春先のストレスはダメージが大きい
春になると暖かくなりますので『ストレスなんて溜まる訳がない』と思っていませんか?
ワンコは我慢強い動物ですので、余程の事がない限り元気で遊んだりします。しかし愛犬が元気だからと言って油断は出来ません。急に体調が悪くなる場合もありますので、注意深く観察しながら健康チェックしなければなりません。春先は様々な要因が重なってストレスが溜まり易い季節なのです。
様々な要因があると言う事は、それだけ愛犬の身体に負担が掛かりますのでダメージが大きいと言う事になります。少しでも愛犬の様子がおかしいと思ったら、直ちに獣医師さんに相談しましょう。
ストレスのサインを見逃すな
ワンコがストレスを感じると次の様な行動をとると言われています。
- 同じ場所を舐め続ける
- クンクンと鳴く
- 無駄吠えする
- 自分の尻尾を追う
- 自分の身体を過剰に噛んだりする
- 部屋の中を荒らす
- 同じ場所を何度も行ったり来たりする
- 自分のトイレ以外で排泄する
- 攻撃性が増す
愛犬がこれらの行動をとったらストレスが溜まっている証拠と考えられます。とにかく日頃から愛犬の仕草や行動を観察し、ストレスのサインを見逃さぬ様にしなければなりません。体調が悪くなる前に獣医師さんに相談し、愛犬のストレスを解消させてあげましょう。
強いストレスは体調を崩す
ワンコが強いストレスを受けると、精神的不調による行動の変化に止まらず体調を崩してしまいます。
ワンコも人間と一緒で、ストレスにさらされると体内で自己防衛のためのホルモンであるアドレナリンやコルチゾールが分泌さます。
しかしそれが強いストレスであればある程、これらのホルモンは体に悪影響を及ぼす事があります。例えば、コルチゾールには免疫系の働きを抑える作用があるのですが、長期間ストレスにさらされると免疫力が低下してしまうのです。
つまり、強いストレスにさらされると自己防衛のためのホルモンが徒(あだ)となってしまうと言う事です。ですので、あまり長い間強いストレスにさらされていると、このホルモンは諸刃の剣となってしまいます。そうならない様に原因を突き止めて、ストレスの解消を早急に行わないといけません。
ストレスが解消できないと、元気がない,食欲不振,嘔吐,下痢,広範囲の脱毛などの症状が現れる場合もありますので、もしこれらの症状が出たら即座に動物病院で治療を受けて下さい。
春に生じるストレスの原因
春に生じるストレスにはどの様な原因があるのか考えて行きましょう。
気温差
冬から春へと言う様に、季節の変わり目は昼と夜の気温差が大きい時期です。この気温差が春先に体調を崩す原因となるのです。ワンコはこの気温の差が身体に負担が掛かり、それによってストレスが溜まって体調を崩します。
花粉アレルギー
『ワンコに花粉症なんてあるの?』と思われるでしょう。
実は人間の花粉症に似た症状があるのです!ワンコの場合、花粉症とは言わず正式には花粉アレルギーと言うそうです。多くは皮膚炎を起こし、目の痒みや皮膚の痒みが不快感となるため、それがストレスの原因となります。人間と同じ様に、クシャミを沢山するワンコもいる様です。
ですから花粉症対策を行なった上で散歩に出られた方が良いでしょう。症状が酷い様でしたら動物病院で薬を処方してもらい、症状を緩和させあげるとストレス解消になると思います。
環境の変化
春になると人事異動や進学または引越しにより、家族環境が大きく変わる場合があります。特にワンコの場合、それまでリーダーだった人、或いは家族のメンバーが突然いなくなる事で、それがとても大きなストレスになってしまう恐れがあります。また引越した場合、当日には大きな家具を動かしたり、自宅に知らない人が出入りしたりしますので、これもストレスの原因となります。
春の発情期
雌のワンコは春と秋の年2回発情することが多いです。
(生まれた時期によりますのですべての犬がこの時期に発情するとは限りません)
この時期は雌のワンコとってはストレスを感じ易い時期なのです。雄のワンコも交尾が出来ないとストレスを感じます。
