犬と相性が良い動物と良くない動物がいる
犬と猫は相性が良いと言われ、同居させているご家庭はよくあると思います。
犬は生まれて間もなく『仲間とは何か?』を覚える時期があるのですが、その際、一緒にいた動物がどんな動物でも仲間だと思ってしまう習性があります。
例えば『犬猿の仲』と言うことわざがありますが、それは犬と猿が仲が悪いのではなく、生まれた時に交友関係が悪いと言う事なのです。
犬と猿が生まれた時から同居していれば自然に仲良くなります。
後はお互いの性格です。
両方の性格がきついと仲良くなれないケースが多い様です。
ですので多種の動物同士を同居させようと思うのでしたら、ブリーダーやペットショップに、数ヶ月育った環境や動物の性格を確認しておくと良いでしょう。
家に迎えてからは飼い主の躾け次第になりますので、仲良くさせる様にしっかり躾けて行きましょう。
では実際にどんな動物が犬と相性が良いのか、また良くないのかをご紹介します。
尚、これらはあくまで一般的な相性なので、それぞれ個体差があるのはご理解ください。
一般的に犬と相性が良いとされる動物
<猫>
犬と猫は干渉せず、付かず離れずでいますので同居させ易いと言われています。
しかしこれはあくまでも一般論ですので鵜呑みにはできません。
もし性格の確認をせずに同居させってしまった場合、たぶん性格がが合わないはずですので部屋を分けるかペット用ゲートなどで分けて飼った方が良いでしょう。
また、性格が合わないから犬だけを途中から外飼いにする様な事はお止め下さい。
途中から犬を外に出してしまうと【分離不安症】になり、犬によっては夜泣きする様になります。
そうなるとご近所の迷惑になり兼ねませんので注意しましょう。
私の住んでいる近居に犬と猫を飼っていらっしゃる方がいるのですが、犬は外飼いで猫は室内飼いなのです。
愛犬家の私としては、そのワンちゃんが気になって理由を聞いてみました。
その理由は『犬と猫が仲が悪いので犬を外に出した』と言う事なのです。
猫が犬に喧嘩を売って攻撃しているようで、それに犬が逆上して反撃すると言うのだそうです。
普通、猫は自分から攻撃はしないはずなのですが・・・
余程その犬が嫌いなのでしょう。
人の事ですので余計な事は言いませんでしたが一言だけ言わせてもらいました。
『犬は暑さ寒さに思ったほど強くはありませんよ』と・・・
飼う前にどうして犬と猫の性格を確認しておかなかったのでしょうね?
因みに犬種はアメリカン・コッカー・スパニエルの1歳の男の子らしいです。
コッカーの外飼いなんて聞いた事ないです。
またその方の猫は頻繁に家から脱走しているらしいです。
<ウサギ>
ウサギも犬と相性の良い動物です。
ただし性格が大人しい小型犬に限ります。
ウサギは譲歩する性格ですので、犬がヤンチャ過ぎると怖がってストレスが溜まり軟便になる可能性があります。
そのためヤンチャ犬にはしっかりとした躾が必要になります。
またテリア種は同居を避けましょう。
テリア種は昔ウサギやイタチを狩るために改良された犬種なので、同居できないと言われています。
<フェレット>
フェレットも犬と仲良くできます。
ただしテリア種との同居は出来ません。
何故かと言いますと、フェレットが【イタチ科】の動物だからです。
テリア種はイタチも狩っていた犬種のため同居が出来ないとされています。
因みにゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなども相性が合わないと言われています。
一般的に相性が良い犬種は、ウェルシュコーギー・ベンブロークやウェルシュコーギー・カーディガン、ピットブル、コリー、mix犬などです。
<犬>
犬と相性の良い動物は何と言っても犬でしょう。
多頭飼いをする前に購入対象犬の持つ性質が社交的であるか、ブリーダーやペットショップに聞いておくのも同居を上手にさせる一つの方法です。
出来れば同時期に犬達を家に迎えましょう。
飼う時期にタイムラグが生じると先住犬との間に亀裂が生じる場合があります。
多頭飼いを上手にするには、先住犬を立てながら犬達をしっかり躾ける事です。
因みに多頭飼いし易い犬種は以下の通りです。
<小中型犬>
チワワ、トイプードル、ミニチュアダックス、ヨークシャーテリア、ミニチュアピンシャー、ミニチュアシュナウザー、イタリアングレーハウンド、ボストンテリア、などです。
<大型犬>
バーニーズマウンテンドッグ、ワイマラナー、グレートピレニーズ、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリーバー、などです。
犬と相性が悪い動物
<ハムスター>
相性が悪いと言うよりも、犬の好奇心からハムスターのケージを倒したりしてハムスターが脱走すると、逃げるハムスターを追い掛け回してトラブルを起こす場合があります。
犬は動く対象物を追う習性がありますので、基本的には同居はさせない方が良いでしょう。
<鳥類>
犬が小さな鳥に興味を持って悪気がなく遊ぼうとすると、それが鳥に大きな痛手を負わす事にもなり兼ねません。
犬が鳥カゴに跳び掛かって壊したりするとトラブルになります。
特に子犬は動く物に対して手を出す本能がありますので、犬と鳥の相性は悪いと思っておいた方が良いでしょう。
<両生類・爬虫類>
犬は蜥蜴、蛇、亀などの爬虫類や蛙などの両生類を玩具にしたりします。
ですので相性と言うよりも、トラブル回避のために同居は避けた方が良いしょう。
まとめ
私の愛犬が1歳の時に猫との同居を考えた事がありまして、猫の育て方を近隣の獣医師に相談した事がありましたが、その時は『止めた方が良いですよ』と言われました。
当時の愛犬は好奇心の固まりで悪戯好きのヤンチャ犬でしたから…。
そして、しつこい性格と来てますので『性格を変えない限り多種の動物との同居は適さない』と言うのが獣医師の見解でした。
人為的に性格を変えるには、どうやら環境を激変させない限り難しいらしいのです。
『これから性格を変えるための躾けは大変難しい』と仰っていました。
『それに不仲の動物同士を同居させると病気の原因になりますし、相性の合わない個体同士は近づけない事ですね』と言っておられました。
と言う理由で、犬と猫の同居は断念した次第です。
自分としてはこれで良かったのではないかと思っています。
愛犬の性格を変えるなんて私には自信がありません。
中途半端な気持ちで多種の動物を同居させたらトラブルの元になりますし、それは動物達への大きな負担となり自分にとっても負担となります。
ですので多種動物の同居や犬の多頭飼いには、それなりの勉強と慎重さが必要であると思います。
それが飼い主と動物達の一番の幸せに繋がるのではないでしょうか。
ユーザーのコメント
10代 男性 古道具屋
モルモットと犬は、相性が合うものと合わないものがありますが、家のモルモットは、犬と仲が良い(?)ので投稿します。
よく吠えられて怯えているモルモットを見ていますが、犬は、「キャンキャン」と、高い声を出して吠え、甘えるポーズもとります。
ですが同じゲージにいれると噛んでしまうこともあるそうなので注意しましょう