ドッグフードと手作りフードどちらがいいの?それぞれのメリットとデメリット

【獣医師監修】ドッグフードと手作りフードどちらがいいの?それぞれのメリットとデメリット

ドッグフードと手作りフード、どちらがいいのでしょう?それぞれのメリットとデメリットを比べて、愛犬のために最適なものを選ぶためにはどうしたらよいのかを考えてみましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ドックフード派?手作りフード派?

美味しそうなドックフード

みなさん、愛犬の食事は何をあげていますか?日本ではドッグフードが一般的だといいます。では、なぜドッグフードをあげているのでしょうか?

愛犬を迎えた時、ショップやブリーダー、保護団体から「このフードを食べていたので、これをあげて下さい」と言われた、犬にはドッグフードをあげるものだと思っていた、という方がほとんどなのではないでしょうか。もしかしたら「犬にはドッグフード以外あげてはいけない」と言われた方もいるかもしれません。

一方、愛犬の食事について調べているうちに「手作りフード」というものを知り、始めてみた方もいるでしょう。また、興味がありやってみたいけれど難しいそうで手が出せずにいる方もいるかもしれませんね。

では実際のところ、愛犬のためにはドッグフードと手作りフード、どちらがいいのでしょうか?それぞれのメリット、デメリットを比べてみましょう。

ドッグフードのメリット

ドッグフード

手軽に栄養バランスがとれる

ドッグフードは総合栄養食なので、栄養が不足することはありません。最近では、年齢や体調に合わせたものや、アレルギー対応のものなど、種類も多く出ているので、愛犬に合うフードを探すこともできます。また長期間保存が出来るのも便利です。

もう一つ、ドッグフードの大きな魅力は手軽さです。飼い主さんが忙しくても、袋からお皿に入れてあげるだけで、愛犬は栄養バランスのとれた食事をとることができます。共働きの家庭や、小さなお子さんがいる家庭など忙しい現代人にとって、食事の用意に時間がかからないのは大きなメリットです。

常に同じ条件の食事を提供できる

最近では、一緒に泊まれる宿も増え、愛犬連れで旅行に行く方も多いでしょう。旅行先でおいしいワンコメニューがある宿もありますが、愛犬の食事は飼い主さんが用意してくださいという宿もあります。そんな時にも、ドッグフードなら旅行中の愛犬の食事の心配はなくなります。

また、飼い主さんが体調を崩したり、愛犬が入院することになったり、自然災害などで不便な環境で暮らさねばならなくなった場合でも、愛犬は普段と変わらない食事をすることができます。環境の変化でストレスがかかった場合でも、生命の基本である「食」に関するストレスだけでも取り除いてあげられるのは大きな魅力です。

手作りフードのメリット

手作りフード

使用する食材がわかって安心

現行の日本のペットフード安全法では、ドッグフードを製造する際の原材料や添加物に対して、厳密な規定がありません。そのため一部の商品では、人間の食材としては規定外となってしまうような原料や、本来なら廃棄するようなものが使用されている場合もあります。それに比べ、手作りフードの場合は使用している材料を自分で用意しているため安心です。

また、愛犬にアレルギーがある場合などは、細かな調整ができたりするだけなく、保存料や酸化防止剤などの添加物も入らないこともあり、アレルギーの症状が大きく改善したという例も数多くみられます。

愛犬の体調に応じた食事を提供できる

「色々なごはんをあげられる」「愛情が伝わる気がする」などのイメージがある手作りフードですが、愛犬が体調を崩した時にもそれに応じた食事を提供できるのは大きなメリットです。また冬場など水分の摂取量が減少しがちな時期でも、ごはんからたっぷりの水分を取ることができます。水分摂取が増えることで、老廃物の排出が盛んになり、涙焼けや毛焼けが改善する例は少なくありません。

そして手作りフードの一番のメリットは、犬が喜ぶ顔が見られるということです。ドッグフードに比べて、ごはんを待つ犬の表情が明らかに違います。ワクワクして待つ犬の表情は、飼い主も満ち足りた気持ちにさせてくれます。

ドッグフードのデメリット

フードボウルと犬

保存状態が悪いと危険

長期保存が可能な加工食品であるドッグフードは、酸化防止のため酸化防止剤や保存料が使われてはいますが、保存方法が悪かったり保存期間が長すぎたりすると酸化してしまうこともあります。ドッグフードの保存状態を気にしていない飼い主さんもいますが、酸化した過酸化脂質を摂取し続けると、健康被害が起きる可能性があるので注意が必要です。

食べてくれない時がある

開封してしばらくすると食べてくれなくなる場合があります。これはわがままではなく、開封後は風味や品質が少しずつ落ちるため、匂いや味に敏感なわんちゃんなどは食べなくなることがあるのです。その結果、一日に必要な量を食べなくなってしまう場合もあります。完全栄養食のドッグフードでも、食べてくれなければ元も子もありませんね。

