犬が肉球を舐める原因【心理的なもの】
- ストレスを感じている
- 落ち着こうとしている
- 寂しさを紛らわせている
- 退屈しのぎ
犬は自分の身体をよく舐めるもの、大好きな飼い主さんのことをペロペロしちゃう子もいますよね。ですが中には、長時間前足や後ろ足の肉球ををペロペロと舐めてしまう子もいます。ちょっとの時間でしたら気にすることもないのですが、あまりにも長時間ペロペロと舐めているようでしたら、注意しなければいけないかもしれません。
ストレスを感じている
人間でもストレスがたまっていてなかなか発散できない時には、貧乏ゆすりをしてしまう人がいますよね。それと同じく、犬も何らかのストレスがたまると肉球を舐めてどうにか発散させようとします。
落ち着こうとしている
何かに緊張している、怖い、不安を感じているなど、そんな時に犬は自分の前足をよく舐めます。飼い主に怒られた時も、同様の仕草を見せることが多いです。
寂しさを紛らわせている
寂しがり屋な犬は、長時間のお留守番の時や、飼い主にかまってもらえない時間が続くと、肉球を舐めるようになります。
退屈しのぎ
遊ぶことが大好きな犬は、あまりにも暇を持て余してしまうと、自分の肉球を舐めて遊び道具のようにしてしまうことがあります。人間に例えるなら、指しゃぶりのようなものかもしれません。
犬が肉球を舐める原因【身体的なもの】
- お手入れをしている
- 肉球と指の間に異物がはさまっている
- ケガをしている
- 皮膚に何らかのアレルギーがある
- 頚椎損傷やヘルニアの可能性がある
お手入れをしている
自分の身体が気になる時、また他の犬のニオイが気になる時など、それが気になってペロペロと舐めてしまうことがあります。これは単に癖ですので、長時間同じ場所を舐め続けたりしないようであれば、あまり気にしなくても大丈夫です。
肉球と指の間に異物がはさまっている
指と肉球の間に泥や小石などの異物がはさまってしまうと、その不快さが気になって、犬は肉球を舐め続けてしまう場合があります。また、足の裏の毛が伸びすぎていたり、ツメが伸びすぎている場合なども異物同様、犬にとっては足裏が気になって舐めてしまう原因になってしまうようです。
女性 30代
ケガをしている
お散歩中に足の裏にトゲが刺さってしまったり、肉球が擦れてしまったり、真夏など暑い時期でしたらヤケドをしてしまったりと、そんな怪我の可能性があります。また、冬は乾燥で肉球がヒビ割れを起こすこともあります。こういった場合、犬は傷がある部分を治すためによく舐めるようになります。
犬の唾液には殺菌作用がありますが、あまりにも長時間に及ぶと犬の口内細菌が傷口部分で繁殖してしまいます。そうなると、治すどころか傷口が炎症を起こして、かえってひどくしてしまうことがあります。また肉球と指の間が赤く腫れている場合、「指間炎」を起こしている可能性もあります。
女性 30代
皮膚に何らかのアレルギーがある
食べ物や植物など、犬には何らかのアレルギーを持っている子もいます。そういった子たちがアレルギーを発症している時、痒みから皮膚を舐めたり噛んだりしてしまいます。アレルギーの主な原因としては食べ物のほか、アトピー性皮膚炎、カビ、ノミやダニなどが考えられます。
もし、皮膚に何らかの異常が見られた場合には、早めに獣医さんを受診することをおすすめします。特にアカラス症など、しつこい皮膚炎の症状がみられた場合には、早期の治療が大事です。
女性 40代
犬は足に何かを付けられる事に抵抗があったりするので、まずは靴下などに慣れさせる事から始めなければいけないのですが、根気強く履かせたため、我が家では家の中でも外を歩く際にもちゃんと取らずにいてくれました。
靴下などを履かせる際に注意する点としては、洗い替えを数点用意して、1日3回くらいは清潔なものに履き替えさせた方が良いと思います。舐め防止をしても、その中が蒸れて汚れてしまっては本末転倒ですので、手間はかかりますが、どうかまめに取り換えてあげて下さい。
頚椎損傷やヘルニアの可能性がある
犬は足に痺れがあるなどで違和感を感じると、前足もしくは後ろ足を舐めることがあります。歩き方がいつもと違うなど、足を舐める以外にも気になることがあれば、早急に動物病院で診てもらうようにしましょう。
犬が肉球を舐めるのを止めさせる方法
- ストレスを発散させる
- 肉球のお手入れをする
- 靴下を履かせる
犬が前足や後ろ足の肉球を舐めすぎると、肉球がただれたり炎症を起こしてしまうことがあります。それにより、今度はその痛みや痒みでその肉球を舐め続けるようになってしまいます。そうなってしまう前に、長時間の肉球舐めはやめさせるようにしましょう。
ストレスを発散させる
できるだけ、飼い主さんが一緒に遊んで運動して、犬の気分転換を図りましょう。あまり愛犬とかまう時間を取れていなければ、一緒に過ごす時間を増やすなど、たっぷりとコミュニケーションを取るようにしてください。どうしてもお留守番が必要な場合は、愛犬の興味をひくようなおもちゃを与えておくなど、退屈にならない工夫をしてあげましょう。
肉球のお手入れをする
お散歩から帰ってきて足を洗った場合は、濡れたままにせず、しっかりと乾かすようにしましょう。湿ったままにしておくと、雑菌が繁殖しやすく、皮膚病の原因になり、痒みから舐める行動に繋がってしまいます。
また、肉球も人間の手荒れ同様に、乾燥によってヒビ割れなどを起こすことがあります。肉球の状態をみつつ、乾燥予防の保護クリームを塗ると良いでしょう。
靴下を履かせる
愛犬が嫌がらないのであれば、犬用の靴下を履かせて、肉球を舐めさせるのを防ぐ方法もあります。靴下はサイズがフィットしていないと、すぐに脱げてしまいますので、愛犬の足にフィットするサイズの靴下を選ぶのがポイントです。靴下をはかせるときには間違って食べてしまわないようにお気を付けください。
肉球に保護クリームを塗って靴下を履かせると、保湿効果がアップします。他にも、エリザベスカラーをつけたり、犬の苦手な味がするスプレー(ビターアップルスプレーなど)を使うという方法もあります。
まとめ
犬の鳴き方や行動には、必ず何かしらの意味がある...といいますが、「舐める」という行動もそのうちのひとつなのではないでしょうか。ちょっとなら良いけれど、あまりにも度を越してしまう場合は、飼い主さんが気に留めてあげましょう。また、場合によっては早いうちに獣医さんに行くなどの対処も必要です。
人間と直接言葉でやり取りができない犬だからこそ、鳴き声や全身を使って伝えてくれるメッセージを見逃さないようにしたいものですね。