犬が腹痛の時に見せる仕草や症状
犬が前足を伏せの状態にして、お尻を高い位置にあげる仕草をする場合があります。この仕草は「お祈りポーズ」と呼ばれています。腹痛を起こした時には、このようなポーズをして痛さに耐えています。
また、犬は腹痛が発生した時には低い声で唸り声を上げます。唸り声を上げている場合は、同時に嘔吐や下痢の症状も見られる場合があります。唸り声に加えて、嘔吐や下痢の症状が見られる場合には、直ちに医療機関を受診した方が良いと考えられます。
そして、腹痛の時に見られる仕草はの一つに、身体が震えがあります。これは腹痛に限りませんが、犬は体調不良を訴える際には震える事が多いです。愛犬の身体が震えていたら、速やかに獣医さんに診せて下さい。
犬の腹痛から考えられる原因や病気
腹膜炎
犬の腹痛によって考えられる病気は、腹膜炎や腹腔内臓器の損傷が挙げられます。腹膜炎は腹腔を覆うようにして存在する腹膜が炎症を起こしてしまう病気で、激しい腹痛を伴う点が典型的な症状です。腹膜炎は早期発見と早期治療が肝心です。したがって、愛犬が身体を震わせお祈りポーズをした場合には早急に獣医に愛犬を診せましょう。
腹膜炎の原因は、細菌が腹膜に感染する事によって発症してしまいます。特に誤飲によって、消化管穿孔が起こるなど腹腔内に細菌感染が起こった際に発症するケースが多いです。犬の誤飲事故を防ぐ為にも、部屋の整理整頓をしておきましょう。
膵炎
犬の腹痛の症状で考えられる病気は、膵炎というものがあります。膵炎は激しい腹痛を伴い、吐き気と嘔吐が頻回起こります。膵炎の症状が出ると脱水症状を引き起こしやすいので、時には命に関わるの可能性も高いです。
膵炎の診断は難しく、胃腸炎と誤診されてしまう可能性が高い病気です。確定診断を行う為には、血液検査を行う必要があります。膀炎の原因は、はっきりと解明されていないのですが、肥満の状態により引き起こす可能性が高いとされています。
膵炎を防ぐ為には、規則正しい生活習慣を身につける事です。食事量や運動量に気を配り、健康的な身体作りを行えば防ぐ事が可能です。
しかしながら、膵炎になりやすい犬種も存在します。ミニチュアプードルやミニチュアシュナウザーは、特に膵炎になりやすいので、食事の時間と量をきちんと守って与えて下さい。
犬が腹痛になったときの応急処置
犬が腹痛になった時にとれる応急処置は、これといって有効な手段はありません。ですが、犬をなるべく安静な状態にさせておく事が症状悪化を防ぐ唯一の方法です。
興奮させないように、犬にとって楽な姿勢をとらせた後に、毛布などでクッションを作り、身体を温めてください。水分や食事は取らない方が無難です。腹痛の時には、なるべく身体を刺激させない方が回復が早いので、無理に食事をさせないようにしてください。
なかなか良くならない腹痛を起こしている場合は、重篤な病気に罹患している可能性が高いです。なるべく早く、動物病院を受診しましょう。
まとめ
なかなか良くならない犬の腹痛は、なんらかの病気である可能性が高いです。そして、お腹の痛さが耐えられないものであった場合、お尻を高く上げる祈りのポーズや丸くうずくまったまま動かないなどのアピールを飼い主に送ります。犬の様子がいつもと違うと感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。
腹痛は、普通の風邪でも見られる症状ではありますが、時には重い病気である場合もあります。腹痛程度だからと軽く考えずに、早期発見と早期治療を心がけましょう。
ユーザーのコメント
女性 もふころ
痛みが酷い時は比較的顔も下を向いていることが多いので、おかしいと感じたら至急病院へ行きましょう。