ミニチュアダックスのロングとそれぞれの特徴
先ず、今回の主題となっている「ロングコート」を含め、ダックスフンドには3つの被毛のタイプがあります。全てのタイプの被毛で定期的にブラッシングは必要ですが、トリミングはロング・コートとワイアー・コートだけが定期的に必要です。
ロングコートの特徴
毛質は柔らかく絹糸状の被毛で、光沢があり、全ての被毛のタイプの中で最も長い被毛のタイプで、僅かにウェーブしています。比較的温厚で甘えん坊ですが、やや神経質な所があるタイプといえます。
スムースコートの特徴
毛質が硬く、短いタイプの被毛で、被毛の流れは滑らかで光沢があり、密生しています。性格は人懐こく、明朗で飼い主に忠実なタイプといえます。
ワイアーコートの特徴
顎、眉、耳を除く全体に密生した短い粗い剛毛が全身を覆っています。他のタイプよりも社交的で好奇心旺盛ですが、独立心があり、気が強いタイプといえます。
ダックスフンドのバリエーション
上記の3種のコートと、体格別3種類と組み合せると、ダックスフンドは9つのタイプに分類されます。さらに様々なカラーが加わる事で非常に多彩なバリエーションが生まれる犬種です。
これほどバリエーションがあるので、いざダックスフンドを飼いたい!となった時、どのタイプの・どの色のダックスフンドを選ぶか迷ってしまうかもしれません。逆に言えば、多彩なバリエーションを楽しむ事が出来ので、自分の理想にあった子を迎え入れる事が出来る犬種でもあります。
ミニチュアダックスのロングのお手入れ方法
それでは、本題のロングコートのミニチュアダックスについて、先ずは手入れ方法を説明していきたいと思います。ロング・コートは柔らかく絹糸状の被毛なので、絡まり易く、毛玉ができやすいタイプといえます。
手で解す事ができないほどの毛玉ができると、かなり根気よくブラッシングしないと解くことはできませんし、解すのに力がいるので、やられる犬にとってはただただ苦痛の時間でしかありません。
その結果、ブラッシングはもとより、呼ばれることすら嫌がる事もあります。ブラッシングに慣れさせるためにも、2~3日に1回は必ずブラッシングを行うようにしましょう。手入れ方法には、ブラッシングの他に、カットによって毛の量自体を調整する方法もあります。
カットに関して言えば、手先が器用な飼い主さんなら、ある程度はできるかもしれませんが、しかし、細かい調整が難しいため、そこは犬の美容師さんである「トリマー」さんに依頼した方が無難でしょう。
基本的なブラッシング方法
ブラッシングは被毛の流れに沿って頭から順に行います。始めから被毛の根元にブラシを通す事はせずに、先端から徐々に根元の方にブラシを通してあげましょう。毛玉を見つけた時は、無理やりブラシで解す事はせずに、手で解してからブラシをかる事が重要です。
無理矢理とかそうとすると、犬にとっても負担となりますし、次からのブラッシングを嫌がる可能性があります。できるだけ無理やり行わず、ブラッシングに犬が慣れるまではゆっくりと時間をかけて行うよう、優しく行いましょう。肢の部分のブラッシングをする際は、関節に注意しましょう。<犬は横に肢を開く事ができないので、あまり横の方向に開かないようにしましょう。
必要な道具とその使い方
ブラッシングをする際に使用するブラシにはいくつか種類があります。それらには、それぞれに特性があり、犬種や毛質、目的によって使い分けをします。その中でも今回は、ミニチュアダックスのロング・コートで使用するブラッシングを紹介していきたいと思います。
スリッカーブラシ
ソフトとハードの2種類があります。基本的には肌に付けず、毛並みに沿って優しく撫でるようにときほぐします。ハードタイプのスリッカーブラシは針金でできているので、肌を傷付けないよう、あまり力を入れないようにしましょう。
ピンブラシ
力を抜き、軽く握ったブラシを、根元から毛の先端に向かって優しくとかしていきます。他のブラシに比べて目が大きいため、初心者向けのブラシでもあります。扱いやすいため、皮膚を傷つけずにブラッシングをする事ができ、ロングコートのように被毛が長い犬種に適したブラシです。
ラバーブラシやラバーグローブ
ブラシと手にはめるグローブがあり、抜け毛やフケの除去に適したブラシでマッサージ効果もあります。<ブラッシングに慣れていない飼い主や犬に適していて、短毛種や被毛が剛毛のワイアー犬種のブラッシングに適しています。
使い方は、毛の流れに逆らって優しくとかして行きます。この時、あまり力を入れすぎると、皮膚が傷つき、炎症を起こす恐れがあるため、十分に注意してブラッシングしてあげましょう。
コーム
コームはブラシではありませんが、ブラッシングの後に毛並みを整える際に利用します。長毛犬種は特に毛を整える事が重要である為、用意していた方がより毛並みを整えやすくなるでしょう。ちなみに、目の幅が2種類あるコームは次のように使い分けます。
- 幅が細かい方:毛並みのもつれや、足周辺の細かな毛の流れを整える場合に使用
- 幅が大きい方:毛の流れを作る場合に使用(トリマーがカットする前など)
いずれも、毛を掻き分けるように丁寧にコームを通して、最終的に隅々までスムーズに通るようになればOKです。
ロングコートを含むミニチュアダックスとは
ミニチュアダックスはダックスフンドの体格の1種で、大きい順から、スタンダードダックスフンド>ミニチュアダックスフンド>カニンヘンダックス と分類され、その中でもミニチュアダックスは国内ではもっとも飼育数の多い人気のサイズです。
