どうして犬は人間に懐くのか?

どうして犬は人間に懐くのか?

犬と人間の歴史を知ることで、犬が人間を好きな理由、犬が人間に懐く理由を見つけることができました。犬が懐きやすい人間とは、どのような人間なのでしょか。

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犬が人間に懐く理由とは?

犬と子供

犬と人間の歴史について

私たち人間と犬は1万年以上も昔から繋がりを持っているとされています。
1万年以上も前、犬はオオカミのように群れを作って生活していたそうです。

今では人間から食べ物をもらって生活していますが、群れで獲物を追いかけ、獲物を狩って食べていたのです。
人間も同じように獲物を狩って食べていましたが、その 人間が食べ残した動物の骨や肉を食べるようになった犬は、人間と一緒に移動するようになり、やがて人間と一緒に生活するようになりました。

人間は犬を番犬として飼うようになり、犬は人間から食べ物を与えてもらうようになり、警察犬や盲導犬や軍用犬などその高い能力を生かして人間の役に立ち、家族の一員として暮らすようになりました。
これが私たち人間と犬との長い歴史です。

犬が持つ群れの習性について

犬と家族

犬は生後半年くらいになると一緒に暮らす人間のことをよく観察するようになります。

  • この人間はそれぞれ家族の中でどんな存在なのか?
  • この人間は自分にとってどんな存在なのか?
  • この家族の中でリーダーは誰なのか?
  • この家族の中で自分の順位は何番目なのか?

家族内の自分の順位決め

私の二代目ワンコがつけた順位は「父 母 私 一代目ワンコ 二代目ワンコ 弟」という順位でした。
父や母や私が弟のことを年下として扱うため、自分よりも下だと判断したようです。
ずっと昔、犬は群れを作り獲物を狩って生活していましたが、リーダーに従って狩りをしていました。
それが現在になっても群れで生活していた名残りなのか、 人間と暮らすようになった今も家族の中でリーダーを決め、自分の順位を決め、生活しているのです。

なぜ、私には懐かないのか?

ポメラニアン

「私が一番お世話をしているのになぜ私には懐いてくれないのか?」

そんなことを考えている人もいらっしゃるようです。
うちの一代目ワンコは家族の中のリーダーを父、次に母、そして私、その次に自分というように順位を決めていたようなのですが、一番懐いていたのは私でした。

リーダーに懐くという訳ではない

リーダーには決して逆らわないけど、一緒に過ごそうとも決してしないのです。
一緒に寝るのも私、おやつをおねだりするのも私、一緒にソファーに座るのも私、玄関でお出迎えをしてくれるのも私だけでした。
母親のように思っていてくれたのか、姉妹のように思っていてくれたのか、それは一代目ワンコにしか分からないことなのですが、群れの中でも誰と共に過ごすのかを決めているのかもしれません。

愛犬に懐いてもらうためにはどうしたら良い?

犬と握手 124637867

犬は人間の気持ちを理解しているんです

犬は人間の言葉を理解することはできません。
言葉を話すことだってできません。でも、人間の気持ちを理解しています。

  • どんな気持ちでいるのか?
  • どんなことを考えているのか?
  • 嬉しいのか?
  • 悲しいのか?

ご主人様の声色や表情や自分に対する態度などから読み取っているのです。
人間が犬を怖がっていては懐いてくれません。
人間が犬を苦手だと感じていては懐いてくれません。
しっかり感じ取っているのです。

怒鳴ったり叩いたりしていませんか?

悪いことをしたから、躾のためだからといって、怒鳴ったり叩いたりしていては、犬は人間を怖がるようになってしまいます。
犬は怒鳴っても理解できません。叩いても理解できません。人間の言葉も分かりません。
あなたが何を伝えようとしているのかを理解できるまで根気強く教えてあげましょう。

可愛がるだけではダメなんです

犬と仲良くなるためにはたくさんのスキンシップとコミュニケーションを取りましょう。
遊んであげること、おやつをあげること、甘やかしてあげることなど、 可愛がることだけが犬と仲良くなる方法ではありません。
それだけでは犬との信頼関係を築くことができません。

「この人の一緒にいると楽しい」
「この人と一緒にいると嬉しい」
「この人と一緒にいると幸せだ」
「この人と一緒にいると安全だ」

そう思ってもらえるような存在になりたいですよね。

悪いことをしたときや危険なことを教えてあげるとき、怒鳴ったり叩いたりするのではなく、 言葉と表情と仕草でダメだということを理解できるまで教えてあげましょう。
犬も理解できるととても嬉しくて一緒に喜んでくれます。

