ワンちゃんドックって?
人間は定期的に、健康診断や人間ドックを受けて、ガンや大きな病気になる前に早期発見できるように心がけていますよね?
私も昨年春に人間ドックを初めて受けましたが、様々な身体の部分を検査してもらって、自分の身体の状態についてハッキリとわかりホッとしたのを覚えています。
この人間ドックと同じように、ワンちゃんにもワンちゃんドックがあることを知っていますか?
最近では、ワンちゃんドックを実施している病院も増えてきていて、病院によっては検査項目や料金は多少異なりますが、概要はほぼ同じです。
また年齢や体調によっても、ワンちゃんドックの種類がありますので、ご紹介しますね。
ワンちゃんドックの種類と値段(参考価格)
ワンちゃんドックは若いから受けなくてもいい、歳をとってしまったから頻繁に受けなければいけない、という判断ではなく、できれば年1回は受けることをお勧めします。
もし愛犬の体のことで気になることがあれば、その都度ワンちゃんドックを受けることもできます。
私達が気づかないうちに身体に異常が起きていることもありますし、言葉で不調を伝えられないわんちゃんだからこそ、年に一回の健康診断をし、早期発見になればと思います。
では、そのワンちゃんドックの種類についてお話していきますね。
ある病院のワンちゃんドックの種類
- ワンちゃんドック¥8,000(税抜き)
- シニアドック¥9,000(税抜き)
- シニアドック(安心パック)¥25,000(税抜き)
- ガン検診¥23,000(税抜き)
それでは各検査について説明していきますね。
ワンちゃんドック
検査項目
- 問診(現在の体調や病歴や、普段の食事や様子についてもチェック。心配事も相談OK)
- 身体検査(視診、聴診、触診によって身体全体を診察。白内障等の目の問題や口腔疾患や腫瘍、皮膚病などを発見できます)
- 一般的な血液検査(肝臓、腎臓、膵臓の機能異常や、血液を作る脊髄の病気、白血病などの腫瘍が見つかることもあり、様々な病気が検出されることも)
- レントゲン(体内の各臓器の形態的な異常が検出できます。心臓肥大や肺がん、膀胱結石などが見つかることも)
- 尿検査(腎不全の早期発見につながります!結石をつくる前の結晶が検出される場合も!)
- 便検査(消化の状態、寄生虫や悪玉菌の量などが検出されることも)
- 心電図or心臓エコー検査(心電図…不整脈や心臓の異常を発見できます。心臓エコー…心臓内部の構造、血液の流れなどの異常を発見)
シニアドックあんしんパック(6歳以上の為のワンちゃんドックです)
ワンちゃんドック7項目にプラスして、甲状腺ホルモン検査が加わります。
- 甲状腺ホルモン検査(高齢のわんちゃんに多く見られる、甲状腺ホルモンの分泌異常を検査)
シニアドックもっとあんしんパック
ワンちゃんドック7項目にプラスして、腹部エコー検査、心ペプチド検査が加わります。
- 腹部エコー検査(高齢のわんちゃんに多く見られます、甲状腺ホルモンの分泌異常検査)
- 心ペプチド検査(血液検査により、心臓(主に心室)の負担の有無や、その程度を知ることができます。心不全の早期発見に役立ちます)
ガン検診
年々増えている、わんちゃんのガンを血液検査で発見できるように検査してみてはいかがでしょう。
- 血液検査(腫瘍マーカーを含む、全22項目を検査)
ワンちゃんドックにいくタイミングと受け方について
ワンちゃんドックについては、年一回がおすすめです。
特に持病や治療中でなければ、『誕生日をワンちゃんドックを受ける日』、としている方が多いです。
その他にも、体調で気になることがあったり、受診した際に獣医師の先生とお話して必要があれば、都度受けるのも大切です。
ワンちゃんドックの事前の準備と受け方
事前に飼い主がやらなければならないのは、ワンちゃんドックを受ける朝か、なければ前日の便を保管することです。
これは受診時に病院へ提出します。
尿も同じです。
試験管のような専用の入れ物を用意してくださいますので、わんちゃんのオシッコのタイミングを見計らい、紙皿やオシッコがうまくとれるように工夫してとり、専用の入れ物に入れて、これも当日提出します。
また、もし気になることがある場合には、それをメモして持参するのもいいでしょう。
もし、いつもかかっている病院ではなく、ワンちゃんドックは他の病院で!と考えてらっしゃる場合には、過去の病歴等はお伝えしなければなりませんので、それもお伝えできるように準備をしておくとスムーズです。
飲んでいるお薬がある場合には持参されるといいと思います。
※もしワンちゃんドック前日や当日朝に愛犬の体調がおもわしくない時には、病院に電話して、ご相談ください。延期や様子を見て行うかなど、ご相談にのってくださいます。
ワンちゃんドックを受けられる動物病院
ワンちゃんドックはどこの病院でもできるわけではありません。
検査する設備が整っていなければ、必要な検査ができないため、ワンちゃんドックを受診するときは、事前に病院に確認しましょう。
人間もそうですが、人間ドックは長時間になり疲れてしまいますよね?
