犬はパンを食べても大丈夫?与える際の注意点と安全なワンコ用レシピ

犬はパンを食べても大丈夫?与える際の注意点と安全なワンコ用レシピ【獣医師監修】

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パンは香りも食感も犬にとって魅力的らしく、パン好きなワンコは実際多いようです。ですが、そもそも犬にパンは食べさせても大丈夫な食材なのでしょうか?もしかして、自分が食べているパンをついついおすそわけしていませんか?この記事では、市販のパンの気をつけたいことを取り上げて考え、犬に与えられる手作りならではのおいしく安全なパンを紹介しています。犬にパンを与えたいと考えている飼い主さんはぜひ参考にしてみてくださいね。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬はパンを食べても大丈夫なの?

蒸しパン

「パン」という食材は人間にとってご飯と並び大事な主食であり、甘い菓子パンやおしゃれなデニッシュなどは、おやつとしても日常よくたべられていますよね。ではパンは犬が食べても問題ないたべものなのでしょうか?

結論を言うと、「犬はパンを食べられるが場合によって良くないため注意が必要」と言えます。人間にとって無害であるパンも、犬にとっては危険となり得る場合があるので注意してください。では、そんなパンと犬の関係を見ていきましょう。

日常食としての犬に与えるパンについて

現代のほとんどの家庭犬は、ブリーダーやペットショップの薦めるドッグフードを主食としているため、パンをご飯として与えてる方はいらっしゃらないと思います。たまに、おやつやご褒美程度に少量与える程度ではないでしょうか?

もし体重10キロ以上の中、大型犬に、たまにおやつやご褒美として与える程度ならあまり神経質にならなくても良いと思いますが、体重の少ない小型犬のわんちゃんに与える時はその量が問題になります。
特に愛犬のご飯を手作りや、フードと半々にされている方の場合は肉、魚類、野菜、ご飯の割合の中で、ご飯の部分としておやつのパンの量を考える必要があるでしょう。

この割合から考えると、全食事中のご飯に占める割合は、幼犬で全体量の40%、成犬で50%、老犬では60パーセントもを占めることになるので、おやつはノーカウントと見逃すことなく、しっかりと食事のバランスを考えたいですね。

一口に『パン』といっても種類も材料の配分も様々です。イーストや天然酵母のパンだけでなく、ベーキングパウダーでふくらませた蒸しパンタイプもあります。

まず、市販品ならば蒸しパンは避けたほうが無難です。市販の蒸しパンはほとんどが甘いおかしタイプでおまけにしっとりさせるために油分を多くしています。

市販のパンを選ぶなら自家製でお店で焼いている日持ちのしないパンを選びましょう。また、食パンタイプがよいでしょう。クロワッサンデニッシュはバターの含有量が多すぎますので、犬に食べさせるのは極力避けてください。ロールパンも物によっては甘かったり、バターが多いものがあるので気をつけたいものです。フランスパンは塩味が強いものが多いのでこれも犬に与える際は気を付けてあげましょう。

犬にパンを食べさせるときは「原材料」に気を付けて!

材料

もう一つ、市販のパンで気になるのが「添加物」です。

大きな工場で生産されたパンにはイーストフードという添加物が使われているものがあります。

イーストフードというのはその名のとおり、パンを発酵させるためのイースト菌の餌となり菌を活発化させるために使う人工の添加物です。

塩化アンモニウム、リン酸三カルシウム、リン酸塩など16種類の中の五品目程度を、リン酸塩選んで使用されますが、商品の裏面の表示には"イーストフード"という名でしか明記されません。

また柔らかさを長続きさせるために乳化剤もよく使われていますが、これらは自分でパンを焼くなら必要のないものです。

もちろんパンはイーストが糖分を食べて、二酸化炭素を作り出し、その二酸化炭素によって膨らむので、生イースト、ドライイースト,ホシノ天然酵母,あこ酵母など酵母菌の力が必要です。

酵母を選ぶところもこだわればきりがありませんが、天然酵母に比べて気軽に手に入り扱いも楽なドライイーストを使えば日常的にパンを焼くのもそれほど大変ではありません。

ドライイースト自体は酵母を低温乾燥させたものでイーストフードとは違います。

また、ホシノ天然酵母も最近は顆粒状の扱いやすいものが出ています。

家庭で作れば、強力粉、油分,砂糖、塩、酵母、水分という、とてもシンプルな材料でできてしまいます。

以上のことから愛犬のためにもまた自分のためにもなるべくパンは手作りにすることをおすすめします。

我が家の愛犬も手作り食なのでパンも重要な主食です。

ここからは我が家の愛犬のために焼いているパンと、もっと手軽にできる、蒸しパンタイプ、2つのレシピを紹介します。

プチパンの作り方

プチパン

材料強力粉300g

  • ドライイースト6g
  • オリゴ糖大さじ1
  • オリーブ油大さじ1
  • 豆乳200㏄(人肌くらいに温める)

