犬はわかめを食べても大丈夫?与える量や茎やめかぶの栄養素、簡単レシピまで

【獣医師監修】犬はわかめを食べても大丈夫?与える量や茎やめかぶの栄養素、簡単レシピまで

お味噌汁や酢の物など、私達日本人にとっては馴染みのあるわかめですが、犬に与えてもいいのでしょうか?犬にわかめを与える時の量や栄養素、簡単レシピから与える時の注意点までをまとめました。果たしてわかめは、愛犬の健康に役立つ食材なのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬はわかめを食べても大丈夫!

わかめをくわえる犬

わかめは、犬が食べてもいい食べ物の一つです。葉体はもちろん、中芯、めかぶも犬に食べさせて問題ありません。わかめはミネラル分が豊富な事でも知られており、日本人にとってはとても馴染みのある食材でもありますよね。

わかめにはミネラル以外にも、様々な健康効果が期待できる成分が含まれているため、愛犬の食事にも積極的に取り入れたい食材だと言えそうです。しかし、一言にわかめといってもその種類や与え方には注意が必要な場合もあります。

余談になりますが、日本は海に囲まれている島国であることから、わかめなどの海藻を食べる習慣が根付いていますが、海外においてはわかめを食べる習慣がある国は少ないようです。ちなみに、昆布やひじきなどの海藻類も犬の健康管理に役立つ食材とされています。

わかめに含まれる栄養素と犬への健康効果

わかめ

ビタミン

わかめには、ビタミンA(カロテン)、ビタミンKなどのビタミン類が豊富に含まれています。これらには骨や歯の構成、肝臓機能、免疫力などをサポートする効果が期待できます。しかし、ビタミンA、ビタミンKは脂溶性ビタミンに分類されるため、過剰摂取には注意が必要です。

食物繊維

わかめにはセルロースと呼ばれる食物繊維が含まれています。セルロースは腸の中で水分を吸収して膨らみ、便を柔らかくすることで排出しやすい状態にしてくれるので、便秘解消の効果が期待できます。しかし、このセルロースは犬の持つ消化酵素では分断、つまり消化ができない性質を持つため、過剰摂取をすると消化不良を引き起こす可能性があります。

ヨウ素(ヨード)

わかめには、甲状腺ホルモンの生成や髪や皮膚などの健康を保つために必要なヨウ素が含まれています。わかめは数ある食材の中でもヨウ素の含有量が豊富であり、新陳代謝の促進や成長ホルモンのサポート効果などが期待できます。

新陳代謝を活発にしてくれるという事は、皮膚のターンオーバーやや被毛の生え変わり、成長にも良い効果が期待できるため、年齢に関わらず摂取しておきたい成分と言えます。

ミネラル

わかめにはナトリウム、カリウム、カルシウムなどのミネラル類も豊富に含まれています。ミネラルは3大栄養素をサポートする重要な役割を担う成分であり、犬の健康においても欠かせません。しかし、ミネラルの摂取はバランスが重要であるため、過剰摂取には注意が必要です。

アルギン酸・フコイダン

わかめのヌルヌルした成分には、粘着多糖類と呼ばれる水溶性食物繊維の一種であるアルギン酸やフコイダンが含まれています。アルギン酸は、高血圧防止や便秘解消、血中コレステロールを下げる効果などが期待できます。

また、体内の余分なナトリウムを排出してくれる効果もあるので、むくみにも効果があります。フコイダンは、抗がん効果や血栓予防、免疫力の向上などの効果が期待されており、フコイダンを利用した犬用のサプリメントなども販売されている程です。これらの成分は、わかめ以外にも昆布やモズクなどにも豊富に含まれています。

犬にわかめを与える時の量の目安

餌を与えられる犬

犬にわかめを与える時の量は、主食のフードに少量トッピングする程度にしましょう。愛犬の体の大きさや食事量に合わせて量を調節してください。

わかめは、犬の健康に役立つ栄養素が豊富な食材ではありますが、その中には過剰摂取に注意しなければならない成分も少なくありません。特に子犬や老犬などにわかめを与える時は、その量に注意しましょう。

肉食よりの雑食である犬にとって、消化できない食物繊維を含むわかめを主食にすることはもちろん、毎日大量に食べさせることは、かえって健康に害をきたす可能性もあります。週に2回程度、主食のドライフードや手作りご飯に一つまみ程度トッピングしたり、スープにしておやつ代わりにしたりするのがおすすめです。

