犬の腸内環境が悪化する原因と症状、改善する方法まで

【獣医師監修】犬の腸内環境が悪化する原因と症状、改善する方法まで

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人間では腸内環境を整えることで健康やダイエットなど、さまざまな嬉しい恩恵が得られるとして話題を集めています。しかし、犬では腸内環境についてそこまで意識を持つ飼い主はまだ多くないのではないでしょうか。実は犬も人間と同じように腸内環境の良し悪しによって健康状態などが大きく左右され、それによっては寿命にまで影響してくると言っても過言ではありません。そこで、今回は犬の腸内環境が悪化する原因と症状、そして改善方法まで一挙ご紹介していきますので、毎日の健やかな生活のためにもぜひお役立てください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の腸内環境が良いな状態とは?

緑の中の柴犬

そもそも犬の腸内環境が良い状態とはどのような状態なのか、まずはそこからお話ししていきましょう。

腸内環境が良い状態と言うのは、善玉菌と悪玉菌のバランスが整っている状態を現し、どちらかが多すぎたり少なすぎたりしても腸内環境は悪化します。

そして、腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類が存在しており、善玉菌>悪玉菌の状態だと日和見菌は数の多い善玉菌に味方してくれるので腸内で良好な働きをしてくれますが、逆に悪玉菌が多い状態だと日和見菌が悪玉菌の味方をするため、腸内環境の悪化に輪をかけて悪影響を及ぼしていきます。

そのため、腸内環境が良い状態でいるためにも『善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7』が望ましいと言われているのです。

犬の腸内環境が悪化する原因

食べ物に囲まれる犬

では、どういったことが起こると善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ腸内環境が悪化してしまうのか、その原因ご紹介していきます。

食事の乱れ

添加物が多かったり質の悪いドッグフードやおやつを与えていたりすると、体に負担をかけるだけでなく腸内環境を悪化させることにもなります。

ストレス

人間も大きなストレスがかかるとお腹の調子が悪くなる人がいるように、犬もストレスを抱えると腸内環境が悪化してしまいます。ストレスの種類もさまざまですが、狭い空間に閉じ込められていたり遊んでもらえなかったりなど、ストレス発散ができない状況だと溜まりやすいです。

また、デリケートな性格の子だと知らない場所に長時間いることで大きなストレスを感じてしまいます。

老化

食事やストレスフリーな生活環境など気を付けていても老化によって善玉菌の減少が起こり、結果悪玉菌が優勢となり腸内環境の悪化へ繋がります。

抗生剤の影響 

治療の一貫で抗生剤が必要となることは少なくありません。抗生剤は本来減らすべき菌をやっつけていくのですが、その際に腸内にいる善玉菌までやっつけてしまい腸内環境悪化を招くことがあります。

犬の腸内環境が悪化したときの症状

ふせしてる犬

犬の腸内環境は食事やストレス、老化や抗生剤といった薬によって善玉菌が減り悪化していきますが、腸内環境を直接目で見て状態を確かめることはできません。

しかし、腸内環境が悪化しているということは体にさまざまな悪い影響をもたらすということを意味します。というのも、体の免疫機能の60%は腸に存在しているため、腸内環境が悪ければ同時に免疫力の低下にも繋がり、結果として体に何かしらの不調を起こすのです。

では、腸内環境が悪化しているとき体はどのような症状を見せるのか、そちらをいくつかご紹介していきます。

便秘や下痢

腸の状態が良くないと聞いてまずイメージしやすいのがお通じに関することだと思います。そして、実際に腸内環境が悪化していると消化吸収の働きがうまくできないため、便秘や下痢といった症状を引き起こします。

アレルギー

アレルギーと一口に言ってもさまざまなものがありますが、アレルギーは免疫力の低下に大きく影響するため、腸内環境が悪化して免疫力が低下することで落ち着いていた痒みが強くなったりぶり返すといったことがあります。

免疫力の低下

先に少し触れましたが、腸内環境が悪化すると免疫力の低下を引き起し、風邪を引きやすくなったりちょっとしたことで体調を崩すといった状態になります。

強いおならのニオイ

腸内環境が悪化していると消化吸収がうまく働かないため、本来体の外にしっかり排出されるものが体内に溜まってしまい、結果としておならのニオイが強いものになります。

ひどい口臭

歯周病が原因で口臭が強くなることはありますが、そうした口内トラブルがなかったり軽度であるにもかかわらず口臭がひどい場合は、腸内環境が良くない状態にある可能性があります。

犬の腸内環境を改善する方法

ブロッコリーとスムージーを持つ犬

犬の腸内環境が悪化することでさまざまな健康異常が見られるようになりますが、乱れた腸内環境は幸い整え維持することができるため、健やかな毎日のためにその改善方法をご紹介します。

良質な食事を与える

ドッグフードやおやつといった体の中に入るものをまずは見直してみましょう。毎日欠かさず口にするものだからこそ添加物や原材料を気をつけるだけでも、皮膚や便の状態が改善していきます。

ストレスを溜め込ませない

毎日の散歩やちょっとしたおもちゃ遊び、おやつを使った嗅覚遊び
など体や脳を使った遊びをすることでストレス発散にもなりますし、飼い主と犬とのコミュニケーションが図れることで絆を深めることができます。

サプリメントを利用する

犬用のサプリメントに乳酸菌や酵素を多く含んだものがあります。サプリメントを利用しないのであれば、オリゴ糖が配合されたドッグフードや体を冷やさないために常温程度のヨーグルトを与えるのもいいでしょう。

しかし、ヨーグルトを与えることで逆にお腹を壊したりする子もいるため、与える場合は最初はスプーン1杯など少量で様子を見るようにし、問題がなければ徐々に増やしましょう。

まとめ

楽しそうに草原に横たわる犬

腸内環境の悪化は便通といったお腹の調子だけではなく、体全体の健康に大きく影響するため、普段から腸内環境が乱れないように食事やストレス発散など気をつけてあげることが大事です。

また、老化による善玉菌の減少や日常的な腸内環境のサポート役として、サプリメントなどを使って意識的に善玉菌を増やすことでより一層腸内環境の改善と健康に繋げることができます。

腸内環境が整っていれば免疫力が高い状態を維持することができ、さまざまな健康トラブルから見を守ることができるため、いつまでも健やかに過ごしてもらうためにも日頃から気にしてあげるようにしましょう。

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