作り方

  1. ボウルに強力粉をいれ、端っこにドライイースト、そのとなりにオリゴ糖をのせ、反対側の端にオリーブ油をいれます。
  2. イーストとオリゴ糖めがけて豆乳を注ぎ入れ、菜ばしでくるくると溶かしながら、全体に大きく混ぜる。大体混ざったら手で折りたたんだり、ボウルの底にたたきつけたりを繰り返しながら約15分くらいこねる。
  3. なめらかになり、生地をひっぱると薄く伸びるくらいまでこねたら丸めてボウルにラップをかけ、部屋の暖かいところでやく2倍に膨らむまで一次発酵させる。オーブンに発酵機能があれば利用するとよいが室温でも50分から一時間置くと発酵します。よほど寒い時期ならストーブの傍や、ボウルにぬるい湯せんをするとよいでしょう。
  4. 写真のように指で穴をあけてそのままの形が残るくらいになったら取り出し、まな板に強力粉をまぶした上でガス抜きのためつぶして8当分し、それぞれまるめなおしてぬれぶきんをかけ、15分くらい休ませる(ベンチタイム)
  5. もういちどガス抜きしてまるめなおし、写真のような形にする場合は菜ばしに粉をはたいてまるめた生地の上からギュッと下につくまで押す。
  6. 再び暖かいところで25から30分くらい2次発酵させる、だいたい1・5倍位になればよい
  7. オーブンに入れて180度20分くらい焼く

これで出来上がりです。

この場合、オーブンを予熱する必要はありません。温まっていない状態のオーブンに入れて設定温度に達する段階でも発酵が進んで生地が伸びます。

犬のための配分として気をつけたこと

まずは材料の置き換えです。砂糖のかわりにオリゴ糖を使い、量も最低限にしました。

これは別に砂糖でもよいのです。キビ砂糖などにするとよいでしょう。

バター、マーガリン、ショートニング、サラダ油、ごま油、オリーブ油、インカインチ、亜麻仁油、荏胡麻油など、油の量も最低限にしてありますのでなんでもよいですが、マーガリンやショートニングを使う際はできればトランス脂肪酸フリーのものを選びましょう。

塩は小さじ1でもいれると途端に味がはっきりします。いれたほうがおいしいですが、いれなくてもできます。

犬にとって塩分はゼロでなければいけないものではありませんがほかからもとってしまう可能性を考えると入れないで作ったほうがよいでしょう。

水分はお湯でもいいのですがこのレシピは卵をつかっていないのでタンパク質の豆乳を使いました。成分無調整のものを選びます。

また水分は塩無添加のトマトジュースや野菜のピュレなど、好みでかえて風味を楽しんでください。

与える量は犬のサイズによりますが大型犬で一日2個中型犬で1個,小型犬は半分くらいが適量です。

またふんわりやわらかいより、歯ごたえのあるものがお好みなら二次発酵なしで、ぺたんこにガス抜きしてフォークで穴をあけてすぐに焼けば、ピザ生地のように少し歯ごたえのあるパンになります。

一次発酵の時点で二つに分けて2タイプつくることもできます。

トマトとさつまいもの蒸しパン

トマト蒸しパン

材料薄力粉150g

  • ベーキングパウダー小さじ2(アルミフリーのもの)
  • オリゴ糖大さじ1
  • 太白ごま油大さじ1
  • トマトジュース150㏄(食塩無添加)
  • ふかしいも適量を1センチ角くらいにきる

作り方

  1. ボウルに薄力粉、ベーキングパウダーをふるい入れ、その他の材料をすべていれてよく混ぜる
  2. コロコロに切ったサツマイモをやさしくまぜて蒸気のあがった蒸し器にいれ強めの中火で15分くらい蒸す

これで出来上がりです。

トマトジュースの酸味とサツマイモの甘味がとてもおいしいです。

さつまいもは生でもよく水にさらして混ぜ込めば大丈夫ですがふかしイモや焼き芋の残りなどをつかえば簡単ですし、火の通ったもののほうが色がきれいに出来上がります。

もちろん、カボチャでもおいしいし、いれなくてもよいのです。また、トマトジュースではなく豆乳や水でもできます。

手作り犬のためのパンの利点まとめ

二つのタイプのパンのレシピを紹介してきましたが、いかがですか?パンは作りなれると意外と簡単です。

発酵させている時間は実際には手を使うわけではないので夕飯の支度などと同時に作れます。

もし発酵させているのを忘れてぶよぶよに発酵しすぎてしまっても、そのままペタンコにしてピザにしてしまえばよいのです。

犬のために置き換えた食材は人間にとってもよいものです。

また、パンに使うドライイーストは酵母を低温乾燥させたもので、タンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいます。