胴長短足の独特の体型をした犬種で、もともとはアナグマなどの穴の中にいる小動物の猟をする為に作出されましたが、現在では日本を含めて世界中で愛されるコンパニオン・ドッグとなりました。ただ、人気犬種であるが故に乱繁殖などの標的とされ、遺伝性疾患や障害を持って生まれてくる個体もいる悲しき運命を背負った犬種ともいえます。
ミニチュアダックスのロングに関するまとめ
ロングコートの犬種にとって、ブラッシングは健康を維持する為にも見た目的にも必要なお手入れの1つ。ロングコートのミニチュアダックスも、日々のブラッシングが重要になりますので、スキンシップを兼ねて、定期的なブラッシングを行ってあげてくださいね。
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ミニチュアダックスの性格と特徴
ユーザーのコメント
女性 シュナ
40代 女性 SUSU
ダックスフントはペットショップを覗けば必ずパピーの子がショーケースにいるといっても過言ではないくらい、日本ではポピュラーで人気の犬種です。
実際、愛犬と暮らして9年近くになりますが、陽気で愛嬌があって人間くさい所もあって、我が家の宝物です。
お手入れについてですが、パピーの頃によく読んでいたダックスの飼い方本には、記事にもあるように、頻繁にお手入れをしてブラッシングに慣らし、健康的な皮毛を保つようにと書いてあり、こまめにブラッシングをしていた時期もありましたが、今はほとんどしていません。
月に1度、シャンプーをお願いしているトリミングサロンで毛を乾かす時に、軽くお願いしている程度です。
我が家の愛犬の場合ですが、パピーの頃から肌が弱く、冬場は乾燥による湿疹が、夏場は高湿度によって菌が繁殖して起こる急性湿疹が出来る場合が多く、ブラッシングはあまりしないようにしています。
ブラッシングをする際に、どうしても肌にブラシが当たってしまい肌を傷つけてしまうことが多いようで、トリミングサロンでブラッシングをしてもらった翌日から2、3日、とても痒そうでよくみると湿疹が出来ていることが多く、サロンには事情を話して、乾かす時は基本は手ぐしで、ブラシを使う際は、極力、肌にブラシを当てないようにお願いしています。
この方法をとってから冬でも夏でも湿疹が出来ることがとても少なくなりました。
乾かす時以外のブラッシングを止めようと決めた際、毛玉が出来やすくなってしまうのでは?と心配したものですが、結果的に全く問題はありませんでした。
唯一、耳毛はたまに毛玉が出来ることがあり、たまに軽くラバーブラシでとかす時があります。
ブラッシングで外からお手入れをすることはとても大切ですが、中からのメンテナンスも重要だと思います。
体は食から作られるとよく言いますが、これは人間に限ったことではなく、動物も同じだと思います。
合成添加物が入っているフードやおやつは与えないようにし、時間のあるときは手作りご飯を与えるようにしています。
手作りご飯の際には良質なオメガ3配合のオイルをトッピングするようにしており、これによって毛並みは格段に変わったと思います。
トリマーさんに「毛並みがとてもきれいにですが、毎日のお手入れの際に何かしていますか?」と聞かれたことがあります。とても嬉しく思いましたが、実際はブラッシングはほとんどせず、シャンプーも多くて月2回です。
ダックスの飼い方本に書いてあることとは全く違う育て方をしてしまっている我が家ですが、毛玉もなく匂いや湿疹もなく、問題なく過ごしています。
記事にもあるように、ダックスフントは人気犬種故に無理な繁殖によって、生まれつき様々な疾患をもって生まれてきた子も多いようです。
肌が弱いタイプのワンコは、我が家のようにブラッシングをやめてみるのも1つの方法かもしれません。
毛玉を防ぐ方法はブラッシング以外にもあります。
痒みはとても辛いものです。シャンプーやステロイドの他に、時間はかかりますが、内面から直すということも長い目で見れば大切なことかもしれません。
40代 女性 メル
家での被毛のお手入れは、おもにスリッカーブラシを使っていましたが、最初は加減が難しかったです。力を入れず、軽くほぐすようにとかすのがポイントです。胸の飾り毛のところなど、もつれやすいところは、ブラッシングスプレーをふきかけておいてから、スリッカーブラシを使うとよいと思います。
グローブタイプのブラシは、(たぶん使い方が悪かったのだと思いますが)よけい絡まったりして、うちの子たちにはうまく使えませんでした。でも遊んでくれていると思ったのか、グローブでなでると喜んでいたので、スキンシップにはなっていたのかも?
ダックスは脚が短いので、地面とすれたりして、お腹の毛も汚れやすいです。清潔に保つという意味でも、散歩の後など、お家で軽くブラッシングしてあげるのは良いことだと思います。
女性 白川
ミニチュアダックスのロングはスパニエルの性格もあって大人しいです。他の被毛のミニチュアダックスよりも甘えん坊な面もあるので、こまめなブラッシングなどでコミュニケーションをはかると良いと思います。換毛期には大量に毛が抜けることがあるので、絡まる前に取り除いてあげましょう。静電気防止スプレーを活用すると絡まりにくくなります。毛玉をほぐす時は、コームを縦にして少しずつ梳かしていくとほぐれやすくなります。
ミニチュアダックスのロングの被毛は全体的に細く柔らかいですが、特に柔らかい被毛を持つ部分、耳や脇、内股、首回りなどは毎日ブラッシングしておくといいと思います。
女性 あさり
うちの犬と仲良く遊んでくれるわんちゃんもロングヘアのダックスで、穏やかでとてもイイコなんです。少しウェーブした美しい艶々の被毛は、きっと飼い主さんがまめにお手入れをしているからだったんですね。
女性 いちごジャム
30代 女性 はる