犬のブラッシングのコツ ~実践編~ 

犬のブラッシングのコツ ~実践編~ 

犬のブラッシングは犬との大事なコミュニケーションのひとつです。定期的に犬をブラッシングをすることは、毛艶の良い状態を維持し、病気の早期発見にも繋がります。ここでは犬をブラッシングするための道具や手順、注意点などのポイントを詳しく紹介したいと思います。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬をブラッシングするための道具

犬のブラッシング道具

犬をブラッシングするための道具には、代表的に以下のような道具が挙げられます。

  • スリッカーブラシ
  • 獣毛ブラシ
  • コーム
  • ピンブラシ
  • ラバーブラシ
  • ファーミネーター

スリッカーブラシは、くの字型の針金が付いたブラシです。犬の毛が生え替わる換毛期と呼ばれる時期に犬の毛すき、毛のもつれや毛玉ほぐしに使用します。長い毛の長毛種、短い毛の短毛種、針金のように特徴的な毛のワイヤー種を問わず、犬のブラッシングに使用できます。

獣毛ブラシは、一般的に柔らかい毛の犬のブラッシングに使用します。オイルなどを馴染ませながら、毛に艶を与えることができます。

コームは、長毛種の犬のブラッシングに適切なクシで、仕上げに使用します。クシの部分が粗い目と細い目の両方使えるコームを選ぶと、毛の状況に応じて使い分けることができます。

ピンブラシは、一般的に長毛種の犬のブラッシングに適切なブラシです。ゴムの上に長めで先端が丸まったピンがついています。皮膚を傷つけずに犬のブラッシングができ、マッサージの効果もあります。毛のもつれをほどくときや、死毛(毛根が弱っていずれ抜ける毛)、フケなどを取り除くことができます。

ラバーブラシは、ゴムでできたブラシで、短毛種で換毛期を迎える犬種に向いています。ゴムが毛を吸着するので、簡単にお手入れができます。また素材も柔らかいので皮膚を傷つける心配もありません。

ファーミネーターは、上毛と下毛の二層の毛を持つダブルコートの下毛を取り除くのに適切な道具です。熊手のようにうまく引っかけて取る方法で、死毛を取り除くことができます。

犬のブラッシングの手順

ブラッシング中の犬

犬のブラッシングの手順は、犬が触れられたときに抵抗の少ない背中や腰から行うのが原則です。敏感な耳や足先は最後にブラッシングします。

まずは毛先にブラシを通し、抜け毛やもつれを取ります。毛玉になっている部分は無理にブラシを通さず、指先でもみほぐしてあげてからブラシを通しましょう。

次に根元にブラシを通します。一気に仕上げようとせず、少しずつ部分的に犬のブラッシングを進めることがポイントです。仕上げにピンブラシやコームで毛並みを整えるか、または蒸しタオルで体を拭きます。

毛の長い長毛種はスリッカーブラシやピンブラシを使って犬のブラッシングをします。毛の短い短毛種は獣毛ブラシやラバーブラシで犬のブラッシングをします。

短毛種でも上毛と下毛の二層の毛の構造をしたダブルコートの犬種には、スリッカーブラシやピンブラシを使用して犬のブラッシングをします。また、長毛種はピンブラシやコームで毛並みを整えて仕上げ、短毛種は蒸しタオルで拭いて仕上げます。

犬のブラッシングのコツ

ブラッシング後の犬

犬のブラッシングは生後3~4ヶ月頃から始めましょう。本能的に耳や足先、しっぽを触られることを嫌う犬が多いといわれています。なので敏感な部分は急にブラシを使うのではなく、手で触ったりおやつなどをあげながら少しずつ慣らしていきましょう。犬のブラッシングに入る前に、まずは十分体を触ってリラックスさせてあげましょう。

いきなり長い時間をかけて犬のブラッシングをしてしまうと、次からブラッシングを嫌がってしまう場合があります。まずは毛並みに沿って、背中や頭、お腹を軽く撫でるところから始めてみましょう。

ブラッシングに慣れてきたら全体的にブラッシングを行いましょう。始めから犬のブラッシングに時間をかけてしまうと、犬に負担がかかってしまうので、2~3分で終わらせてしまいましょう。後々少しずつ時間を延ばしていくことが出来るので、ゆっくり行っていきます。

犬のブラッシングが終わったら沢山褒めてあげることもポイントのひとつです。

犬のブラッシングの注意点

犬のブラッシングで出た抜け毛

まず、犬のブラッシングで気をつけたいことは、毛玉です。毛玉をそのままにしておくと、皮膚病へ繋がってしまうこともあります。しかし、毛玉を見つけたからといってブラシで無理やり引っ張ってしまうことは避けたほうが良いでしょう。犬の皮膚は人間の3分の1の薄さしかないので、激痛を感じ、犬はブラッシングに対して嫌悪感しか持たなくなってしまう可能性があります。

犬をブラッシングしていて毛玉を見つけた場合、慎重に取り除いてあげましょう。また、ブラシの使い方にも注意が必要です。スリッカーはどのような犬のブラッシングにも幅広く適用できるブラシですが、先が細く皮膚を傷つける可能性があるので、鉛筆を持つように優しく持ち、毛並みに沿ってブラッシングしてあげましょう。

ファーミネーターは刃がついており、どうしても刃が毛に触ってしまうので、毛が痛みやすく、毛艶が悪くなりやすい傾向にあります。使用する際は換毛期の期間だけや、たまに使用する程度にとどめておく方が良いでしょう。ラバーブラシはゴムの引っ掛かりで毛を除去するので、使いすぎは毛を痛めてしまうことがあるので注意が必要です。

犬種によって、ブラッシングの仕方やブラシの使い方に注意しましょう。

犬のブラッシングのまとめ

外でブラッシング中の大型犬

犬のブラッシングは犬の毛並みを整え、毛並みを美しくします。その他ブラッシングをすることによって、皮膚のマッサージ効果もあり血行を良くしたり、ノミやダニの予防になったり、皮膚の異常などを早期発見できたりと、犬のブラッシングは多様な意味を持っています。

しっかりとした知識と犬種に合った道具で、コミュニケーションを図りながら犬にブラッシングを行ってあげましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 ふうた

    トイプードルを飼っています。そう頻繁にではありませんが、毛が柔らかくて毛玉ができやすい毛質なので、週に3回程度ブラッシングをしています。最近知ったのですが、スリッカーブラシにもハードタイプとソフトタイプといって、ピンの固さが違うものがあるんですね。知らなかったもので、ネットで買ったハードタイプのものをこれまで使っていました。だいぶピンが曲がって来たので新しいのを購入したらソフトタイプで、これだと愛犬が痛くないのかさほど嫌がらないようになりました。これまで痛かったのかな、かわいそうなことをしたな、と猛省しました。それに、うちの犬にはソフトタイプの方が毛質にも合っているみたいで、ブラッシングがとてもしやすくなりました。もっと早くにトリマーさんに聞いておけばよかったな。
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