犬のおならが臭い原因
体調の変化
犬のおならが臭いときは、体調不良や胃腸の状態が悪くなっている可能性があります。2週間以上経過しても同じ状態が続いている場合や急におならの回数が増えた場合、何らかの病気を疑った方がよいかもしれません。痛みを伴う病気を患うと、浅く早い呼吸(パンティング)になりやすく、飲み込む空気の量が増えるためおならの回数も増えるとされています。
また慢性胃炎同様に、犬がストレスを強く感じ自律神経が乱れると、胃腸の機能が低下し便秘になりやすくなります。それに伴い、腸内環境が悪くなることで有害ガスが発生し、異常に臭いおならが出るようになります。こういった場合には、早めに獣医師さんに相談したほうがよいでしょう。
ドッグフードの影響
犬に与える食事の内容は、おならに大きく影響します。犬に消化しきれない量のドッグフードを与えたり、ご飯を変えたりしたときなど、腸内細菌が活発になることで一時的に臭いおならをするようになります。
ドッグフードには、お肉などの動物性たんぱく質が多く含まれており、腸内の善玉菌が減ってしまうことでおならが臭くなると考えられています。また、体に合わないドッグフードを与えると、上手く消化できずに消化不良を起こしてしまうので注意が必要です。
犬が消化不良を起こすと体内に硫化水素ガスが発生し、強烈な臭いの元を作ります。このように硫黄の臭いがするようなおならをしている場合、何らかの病気のサインかもしれません。
下痢
おならだけでなく、軟便または下痢の症状を併発している場合、それらが原因となって臭いおならをすることがあります。下痢にもいくつかの原因が考えられており、体重減少がある犬の場合には小腸で栄養がしっかりと吸収されていない可能性が考えられます。
その一方で体重に変化がない犬の場合には、大腸に何らかの異常があることが多いです。いずれにしても、飼い主さんは普段から犬の様子に注意を払い、何か異常を感じたらすぐに獣医師さんに相談することをおすすめします。
老化
老犬になると、蠕動運動が弱まり腸内環境も悪くなる傾向があります。それにより、今まで消化できていたフードも消化しきれずに消化不良を起こします。また、悪玉菌が増加し腸内細菌のバランスを崩すことで、毒素が発生して臭いおならとなります。
犬のおならが臭い時考えられる病気
大腸がん
犬は大腸がんや直腸がんといった、腸内に腫瘍がある場合に臭いの強いおならが出ます。おならの回数が増えたり、臭いが急にきつくなったりするので、異常を感じたら早急に獣医師さんに相談することが大切です。
炎症性腸疾患
炎症性腸疾患とは別名「IBD」と呼ばれ、腸の粘膜への浸潤が特徴の原因不明の慢性腸障害です。特に、ストレスに弱い犬や便秘や下痢といった症状が起こりやすい犬、食べ物の変化に弱い犬などに注意が必要です。主に腸内環境が乱れていることが原因で、臭いおならが増えるのが特徴です。
胃炎(急性・慢性)
胃炎は、胃の粘膜が炎症を起こす病気です。犬が腐ったものや異物を食べたり、病気治療のための薬が胃の粘膜を刺激したりすることで胃の機能が低下し発症します。具体的な症状としては、「食欲がなくなる」「嘔吐を繰り返す」「水をよく飲む」などが挙げられます。
また、消化不良の食べ物が腸に留まることにより臭いおならが増えます。多くは急性胃炎ですが、治らない場合には慢性胃炎へ移行しているケースもあるので注意しましょう。
犬のおならが臭い時の対策
食事の内容を見直す
食事の内容や食べ方が臭いおならの原因になっている場合、自宅でできる対策がいくつかあります。犬や猫といった動物は、人間に比べ乳製品に含まれる物質を分解する酵素を十分に持っていないとされています。
消化不良や下痢を避けるためには、牛乳などの乳製品や食物繊維を多く含む食べ物(大豆・キャベツ・ブロッコリー・ピーナッツ・カリフラワーなど)を避け、腸内細菌のバランスが整うような食事を与えることが大切です。
一方で乳製品であるヨーグルトは、アレルギー体質や下痢を起こさない限りは犬に与えてもよい食品となっています。ヨーグルトにはカルシウムやタンパク質、ビタミン類も豊富に含まれており、与えることで「乳酸菌が腸内環境を整える」「免疫力を上げる」「口内環境の改善」など様々な面で健康への効果が高まります。
食事の与え方を変える
犬が食事する際、ご飯と一緒に空気を大量に吸い込んでしまいうことで頻繁におならをすることがあります。それを防止するために「食事を小分けにして与える」「早食い防止の食器を使う」といった工夫をおすすめします。1回の食事を少量ずつ与え全体の回数を増やしたり、小さなボウルを活用し小分けにして食事を与えたりしてみるのもよいでしょう。
