なぜ遊び食いをしてしまうの?
愛犬にあげるドッグフードをエサ皿に入れたのに、ちゃんと食べずに遊び食いしてしまうという子もいると思います。どこかに持って行ってしまったり、口で転がして遊んでしまったり…。中には食べないという子もいるのではないでしょうか。
そんな犬の遊び食いを止めさせる対処法を知る前に、まずはなぜ愛犬が遊び食いをしてしまうのかを知っておく必要があります。様々な理由がありますが、今回は特に多い3つの理由をご紹介します。
いつでも食べられると思っているから
まず、「ドッグフードを入れたのに、なかなか食べてくれない」という遊び食いパターンに1番多い理由がこれです。
いつもドッグフードを入れてから愛犬が食べるまで、ずっと入れっぱなしにしているということはありませんか?またフードをあげる時間帯を決めず、適当な時間に、頻繁に与えているということはありませんか?
そのような与え方をしてしまうと、犬は「今食べなくてもいつでも食べれるからいいや」という心理が働いてしまい、あげた時にちゃんと食べなくなってしまうのです。
また、入れっぱなしにしてしまうと、ドッグフード自体が酸化してしまい、美味しくなくなってしまいます。それにより、「これは食べたくない」という気持ちになってしまっている可能性も考えられます。
「おやつが食べたいなー」と我儘になっている
飼い主が「最近、うちの子におやつあげ過ぎてるかもなー」と思った場合、それは確実にあげ過ぎています。基本的におやつというのは一日に1回の楽しみ程度にあげたり、何かできた時にご褒美として与えるものです。
それを一日何度も与えてしまうと、「こんなにおやつが貰える!」から「おやつが貰えるならドッグフードは食べたくない!」「もっとおやつが欲しい」という気持ちになるのは当然のことです。
なぜならば、犬にとってドッグフードよりもおやつの方が味が濃いため、美味しいのです。それならば、おやつが食べたいと思ってしまうのは理解できますよね。
したがって、フードをあげても遊んでしまい食べないという場合には、おやつをあげ過ぎていないかどうかという点も見直してみましょう。もしかすると「これじゃなくて、おやつがいい!」と我儘になっている可能性があります。
飼い主さんに構って欲しいと思っている
以前、ドッグフードを食べなかった際に手から与えた、という経験はありませんか?犬は飼い主さんが大好きな子が多いため、それを一度してしまうことで、構って欲しいという気持ちから「飼い主さんの手から食べたい」と甘えている可能性があります。
特に甘えん坊、寂しがり屋という性格の犬は、飼い主さんに構って欲しいという気持ちが強いため、飼い主さんに構って欲しいからエサで遊んでしまっているのです。
犬は人間が思っている以上に利口ですので、一度そのようなことを経験してしまうと、しっかり覚えているのです。食べないからといって構ってあげたり、手からあげるという甘やかし行為は極力控えましょう。
関連記事:【子犬がご飯を食べない!】理由ごとの対処法!食べないときどうする?
遊び食いをやめさせる方法とは?
ここまで愛犬が遊び食いをしてしまう理由を3つご紹介してきましたが、「うちの子にも当てはまるかも…」という例はありましたか?飼い主の小さな行動が、その後の愛犬の問題行動につながってしまうという例は少なくありません。
では、遊び食いを止めさせるためには、どのような対処法があるのでしょうか。上記の理由に最適な対処法をご紹介しますので、思い当たるところがある方はぜひ今日から実践してみてはいかがでしょうか。
一定時間置いたら下げる
「遊び食いをしてしまう理由」の最初でもご紹介しましたが、いつでも食べられるという心理が遊び食いに繋がってしまっているケースが非常に多いです。
したがって、その原因を排除すべく、いつまでも置いておくのは止めましょう。例えば、「ドッグフードをお皿に出してから、〇分以内に食べなければ片づける」と決まりを作ってみてはいかがでしょう。もちろん、一度片付けたら、次のご飯の時間まではドッグフードは出しません。
これを繰り返すことによって、犬も「出されたときに食べないと、次のご飯まで食べれない!」ということに気づきますので、遊び食いを減らすことが出来ます。
「フードを食べないからおやつ」を止める
おやつのあげ過ぎが理由となってしまっている場合には、まずはおやつの回数を減らしましょう。基本的におやつは一日1回で大丈夫なので、「一日のこのタイミングであげる」とルールを決めましょう。
おやつに関しては、家族の中で誰でもあげられるようになってしまっている状態であるならば、家族でこのルールをしっかり共有する必要があるでしょう。共有しておかないと、あなたが知らないところで家族の誰かが与えてしまう可能性があります。
実践する場合は家族間で、「おやつは、このタイミングのみ」「この日は誰がおやつ当番」などと決めておくと良いかもしれませんね!
ハウスなどの落ち着いた場所であげる
「フードをエサ皿に入れたのに、フードをお皿から出して遊び始める」という遊び食いをしてしまう子の場合は、その子が落ち着いてご飯を食べることが出来るような環境を作ってあげましょう。
人間の子どもも食べている時にテレビがついていたりすると、ご飯を食べなかったり、中にはご飯で遊んでしまうという子がいますよね。それと同様に、犬も周りに気が向いてしまうものがあると、遊び食いしてしまう子がいます。
一番良いのはハウスなど、愛犬だけの空間にエサ皿を置き、その中でご飯を食べさせるというものです。ハウスやサークル内であれば、空間が限られますので、フードで遊べる空間も限られてきます。したがって、遊び食いが減るのです。
もしもこれを実践して、フードで遊ばなくなったけれど食べないという状況になってしまった場合には、一番最初の対処法を実践してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。遊び食いをしてしまう原因の多くは環境に問題があります。「ご飯を食べるのに集中できない」「いつでも食べられるから今はいいや」など、愛犬側にも様々な心理が働いているのです。
今回ご紹介した理由の中で当てはまるものがある場合は、ぜひ今日、明日から対処法を実践してみてはいかがでしょうか。もしも当てはまらないという場合は、体調不良の可能性もありますので、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。
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