわったり、切りたての爪で体を掻きむしったりして傷が出来ることもあります。
それから、カット中の事故で最も起こりやすいのが、“粗刈り”や“粗切り”と呼ばれるシャンプー前にザックリ、ガツガツとカットしている時に皮膚を挟んでしまう事故が起きやすいです。
一ヶ月に一回カットしているような子だと、毛玉も少ないし、被毛も短い状態からカットをしていくので比較的皮膚も見やすいですが、伸びすぎた状態や毛玉のある状態からだと皮膚も確認しにくいし、脇の下や耳の後、お腹など毛玉に薄く伸びた皮膚が巻き込まれている場合もあります。
トラブルその2:ワンコが震えて帰ってきた。
ワンコたちは環境や音をすごく気にします。例えば、以前通っていたトリミングサロンでハンドドライヤーを使っていたのに新しく行ったサロンではスタンドドライヤーだった場合、風の量や音で怖くなってしまう子もいます。
以前は個室でトリミングしてたのに、新しい場所はガラス張りでいろんな犬達と一緒にトリミングを受ける場合も不安になることがあります。他の犬の鳴き声で怖くなってしまう場合もあります。男のトリマーか女のトリマーかでも動きが変わる子もいます。
対策法
- そのワンコの性格を考えてサロンを選ぶ。
トラブルその3:「バリカン負け」して痒がってしまった。
「怪我をして帰って来た。」でも書いた通り、バリカンをかける以前に赤みがあり、シャンプーの刺激やドライヤーの熱でそれらの赤みに痒みが出る場合もあり、バリカン負けではない可能性もあります。
特にお腹や足の裏、肛門まわりはデリケートな皮膚で事前に赤みが出てることも多いです。
対策法
- 事前に皮膚を確認する。
- 「バリカン負けが気になるのでバリカンはかるめに!」と頼む。
トラブルその4:爪からの出血が止まっていない。
爪の深爪が多いのは、爪が長く伸びてしまっていたものを短く切る時です。爪の中には血管が通っていて爪が伸びているのを放っておくとだんだんと中の血管も伸びてきてしまいます。
白い爪は血管の位置も見やすいのですが、外から血管の見えない爪は血管の先端を探りながら切っていきます。この時に血管を一緒に切ってしまいやすいのです。
通常であれば爪からの出血はそんなに恐れるものでもありませんし、血管を切ってしまったことに気付かないワンコもいます。
爪を短く保ちたいので血管ごと切ってくれ、と頼まれることもあります。
ただ、痛がるワンコもいるので血管の手前で切 ることが良いと思います。
爪からのの出血があった場合は、パウダータイプの止血剤を用いて血を止めます。
出血して止血剤を用いたとしても、特にお伝えはしていないサロンも多いことでしょう。
止血剤を用いた場合、トリミング後にアスファルトを歩いたりすると止血剤がとれることもあります。
対策法
- トリミング後に爪をチェックしておく(出血がある場合は担当者に申し出てておく)
- 爪はまめに切って、短い状態をキープする(短く管理していると伸びすぎた爪より血管の位置も確認しやすいです)
トラブルその5:トリミング後に目がしょぼしょぼしてる。
トリミング後の目のしょぼしょぼはたくさんの原因があります。
- ブラシやハサミが目にあたる
- ドライヤーによる熱さや乾燥
- カットした毛が入り停留する
- 待っている間に自分で目を引っ掻いてしまう。
などなど。
対策法
- 動物病院に相談して目の保護になる「目軟膏」をつけておく。
- 仕上がり後に目をチェックし、毛が入っていたら担当者にとってもらう。
- 言われなくても仕上がり後に目の中の毛をとっているトリミングサロンを選ぶ。(目に気を使っている、目をちゃんと管理しているということになります。)
さいごに
喋れないワンコを傷つけてしまうことは飼い主さんはもちろん、トリマーも避けたいことです。事故のないように努めるのがトリマーの義務です。ただ、生きている動物をカットしていくことは非常に難しいことでもあります。
トリマーと飼い主さんが協力し、事故のないトリミングを行う認識を持てると良いのかな、と思います。
飼い主さんがトリミングを難しい作業だと理解していても、事故が起こってしまった時のお店の対応にも不安感が募ることもありますね。
お店の対応、ワンコとサロン及びトリマーの相性を考えながらトリミングサロンを選びましょう。
ワンコは喋れない分、トリマーとの信頼関係が重要になってきます。
仔犬の頃に出来るだけトリミング作業に関わることができるかということもトリミング慣れして安全に作業できるワンコに育つ一つの方法です。
ユーザーのコメント
40代 男性 ひろ
30代 女性 匿名
体重測定や歯、普段の様子を聞かれたりと安心です。因みにお値段はダントツで病院がお安いです。サロンは1.5倍も取って仕事は半分です。変えて良かったです。
女性 匿名
確かに深爪すると足を触られるのを嫌がりだす子もいます。当然だと思います。
けれど、実際なかなか爪切りをせずにほったらかしにしておいて、結果血管が伸びたしまった子が居るのも事実です。
記事では、血出ししない方が…と書かれていますが、
屋内住みの子にとっては、怪我の元です。
可哀想だと思っても血出しして血管を短くしてあげることも大事だと思います。
50代以上 女性 める君ママ
顎下も所々、赤くなって痛々しく、昨夜から尾っぽが下がって元気がありません。
怒りとショックで、もうそちらには二度とお願いしません‼予約しても仕上がりまでいつも4時間以上かかり、何の為の予約か分かりません❗
ネット検索して、他の美容室にソッコー予約入れました。
50代以上 女性 りこ
トリマーさんに電話をしてみたら、分からない、バリカン負けではないですか、との返事でした。
動物相手のお仕事で大変さはわかりますが、一言、耳下にバリカンが当たってしまい、すみません、の言葉があれば、こちらも、不信感、怒りの気持ちにはならなかったと思います。
トリマーさんの「分からないんですけど」との返事には、ビックリと残念でしかたありません、もっと、技術力あげれるように、勉強されたほうかよいかと思いました。
40代 男性 匿名
購入したペットサロンで月に一度トリミングでお世話になっていました。ある時「耳の内側を自分で引っ掻いてしまい傷ができています」と(新米のトリマーさんが担当でしたが)ベテランのトリマーさんから言われました。家に帰ってよく見ると引っ掻き傷では無く、バリカンによる傷でした。また、毎回トリミングに行く際はペットサロンに入る前からバタバタして嫌がり、悲鳴の様な鳴き声を上げ、お漏らしもする始末。帰宅後はグッタリして元気無く、耳は腫れ上がり真っ赤、目は充血。ある時トリミングから帰宅後、食欲もなく、次の日からは下痢になり、そのうち血の混じった下痢になりました。動物病院へ1か月以上通院しましたが、特に病気では無くストレスからくるものでした。愛犬の辛そうな姿を見て、不信感を持ちながらもなぜ早く別の所に変わらなかったのか…猛省しました。(実はそのペットサロンでトリマーさんが目を離した際、小型犬が台から落下するのを目撃したこともありました)
その後は別のサロンに移りましたが、とても優しいトリマーさんで、愛犬も体調を崩すことも悲鳴をあげることもなくなりました。ほかのワンちゃんたちと、仲良くお迎えを待っている様です。
自分自身にも言い聞かせていますが…日頃から愛犬の様子をしっかり見てあげてください。変わったことがないか気をつけてあげてください。話すことができないので、飼い主さんだけが頼りです。