また犬はデリケートな動物なので、少しの変化でもストレスを感じ体調に異常をきたしてしまうことがあります。新しくフードを変える場合、これまでのフードと新しいフードを半分ずつ与え少しずつ体に慣らしていくことや、1週間以上かけてゆっくり与えていくなどの方法をとることで、臭いおならの原因となる消化不良を減らせます。
整腸剤を使う
最近では、腸内環境が免疫機能にも大きな影響を与えることが分かっています。そこで、健康対策やおならの臭いの改善に、腸内環境を整えるサプリメントや生きた菌を配合した整腸剤「ビオフェルミン」などを使う方法があります。
ビオフェルミンは人だけでなく犬にもよく使用されており、腸の環境が悪くなって下痢をしたときや便秘気味のときに使われることがあります。比較的安全性が高く、手軽に体内に取り入れることができるので上手く活用してみるのもよいでしょう。
肛門腺絞り
おなら自体が原因ではなく、犬の肛門付近にある肛門腺に溜まった分泌物から悪臭がしている可能性もあります。この肛門腺からは、独特の臭いの分泌液が出ています。
通常は排泄物と一緒に排出されるのですが、子犬や小型犬は自力で分泌液を排出することができない場合があります。そのため、飼い犬から常に臭いがするのであれば、基本的には1カ月に1度を目安に肛門腺絞りを試してみましょう。
まとめ
犬も人間と同様に自然とおならは出るものです。しかし、犬のおならには体調の変化や病気のサインが含まれており、異常に臭い場合や頻繁にするような場合には注意が必要です。飼い主さんは犬のおならの変化を感じ取り、何か異常を感じたら早めに獣医師さんの診察を受けさせてくださいね。
ユーザーのコメント
10代 女性 のんのん
20代 女性 すず
常日頃から愛犬をよく観察しておならなども安易に考えすぎずにおいなどに変化が起きたらすぐに気づいてあげられるようにすることが大切ですね。
20代 女性 すず
ですので不調がある場合気づいてあげられるのは私達飼い主だけです。常日頃から愛犬をよく観察しておならなども安易に考えすぎずにおいなどに変化が起きたらすぐに気づいてあげられるようにすることが大切ですね。
女性 Ale
おなら、便の状態は常に確認してます。
おやつもいつ何をどのくらい与えたか…ノートをつけて家族で統一するようにしてます、
40代 女性 グーグルぽち
今後は犬のストレスや食べ物の偏りにも注意してあげたいと思います。
対処として食事抜くという方法ですが、以前獣医さんに、下痢のときは食事を抜いて消化器官に負担をかけないようにするように言われたことを思い出しました。
またヨーグルトは犬もとても好きで、有効な使い方ができる役立つ食べ物だと思います。
乳酸菌で腸内環境を整えるだけではなく、消化吸収や口臭予防の効果があります。
そして水をあまり飲まない犬へヨーグルト水にして与えている方もいるようです。
わが家では免疫力アップのために与えています。病気をせずお医者さん知らずですので、効いているのかもしれません。
効果的なヨーグルトの食べ方は、毎日少ない量を食べることだそうです。
また健康のために砂糖など入ってない良質のものをあげてくださいね。
飼い主さんが愛犬の腸内環境を改善して健康なおならにしてあげましょう。
女性 匿名
臭いに関しては動物性原料中心のフードだからかもしれませんが、8ヶ月になるまでずっとショップ暮らしでお散歩経験もない子なので運動不足はあるかもしれません。先住柴犬と遊んだりお散歩の練習をする内に改善されればいいなぁ…
50代以上 女性 匿名
女性 May
女性 バジル
最近おならが増えたな、と思っていたら記事にある加齢というワードにがっくりきました。きっとそれですね。加齢に伴って腸内環境が悪くなってきたのでしょうか。腸内環境に気を付けた食事を与えるようにしようと思います。
30代 女性 ひまわり
最近では犬も腸内フローラを調べて、腸の状態を調べるサービスなんかもあるみたいですね。おならが多かったり、胃腸の調子が悪いわんちゃんは腸内環境が悪化していないか調べてみるのもいいかもしれません。
女性 馬
30代 女性 さっちゃん
ある日、とっても笑顔で私の部屋に入って来ました!
とても珍しいことで、更に笑顔で!
喜んだのもつかの間……。
ぶぅー。見事な音を立て、オナラをしきびすを返し私の部屋を去っていきました。
あの子が居なくなって10年経ちますが忘れられない事実です。
30代 女性 しろわんこすまいるすまいる
おならのプっ!聞いたの。
お尻から、プッ!と音と空気?が出たのがビックリしたらしく、えっ?今のは何?って不思議な顔して、お尻確認してました。
先代のシーズーちゃんは、私の部屋にめっちゃ笑顔で来て、オナラかましてニコニコで帰って行きました。伝説のさっちゃんです!
こいつは、確信犯だ!