犬が飼い主のそばにいたがる時の心理5つ

犬が飼い主のそばにいたがる時の心理5つ

ふと気づいたら、愛犬が自分のそばにいた。そんな時、飼い主さんはうれしくなりますよね。でも、愛犬はどのような心理からそばにいたがるのでしょうか?もしかすると、飼い主さんが思っているのとは違う心理からかも…!?そして、常に愛犬が飼い主さんのそばにいたがる場合は、注意が必要です。この記事では、犬が飼い主のそばにいたがる時の心理と分離不安症についてご紹介します。

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犬がそばにいたがる時の心理とは?

犬と飼い主

愛犬が自分の隣で座ったり寝そべったり、体をくっつけたりしてきたら嬉しいですよね。それは、飼い主にとって至福の時と言えるかもしれません。しかし実は、犬が飼い主さんのそばにいたがる時の心理はさまざまです。

その心理によっては、「そばにいたがるなんてかわいい!」と手放しで喜べなかったり、接し方に注意しなくてはいけなかったりします。また、常に愛犬が飼い主さんのそばにいたがる場合は、分離不安症が心配されます。

では、犬はどのような心理から飼い主さんのそばに居たがるのでしょうか?また、分離不安症とは、どのようなものなのでしょうか?
犬が飼い主さんのそばにいたがる時の5つの心理と、分離不安症についてご紹介していきます。

心理①「飼い主さんのそばで温まりたい」

犬と人

寒い季節に、いつもより愛犬が飼い主さんのそばにいたがる時は、もしかすると寒さを感じているのかもしれません。

犬は寒さに強い動物というイメージが定着していますが、犬種や年齢などによって寒さに弱い犬もいますし、室内飼いが主流となった今、体温調節が苦手な犬も増えています。犬は寒い時、体温が逃げるのを防ぐために丸くなって眠ったりしますが、人のそばにくっついて温まろうとすることもあります。もしも愛犬がブルブルと震えているのなら、かなり寒い状態です。

暑い季節にありがちな、冷房の効き過ぎにもご注意を。

心理②「飼い主さんに甘えたい」

顔を舐める犬

犬は甘えたい時にも、くっついて座ったり、膝の上に乗ってきたり、体をすり寄せたり…と、飼い主さんのそばにいたがります。飼い主さんが腰を下ろした瞬間、膝の上に乗りたがる甘えん坊な犬もいるでしょう。

愛犬が甘えてくるのはかわいいですし、うれしくなってしまいますが、甘やかし過ぎには気をつけなくてはいけません。甘やかし過ぎると、飼い主さんの言うことを聞かなくなる可能性や、分離不安症を引き起こす可能性があります。

心理③「飼い主さんのそばにいると安心できる」

散歩する犬

犬には群れで生活していた野生時代があり、野生の犬たちは仲間同士で身を寄せ合って過ごしていました。その名残から、今でも犬は信頼できる人のそばにいると安心できます。

座っている飼い主さんの足元に寄り添ったり、飼い主さんに背を向けてお尻だけくっつけたり、そばに来て身を委ねるのは、飼い主さんを信頼し、安心できる存在と思っている証拠です。

心理④「飼い主さんが大好き!」

飼い主にじゃれる犬

単純に、大好きな人のそばにはいたいものです。飼い主さんのそばに座り、何かをおねだりするわけでもなく飼い主さんの目をじっと見つめてくる場合は、飼い主さんへの大好き度が特に高いと思われます。

犬は本来、相手と目を合わせるのが苦手な動物ですが、相手が大好きな人なら目を見つめることができるのです。

心理⑤「おやつが欲しい」

犬とオヤツ

愛犬がそばに来て、こちらを見つめてくると、「私のことが大好きなのね!」とうれしくなりますが…ちょっと待ってください。飼い主さんを見つめる愛犬の目は、おねだりをする時の目をしていませんか?そして以前、愛犬が飼い主さんに甘えてそばに来た時に、ついついかわいくて、おやつを与えてしまったことはありませんか?

もし覚えがあるのなら、「またおやつがもらえるかも」と期待して、飼い主さんのそばにいたがるのかもしれません。てっきり自分のことが大好きだからそばにいたがるのかと思いきや…実はおやつが目当てとなると、ちょっと悲しいですね。

常にそばにいたがる場合は分離不安症の可能性も

暗い犬

犬は信頼できる人、大好きな人のそばにいたがりますが、愛犬がどこにでもついて来て、常に飼い主さんのそばにいたがるような場合は、注意が必要です。愛犬が将来的に分離不安症になる、あるいはすでに分離不安症になっている可能性があります。

分離不安症とは?

分離不安症とは、飼い主さんへの依存心が強い犬が、飼い主さんと離れてひとりになった時に不安感でいっぱいになり、問題行動を起こすことをいいます。下痢や嘔吐、食欲不振、震えなどといった体調の変化が現れることもあります。

問題行動の例としては、吠え続る、物を壊す、体の一部をなめ壊すまでなめ続ける、トイレ以外の場所で排泄するなどが挙げられます。これらの行動は、飼い主さんと一緒の時には見られません。

対処法として、飼い主さんが接し方を変える、お留守番に少しずつ慣らしていくなどといった方法がありますが、飼い主さんでは対処できない場合は、動物病院での治療が必要になります。動物病院では、行動療法と薬物療法を併用した治療が行なわれることが多いようです。

分離不安症にさせないためには?

分離不安症になる原因はさまざまですが、社会化不足や飼い主さんの甘やかし過ぎによって、自立心が芽生えないまま成長してしまうことが主な原因と考えられています。

子犬の社会化期に家の中にばかりいると、社会性が身につかず、心の成長も促されません。その結果、飼い主さんに依存することになってしまいます。ですから、分離不安症を予防するためにも、社会化期に多くの犬や人と触れ合わせたり、外界のいろいろなものを見せたり聞かせたりして、しっかり社会化することは大変重要です。

また、常に愛犬と一緒に過ごし、愛犬が求めるままに抱っこをしたりなでたりして、甘やかし過ぎるのもよくありません。飼い主さんに依存することにつながるばかりでなく、しつけにも影響します。愛犬とのコミュニケーションは大切ですが、愛犬がひとりで過ごす時間も作り、甘やかし過ぎないようにメリハリをつけた接し方をしましょう。それが、分離不安症を予防することにつながります。

まとめ

家の中の犬と飼い主

犬が飼い主さんのそばにいたがる時の心理を5つご紹介しました。「そばにいると安心できる」「大好き」という心理から、愛犬にそばにいたいと思われたらうれしい限りですね。甘えたくてそばに来るのもうれしいですが、甘やかし過ぎには注意しましょう。

犬がひとりになった時に不安感でいっぱいになり、問題行動を起こす分離不安症は、社会化不足や甘やかし過ぎが主な原因と考えられています。子犬の社会化期にしっかり社会化を行い、甘やかし過ぎにも注意をして、分離不安症にさせないように気をつけましょう。

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