犬が笑っている時の心理とは?
あなたは「愛犬が笑っている」と感じたことはありませんか?「写真を撮ったら、愛犬がまるで笑っているような顔で写っていた」なんてこともあるでしょう。そうです、犬は目を細めて口角を上げ、笑っているような表情を見せることがあるのです。そんな愛犬の表情を見ると飼い主さんは癒され、幸せな気持ちになるのではないでしょうか。
私たち人間は、面白い冗談を聞いた時やうれしいことがあった時に笑います。そのほかにも愛想笑いや照れ笑いや作り笑いなどをすることもあり、人間の笑顔にはさまざまな心理が隠されています。
では、犬はどうなのでしょうか?調べてみると、人間のように面白くて笑うことはないものの、犬もさまざまな心理から笑顔を見せるようです。犬が笑っている時の心理を5つご紹介していきます。
犬が笑っている時の心理①うれしい
大好きな飼い主さんが帰宅した時や仲良しの犬と遊んでいる時に、愛犬の表情をよく観察してみてください。愛犬の顔は、うれしそうな笑顔を浮かべているように見えませんか?犬はうれしい時、口を緩やかに開き穏やかな目をして、まるで笑っているような表情をするのです。そんな愛犬の表情を見ると、飼い主さんまでうれしくなって笑顔になってしまいますよね。
犬が笑っている時の心理②リラックスしている
家で愛犬と一緒にくつろいでいる時にふと愛犬に目をやると、「あれ?何だか笑ってる?」そんな風に感じたことはありませんか?犬はリラックスしている時も、口角を上げて目を細め、ニッコリと笑っているような表情を見せます。きっと、周りに警戒するものがなく安心感や満足感で満たされて、のんびりと幸せな気分なのでしょうね。
犬が笑っている時の心理③敵意がないことを伝えている
犬はカーミングシグナルという自分や相手の気持ちを落ち着かせるための行動によって、自分が不安であることや自分に敵意がないことを伝えたり、相手をなだめようとしたりします。カーミングシグナルは全部で27種類あり、そのひとつに「口元を後ろに引く(Lengthen the corner.)」というのがあるのですが、これが笑っている表情に似ています。
口元を後ろに引くカーミングシグナルは、軽い服従と敵意がないことを表わします。愛犬が知らない人や犬と会った時に口元を後ろに引き、笑っているような表情を見せたのならそれは、自分に敵意がないことを相手に伝えているのです。
犬が笑っている時の心理④飼い主さんを喜ばせたい
犬は飼い主さんの表情や行動をよく観察しており、「この表情の時は怒っているんだな」「うれしい時はこういう表情をするのか」などと学習し、その表情を真似することもあると言われています。
そして、飼い主さんの真似をして笑っているような表情をしてみたら、飼い主さんが笑ったり喜んだりしてくれたという経験があると、飼い主さんを喜ばせるために笑顔を見せるようになることがあるようです。
犬が笑っている時の心理⑤ストレスを感じている
笑顔はポジティブな感情を表すイメージがありますが、犬は不安や恐怖などのストレスを感じた時にも笑っているような表情をすることがあります。これを「ストレススマイル」と言います。
ストレススマイルは一見笑顔に見えますが、よく見るとシワが寄るほど強く口角を引いて、引きつった表情をしています。そして目は見開き、暑くもないのに舌を出しているなどの特徴があります。
まとめ
人間と同様に、犬が笑っている時の心理もさまざまです。愛犬には、うれしい笑顔やリラックスの笑顔に満ちた毎日を送らせてあげたいですね。
一見笑顔に見えても実はストレススマイルで、不安や恐怖を感じているという場合もあります。笑っている時はポジティブな感情を示していると思い込まずに、愛犬の目元や口元をよく観察して、うれしい時やリラックスしている時の表情と見誤らないように気をつけましょう。