犬があごのせをするのは「安心している」サイン
横になっていると、いつのまにか愛犬が添い寝をして飼い主の腕や体にあごのせをしてくることはありませんか?目が覚めると愛犬が腕の上にあごのせをしていて、どうやら寝ている間ずっと犬があごのせをしていたらしく、腕が痛くなっていた・・なんて経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もともと犬は群れで生活していた動物です。寝るときは仲間と身を寄せ合って寝ていました。なので、犬が添い寝をしてくるということは、飼い主さんを仲間と認識している証拠です。
おまけに、あごのせの仕草をとる動物は、とても無防備な状態です。犬が飼い主の体にあごのせするのは、飼い主を信頼して無防備になっている証拠。飼い主さんのそばにいることで、とても安心してリラックスしているのです。つまり、飼い主さんと犬が良い関係になっているということなのです。
犬があごのせをするのは「食べ物が欲しい」サイン
テーブルで食事をしていると、犬が食卓にあごのせをして上目づかいで見つめてくることはありませんか?あるいは、座っている人間の膝に犬があごのせをして、人間の食べ物や自分のエサやおやつが置いてある方をチラチラと見る、というしぐさをする事もあるかもしれません。これは、食べ物が欲しいと言っているサインです。
犬があごのせをするかわいいしぐさに、飼い主はついつい人間の食べ物や、おやつをあげたくなってしまいますが、食べ物をあげてはいけません。悪い習慣はすぐに身についてしまうものです。犬と人間の良い関係を築くためにしつけはとても大切なことです。
ヨーロッパなどでは、人間がカフェで食事をするテーブルの下で、犬が伏せの姿勢でじっと待っているのを見かけます。これは、しつけがきちんとされているからです。
しつけがされているからこそ、愛犬と一緒にどこへでも出かけて行くことができるのです。犬があごのせというかわいいしぐさをしたからといって、愛犬を甘やかして人の食べ物をあげたりするのはやめましょう。
犬があごのせするのは「かまって欲しい」サイン
かわいい愛犬が飼い主さんの膝など、体の上にあごのせをして、上目使いで見つめてくる視線を感じたことはありませんか?飼い主さんが相手をしてくれない時に、犬があごのせをして上目使いで見つめてくる事があります。
このような時、犬は「つまんないな、遊んでくれないかな」と思っています。犬があごのせをするたびに、かまってあげるわけにはいきませんが、大切な用事が終わったら思いっきり遊んであげるのが良いでしょう。
犬も人間の子どもを育てる時と同じように、たくさん遊んだり、話しかけたり、触れ合ったりすることで人間を好きになり、また犬も賢くなっていきます。犬はしっぽを振ったり飼い主をなめたり、首をかしげたりなどいろいろなボディランゲージで飼い主さんにサインをだします。
あごのせもボディランゲージの一つです。ちょっとした犬のしぐさを理解すると、愛犬とのコミュニケーションがますます楽しくなっていくことでしょう。
犬にも好き嫌いがある「あごのせ寝」
思わず写真を撮ってしまうようなかわいい姿勢で、犬がベッドやクッションなどにあごのせをして寝ている姿が見られます。犬はいろいろな姿勢で寝ていますが、寝方によっても犬の気持ちがわかります。
例えば、犬が丸くなって寝ている姿をよく見かけます。これは、体温を逃さないためです。また、寒くないのに丸まっているのは、周りを警戒しているからです。逆に、犬が最もリラックスしているときは仰向けで寝ています。急所のお腹を見せているということは、安心しきっているということなのです。
あごを床にぴったりくっつけるような姿勢で寝ているのも、よく見かけますね。この伏せの姿勢は、体の体温を出来るだけ逃さないようにしたり、体の一番柔らかな腹部を守ったり、床や地面を伝わってくる振動をあごの骨でいち早くキャッチできるので、敵が近づくのがすぐにわかったりする姿勢だと言われています。そして、このあごを床にぴったりとくっつけた伏せの姿勢は、おすわりよりも犬にとってとても楽な姿勢です。
この犬のうつ伏せ寝にも好みがあって、長く伸びて寝るのがいい犬もいますし、クッションやおもちゃにあごをのせて眠るのが好きな犬もいます。比較的大型犬は長く伸びて寝るのが好きなようで、小さな犬の方がクッションなどにあごのせをして寝るのが好きなようです。
犬が一番リラックスできる場所が犬のベッドの上なのですが、伸びて寝る犬にはマットタイプの犬のベッドを、あごのせが好きな犬は少し縁のあるベッドを選ぶのが良いようです。
まとめ
犬があごのせするのは、犬の気持ちをあらわすサインです。飼い主に添い寝してあごのせをするのは、群れで暮らしていたころ習性の名残で、飼い主を仲間と認め、安心している証拠です。
また、犬は食べ物が欲しかったり、かまって欲しかったりするときもあごのせをします。犬の中には、寝るときにあごのせをする方がリラックスできる犬もいます。そのような犬には枕や縁のあるベッドを用意してあげるのが良いようです。
飼い主は、犬のボディランゲージのひとつ、あごのせのサインをしっかりとキャッチして、愛犬との生活をより一層楽しいものにしていきましょう。
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女性 マリオ