補助犬について知ろう!
補助犬とは目や耳、手足などが不自由な人のサポートをするために働く犬のことです。
特別な訓練を受けることで手助けができるようになります。
胴体にハーネスをつけているのが特徴です。
介助犬になる犬種は昔はジャーマンシェパードが多かったようですが、現在はラブラドールレトリバーが多くなっています。
仕事によっては小型犬に適正がでることもあり特に決まっているわけではありません。
そして、介助犬は「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」などの種類に分けることができます。
行う仕事によって種類が分かれているので、どういった仕事をするのか見ていきましょう。
盲導犬
盲導犬は目の不自由な人が安全に歩くのをサポートする犬です。
基本的な仕事は道路の端によって一定の速度でまっすぐあるくことで、交差点や段差で止まったり障害物を避けたりもします。
目が不自由な人は盲導犬から伝わる動きや周りの音、足元の変化などをもとに周囲の状況を判断するので、盲導犬の働きはとても重要なものです。
介助犬
介助犬は身体の不自由な人がドアを開けたり閉めたりする手伝いや、落とした物を拾う、指示されたものを持ってくる、人を呼びに行く、緊急ボタンを押すなど様々な行動のサポートまたは介助犬が行います。
ユーザーはできるかぎり介助犬の世話は自分で行うことになっていて、世話をすることで自然と力が湧いてくるという意見もあるといいます。
聴導犬
聴導犬は耳が不自由な人にタッチするなどして音を知らせる仕事をしています。
赤ちゃんの鳴き声やドアのチャイム、目覚まし時計の音など、生活をしていく上で必要な音を覚えてユーザーに知らせます。
鳴っているということだけではなく、その鳴っている場所に誘導もします。
外では窓口の順番待ちの時に鈴を鳴らしてもらい、名前が呼ばれたことをユーザーに知らせることもします。
耳の不自由な人が不安なく過ごせるようにお手伝いをしています。
盲導犬の一生
補助犬である「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の一生は大体決まっています。
適正や基本訓練や共同訓練に違いはあるものの、一生の流れはあまり変わりません。
今回は盲導犬の一生をご紹介します。
子犬時代
生後2ヶ月までは母犬や兄弟たとち暮らします。その後パピーファミリーやパピーウォーカーと呼ばれるボランティアのもとで1歳になるまで過ごします。
この時期にたくさんの愛情を受けることで、人間に対する信頼感や愛情を育てることになります。
そして家庭で過ごすことで人間とすごす際のマナーを覚えていきます。
候補犬
1歳になるパピーファミリーから離れて訓練センターへと戻ってきます。身体も成犬とおなじぐらいに成長しています。
まず訓練センターでは盲導犬に向いているかどうかを3週間ほどかけて行います。外を歩き、興奮しないか、怖がっていないかなど行動が安定しているかどうかを見ます。
盲導犬に向くと評価される犬は約4割程度だと言われています。
訓練
盲導犬に向くと判断された犬は候補犬となり、盲導犬になるための訓練をうけます。
おすわり、待て、ふせ、などの基本訓練のほかに、交差点でとまったり障害物を避けるなどの訓練を約10ヶ月間行います。
基本的な訓練が終わった候補犬は、次は目が不自由な方との共同訓練を1ヶ月程行います。
この共同訓練の間にユーザーとの信頼関係や、交通機関の利用の仕方、犬の世話の方法、歩行の基本などをお互いに確認し学んでいくことになります。
卒業後
共同訓練が終わったら目の不自由な方のもとへいき盲導犬として働きはじめます。卒業してから1年はユーザーにとっても、盲導犬にとっても大事な時期となります。
お互いに初めてのことばかりで戸惑うこともあるので、少しずつゆっくりと時間をかけてお互いの信頼関係や対処の仕方を学んでいきます。
この期間、職員が定期的に訪問し、盲導犬とユーザーがスムーズに生活を送れるようにお手伝いをします。
盲導犬が盲導犬として働ける期間は2歳から10歳までの約8年間です。
引退とその後
盲導犬は10歳をすぎると引退犬ボランティアのもとに行き余生を過ごします。
引退犬ボランティアのほかにもユーザーが引き取ったり、子犬の事育ててもらったパピーファミリーのもとに帰ることもあります。
もう外出するときにはハーネスをつけず、普通の犬として暮らすことになります。
そして悲しいことですが犬にはもちろん寿命があります。団体によっても扱いは異なるのですが、多くの場合、慰霊碑があり犬たちを供養しています。
また慰霊式などを行うこともあります。
まとめ
街で補助犬と出会った場合、補助犬達はお仕事中です。声をかけたり口笛をふいたり、食べ物をあげたり、勝手に触ったりしないように注意してください。
最初にできるお手伝いは声をかけずに見守ることです。
補助犬達のお仕事を邪魔しないようにしてあげましょう。
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女性 Hono