犬はなぜ飼い主さんの帰宅を大喜びするの?
あなたの愛犬は、どんなお出迎えをしてくれますか?出先から戻ったときの犬は、それはそれは大喜びで熱烈なお出迎えをしてくれる子が少なくないと思います。ジャンプして飛び跳ねたり、猛烈に顔を舐めてきたりと、喜んでいる気持ちがひしひしと伝わってくる行動をとりますよね。
犬にとって「お留守番」は寂しいもの
犬は基本的に群れで生活をする生き物なので、一人で過ごすお留守番の時間は「寂しい」という気持ちを抱いてしまいます。また家族の誰かとお留守番をしている場合でも、「好きな人」が不在の場合は、やはり寂しさを感じるもの。
大好きな飼い主さんが帰宅した時点で、寂しい気持ちから開放され、幸せな時間がスタートするのです。また、よくお出迎えで顔を舐めてくれるのは、犬の祖先である狼の挨拶行動。一生懸命に顔を舐めてくれるのは、「おかえり」と言ってくれているのかもしれませんね。
いつも元気に喜びいっぱいでお出迎えしてくれるのは、嬉しいものではありますが、時々全くお出迎えしてくれないことはありませんか?単純に疲れていて眠たかったというケースもあるようですが、飼い主さんの日頃の接し方で、お出迎えしない性格になる子もいるようです。いくつかの心理をお伝えしていきます。
飼い主の帰宅時に犬がお出迎えしてくれないときの心理3つ
1.眠たい
帰宅するといつも喜んでお出迎えしてくれる愛犬が、玄関に来ない、ワンとも言わない…。愛犬が過ごしているはずの部屋がシーンと静まり返っていて「どうした!?」と、慌てて見に行くとグッスリ眠っていたという経験はありませんか?犬は疲れが溜まってあまりにも眠たいときは、飼い主さんの帰宅に全く気づくことなく、スヤスヤと眠り続けることがあります。
部屋に誰かが入ってきても気づかないくらい眠ることができるのは、愛犬にとって生活環境が安心して落ち着くことができている証拠だと思うので、悪いことではないと思います。
犬が深い眠りにつくほど疲労を感じてしまう原因は、個体による体力の差で様々だとは思いますが、前日にとった行動が影響することが多いと思います。前の日にシャンプーをした、いつもより長めのお散歩をした、動物病院に行ったなど。
また、大型連休のときは愛犬を連れて出掛ける機会も多いと思います。数日レジャーを楽しんだ後は、楽しいながらも、それなりに疲れは溜まるもの。連休明けにグッスリ眠ってしまい、お出迎えをしない子もいると思います。
2.落ち着いている
どうやら性格が安定して落ち着いている犬は、激しいお出迎えはあまりしないようです。落ち着いた性格の犬でも上記に書いたとおり、お留守番に対して「寂しい」という気持ちはあるようですが、一人で過ごす時間も飼い主さんのことを信頼しているからこそ、不安を抱くことなく落ち着いてお留守番ができるようです。
「何だか最近お出迎えしてくれないな…」と感じたら、もしかすると気持ちが落ち着いてきたのかもしれません。
愛犬と飼い主さんとの間で信頼関係がしっかり築けている場合は、「必ず帰ってくるから大丈夫!」という自信を持った気持ちでお留守番できるので、激しいお出迎えがないのはもちろん、お見送のときも騒ぎ立てることはありません。
お出迎えがないことを、少し寂しい気持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、日頃の愛犬との接し方やしつけ方が良かったからこその結果だと思います。きっと愛犬は安らげる大好きな環境の中、穏やかな気持ちでお留守番をしてくれていることでしょう。
3.遊んでもらえる時間まで待っている
飼い主さんが帰宅したことは、もちろん嬉しく感じているのですが、落ち着いて待っていることで、その後、思いっきり楽しく遊んでくれる時間がくることを理解できている子もいるようです。お出迎えにパワーを使うよりも遊ぶ時間に全力投球したいのでしょう。用事を済ませたら、落ち着いて待っていてくれたことを、しっかりと褒めて十分に遊んであげましょう。
まとめ
愛犬がお出迎えしないときの心理は、特に悪いものではない気持ちが多いと思います。喜びの気持ちいっぱいでお出迎えしてくれるのは、嬉しいものではありますが、興奮しすぎは考え物です。ジャンプの着地に失敗して怪我をしてしまう可能性も…。あまりに激しい子は、対処法を考えてあげましょう。