それはワンちゃんにとっても同じことです。
できれば自宅から近いところがいいですが、近所に良い設備が整った病院をご存じであれば、その病院にお世話になるのがオススメかと思います。
まとめ
ワンちゃんドックは、元気にしてるから~、まだまだ若いから必要ないわ!、などご意見も様々だと思います。
私も若いうちは人間ドックは必要ないかな?と思っていましたが、やはり年齢に関係なく、いつ何時病気になってしまうかわかりません。
病気を発見し早期治療を行うためでもありますが、特に治療を要する問題がないことを確認することもワンちゃんドックのメリットです 。
愛犬が「最近胃がムカムカして食欲がないの~」なんて言ってくれるはずもないので、私達飼い主がしっかり日頃から愛犬の様子をチェックして、最低一年に一回は、ワンちゃんドックを受ける事をオススメします。
わんちゃんも長生きする時代になったこともありますし、若くても発症してしまう病気もあります。
その病気がひどくなってから気づき、病院へ行くのではなく、定期的にワンちゃんドックを受ける事で、ワンちゃんの負担や心配も軽くしてあげて、もちろん私達飼い主も安心できる、1つの手段といえると思います。
ワンちゃんドックは安いものではありませんが、ガンになって治療や手術、通院を考えると、決して高い金額ではないと思います。
愛犬がいつまでも健康でいられるためにも、ワンちゃんドックを受けることをオススメします。
ユーザーのコメント
30代 女性 ロン
でも、年に1度、愛犬の体調を検査してもらうことは大切だと思います。わたしの愛犬のかかりつけ獣医さんは、春のフィラリア予防シーズンに、フィラリア検査+健康診断のセットを提供しています。年齢やその子の状態で、血液検査の項目が選べるようになっています。
先生が言うには、フィラリア予防のついでに検査を受けなかったことで、肝臓・腎臓病の発見が遅れて重症化するケースもよくあるそうです。年に1度の健康診断を受けなかったばかりに、愛犬の病気に気づかなかったり、最悪の場合死なせてしまったりすることがないように、検査代をケチらず、きちんと受けることをお勧めします。
女性 みお
愛犬の健康診断(こちらの記事のワンちゃんドックの検査項目と同じ内容となります)の結果、「良好で問題なし」と診断を受けて安心していたそのたった数日後に、容体がおかしくなり入院、手術になったことが過去に2度ほどありました。その1回は、お尻から大量に出血をして輸血をするほどの大きな手術です。
病院の先生は「正直のところ、犬は言葉を話せないし、その時に何も異常が見られなくても、急変することがある」とおっしゃっていました。それ以降、健康診断の検査の結果で「問題なし」と出ても、あまり安心していられなくなりました。
設備が整っている病院では、ワンちゃんドックの場合は半日以上ほど愛犬を預けて様々な検査を受けます。人間と同じですね。
女性 うどん
女性 colo
体重、目や耳の具合、お尻周り、足などに異常がないか触診、心臓の音、口の中の確認、くらいです。飼い主の心配なことを聞いて必要があれば血液検査をします。
犬の血管は何度も針を刺すと潰れてしまい、輸液を入れる際の血管が取れなくなってしまうことがあるそうです。
事実、先代の愛犬は別の病院で毎日針を刺されてしまい、3本の足の血管はほとんど取れなくなってしまっていました。肉球がとても冷たくてマメにマッサージをしました。
シニアに近づくにつれ足の血管はとても大事になってきます。必要な時、点滴に使えるように、無駄に針を刺さないのがうちの愛犬の獣医さんの信念です。投薬なども多すぎると返って内臓に負担をかけてしまうので、軽度の炎症なら投薬は1日分のみ、あとは犬の自己治癒能力です。
2カ月に一度動物病院併設のトリミングに連れて行くのですが、その時に心臓の音などを確認してもらっています。僧帽弁閉鎖不全症を早期発見できたのもこの時でした。定期的に連れて行く機会があれば早期治療も可能になります。
30代 女性 明日葉
健康診断とか定期検診というと、「病院の金儲け」と脊髄反射のように嘲笑する飼い主さん方もおられますが、自身も職場で年に1度は検査を受けているはずですし、ある程度の年齢になると自治体の方からの案内もくるはずです。検査を受ければ必ず早期発見・治療に役立つといえないのは人間と同じですが、しないで後悔するぐらいなら、検討をする余地は十分にあると思います。我が家の愛犬は、毎年フィラリア時の検査を追加していますが、現在8歳。この秋には、尿検査・便検査を含む健康診断を受けさせる予定です。
女性 すじこ
女性 nene
病気になった時に病院へ連れて行ったら手遅れという状態でした。それを大後悔し、今
の犬は毎回定期的に健康診断へ連れていっています。とても大事なことですよ!