まとめ

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私たち人間と犬の歴史は1万年以上も前からずっとありました。
お互いがお互いを支え合って生きてきたのです。そして現在、犬は私たちの生活に欠かすことのできない存在です。犬は苦手だ、犬は大嫌いだ、そんな人間もいます。

しかし、地震や災害が起きたとき、行方不明になった人間を命がけで探し出し助けようと頑張ってくれている犬がいます。
目や耳や身体が不自由な人の目や耳や手足となり、生活を支えてくれている犬がいます。

犬が人間に懐くことは、その犬と一緒に暮らす人間にとって大切なことなのですが、 日本はまだまだ犬と人間が一緒に暮らすために快適な国だとは言えないのではないでしょうか。

犬は人間が大好きです。
犬と人間がもっと仲良く楽しく幸せに暮らせる国になっていけたら嬉しいなと思います。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 ペッパー

    多分犬も順位付けだけでなく、「一緒に遊ぶ相手」とか「お世話してくれる人」とか「頼れるリーダー」とか自分なりに見極めているのかなと思います。その中でどれを「懐く」というのかむずかしいところですが、仲良く遊んで楽しい相手でも指示には従わなかったり、そんなに関わる時間はないけどすごく話をよく聞いたり…というのはうちの家族の中でも見られることなので本当に犬は賢いなと思います。人間の子供とそういう部分では変わらないな、とも思います。犬の信頼を得るようにして仲良くなるためには、やっぱり犬の表情などをしっかり観察して理解しようとすることが大切ですよね。人でも犬でも自分のことをわかってくれる相手には心を開きたくなりますからね。
  • 投稿者

    40代 女性 煎餅

    愛犬を見ていて思うのは、犬は本当に「ずる賢い」生き物だと言うことです。
    その場その場で、自分にとって一番得になることを心得ていると思います。この場ではあの人におべっかを使っておいた方がいい、この場ではあの人が一番優しいから、あの人はおやつをくれるから、など。
    自分に得になることに貪欲なんだな、と感心します。
    そんな愛犬ですが、飼い始めたころはなかなか家族に懐いてくれませんでした。しかしある日気持ち悪くて嘔吐しそうになったときに、ヨタヨタと私の目の前までやってきて嘔吐しました。その時になんとなく、私のことを頼ってくれているんだなと実感しました。お世話をしているのは家族の中で主に私なので、ちゃんとそのことを分かってくれていたんだな、と安心したのを覚えています。
  • 投稿者

    40代 女性 チョコママ

    犬は本当にかしこいですね。ほかにも書かれている方がいますが、自分にとっていかにメリットがあるか…ということを見極めて人に接していると思います。
    それは決して悪いことではなく、動物にとっては当たり前のこと。人間にように「外面」「建前」なんて必要ないですから。
    ただ、懐くのと信頼して従うのは別物ですけどね。
  • 投稿者

    20代 女性 はるか

    我が家の愛犬もよく家族に懐いてくれています。やっぱり散歩などのお世話をしてくれる人のことが一番好きなようで家に家族が帰ってきても、その人に一番に撫でにいっていますね。家族で散歩もしないし家も忙しくてあけてばかっかりの弟がいますが、たまに撫でたりすると吠えられています(笑)きっと愛犬の中では自分より下に見ているんでしょうね…(笑)
  • 投稿者

    30代 女性 匿名

    我が家の愛犬は絶対的リーダー(指令したら絶対服従、お腹全見せ、見てる目の前で悪さをしない)のはわたしで、遊び相手は旦那(甘噛みする、お腹は気分で見せる、遊んでのポーズを頻繁にする)のようです(苦笑)。仔犬の時には夫婦で同じようにダメなことはダメとしつけるところはしつけてきたのに、いつからか旦那から叱られるとわたしに言いつけるかのように(本当にそんな目をして)わたしの威を借りに来てあっかんべーみたいな態度を旦那に(゚o゚;結局わたしにも叱られるのですが。寝る時や具合が悪い時にはわたしの足元にピターっとくっついているので頼りにもしているようですが、わたしの前で間違って?悪いことをした時は本当にこっちが怒る前から逃げる逃げる!だったらしなければいいのに…。結局怒っていながらもそんな所も可愛い犬バカですが、本当に人をよく見ています。
  • 投稿者

    女性 あとむ

    とてもシンプルなタイトルで、中身も良い記事でした。犬と人間の歴史は長いことは
    知っていましたが、なぜ懐いてくれるのかという理由についてまではあまり考えたこ
    とがありませんでした。可愛い犬の存在だけで家族が明るく楽しくなりますよね。
    しかし!毎日可愛いだけではないので、きちんとしつけもしながらお互いストレス
    がたまらないように生活していきたいと思います。
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