犬用ドライヤーと人間用ドライヤーの違い
犬用ドライヤーを選ぶ際にまず考えるのが、人間用と何が違うのだろう?という点だと思います。結論から言うと、業務用ドライヤーに限って言えば人間と犬用ではパワーが全然違います。
犬種にもよりますが、犬は基本的に毛の量が多く密度もあります。そして、できるだけ早く乾かしてあげる必要があるため、人間用ドライヤーよりも強いパワーを持ったドライヤーが使われているのです。
また、トリミング室を覗くとわかると思いますが、使っているドライヤーは基本的にスタンドドライヤーと言って、両手が使える状態になっています。
なぜハンドドライヤーではなくスタンドタイプのドライヤーになっているのかというと、犬は人間と違って必要に応じて動かないということはできないため、人間が落ちないように支えたり乾かしやすい体制に変える必要があるからです。
そのため、犬用のドライヤーはパワーがあるだけではなく両手をフリーにできるように作られており、安全に犬を乾かすことができるようになっているのです。
犬用ドライヤーを選ぶときのポイント
犬用ドライヤーを買おうと思ったとき、自宅に業務用ドライヤーを用意するわけにはいきませんよね。もちろん買っても問題はないのですが、お値段も高いですしそれなりに場所も取ります。
しかし、業務用のスタンドドライヤーを買わなくても犬用のハンドドライヤーは売られていますし、素早く乾かしたい場合は人間用でもパワーがあれば十分使うことができるため、そうしたことを踏まえて犬用ドライヤーを選ぶときのポイントをご紹介します。
1000W以上の風圧
パワーの良し悪しはワット数で判断することができます。できるだけ手早く乾かしたいのであれば、風圧があることが大事になるため、最大1000W以上のものを選ぶことがおすすめです。
しかし、怖がりの子は風圧が強いと怖がってしまうため、そこは強弱を調整して怖がらないようにしましょう。
温度調整が可能
早く乾かすためには温度が高い方がいいですが、温度が高すぎても熱すぎて火傷をしてしまいますし、皮膚の状態によっては低温で乾かしていった方が良い場合もあります。
そのため、必要に応じて温度が調整できるものを選ぶようにし、適切な温度で乾かすことができるようにしましょう。
スタンドタイプorハンドタイプ
スタンドドライヤーといっても業務用のような大きなものではなく、自宅で簡単にケアできるスタンドタイプのものもあります。
しかし、業務用のスタンドドライヤーのように細かい稼働がきくものではなく、動かせても首や本体自体を上下に動かすだけのものなので、用途に合わせてハンドタイプと使い分けるといいでしょう。
また、ハンドタイプだと両手を使うことは難しいですが、お腹の下や脇など細かい部分に風を当てることができるため、使い慣れればオールマイティに利用できます。
犬用ドライヤーを選ぶ際の注意点
犬用ドライヤーを選ぶポイントを押さえたら次は注意点です。注意点を知っておくと買って失敗するということも少なくなるため、選ぶポイントとセットでぜひ覚えておいてください。
ホースやコードが短すぎないもの
ハンドタイプだと一般的に目にするドライヤーのものもあれば、本体にホースがつながったホースタイプのものとあります。
この場合、コードの長さやホースの長さが十分にあるかを確認し、短すぎて乾かすときに不便にならないように注意しましょう。
風量や温度が調整できないもの
選ぶポイントでもお話ししましたが、犬種や状態によって温度や風量を変えてドライヤーはあてていきます。しかし、一定の温度や風圧でしか使えないものはそうした調整ができないため、状態に合わせたドライヤーの使用が不可能です。
今後一生風圧も温度も変えることがないのであればいいのですが、調整できた方が安心できるため選んだドライヤーが調整可能か必ずチェックしましょう。
犬用おすすめドライヤー
では、実際におすすめする犬用ドライヤーをご紹介していきます。
1.テスコムヘアドライヤーNobby NB3000
商品情報
・業務用ハンドドライヤー
・パワー3段階切り替えが可能
・最大風速17m/秒
Nobbyのハンドドライヤーは、人間のサロンでも使われている業務用ハンドドライヤーです。パワーは600w・1000W・1500Wの3段階から選ぶことができ、温度も温風と冷風で調整できます。
また、ペットサロンでも愛用されているドライヤーなため、業務用のスタンドドライヤーの代わりをこれ1本で補うことができます。
2.DoggyManスタンド式ドライヤー
こちらの形状はハンドドライヤーのようですが、スタンド式のフリーハンドになるため両手を自由に使うことができます。パワーも1200Wと威力がありますし、「温度高モード」「温度低モード」「冷風モード」と3段階に調整可能なのもうれしいですね。
また、風向きも3段階に調整できるためさまざまな部分を乾かすことができます。
3.プロフェッショナルペットドライヤー
商品情報
・パワーは1875W
・温風、冷風の切り替えがボタン一つ
・温風とともにマイナスイオンが発生
1875Wと十分なパワーに温風・冷風と温度調整も可能なだけではなく、なんと温風使用時にはマイナスイオンも出てくるため被毛を乾かしながら、潤い美しい状態へと導いてくれる美のドライヤーです。
また、スタンドが付属になっているためハンドドライヤーとしてだけでなく、ハンズフリーでの使用も可能で1本で両方の使い方ができます。
4.アイリスオーヤマペットドライヤー
商品情報
・両手が使える置き型ドライヤー
・ノズルで風の角度や高さを調節可能
・ペットに優しい運転音
400Wとパワーは低いですが、怖がりさんでも安心して使える優しい音と風量になっているため、スピードよりも安心感を重視したドライヤーになっています。
温度は温風と送風で切り替えができ、風向きもホースタイプになっているため自由に調整することが可能です。ホースの向きを変えた後も固定することができるので、ハンズフリーで乾かすことができます。
5.ペット用ドライヤー「メガブロー」
プロも使用している強力ホースドライヤーとなっているため、毛量が多く毛が長い犬種でも素早く乾かすことができます。また、風圧が強いためブラッシングを使わなくても毛を伸ばすことができ、プードルのような毛質にもおすすめです。
これだけパワーの強いドライヤーですが、風力・温度共に無段階調整が可能なので、風が怖い子に使用しても驚かせる心配がありません。
犬種に合わせて幅広く使うことができるため、大きめではありますが重宝できるドライヤーとなっています。
6.METROエアフォーズブラスターB-3V
4馬力もの超強力パワーを持ちながら省エネを実現した、速乾型ホースドライヤーでプロも愛用しています。また、速乾性が高いだけではなく、ストレートノズルとフレアノズルを使い分けることで軽い抜け毛や毛もつれの除去も一緒にでき、お手入れの時短アイテムにもなるのが魅力的です。
まとめ
犬用ドライヤーは基本的にパワーがあり風量・温度が調節できるものを選びますが、用途や性格に合わせてパワーよりも優しさを重視したものを選ぶのもまた大切なことです。
このように、さまざまなドライヤーがありますがいずれもパワーだけでなく、風量・温度を調節して犬の状態に合わせて使えるようになっているものが多いため、あとは自分が使いやすそうかどうかと予算と相談しながらベストなものを選ぶようにしましょう。