ファーミネーターのやりすぎは犬に悪影響!正しい使い方や頻度

ファーミネーターのやりすぎは犬に悪影響!正しい使い方や頻度

犬の抜け毛対策の一つとして「ファーミネーター」は簡単に抜け毛を取り除くことのできるとても便利なブラシです。しかしファーミネーターをやりすぎるなど、間違った使い方をすると犬が嫌がるようになってしまいます。正しい使い方を知って、飼い主さんも犬も楽しくお手入れしましょう。

ファーミネーターとは?犬に使うメリットと効果

ファーミネーターを使われている犬

「ファーミネーター」とは、犬の抜けかかっている毛を優しくなでるだけで簡単に取り除くことができる便利なブラシです。

犬の毛の生え方には、「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類があり、ダブルコートは上毛と下毛の二層構造になっています。

ラブラドールレトリバーのようなダブルコートの犬にファーミネーターを使うことによって、毛玉防止や暑い時期の熱中症対策になります。

また、ムダ毛を取り除くことによって、シャンプー剤や保湿剤などの成分がしっかりと肌に届き、本来の効果が発揮されやすくなります。

短毛種用・長毛種用がある

ファーミネーターは、それぞれの個体の大きさや毛の長さによって選べるように様々なサイズ展開がされています。飼っている犬の毛の長さや体重を見て、その子に合った商品を選んであげましょう。

また、猫用のファーミネーターもありますが、犬より毛の細い猫に合わせて作られているので、犬には犬用のものを使いましょう。

子犬にも使えますが、肌も弱く毛も柔らかいので、生後9ヶ月頃からの使用をおすすめします。商品の説明に従って使用しましょう。

ファーミネーター 小型犬S【短毛種用】
ファーミネーター 小型犬S【長毛種用】

一般的なブラシとの違い

ファーミネーターは、スリッカーブラシやコームでは取り除けない下毛を取ることができる、抜け毛対策用ブラシです。抜け毛と抜けかけている毛を、最大90%取り除くことができます。

ファーミネーターのやりすぎが犬に与える影響

抜け毛がたくさん出ているラブラドールレトリバー

皮膚や毛にストレスを与える

ファーミネーターでブラッシングすると、たくさん抜け毛が取れて楽しくなって夢中になってしまいます。

ですが、やりすぎると地肌が見えるくらい薄くなってしまったり、皮膚が赤くなったりと、皮膚のトラブルを起こしてしまいます。取り除かなくていい毛も余計に取ってしまい、ふわふわの毛がなくなり、パサパサの毛だけ残ってしまいます。

痛い思いをさせてしまう

長時間ファーミネーターを使うことで、だんだん毛がスッキリしてきます。

ですが、「まだまだ抜ける」と長時間やりすぎると、自然と力が入ってしまい、ファーミネーターの刃が地肌にあたり、愛犬に痛い思いをさせてしまいます。

痛い思いをしたらブラッシングが嫌いになってしまうかもしれません。毛が抜けなくなることはないので「抜け毛の量が減ってきたな」と感じたらそこでやめておきましょう。

ファーミネーターの正しい使い方

ファーミネーターの画像

使う前は毛のもつれや毛玉を取っておく

ファーミネーターを使った時に、毛が引っかかって犬が痛い思いをしないように、スリッカーやコームを使って毛のもつれや毛玉を丁寧に取っておきましょう。

特に胸やお尻は抜け毛が詰まりやすいので、しっかりとブラシを入れておきましょう。

力を入れずに優しくなでるように使う

毛の流れに沿って優しくなでるようにブラッシングしましょう。

力を入れすぎず、刃を皮膚に押し当てないことがポイントです。同じところを何度もブラッシングすると、毛が薄くなってしまうのでやりすぎないようにしましょう。

ファーミネーターを濡れた毛に使うと、刃が引っかかりやすくなるので、毛や皮膚にストレスを与えてしまいます。シャンプー後に使用する時はしっかりと乾かしてからにしましょう。

