自分で初めての犬のトリミング!準備は何が必要?

自分で初めての犬のトリミング!準備は何が必要?

愛犬をちょっとカットしてみたい。でも、何がいるの?どうすればいいの?という疑問を改善していきます。

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記事の監修

JKC指定機関校ロイヤルグルーミング学院卒業。都内トリミングサロン で経験を積み、東京都町田市でトリミングサロンを開業。トリミングやフードなどワンちゃんのお悩みやご要望を幅広くお聞きし解決へ導くコンシェルジュスタイルのオールインワンサービスを提供しています。

愛犬のカット

トリミング中のチワワ

この間サロンに出してきたけど、ちょっと伸びてきて気になってきた。毛玉が少し出来てしまった。ゴミがくっついて取れない。なんてことはありませんか?そんな時にささっとカットできたらいいですよね。そんな時に必要なもの、注意事項についてここではお話していきますね。

準備するもの

カットサロン

ハサミ

ハサミは必須です。どこのご家庭にもある、工作用のハサミはやめてください。工作用のハサミは刃と刃の隙間が大きかったり、切れ味が悪かったりと、人間の髪の毛より細い犬の毛を切るのに適していません。中には工作用のハサミで愛犬をカットしている方もいらっしゃいますが、切りにくいと言われていました。

では、どんなハサミがいいかというと、最近ではホームセンターなどでもカット用のハサミを扱っているところもあります。そのような犬のトリミングに向いているものを用意してください。(実際にプロが使うものはそれこそピンキリですが、数万~十数万するものが標準です)ハサミも売り場に行くと、いくつか種類があると思います。5インチ程度の大きさのボブバサミと、片方の刃が櫛状になっているスキバサミがあるといいと思います。

バリカン

バリカンもあるといいでしょう。足裏の伸びた毛を刈るのに適しています。トリミング本の中には、ハサミで足裏の毛を切りましょうとありますが、ハサミよりバリカンの方が安全度は高いです。(扱い方によってはどちらも刃物なので危険度は変わりませんが)バリカンもコードレスのもの、コード式のものがありますが、足裏の毛を刈るだけでしたらどちらでもいいでしょう。ミニバリカンは刃も小さく小回りも効きますので、足裏をカットするのに最適です。

コーム

コームも必要です。コームの半分で、ピンとピンの隙間が小さなものと、大きなものがあるものが扱いやすいです。

スリッカーブラシ

スリッカーブラシもあるといいでしょう。スリッカーブラシも大きさも色々、ハードタイプとソフトタイプのものがあります。クッション性の大きなソフトタイプのものを選びましょう。こちらは毛玉を解くのに必要になります。また、最近のスリッカーブラシはピンの先に丸い球体が付いているものがありますが、そのタイプですと毛玉をほぐすことはできませんので注意が必要です。

レジャーシート

レジャーシートもあるといいです。切った犬の毛が飛ぶので、掃除しやすいように周りに敷いて使います。なければ新聞紙でも構いません。

作業用のテーブル

作業用のテーブルがあると作業がしやすいです。70センチ×50センチくらいの大きさで、高さが80センチほどあれば、平均的な身長の女性であればかなり作業がしやすいです。

トリマーのカットの手順

シュナウザートリミング

1.シャンプー

皮膚の脂や汚れや被毛についたチリ、ホコリを洗い流し、ブローしやすくします。

2.ブロー

洗ったら、毛玉一つ残さないようにブローしていきます。この時にスリッカーブラシで毛をしっかり伸ばすことで、カットしやすくなります。

3.カット

それからカットになります。土台である足周りから切っていき、飼い主さんのオーダーに沿うように全身をカットしていきます。
ご自宅で全身洗ってブローしてからとなると、非常に大変なことになるので、気になる部分をカットするのがいいでしょう。

カットする時の注意

犬は生き物です。ぬいぐるみでもお人形でもありません。ですから、作業中『動く』という可能性があります。サロンなどでトリマーにやってもらうと犬が大人しいのは、飼い主以外の人間が行っているという事と、犬をコントロールできる人間であるということからです。

それであってもトリマーは作業中犬から手を放すことはありません。それは事故(テーブルから飛び降りたり、ケガをさせたり)を未然に防ぐためです。

首にひもを付けてテーブルに立たせる

私は好きではないので使っていませんが、首にひもを付けてテーブルに立たせておくというのも事故を防ぐ予防策です。(ですがこのような状態でもテーブルから飛び降りる犬もいますので、手を放してはいけません。実際いましたが、首つり状態になっていました。)

ハサミに注意

そして、『動く』可能性のある犬に対して、かなり切れ味のいい刃物を向けるわけですから、扱いには十分に気を付ける必要があります。
まず、切っ先は犬に向けないこと。そして犬が動いた時に、身を切ってしまわないハサミの角度になっているか。ということが重要になってきます。これは、学生時に学校で習うことです。(トリマー養成校は1年ないし4年という時間をかけて学んでいきます)

キレイに切る為には

1.コームで毛を起こす

きれいにブローができた状態で、コームで毛を起こします。
(この時に毛は皮膚に対して90度になるよう起こします。)

2.上から下に向けて切る

上から下に向けて切っていきます。
ハサミは動かす刃(動刃)と動かさない刃(静刃)があります。

3.片側(動刃)だけ動かして切る

片側(動刃)だけ動かして切ります。
カットした面がきれいにまっすぐになるのです。そのハサミの動かし方は、理美容師さんも同じです。

その動きをマスターするまでには親指がつりそうになったりなどの、目に見えない努力があります。

まとめ

トイプートリミング

綺麗にしたり、かわいくカットしたりは相当の努力と経験が必要になってきます。トリマーは職人ですから、道具もいいものが必要になっていきます。

全身カットや、デザインカット等のかわいい、きれいスタイルはプロにお願いして、ご自宅では、ちょっと伸びたなぁと思う時に、安全にハサミを使ってカットしてあげてくださいね。

監修トリマーによる補足

ご自宅でセルフトリミングをしてみたい飼い主さまは多いと思います。

しかし、ご自宅でのカットはワンちゃんが動いてしまい怪我をさせてしまう可能性が高いことや、想像していたよりも綺麗にカット出来ずに失敗してしまうケースが比較的多いです。

ですので、基本的にトリミングはトリミングサロンでしてもらうことをお勧めします。お家でのカットは部分カット程度に留め、出来る範囲で行いましょう。

足裏バリカンは肉球からはみ出てる毛を刈る程度とし、肉球の間の毛は刈り取るのに危険を伴いますのでやめておく事をお勧めします。

目元のカットは気になる部分ではありますが、ワンちゃんが苦手な部分でもありますので少しずつカットすることを心がけましょう。嫌がるようであれば、無理に行わずサロンにお願いしましょう。

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