犬にフグは与えても大丈夫？
人間は食べることができても犬は口にしてはいけない食べ物というのは多くあります。有名な物で言えば、チョコレートやタマネギなどは中毒症状を起こすため、絶対に与えてはいけないと言われていますよね。
では、私たち人間が刺身などで食べることのある「フグ」は大丈夫なのでしょうか。「お刺身で買ってきて余っちゃったけど…」ということがある人もいるでしょうが、まずは食べても大丈夫かどうか、正確な判断をする必要があります。
答えは「NO」
結論から言ってしまえば、答えは「NO」です。犬にフグは食べさせてはいけません。基本的に人間であってもふぐの毒に当たってしまう危険性が多少あるため、犬の場合は無闇に与えない方が良いという点が1つの理由です。
2つ目はそもそも犬に魚を生で食べさせてはいけないという点です。野性時代には生魚を食べていたこともあるかもしれません。しかし、今家庭で飼われている犬は、生魚に免疫がなく、食中毒を起こしてしまう可能性があり非常に危険です。
さらに魚にはヒスチジンという物質が含まれていることがあり、これがアレルギー反応を起こしてしまう危険性もあります。もしものことを考慮し、ふぐを与えることは控えた方が良いでしょう。
嘔吐や下痢、けいれんなどの症状
もしも食中毒を引き起こした場合、最初は嘔吐や下痢という症状が見られます。繰り返す嘔吐やひどい下痢は危険な中毒症状の1つとされていますので、この時点で病院へ連れて行くようにしましょう。
嘔吐や下痢の後に痙攣が起こることもあり、最悪の場合、呼吸困難に陥り死に至る危険性もあります。実際、ふぐを食べてしまった犬が嘔吐や下痢、痙攣といった食中毒の症状を引き起こしている例があるため、やはり万一のことを考えて、ふぐは与えない方が良いでしょう。
他にもこんな物が！NG食材
犬にフグは良くないという事が理解していただけたかと思いますが、犬が口にしてはいけない食べ物はそれだけではありません。チョコレートやタマネギは勿論、私たちが日常で何気なく口にしている物も犬にとっては猛毒となる可能性があるのです。
キシリトールガム
まずはキシリトールガムです。キシリトールガムは口にする人が多い食べ物の1つですが、このガムの中に入っているキシリトール成分が犬にとっては危険な成分となります。
キシリトールを体内に取り入れる量によっては、急性肝不全を引き起こす可能性もあるため、食べようと思って机に置きっ放しにしてしまったり、あるいは落としてしまうということがないよう、十分注意してください。
アルコール
嗜好品の1つとして多くの人に楽しまれているビールやワイン、焼酎といったアルコール製品もいけません。人間も飲み過ぎてしまうと体に毒だと言われているアルコールは、もちろん犬はダメだと感じている人も多いでしょう。
犬がアルコールを口にしてしまうと、嘔吐やふらつきといった人間がお酒に酔ってしまっている状態と似たような症状を引き起こします。
しかし、非常に怖いのはその後です。犬はアルコ－ルを分解できませんので、人間が思うよりも少ない量で呼吸に異常が現れ始め、死に至ることもあります。必ずアルコールの缶などはそのままにせず、しっかりと洗って捨てるようにしてください。
もしも誤飲してしまったら？
どれだけ気を付けていても誤飲をしてしまうことは無いとは言い切れません。もしも誤飲をしてしまった場合、まずはすぐに口の中を確認しましょう。食べ物の場合、まだ飲み込まず口の中に入っている可能性もあるからです。
見える位置にあるのであれば、手を口の中に入れ取り出しましょう。これが最も早く犬を危険から救い出す方法の1つです。
しかし、飲料や既に飲み込んでしまっているという場合には、すぐにかかりつけの病院に電話をしてください。家から病院が近い場合には、直接行ってしまっても構わないでしょう。
とにかく少しでも「あれ？おかしいな」と違和感を感じたり、嘔吐や下痢という症状が出た際には、愛犬が何かを口にしてしまった可能性を考えてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。魚は加熱をすれば与えることができるものもありますが、フグの場合は毒に当たってしまったり、食中毒になる危険性が非常に高いため、なるべく避けるようにするべきでしょう。少しでも危険性のあるものは、犬に与えないことが大切です。