犬にわかめを食べさせる時の与え方

食べ物を前にしている犬

犬にわかめを食べさせる時の与え方は、細かく刻んでから茹でるのがおすすめです。わかめに含まれている成分には水に溶け出すものも多いため、細かく刻んだわかめを他の野菜やお肉などと煮こみ、スープにして汁ごと食べさせるのがいいですね。

ただし、わかめにはナトリウムが多く含まれているため、調理して愛犬に与える場合も、塩分などを加えないように注意しましょう。

また、わかめの選び方にも注意が必要です。一言にわかめと言っても、生わかめや乾燥わかめなど様々な種類があります。犬に継続的にわかめを与える時は「生わかめ」や「無塩わかめ」などの塩分が少ないわかめを選ぶようにしてください。

これらのわかめを細かく刻んだり、ミキサーでペースト状にしたりして消化不良を引き起こすことがないように注意しながら、わかめを食べさせてあげてくださいね。

犬にわかめを与える時の注意点

注意の看板をもった犬

アレルギー

犬にわかめを与える時の注意点として、アレルギーには注意が必要です。稀ではあるものの、海藻アレルギーの存在があり、嘔吐や下痢、口周りの痒みなどを引き起こす可能性があります。犬に初めてわかめを与える時は、少量ずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。

過剰摂取

犬にわかめを与える時、過剰摂取には注意しなければなりません。柔らかく茹でたわかめであっても、過剰摂取することによって消化不良や塩分過多を引き起こす可能性があります。そのため、犬に毎日わかめを与えることは避けましょう。

おつまみ用わかめ

スーパーなどで市販されているわかめには様々な種類がありますが、その殆どが人間用に加工されています。特におつまみ用の茎わかめや塩わかめには塩分が多く含まれているため、犬には与えないように注意してください。

これらによく似た食材に「とろろ昆布」「おしゃぶり昆布」などがありますが、これらも塩分が多いため、犬には与えないようにしましょう。

乾燥わかめ

無塩の乾燥わかめを水で戻してから犬に与えるのは問題ありませんが、水で戻さないまま大量に摂取してしまうと胃内でわかめが膨張し、生命に関わる状態に陥ってしまう可能性もあるため、乾燥したままのわかめは与えないように注意しましょう。

監修獣医師による補足
わかめにはヨウ素が多く含まれています。このヨウ素が甲状腺に取り込まれて甲状腺ホルモンを合成します。わかめをたくさん食べすぎるとヨウ素が必要以上に多く取り込まれ甲状腺ホルモンが作られなくなり甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。甲状腺にトラブルがある犬には与えすぎないほうがよいですし、与える前に担当の獣医師に確認しましょう。
獣医師:平松育子

犬用手作りごはんのレシピ

かぼちゃリゾットとアジスープ

かぼちゃリゾットとアジスープ

こちらは、とりささみやわかめを使ったオシャレで栄養たっぷりのスープです。栄養バランスはもちろん、食事を飲み込みにくいわんちゃんにも配慮して考案されているレシピなので、是非一度試してみてくださいね。

レンジでできる♪わんこのクリームスープ

レンジでできる♪わんこのクリームスープ

わかめや豚肉、根菜などを使ったクリームスープのレシピです。タイトルにあるようにレンジで簡単に作れる手作り食でもあり、お家にある食材で簡単に作ることができそうです。

わかめ以外の犬に食べさせたい食材

たくさんの食材

わかめ以外にも犬の健康をサポートしてくれる野菜はたくさん存在します。愛犬にわかめと一緒に食べさせたい食材をまとめました。

  • 根菜類(大根、にんじん、カブ、さつまいも)
  • 葉菜類(キャベツ、白菜)
  • 果菜類(きゅうり、トマト)
  • 発酵食品(納豆、ヨーグルト)
  • 豆腐

与え方や量を調節すれば、愛犬の健康に役立つ食材は多数あります。特に根菜類であるにんじん、さつまいもを好んで食べるわんちゃんは多いですよね。他にも、水分含有量の多い白菜やきゅうり、整腸作用のあるヨーグルトや栄養素が豊富な納豆、豆腐などを上手く利用して愛犬の健康をサポートしましょう。

まとめ

わかめの接写

整腸作用のある食物繊維や、フコイダンの抗がん作用、ヨウ素の新陳代謝を活発にしてくれる作用など、わかめには犬の健康に欠かせないものが沢山含まれているようです。私自身はわかめが大好きですが、調べてみて犬にも与えて良いものだと言う事を初めて知りました。

