理想は1日1回!ブラッシングの必要性
そもそも、ブラッシングは1日1回行うことが理想です。とはいえ、毎日は難しいというのが本音ではないでしょうか。その場合には、3日に1回程度でも大丈夫ですから、換毛期に限らず、定期的に行ってあげることが大切です。
では、この定期的なブラッシングを怠ると何が起きてしまうのでしょうか。これから見ていきましょう。
犬のブラッシングを怠ると起こる6つのこと
①毛玉ができる
パピヨンやマルチーズ、シェルティ等のように、毛質が細くてやわらかい長毛種のわんこに特にこまめなブラッシングが必要なことは、想像に難くないと思います。特にこれらのわんこでは、ブラッシングを怠ると、毛玉ができてしまいます。初期の毛玉は小さいものですが、放置しておくと大きなフェルト状のかたまりになってしまい、こうなると取るのも一苦労です。ひどい場合には、毛をカットするよりなくなってしまいます。
②毛づやが悪くなる
長毛種・短毛種問わず、ブラッシングをおこたると毛づやや毛並みが悪くなる場合があります。ブラッシングには、もちろん、毛並みを整える意味もありますが、皮膚に空気を通してあげる意味もあります。通気性が悪くなると、皮膚の健康が損なわれ、結果として、生えてくる被毛も傷んだものとなってしまうのです。
③抜け毛が増える
抜け毛を除去することもブラッシングの大きな目的の1つです。換毛期はもちろんですが、そうでない時期であっても、新陳代謝によって被毛は抜け続けています。ブラッシングをすることで、すでに抜けた被毛だけでなく、抜けかけている被毛も一気に除去することができるので、結果的には抜け毛掃除の手間がはぶけるというわけです。
また、ブラッシングを怠って皮膚の健康状態が悪化した結果、脱毛や炎症が起こり、抜け毛が増えるという一面もあります。
④ノミ・ダニの被害にあう
ブラッシングを行うことで、わんこの被毛に潜んでいるノミやダニを発見することができます。特にお散歩から帰ってきた後には要注意です。ブラッシングを怠ると、ノミ・ダニにすぐに気づくことができず、気づいたときには大繁殖しているなんてことになりかねません。ブラッシングを行うことはもちろんですが、ノミ・ダニ駆除薬も併用して予防策を講じることが大切です。
⑤皮膚病になる
ここまでで紹介してきたことの総まとめのようになりますが、ブラッシングを怠ると、毛玉ができたり、ノミ・ダニの被害に遭ったり、フケや汚れがたまった結果、皮膚の通気性・衛生状態が悪くなり、皮膚炎等の皮膚病を引き起こしてしまう可能性があります。
ただし、ブラッシングのしすぎによって皮膚を傷つけ、逆に皮膚病を引き起こしてしまう場合もありますので、正しい方法で適度なブラッシングを行うことが大切になります。
⑥病気の発見が遅れる
ブラッシングをするということは、わんこの身体を触るということです。わんこの身体に触れ、近くで観察することで、普通に暮らしていてはわからないわんこの異常に気づくことができます。皮膚の異常だけでなく、リンパの腫れや腫瘍に気づくこともあります。
ブラッシングを怠っていると、こうした異常に気づくことができず、病気の発見が遅れる可能性があります。腫瘍の場合には、そのちょっとした遅れが命に関わるような場合も否定できません。
他にもある!ブラッシングのメリット
わんこの健康を維持する以外にも、ブラッシングには重要な役割があります。それは、わんこと飼い主さんのコミュニケーションになるということです。ブラッシングは大切なスキンシップのひとつ。ブラッシングを通してわんことスキンシップをとることで、わんこと飼い主さんの絆は深まっていくのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?慣れないうちはブラッシングを嫌がるわんこも多いと思いますし、そんな場合には、飼い主さんもブラッシングするモチベーションが下がりがちです。
ですが、ご紹介してきた通り、ブラッシングはわんこの日常のケアとしてとても大切です。嫌がる場合には、ブラッシング後にごほうびをあげるなどして「ブラッシングをがまんすると良いことがある」という意識を植え付け、ブラッシング好きなわんこにしていきましょう。