油分については写真のようにいろいろありますが、ごま油にはセサミンなど抗酸化物質があり、オリーブ油はビタミン、ミネラルの吸収を助けます。

豆乳はホルモン系のがんの予防になるといわれるイソフラボンが豊富です。

小麦粉の分量のうち、1割から2割を小麦胚芽や、全粒粉、オートミールなどに代えると栄養素もアップします。

胚芽には細胞の新生を促し発育を促進する亜鉛が含まれ、全粒粉やオートミールは食物繊維が豊富です。

ぜひ愛犬といっしょに安全な栄養のあるおいしいパンを楽しんでください。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 月璃

    人間が美味しそうにパンを食べていると、横で食べたそうにじぃ~っと見ている子が(笑)
    パンが大好きなわんちゃんは本当に多いですよね。この記事ではわんちゃんも食べられるようにとても美味しそうにレシピを考えられていて、愛に溢れていて幸せでいいなぁと思いながら拝見していました。我が家の愛犬もパンが大好きです。私も自宅でパンを焼いていますが、同じようにわんちゃんも食べられるように身体に良いてんさい糖をほんの少量使ったり、安全な小麦粉を選んだり、また、季節の野菜や果物で自家製の酵母を育てたりして工夫して作っています。
    少しだけ手間はかかりますが、自分で吟味して選んだ材料で作ったものを、愛犬に安心して食べさせてあげられることが、手作りの良さだと思います。
  • 投稿者

    30代 女性 はな

    パンのニオイは犬にとっても魅惑的なのでしょうね。我が家の愛犬もたまに家の前を通るお年寄りに、「ちょっとあげるね」ともらったりしています。その際に注意して見ているのは、パンの種類によってはバターや砂糖を沢山使っていないか、レーズンは犬に良くないので入っていないか等です。ちょっとの事でも積もり積もって健康を害することになりかねないので、飼い主が気を付けたいですね。
  • 投稿者

    女性 cancer

    愛犬にパンを与えたことは今まで一度もありませんが、子供が食べているパンを落とした時に、一度食べてしまったことがあります。
    美味しい味を知ってしまったためか、子供がパンを食べる時は常に隣でスタンバイしています(笑)
    落とせ~落とせ~!と念じているかの様(笑)
    パンを与えすぎると太ると思うのですが、特別な日ぐらいは手作りパンもいいですね♪
  • 投稿者

    40代 女性 ケーキ

    知らないうちにうちの犬がパンのおいしさを知ってしまっていました。
    おそらく実家へ預けている最中や、知り合いに預けている最中に知ってしまったのだと思います。パンを食べようと食卓へあげると、どこからともなくやってきて、ピーピーくれくれと鳴いています。
    うちの犬は乳製品に目がないので、きっとバターの香りにやられてしまったのだと思います。
    パンは人間もそうですが、やはり肥満の原因になってしまうものですから、出来るだけあげたくないのですが、たまに根負けして少しだけちぎって与えてしまいます。
    人間がおいしいものはやっぱり犬も好きなんですね。与え過ぎには注意します。
    また、NG食材が入ったパンは要注意ですね、レーズンパンやオニオンの入った総菜パンなど。
  • 投稿者

    30代 女性 nico

    うちの犬、パン大好きです。といってもほとんど食パンくらいしかあげないんですが、やっぱりいい香りがするのか、パンを片手に名前を呼ぶと、しっぽをぶんぶん振って猛ダッシュしてきます(^^♪あまりにもテンションが上がりすぎて、パンを持つ私の手までがっつり口に入れてしまうこともあって時々怒られてますが(笑)この記事を読むまで、「パンを犬に与えていいか」ということに全く悩んでいないことに気が付きました。小麦アレルギーなどがないせいか、犬にとって危険なものが入ってるかもしれないという発想自体、一切なかったのでなんの疑いもなく与えていました。でも、添加物なども結構入っているんですよね。自分よりもずっと体が小さい犬のことなので、もう少し食べ物には慎重になってあげないといけないなと気づかされました。
  • 投稿者

    女性 sora

    うちの犬もパンが大好きで、家族がパンを食べると飛んできて足元でじっと見ています。私は与えたことなかったはずなのですが、どこかで味を覚えてきてしまったようで。人間が食べておいしいものは、犬にもおいしいんでしょうね。
  • 投稿者

    女性 Chika

    我が家では愛犬に進んでパンを与えることはしていませんが、うっかり床に落としてしまった時に食べられたことがあります。記事を読んでみると、パンは与えても大丈夫なようですが、頻繁に与えてしまうと、肥満になりそうですね。人間用のパンにはバターや砂糖も入っているので、高カロリーです。記事にもありますが、原料には要注意だと思います!
  • 投稿者

    女性 レオン

    うちの犬もパンが大好きです!特にトーストは香ばしい匂いがたまらないようで、以前廊下でダイニングのドアから口にトーストくわえて飛び出してくる愛犬に遭遇し目を丸くしました。トースト泥棒が家中を疾走していて笑ってしまいました。もちろん取り上げました。
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