ファーミネーターの使用頻度とコツ

黒ラブラドールの抜け毛画像

最適な頻度とは

基本的な使い方として、犬にファーミネーターはやりすぎないように注意しましょう。

やりすぎると皮膚や毛を傷める原因となります。これらはファーミネーターに限られた事ではなく、シャンプーやスリッカー、コームなど、色々なケアに言える事です。

個体差によって時間は少し変わりますが、目安として一週間に一回10分程度で終わらせるようにしましょう。換毛期には週に1回〜2回、愛犬の換毛周期を見て使う頻度や時間を調節して時間をかけないようにしましょう。

毎日のケアにはファーミネーターは使わず、一般的なスリッカーブラシやコームがおすすめです。

使い方のコツ

「背骨・肘・膝・肩」など、骨張った関節の部位の皮膚は薄いので、ファーミネーターの刃が当たらないように注意しましょう。この部分は特に優しく撫でるようにしましょう。

ファーミネーターを持っていない方の手で、毛の根本を押さえ梳かすと、毛が引っかかった時の痛みが軽減されます。両手を使って使用することで、犬への負担を減らすことができます。

ファーミネーターを使った後、抜けた毛が犬の体にまとわりついていると思います。仕上げにスリッカーブラシを使って整えてあげることで仕上がりがキレイに見えます。

ファーミネーターを嫌がる犬もいると思います。普段のしつけと同じように、愛犬の好きなおやつやおもちゃなどを使って「ご褒美がもらえる」と刷り込みましょう。

一日で終わらせず、日をまたいで1つずつこなしていくことがポイントです。頑張ってくれた後はたくさん褒めてあげ「ブラッシング=いいことがある」と覚えてもらいましょう。

類似品に要注意!犬用ファーミネーターの購入方法

買い物をしている犬

本物と偽物の見分け方

正規品のファーミネーターには「シリアルナンバー」が入っています。

偽物のファーミネーターの刃は、エッジが不揃いで刃の先端が太くなっています。その為、抜け毛が取れなかったり、金属の材質不良のため、すぐに錆びてしまて長持ちしません。

偽物は低コストで生産されているので質が悪く、エッジの先端が適正に加工されていないため、愛犬の皮膚や毛を痛める原因となります。

偽物のファーミネーターにはグリップに芯が入っていないため、ヘッドとグリップが真っ二つに折れてしまうことがあります。また、グリップに並んでいる突起物に隙間があり、最後まで揃っていません。

偽物のファーミネーターは、貼られているシールが剥がれやすいという報告もあるそうです。ネット通販は要注意です。偽物、模造品も多いので、公式モデルを取り扱っているサイトなのか必ず確認しましょう。

フリマアプリやオークションサイトは個人で取引ができるため、偽物が出回る可能性が高いです。「並行輸入品」や「中古」などのワードが付いているものはできるだけ避けたほうが良いでしょう。

正規品の購入方法

ファーミネーターは、公式のサイト、身近にあるホームセンターやペットショップで購入することができます。ネット通販だと時間がかかると迷っている方は、お店に足を運ぶと、自分の目で商品の情報を得ることができます。

様々なブラシと見比べることができたり、お店ならではの割引やサービスが受けられるといったメリットがあります。ホームセンターやペットショップに置いてある商品は偽物である可能性は低いですが、心配な方は大手のお店を選ぶと安心です。

まとめ

抜け毛たっぷりのジャックラッセルテリア

ブラッシングは、皮膚病や腫瘍などの早期発見にも繋がります。ファーミネーターは正しい使い方を心掛けることで、他にはない利便性を発揮し、頼もしいアイテムとして長く活用できます。

逆にやりすぎるなど間違った使い方をすると、ケガのリスクが高くなりちょっとしたトラブルにもなりかねません。

正しい使い方と定期的なお手入れの積み重ねで、犬も人も快適に暮らせるように、コミュニケーションやスキンシップを取りながら、楽しくお手入れができるといいですね。

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