犬に与えてはいけない食べ物 タマネギ・チョコレート・牛乳・パン
“犬に与えてはいけない食べ物”で検索すると、実にさまざまな情報が出てきます。
そもそも、人間の口内が弱酸性なのに対し、犬の口内はアルカリ性。
さらに人と犬とでは唾液の成分も違うんです。
それらの理由からも、人間に合うようつくられている食べ物が、犬には合わないことがあっても不思議ではありませんよね。
今回は、犬に与えてはいけない食べ物の中から、タマネギ、チョコレート、牛乳、パンを取り上げてご紹介します。
1、タマネギ
昔からよく、タマネギは犬に厳禁!と言います。
これはタマネギのなかに含まれる物質に、犬の赤血球を壊し、中毒を起こすものがあるから。
これによって貧血、嘔吐などの症状が現れることがあるため、現在では犬に与えてはいけない食べ物とされています。
もし万が一、犬がタマネギを食べてしまった場合、食べた直後であれば吐かせるのが良いとされています。
摂取が少量の場合でも、必ず様子を見て、変化があれば病院へ連れて行きましょう。
解毒薬はないため、現在、病院では点滴などの対処療法が中心になっています。
タマネギについて、こんな話があります。
以前、自宅で飼っていたマルチーズが、食卓にあがっていたタマネギ料理を食べてしまったことがありました。
食べている最中なら口から取り出してあげることも出来たかもしれませんが、そのときは既にごちそうさまの後…。
不慣れのため吐かせることが出来ず、しばらく様子を見ることに。
なにか症状が表れたらすぐに病院に、とおもっていましたが、その後も犬には特に心配していたような変わった様子は表れず、いつも通り元気に一日を過ごしたのでひと安心。
しかし、危険とされるタマネギをペロリと食べたのになぜ何の症状もないのだろう…と不思議におもい調べてみたところ、犬がタマネギで中毒を起こす危険性は、犬それぞれが持つ血液成分の型によって異なるという記事を見つけました。
これはタマネギが平気な犬もいれば、少し食べただけで中毒を起こす犬もいるということ。
飼っていたマルチーズは、偶然、たまねぎに強い型を持った個体だったのでしょう。
だからといって、飼い犬の型なんて普通は知りませんから、食べさせないに越したことはありません。
2、チョコレート
多くの人が好む甘いチョコレート。
実は、犬は甘みを感じる味覚が発達していて、甘いものが好きな動物なのです。
しかし、チョコレートの中に含まれるある成分が、摂取量によっては犬に中毒を引き起こす原因となります。
テオブロミンというこの成分、犬にとっては、体内で分解するのに長い時間を要するのです。
中毒症状が起こると言われている摂取量は、犬の体重を目安に20mg/kg。
しかし、この成分はチョコレートなどに含有量表記がありませんから、直接メーカーなどに問い合わせなくてはわかりません。
やはり、一番は食べさせないことです。
万が一、犬が口にしてしまったときは吐かせるのが一番ですが、摂取から時間が経ってしまっている場合には、病院で胃洗浄などを行うこともあります。
病院に行く際には、犬がどんなチョコレートをどのくらい食べたのかを把握し、獣医師に伝えることが愛犬の命を守るため、とても大切です。
3、牛乳
よく、テレビドラマなどで子犬に牛乳を与えているシーンを見かけます。
よく目にする光景ですし、牛乳は与えても良いのかな、ともおもいますが、牛乳にも気をつけることがあります。
それは、与える量です。
牛乳に含まれる乳糖という成分。
これを分解する酵素が犬には少ないため、牛乳を飲むとお腹を壊してしまうのです。
人間にも同じ症状が出る方がいますね。
では、子犬に牛乳を与えるテレビのシーンは間違いだったのか、とおもうかもしれませんが、しかし、子犬にはその酵素があるため、問題ないことが多いのです。
つまり、牛乳は成犬にはあまり向かないということ。
ただ、少量であれば問題ありません。
牛乳はタマネギやチョコレートとは違って中毒を起こすものではありませんから、与えてしまったからといってむやみに慌てる必要はありません。
ただ、現在は犬向けの乳糖の少ない牛乳が売られていますから、そちらを与えたほうが良いでしょう。
4、パン
ついつい、ちぎって犬に与えてしまいがちなパン。
しかし、パンを食べることには、いくつか問題があります。
パンの多くは小麦粉から出来ています。
しかし、犬は小麦粉に含まれるグルテンという成分を分解出来ないため、消化が悪く、アレルギーを起こすことがあるのです。
症状としては皮膚の痒みや目の腫れ、または腸炎などです。
また、人の食べるパンは塩分が高くなっています。
犬の舌に塩味を感じる部分があまりないとおり、犬は人間ほど塩分を必要としていません。
あまり水を飲まない犬ですと、余分な塩分が体から排出されないため溜まっていってしまいます。
キムチほどの塩辛いパンはあまりないでしょうが、塩分の摂りすぎは腎臓病や心臓病を引き起こすため、与えてはいけません。
糖分に関しても、犬は人より必要としていませんから、人の食べるパンを与えた場合、ほとんどは糖分の摂りすぎとなります。
糖分は体内に入るとインスリンによって適切に処理されますが、糖分が過剰になると当然インスリンも大量に必要になります。
このインスリンがうまく働かなくなると人も犬も糖尿病にかかりますから、パンからの糖分の摂りすぎには注意しなくてはなりません。
おわりに
犬に与えてはいけない食べ物について調べると、過剰な摂取は良くない、という言葉を多く見かけます。
これは、人も同じです。