手作りフードのデメリット

食事の支度をする飼い主の手と犬

手間がかかり保存ができない

袋から出すだけのドッグフードと違って、手作りフードは手間も時間もかかります。そして手作りゆえ、日持ちがしづらいというデメリットがあります。多めに作って冷凍するという方法もありますが、家庭用の冷凍庫では長期の保存は難しいく、場所もとってしまいます。

栄養面が心配

手作りフードを始めるのに二の足を踏んでいる人の多くが、栄養面が不安と考えているようです。また、人間には栄養のある食材でも犬にとっては危険な食材もありますし、愛犬の体調によって何をあげてよいのかなど、手作りフードを始めるには、ある程度の知識が必要となります。

メリットとデメリットは背中合わせ

2つのフードボゥルと犬

お気づきですか?メリットで書いてあったことが、デメリットに書いてあったりしますよね。実は、一部のメリットとデメリットは、背中合わせのようなものなのです。同じことでも、飼い主のライフスタイルやしつけに対する考え方、愛犬の性格や体調、ライフステージによって、メリットになったり、デメリットになったりします。

ドッグフードか手作りか、獣医さんなどプロの間でもその意見はバラバラです。ちなみに我が家は、ドッグフードも手作りフードも両方あげています。手作りフードといっても簡単なもので、人間の夕食用の食材の一部を味つけせずに煮るだけで、目をキラキラとさせて食事を待つ姿を見るのは楽しいものです。忙しい日や体調が悪い日には、ドッグフードだけの時もあれば、ちょっとお肉や野菜をトッピングしてあげることもあります。

人間でも、毎日一日に必要な栄養素をとろうとして食事をしている人はいませんよね?連日、ステーキや甘いものばかり食べてしまってはいけませんが、食べ過ぎた翌日はちょっと軽くしたり、お肉をたくさん食べた翌日はしっかり野菜をとったり、そんな感じで食事をとっているのではないでしょうか?

犬の食事もそれと同じなのです。毎食、毎日、必ず必要な栄養素をとらなくても、大きく体調を崩すことはありません。1週間程度の単位でバランスよく食べられていれば問題はないでしょう。

まとめ

野菜とゴールデンレトリーバー

結局のところどっちがいいの?という声が聞こえてきそうですが、その答えは「基本的には、ドッグフードを中心に」です。総合栄養食と記載されているドッグフードは犬に必要な栄養バランスがそれと水だけで満たされる食事のことを指します。必要な栄養素が犬と人間では異なりますので基本的にはドッグフードを中心に手作り食はサブにというのが健康な日々を送るためには必要ではないかと思います。食事というのは、大切な愛犬の体を作る基本です。だからこそ、ただなんとなくあげるのではなく、それぞれのメリットデメリットを飼い主さんがしっかりと理解し、どちらをあげるかしっかりと選択していることがなにより大切なのです。柔軟に最適な方法を選択し、愛犬の食事の時間を飼い主さんも一緒に楽しみましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 ルナのママ

    私も最初はドッグフード派でしたが、今は両方ミックス派です。
    ドッグフードの上に生肉(鹿肉)や野菜を茹でたもの、ヨーグルトを薄めたものをトッピングしてます。
    生肉は幼稚園のトレーナーさんから酵素を摂るのに優れていると聞き、自立でもネットで調べました。そしてワンコ用の冷凍小分けパック鹿肉を解凍して少しずつあげてます。
    トッピングをすると、うちのワンは食べた後に目を輝かせて顔を舐めてきます。
    明らかに嬉しそうなのが分かります。
    どちらも良いなら、両方ミックスは一番良い気もします(*^^*)
    ルナのママの投稿画像
  • 投稿者

    50代以上 男性 そら君の父

    うちもミックス派です。週4日はキャベツ、ブロッコリー、にんじんをみじん切りにした物とささ身を一緒に茹でてから、ほぐした物を与えています。
    あとの3日は、ドックフードで不足している栄養を補うのと毛ヅヤを保つために食べさせています。
    手作りの時のほうが、明らかに喜んで食べているように思います。
  • 投稿者

    女性 匿名

    うちの子は食むらがあり、ドライフードに生牛肉と合挽きミンチや鶏肉をチンした物を必ず混ぜて食べさせています。
    煮干しも好きなのでトッピングすることもあります。
    野菜を煮た物を食べさせている方が多いですが、認知症予防に良いと言われているので取り入れたいと思います。
    玉ねぎやぶどうなど、食べさせてはいけない食材には気をつけなければいけません。
    一週間を目安にバランスよく食べさせていけば良いですね。
    病院には3週間に一度のペースで行くので、体重管理は出来ています。食事の相談をした事はありませんが、体重の変化が無いので大丈夫です。
    今朝はお肉をきらしたので食べません。
    (T ^ T)
  • 投稿者

    40代 女性 セナ

    私はどちらもあげています。手作り食の犬にとってのメリットって本当に多くて安心してあげられますが、バランスが偏ってしまうこともあるし、災害時などに食べれないと困るのでフードも時々あげています。何でも食べれる子って大事だと思います。
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