ドライフードのみを与えている飼い主さんの中には、愛犬に人間用の食べ物を与えることに抵抗がある方も多いかもしれませんが、手作り食などで上手く利用できれば愛犬の健康に役立てることができるかもしれませんね。愛犬の被毛のツヤや便秘などが気になっている場合は、是非わかめを取り入れてみてください。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 まかぶらあろたる

    これまでドライフードひとすじでやってきましたが、この年末、初めてわんこ専用おせちを作ってから、ついに手作りわんこフードに興味を持つようになりました!
    野菜や鳥ササミなどが中心となりがちなので、そうするとメニューもついついワンパターンになりそうだなあと思っていたところです。
    まさかの、わかめがわんこOKで、ちょっと嬉しく思いました。ダメではなさそうとはなんとなく感じますが、根拠が特になかったために、レシピに取り入れることを、これまで考えたことはありませんでした。
    栄養素の細かいところまで情報を細かく記して頂き、感謝です!わがやのわんこ、3匹いるのですが、長男はもうすぐ5歳になります。まあまあ、中年の域に入りますね。健やか元気いっぱいな、まだまだいたずら坊主なところもありますが、そろそろ食べるものにも、さらに注意していってあげないといけないなぁと、肝に銘じ始めました。
    わがやのわんこたち、あまり野菜が得意でなかったのですが、昨年秋くらいから徐々に野菜を避けて食べなくなってきました。野菜をたっぷり使ったおせちも、喜んで完食してくれました。
    この分だとわかめもきっと大丈夫だと思います。うまくチキンスープなどを活用しながら、お野菜と煮込んでいけば、よい食餌になりそうです。
    さっそく取り入れてみたいと思います!
    まかぶらあろたるの投稿画像
  • 投稿者

    女性 むーむー

    動物看護師をしております。
    最近、「フード以外の物を食べさせても良いか?」という質問が増えてきたように感じます。ワカメなどの海藻類もその一つですが、ヨーグルトや納豆など、人間が健康のために食べる食品をあげたいと思う飼い主様が多いですね。中毒を起こすようなものでなければ「絶対駄目です」とは言いませんが、注意しないといけないのは、総合栄養食のフードをしっかり食べてくれている子にプラスして何かをあげるということは、その食材が持つ栄養素を過剰摂取してしまうということです。例えばフードにささみをトッピングしてあげたりする方がとても多いですが、ささみはたんぱく質が豊富ですから、たんぱく質を1日の必要量より多く摂取してしまうことになります。その結果、腎不全などの病気を招いてしまう危険性もあります。
    また、文中にもありましたが、ワカメに含まれているヨードの過剰摂取は甲状腺機能障害を招く危険性があります。
    「ちょっとだけだから…」と思っていても、人間の10分の1以下の体重のわんちゃんにとっては本当にちょっとと言える量なのか、与える前に今一度考えて頂いて、分からない場合は与えないようにするのが無難です。
  • 投稿者

    20代 女性 べりーぱい

    ワカメは消化に悪いのかな?と思って手作りご飯でも取り入れた事はなかったのですが、刻んで食べさせてあげれば良いんですね。
    思っている以上に栄養素がたっぷり含まれているので驚きました。毛艶や皮膚にも良い働きがある他に甲状腺ホルモンを作り出す材料になるとは嬉しい効果です♪
    シニアになると甲状腺ホルモンの数値が落ちたり、新陳代謝が落ち毛艶や皮膚が乾燥しがちになったりとトラブルが増えやすいですからね。
    ヨウ素の取り過ぎや与える量には気を付けたいですが、手作りご飯に加えてみようと思いました♪

    与え方については、細かく刻んだり、ワカメを煮出したスープなんかも栄養があるそうなので消化が気になる方は味付けなど一切せずにワカメを煮出したスープをフードにかけてあげるなどすると、ドライフードのわんちゃんでも取り入れやすいと思います。水分も取れるので良いんじゃないでしょうか。
    ワカメの他にメカブや昆布やひじきなんかも身体に良いそうです。
    メカブはワカメの中で最も栄養が多く、効率よく栄養分を摂取することができるそうですよ。
    手作りご飯に取り入れるならワカメや野菜やお肉を入れたスープが作りやすいそうなので、簡単に出来ちゃいますね。

    普段フードしか食べてないわんちゃんや幼犬のわんちゃんには煮出しただけのスープから始めた方がいいかな?と思います!
  • 投稿者

    女性 もふころ

    あまり頻繁に与えるべき食材ではないと思うので、月に何度かご飯のトッピング程度にするといいのかなと思いました。
    栄養は摂り過ぎよりも少し不足しているくらいの方が安心できます。必要な量の見極めも大事ですね。
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