もし繁殖を望まないと言うお考えでしたら、愛犬の精神的負担にならない様、成犬になる前に避妊手術や去勢手術を受けておくのも選択肢の一つです。
ストレス解消法
解消法と言いましても、ワンコの性格や状況,生活環境によって変わって行きますので、解消させたつもりでも逆効果になる場合もあります。ですので『これが良い』と一概には言えませんが、効果があると言われている解消法を幾つか挙げてみます。
しかし実行する前に、念のため獣医師さんの判断を仰ぎましょう。
出来るだけお留守番をさせない
ストレスを感じている時にお留守番をさせると、不安な気持ちから余計にストレスが溜まる結果となります。愛犬がストレスを抱えている時は、出来るだけ一人でお留守番をさせない様に配慮してあげましょう。飼い主さんが何時も近くにいる事で、ストレスも徐々に安らいで行くでしょう。
体に触れてコミュニケーション
時間の許す限り体に触れてあげ、愛犬の心を癒してあげましょう。
特に愛犬が触れられて喜ぶ場所を重点的に触れ、お互いのコミュニケーションを図るのも解消法の一つです。
適度な運動や刺激
ストレスの解消には適度な運動や脳への刺激は欠かせないものです。お散歩嫌いのワンちゃんでなければ、散歩の際に自動車の往来のない広場で走らせたりボール投げをしたりして遊んであげましょう。また、普段通らない道を散歩するのもワンコの脳に刺激を与える事になりますので、この場合もストレスの解消になります。
食事に好物をトッピング
ワンコは基本的に食いしん坊です。ストレスを感じていると食欲が減退するケースがあります。そんな時は何時ものフードに、大好きな食材をトッピングしてあげると食欲が出てストレスが和らぐ可能性があります。手作りご飯のワンちゃんなら、好物の食材中心の食事にしてあげると良いでしょう。
獣医師による投薬治療
愛犬にストレスの兆候が見られたら、直ぐに動物病院に連れて行くのが最大の解消法です。
獣医師さんは投薬治療をしてくれます。処方された薬を投与し、て獣医師さんの指示に従えば早く完治する事が可能です。
まとめ
私と愛犬は一緒に暮らしてから9年が過ぎますが、幸いにして愛犬のストレス行動は未だに見た事がありません。ひょっとしたら見逃していたケースもあるかも知れません。
しかし大きな病気もなく現在に至っています。一応、室内の温度管理だけはしっかりやっているつもりです。
室温は
- 春20~23℃
- 夏27~28℃
- 秋20~23℃
- 冬20~21℃
『夏はこの気温だと少し暑いのでは?』と思いでしょう。
我が家ではクーラーを省エネモードにしていますが、同時に扇風機も回していますので、この温度でも凄く涼しいのです。体感温度は25~26℃くらいです。ですから愛犬も結構快適なのではないかと思います。
そして冬はコタツを使用しますので空調の暖房も20℃で十分です。愛犬はコタツで昼寝するのが大好きですので、身体があまり暑くならない様に常に弱で使用しています。
もう一つは食事の量を少し多くしています。私の愛犬は年齢の割には良く食べます。その食欲は換毛期を除けば若い頃と殆ど変わっていません。それでも足りない時がありますので、そんな時は茹でたキャベツやブロッコリーなどをトッピングして量を増やしています。
シニア犬になってから肥満になると寿命が縮んでしまいますので、カロリーは増やさずに食べさせています。食事もある程度食べて満足しないとストレスが溜まると思い、その様にしています。
食事や室温管理も大事ですが、愛犬の横には常に私がいると言う事が彼にとって一番大事であり心の支えなのではないでしょうか。この一体感が愛犬のストレスを溜めない要因ではないかと思っています。
ストレスが溜まり過ぎると心の病になり、更には体調を崩してしまいます。体調を崩して元気のない愛犬の姿を見るのは辛いでしょう。
そうならない様に、日頃から愛犬の仕草や行動に注意しながら生涯お付合いしてあげて下さいね。
ユーザーのコメント
40代 男性 匿名
私の家では人間向けに扇風機は使いますが、エアコンは24〜26度にしています。