犬が好きな5つの音
犬が好きな音とは、楽しくなったり、落ち着かせたりできる、すなわち「犬が喜ぶ音」です。その音を聞いてポジティブな経験をすると、自然と「好きな音」になるというわけです。では、犬が好きな音についてご紹介します。
① カサカサ音
おやつやドッグフードの袋を開けたり、それを持ち運んでいたりすると、愛犬が気づいて駆け寄ってくることはありませんか?犬が好きなモノの音を覚える能力は素晴らしく、犬用おやつの袋を掴んだだけで走り寄ってくる子もいますよね。
私の愛犬は、スーパーの買い物袋のカサカサ音にも反応していました。買い物から帰ってくると「何を買ってきたの?」というように、袋をクンクンしている姿とてもは可愛いです。
また、他の動物も袋のカサカサ音に反応する傾向があります。猫の場合は、ビニールのカサカサ音が「草むらで動く獲物の音」に似ているため反応するらしいです。
ウサギの場合もおやつ袋のカサカサ音を覚えていて、その音が聞こえると反応してすっ飛んできます。ペットたちはおやつや食べ物に関係する音に敏感みたいですね。
② おもちゃの音(ピー・ピッピッ など)
犬のおもちゃの代表的なものといえば、ゴム製のカラフルで音の鳴るおもちゃです。実は、あのおもちゃが出す音は犬が好む音でもあるのです。
音が出るおもちゃの「ピッピッ、ピーッ」などの音は、獲物の鳴き声に似ているので好む子が多いそうです。
女性 40代
うちの子は自宅で一番離れた部屋にいても、おもちゃを「ピー」と鳴らすとすっ飛んで来て大はしゃぎです!おもちゃを取り上げるまでずっと「ピーピーピー」鳴らしています。
③ 大好きな人の足音
犬は飼い主さんや好きな人の足音を認識することができ、大好きな人の足音を聞くと「帰ってきた!」と喜びます。歩き方の違いで誰の足音なのか区別できるのは、聴力が優れている犬ならではですよね。
他にも犬は、飼い主さんや家族の乗った車の音・自転車の音・バイクの音など、他の人が乗ったものの音と聞き分けることができます。ほんとに耳が良いのですよね。
④ ごはんを用意する音
ドッグフードをお皿に入れるときのカラカラカラという音を聞くと「ゴハンだ!」と大喜びする子も多いのではないでしょうか。
特に愛犬のご飯を手作りしているご家庭は、飼い主さんが台所でトントンと野菜を切ったり、ジューッと肉を炒めたりする音が聞こえると、台所までやってきますよね。
食べ物の魅力的な匂いで気付く場合もありますが、この場合は「音」でも判断しているのでしょう。
⑤ レゲエ・ソフトロック
「音楽が犬の行動に与える影響」とうテーマでイギリスの動物福祉慈善団体とグラスゴー大学が行った共同研究では、なんと犬は「レゲエ」と「ソフトロック」を聴いた時にストレスレベルが低下し、ポジティブな行動を取ったそうです。
ただし、人間と同様に犬にも音楽の好みがあるのですべての犬が当てはまるわけではないとのことです。とても意外な結果ですが、これからは愛犬にレゲエやロックを聴かせてみるのもいいかもしれません。
参考文献:Dogs 'prefer reggae and soft rock' to other music genres, research suggests
好きな音を集めたオススメ動画
犬は音楽を聞いてリラックスすることができる動物です。そのため、飼い主が不在の時に犬が好きな音楽をかけてあげるとリラックスしてお留守番させることもできるようです。
さらには雷などに怯えている時や、パニックになっている時などに聞かせるのも効果的です。ここでは、そんな犬が喜ぶ・安心する音が聞けるおすすめYouTube動画をいくつかご紹介します。
リラックスできる犬専用の音楽
犬専用のピアノリラックス音楽です。大きな音や極端に高い音・低い音は使用せず、常に一定のテンポで抑揚を抑えた音楽に設計されています。お留守番時や興奮状態の時に聞かせてあげるとよいでしょう。
犬が反応する音楽集
おもちゃの音や、犬の鳴き声や、犬の鼻息など、犬が興味を示しそうな音がたっぷり入った動画です。画面を覗いて首を傾げる犬が続出していると話題です。
犬を眠らせてくれる音楽
犬の寝つきが悪いと感じる時や、不安を最小限に留めてあげたいと思った時におすすめの You Tube 動画です。お留守番の時や車中などの落ち着かせたい場面で聞かせてあげてください。
手軽に使える注目アプリ
犬が好きな音をアプリで手軽に聞かせることもできます。
あなたの犬を落ち着かせる
こちらはiOS専用のアプリです。犬を落ち着かせるための音が65曲も入っています。色々試してみたい方におすすめです。
犬用音アプリ - わんちゃんが反応する好きな音
こちらはAndroid専用アプリです。遊び用としてはもちろん、車の音や人の声など社会生活に慣れさせるために使うのもおすすめです。
音を聞かせるときの注意点
犬に音楽を聞かせる時の注意点は、大音量で聞かせないという点です。犬は人間よりも耳がよく、小さな音でも聞き取れるほど聴力が発達しています。大きな音で音楽をかけると驚いてしまうだけではなく、ストレスを溜め込んでしまうかもしれません。
また、イヤホンなどをつけて無理に聞かせるのもNGです。犬の聴力については下記の記事で解説していますので、参考にしてください。
あまり好かれていない「自然の音」
『犬から訊いた「お留守番のストレスがやわらぐ」CDブック』の著者・アニマルコミュニケーターのアネラ氏は、本書作成の際に様々なリラックスできる音について調査を行いました。
その結果で意外だったのが「犬にとって自然音はあまり評判が良くない」ということでした。
人間用のヒーリングミュージックでよく使われている「水が流れる音」はお風呂嫌いな子には不評でしたし、「鳥の鳴き声」はリラックスするどころか逆に気が散ってしまうという結果になりました。
出典:「動物と会話できる」女性が明かす 犬に聞いた“心地よい音”とは?
犬が嫌いな音
好きな音とは逆に、犬にも嫌いな音もあります。ただし、これは個体差がありますので一概には言えず、「そういう傾向が強い」と捉えてください。
大きな響く音・突発的な音
花火や雷のような突然鳴り響く大きな音や破裂音は、犬にとって苦手なことが多いようです。また「いつ鳴るのかわからない」「どこで鳴っているのかわからな」といった不安から、嫌な経験としてトラウマになってしまう子もいるようです。機械音・甲高い音
人より聴覚が優れている犬は、掃除機やドライヤーから出る甲高い機械音に対してうるさいと感じることがあります。また、これらの電化製品から出る音の周波数は、犬にとって不快な音として聞こえていると考えられています。まとめ
いかがでしたでしょうか?犬は好きなモノ・人の出す音を覚えたり好きになったりする傾向があるのですね。また、川や海、森の音といった自然の音も落ち着くので好きと言えますね。犬の好きな音を利用して、より快適に過ごせるように工夫してみてくださいね。