犬の聴力は人の何倍?
犬は嗅覚だけでなく聴力もとても優れていると知られています。では、犬は人の聴力より何倍聴こえていると思いますか?色々な説があるのですが、一番有力な説としては人より4倍程聴力が優れているというのです。
さらに、一説では人と比べて400倍ほど遠くの距離の音が聞こえるといいます。例えば、飼い主が仕事を終えて会社を出た時にはすでに、犬は帰ってくることを事前に察知しているという話は割と有名だったりします。
犬と人の聴覚の違いや周波数について
では、人と犬の聞こえるHz(周波数)の違いはどれ程なのでしょうか。基本的に人は16~20000Hzまでの音が聞こえます。対して、犬は40~65000Hzまでの音が聞こえると言われています。
これは人には聞き取れない高音が犬には聞こえているという事になりますよね。ちなみに、この特徴を活かして作られたものが『犬笛』だったります。犬に指示をしたり訓練する時などに使う犬笛は、人間には聞こえない30000Hzの高音波を出して犬に合図を与える事ができる様ですね。
また、愛犬と一緒にいると急に何もない所を見たり、天井を見上げたりしている姿を見たことはありませんか?そういった時は、人が聞こえない程の高音を犬が聞き取って反応しているのかもしれませんね。
犬の聴覚が優れている理由
音がする場所を特定できる能力
犬はよく聞こえているだけではなくて、音のした場所をある程度特定できる能力があります。なぜそういった能力があるのかと言いますと犬の耳は17本の筋肉があり、その筋肉を使って耳を様々な方向に動かす事で音のする場所を探す事ができるのです。
人は16の方向から音を聞き取れるそうですが、犬は倍の32の方向から音を聞き分けることができるそうです。
耳を動かしていたり、首をかしげているときは音を集中して聞き取ろうとしている可能性が高いですね。
耳が立っている犬とたれ耳の犬の聴力は違うの?
犬種によっては耳がピンと立っている犬や、耳が寝ているたれ耳の犬がいますよね。この2種類の耳の違いによる聴力の差はどのくらいあるのか気になりませんか?
ほとんどの人は、耳が立っている犬の方がよく聞こえていると思っていると思います。
ある研究者がその疑問の答えを見つけるために研究をしたそうなのですが、意外な事に2種類の耳の違いによる聴力の差はほとんど変わらなかったそうです。
犬が好きな人間の声のトーンは?
犬は超音波が聞こえていると言われるほど、高い音が良く聞こえています。また、男性の低い声よりも女性の高い声の方が好む傾向にあるようです。
犬によって違いますが、基本的には低い音は怖さや叱られるという印象で、高い音は褒められる時や心地良い音として認識しやすい様ですね。
ただ、あまりに高い音だと逆に不快に感じてしまう場合があります。
犬が怖がる音とは?
犬は聴力に優れているので音にとても敏感です。ですので、犬の側でいきなり大声や大きな音を出すと、犬はとてもビックリしたり恐怖を感じて怯えてしまう場合が多いです。急に大きな音を出してストレスが溜まってしまわない様に気を付けてあげましょう。
さらに、犬は自分にとって何の音か分からない音を聞くと、とても嫌がる事が多いです。例えば、雷や電車の音。花火や重低音の音、人が聞いても大きな音などは犬にとって恐怖の対象になる事が多いようですね。また、身近なものだと掃除機やドライヤーの音を嫌がる犬も結構多いのではないでしょうか。
まとめ
今回は犬の聴力についてお伝えしました。犬は人と比べて聴力が4倍もありますので、人が小さな音だと思っていても犬にはハッキリと聞こえ、人にとって不快ではない音でも犬にとっては嫌な音だったりします。大きな音や嫌がる音を出して愛犬のストレスを溜めない様にしてあげたいですね。