犬が食べたら少量でも危険な食べ物
犬を飼っている方であれば、日常的に誤飲や誤食には気を付けているという人が多いでしょう。飼い主さんが食事をしている時は、目を盗んだ隙に愛犬が食べないよう、テーブルの上に置きっ放しにしないよう注意しているという方も多いです。そんな愛犬の身を守る上で、絶対に食べさせてはいけない食べ物があることをご存知でしたか?
1.チョコレート
まず「犬に食べさせてはいけない食べ物を知っていますか?」と尋ねられた際、最も挙げられる食べ物がチョコレートでしょう。人工的なお菓子であることから、誰の目で見ても「食べさせるのは良くない」ことは明らかですが、チョコレートはそんなお菓子の中でも特に危険です。
なぜチョコレートがそこまで危険なのかと言いますと、チョコレートに含まれている「テオブロミン」には、犬にとって毒性があるからです。小型犬の場合、ミルクチョコレートであれば板チョコの半分、ダークチョコレートであれば10分の3程度の量であっても危険が伴います。
チョコレートを食べてしまうと、摂取から早くて1~2時間後には中毒症状が出始めます。最初は犬も違和感を感じ、落ち着きがなくなる程度ですが、次第に嘔吐や下痢などの症状がで始め、さらに昏睡状態に陥り死亡してしまうケースもあるのです。
2.たまねぎ
続いて犬にとって少量であっても危険となる食べ物はタマネギです。このタマネギには「アリルプロピルジスルフィド」という物質が含まれており、この物質が犬にとって毒性の強い物質のため、危険に陥らせてしまいます。
この物質は、犬の体内で働いている赤血球を壊してしまう働きを持つため、食べてしまうことで貧血症状が出てしまうだけでなく、最悪の場合、呼吸困難に陥り死に至ってしまうケースもあります。
小型犬の場合には4分の1程度の量を食べてしまうことで症状が出るとされていますが、より少量であっても症状が出ることは多いため、絶対に口に入れてはいけません。
3.キシリトールガム
人間が日頃から口にする食べ物の中にガムがありますが、その中でもキシリトールガムは犬にとって危険な食べ物です。このキシリトールガムの場合、ガムに含まれているキシリトールが症状を引き起こす原因となっています。
このキシリトールを犬が摂取してしまうことにより、低血糖を引き起こしてしまうため、嘔吐やよだれが出続けるといった症状が起き始め、最終的に急性肝不全となってしまう恐れもあります。
そして怖いポイントが、犬のガムにもキシリトールが含まれていることが稀にあるということです。ほとんどのガムは入っていませんが、中には存在するということなので、犬用ガムを購入する際はしっかり原材料を確認しましょう。
4.アルコール
当たり前のように感じますが、アルコールも危険です。「アルコールなんて与えないよ」と思われる方も多いですが、実は誤飲の中でもアルコールは上位に挙がります。なぜならば、飼い主さんが故意的に与えずとも、こぼれたアルコール飲料を舐めてしまうことがあるからです。
犬はアルコールを分解できませんので、少量でも口にしてしまうことで嘔吐や下痢という症状が出るだけでなく、呼吸困難や最悪の場合、死に至るケースもあります。
人間にとっても良いとは言えないアルコールですが、犬にとってはもちろん危険な飲料となりますので、こぼさないよう注意しましょう。
もしも誤って食べてしまったら
しかし、気を付けていたとしても、万が一、ということが考えられます。もしも誤飲、誤食してしまった場合、タマネギやキシリトールガムならば、すぐに気付くことで飼い主さんが口の中に手を入れ取り除くことができるかもしれません。
しかし、多くの場合、すぐに発見することができなかったり、すでに体内に吸収してしまうことが考えられます。その場合は、すぐに最寄りの病院へ連れて行き、獣医さんに早急に診てもらうことが大切となります。
その際、何をどのくらい、何時頃食べたのかという点が重要になりますので、しっかり覚えておくか、メモして獣医さんに伝えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が食べてはいけない食べ物には、様々な中毒症状があります。多くの場合、嘔吐と下痢が最初の症状として現れますので、これらが確認できたら、早急に病院へ連れて行ってあげてくださいね。
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10代 女性 さかみさと