良いとされる食べ物でも、摂りすぎでは意味がないか、反対に悪影響をもたらすこともあります。
ただ、どこからが過剰なのかは、目安はあれど、人も犬も、それぞれ違っているようです。
良くないと言われている食べ物は注意し、愛犬を日頃から良く観察することで、肥満やその他さまざまな疾患から愛犬を守ることが出来ます。
また、かかりつけの獣医師さんと連携をしっかりすることが大切です。
獣医師さんに飼い犬をよく知ってもらえれば、その子に合ったフードについて相談がしやすいとおもいます。
愛犬に合ったごはんを見極めることは、飼い主の役目。
おいしくて安全なごはんは、犬も人間も、どちらも欲して止まないものです。
ユーザーのコメント
40代 女性 マロメロ
玉ねぎ(ネギ類)、チョコレート、アルコールの3つ。
この3つが怖いところは、中毒症状を起こした場合に治療の術がない(対処療法)点や、この3つが直接的な原因で死に至るケースが後を立たないからです。
記事にもあるように、致死量は犬の個体差にも大きく左右されます。
例えば、同じチョコレートでもカカオの含有量、酒でもアルコール度数に影響される部分があり
ちょっとぐらいなら大丈夫と思われがちですがけしてそうではない事を知り
好きこのんでチョコレートやアルコールを与える飼い主さんはいないと信じていますが
間違って愛犬が口にすることがないように、十二分に気をつけたいものです。
玉ねぎについても同様です。
玉ねぎやネギ、ニラが駄目と知っている方は多くても
それらを調理した包丁やまな板をそのまま使い手作りご飯を作っていたり
ネギや玉ねぎ入りと一緒に煮た野菜を煮汁と共に与えていたりと
うっかり、与えているケースが後を経たないようです。
牛乳やパンについても、すぐに死に至るケースは(ほとんど)ないとはいえ
無知・無自覚で与えるものではないですね。
この他にも、キノコ類、海草類、生肉に至っても、愛犬に与えるには気をつけなければならない
食材は、本当に色々とあるものです。
愛犬の健康を守れるのは飼い主だけです。お互いにしっかり勉強して、自身の愛犬を苦しませることがないようにしたいものですね。
40代 女性 momo
吐いてくれたのは幸運なことで、なかには呑み込んだものによっては腸が詰まって開腹手術をしなければならないケースもあり、本当に恐ろしい事だとと思います。食べ物以外にも、おもちゃの誤飲に注意したり、日常生活にあるものもきちんと管理していかなければならないと思いました。
女性 シュナ
とはいいつつ。今のわんこにはコーヒー牛乳(無糖)、麦茶、小さいマフィン、、を食べられてしまいました。全部、飼い主のおき場所のミスでおきた事故で反省しています。幸い体に問題は起きていませんが、もう2度とないようにしたいと思っています。以前飼っていたラブラドールには生のたまねぎや外にあった石鹸を誤食されました。体が大きかったので大丈夫だったこともありますが石鹸を食べたとわかったときは速攻動物病に連れて行きました。わんこのためにも、些細な不注意をなくしていきたいと思います。
30代 女性 もも
わんちゃんは人が食べているものを欲しがるのでつい少しならとあげたくなってしまいますが、犬は人間の体よりも未発達な部分も多く大きく違うところもあります、愛犬の健康のためにもよくリサーチをして与えるようにしましょう。
女性 メープル
女性 ゴン吉
今は犬用のパンもありますがこれも小麦粉がメインなので、消化不良とアレルギーには注意ですね。
50代以上 男性 kazukazu
チョコレート、タマネギは飼っている方ならどなたでも知っていますね。ブドウ、
サクランボ(特に種)は、どうでしょう?魚介類は?イカやたこは行けないと聞いた
ことがあるけど、牡蛎貝は友達は体にいいと言ってた、、、などとこんがら
がります。
ブドウは、実や茎、葉っぱにまで含まれる色素が体に悪くダメ、サクランボ
は、実の柔らかいところはいいようですが、中の種は、小さい犬種は腸などに
詰まってしまうと言う事です。
魚介類は、普段あまり食べないので受け付けない事があったり消化が悪い
と言う事のようです。「毒」と消化が悪い」と言う事にも分かれてきます。
牛乳・パンはどうでしょう?牛乳については、犬に関する資格の
通信教育のテキストでは「「下痢を起こす可能性があるので」少量にする。」
とあります。
ならばドッグカフェなどにある「山羊ミルクはどうなの?」と言うところ
まで話が広がります。
そういう風に勉強して戴ければいいですが、それが「絶対ダメ!」と言う形
になって広がることを畏れています。
またパンも「小麦粉にアトピーがあるワンコは少量だけ。」と聞いています。
ばくばく食べさせている人も中にはいますが、とにかくこういう重要なことは、
「船頭多くして」ではないですが、色々調べてみて、獣医の先生に
「どれが正しいのですか。」と聞くこと。
それと、犬の体質も色々ありますから、「全部が全部だめ!」ということが
あるので、あまり広げ回らない方が良いと思いますね。皆さん、かわいがって
上げて、おいしい顔してみんな食べる様にして上げてくださいね。
30代 女性 まる
40代 男性 匿名
食べ過ぎはいけませんよ。
少々なら大丈夫なものは犬にもいっぱいあります。
犬だっても、ドッグフードだけで一生を終わりたくないワン。
人間が米とフリカケだけで一生終わるようなもんだよな。
50代以上 男性 ランちゃんのしもべ
人間の都合のいいペットフードも今やグルテン グレインフリーの時代ですよね
私の愛犬チワワは狼とほぼ同じ食生活です
添加物まみれの加工食品など恐ろしくて与えません