知らなかった!犬用ガムの危険性
愛犬の歯のケアで最もメジャーな犬用ガムは、ストレス解消やおやつとしても人気の高い製品です。
でも実は、アメリカではその犬用ガムの危険が広く報道されているのをご存知でしょうか。
CNN-newsは「犬用ガムによって40匹の犬が開腹手術を受け、そのうち13匹が死亡した」と報道し、アメリカの愛犬家を震撼させました。
犬用ガムによって起きた症状とは!
過去日本において、犬用ガムによって起こってしまった痛ましい症例です。
・歯が折れる、欠ける
・消化不良 ・嘔吐
・下痢 ・窒息
・食道閉塞 ・腸閉塞
これらの場合、最悪開腹手術をしないといけません。
犬がガムを飲み込むとなぜ起こるのか
ここまで恐ろしい事態だと、どういう経緯でそうなるか気になりますよね。
症状別に原因は三通りあるため、それぞれご紹介します。
消化不良、下痢、嘔吐、腸閉塞
私達も普段飴やガムなどを飲み込んでむせてしまう事は、誰もが1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
誤って飲み込んでしまったガムは、実は犬の胃液では溶けません。
1度や2度ならまだしも、これを継続的にやってしまった場合、お腹の中が悲惨な事になるのは、容易に想像ができます。
歯が折れる、欠ける
元々犬の歯は、狩りをして獲物の肉を切ったり、ちぎったりする役割を果たす為のものです。
うさぎやモルモットなどのげっ歯類とは違い、とても固いものをゴリゴリ齧る事は本来適していません。
しかし、犬用ガムは手に取った方なら分かる通り、とても固く乾燥しています。
まだ歯が未熟なパピーには特に注意が必要です。
窒息、食道閉塞
ガムを犬が齧ったり舐めたりする事によって、少ない唾液で適当に湿ったガムは非常に強い粘り気を持ちます。
これが喉や口の中にくっ付いたりする事によって上記の症状のようになります。
中には手で取れないほど強くくっ付いて、ペンチで剥がしたという症例もあります。
犬に犬用ガムを与えるときの注意点
- ガムを噛んでいる時は目を離さない
- ガムを購入する時、愛犬の犬種や体格などを考慮して適切なサイズのものを選ぶ
- 何か異変を感じたら、引っ張ってガムを引き抜くなどの対象をするか、すぐにかかりつけの動物病院に行く
これまでご紹介した通り、もしも犬用ガムを与える場合には充分に注意が必要です。
中には命を落としたわんちゃんがいることをしっかりと肝に銘じて、飼い主さんの監督下で行いましょう。
一方、「ガムは必要ない!」という声も
犬用ガムの危険に対し、歯磨きやストレス解消に鶏や豚の骨を与える飼い主も出てきました。
やり方はとってもシンプルです。
①鶏や豚の骨を沸騰したお湯で10分ほどボイル
②お湯から上げた骨を枝切りバサミでカットしわんちゃんに与える
※鳥の骨は加熱すると縦に割けやすくなるという意見もあり、また、骨の太さなどでも割け方が変わってくる場合がありますので、わんちゃんにあげる前に一度ご確認ください。
たったこれだけ。
粘性が無いため事故が起こりにくく、また添加物や化学物質が不使用なのが注目されています。
しかし、どちらにしても誤飲や噛みちぎって鋭利になった部分での、口内や体内での怪我には充分注意が必要です。
まとめ
健康の為にと与えた物によって、わんちゃんの命をも脅かす危険がここまで付きまとうなんて、想像もしなかった飼い主さんがほとんどなのではないでしょうか。
私自身も、この記事を書くまで全く知りませんでした。
普通にペットショップやホームセンターなどで手に入るペット用品などは、ある程度怪我や病気などの危険を考慮し、可能な限りそれを排除しているものと思い、私達は買い物をしています。
ですから、まさかその物自体が危険を孕んでいる事など夢にも思わないでしょう。
「愛犬の歯の健康を守る」という点では、やはり専門家に頼むのが一番安全で確実なのではないかと私は思います。
お医者さん嫌いのわんちゃんであれば、自宅でできる簡単な歯磨きの仕方をレクチャーしてもらい、お家で実践するのも1つの手です。
私はこの方法をとっていますが、わんちゃんも知らない人に口の中を触られるよりはストレスが少ないかなと思います。
最後に、犬用ガムとは元々歯の健康の補助として使うものです。
ガムを与えていれば、それだけで歯磨き100%と言うわけではないので、定期的にきちんと動物病院を受診し歯の健康をチェックして貰うことが不可欠です。
そして、場合によっては適切な処置を受けて下さいね。
ユーザーのコメント
30代 女性 るぅ
犬用の硬い「ササミチップス」を
ポメラニアンに与えたところ、
しばらくして様子がおかしく
元気がなくなったので病院へ連れていったところ
チップスが喉に刺さってたことがわかりました。
その先生が仰ってたのは、
「よくあることなので、硬すぎるものは与えない方がいい」との事でした。
そんなこと全く知らず、
犬用に売っていたものだし安心して与えてましたし、
注意書きにも、「刺さることがあります」なんて書いてない…
なんだか、ひどいなって思いました。
なので、
硬くて割ると鋭利な形になるものは
与えない方がいいと思ってます。
人間も、魚の骨とか鰻の骨とか
喉に刺さりますし、痛いですしね…
鳥の骨は、割れたとき鋭利になるので
刺さる可能性はあるのかなって思います。
しかも大きさが魚の骨の比じゃないので
刺さったら怖いです。
40代 女性 pon
愛犬が若い頃は、噛むことが大好きだったため与えていました。幸い事故がなく良かったです。
確かに食べ物を丸飲みするような犬には危険かもしれませんね。うちの犬はカリカリのドッグフードも口の中で噛んでからゆっくり食べるタイプだったので事故が起こらなかったのかもしれません。
特に子犬期の歯の抜け替わりの頃などは、家具や家人の靴やメガネなど噛まれたら嫌なものを噛まれないようにガムを与えると良いと聞きますが、これには注意が必要そうですね。
うちの愛犬はもう年を取ってガムを噛むのはめんどくさいのか、あんなに大好きだったヒマラヤチーズにも見向きもしなくなってしまいました。
30代 女性 まろんママ
30代 女性 すず
わたしは犬を飼いだしたのと同時に、犬の幼稚園へ通ったので、そこでトレーナーさんからそういったタイプのガムは、喉につかえる恐れがあるから棒タイプのものにしてくださいと言われて与えたことがありませんでした。
犬によるのでしょうが、丸飲みしちゃう子だと、たしかに危なそうです。
以前獣医さんに歯石の相談をした際に、ガムを毎日与えているのですが、と言ったところ、犬の歯は、その形状からガムで歯石は取れないそうです。なので、ガムはストレス発散などの目的ではいいけど、歯磨き代わりにはなりませんと言われてしまいました。
30代 女性 すず
実際私も、犬を飼い始めてから通ったしつけ教室で、ガムの両側が結ばれているタイプのものは与えない方が良いとトレーナーさんから言われました。そのため棒タイプのもので、簡単に噛み切れるようなタイプのモノを与えるようにしています。
うちの犬はガムが好きなので、毎日1本、お留守番のご褒美に与えるのがライオンのペットキッスのシリーズです。国内メーカーという安心感もありますが、喉につまらせることもなく上手に食べられるので、安心して与えています。
女性 Sato
20代 女性 シーナ
女性 BABA