里親とは?
ミニチュアダックスを家に迎える方法として一般的な方法はブリーダーとペットショップですが、それ以外では「里親になる」という方法もあります。
里親とは、犬を譲渡してもらい自分の愛犬とする制度の事であり、費用としては有料の場合と無料の場合があります。
さらに有料の場合でもワクチンや治療費等の諸費用のみを負担する場合と犬に関する費用も払う必要がある場合とがあります。
また、里親を探しているところとしては愛護センター、動物愛護団体、一般家庭があります。
現在日本では1年間で30万といわれるほど、多くの犬が殺処分されています。
以前に比べると減少傾向ではありますが、未だに多くの無垢の命が奪われているのが現状なので、こういったところから犬を受け入れる事も検討してみるといいでしょう。
正しい里親の選び方
里親として犬を家に迎える時の注意点としては、そのわんちゃんが子犬の場合もありますが、ほとんどが成犬なので、犬を飼育する上で最も可愛らしく、楽しい時期である成長期を一緒に過ごせない事は、ある程度覚悟しなければいけません。
もちろんですが、成長期だけが犬を飼育する上で楽しい時期ではありません。犬との生活全てが楽しい時期でああると思います。
そもそも子犬の時期というのは約6~8か月ほどしかないので、犬の生涯のなかではでそれ以降の時間の方が長いわけで、そこを気にしない方であれば、ぜひ里親になる事を検討してください。
家族がいる方で里親になることを考えている方は、家族全員の同意が必要であり、犬を飼育する環境が整っているのかを検討する必要もあります。
家族のうちに1人でも犬の飼育を反対している人がいるならば、犬を飼うのはやめた方がいいでしょう。
また、犬を飼育する際にはある程度の広さが必要なので、そういった環境が整っているのかどうかを事前に確認して、迎えてあげてください。
先住犬がいるのであれば、先住犬が他の犬を受け入れる性格かどうかを検討しないと、後々大変な目に合います。
犬を飼育するという事はお金がかかります、特に治療費は急な病気やけがをする可能性もあり、又、譲渡される犬の中には不幸にも病気を抱えた犬もいるので、ある程度の経済的余裕と覚悟が必要ですよ。
譲渡される犬は先に述べたとおり、成犬の場合がほとんどである為に極端に憶病だったり、独特の癖があったりする場合もあります。また、中には虐待や飼育放棄を経て里親を募集することになった犬たちも少なくないことから、トラウマや心の傷を抱えていることも少なくありません。そんな犬たちの里親になる覚悟を決めたら、そういったものも丸ごと受け止める気持ちで愛してあげてください。
成犬を譲渡してもらう事は大変な事もあると思いますが、警戒心を抱いている犬が心を開いてくれる瞬間に味わう何とも言えない嬉しい気持ちは、ブリーダーやペットショップから迎えた犬では経験できない感覚ですよ。
ただ、希望している犬種があれば、常に希望している犬種がいるとは限らないので、どの犬種でもいいのであればいいですが、希望している犬種以外は嫌だという方は待たなければいけない場合があります。
動物愛護団体は譲渡までいろいろ手続きが煩雑な為に、面倒だと思う方もいると思いますが、各団体の人は一途に動物を愛してくれる人を探しているので、全てをしっかりと対応してください。
おすすめの里親リスト
ここではミニチュアダックスの里親の募集を行っているところを紹介したいと思います。
ペットのおうち
犬の他にも猫、小動物、魚、鳥、爬虫類の里親を募集しているサイトで全国から探す事ができ、保健所収容している動物も探す事ができるので容易に探す事ができます。
転売目的の譲渡が禁止されていて、避妊去勢手術の義務ではありませんが、協力を求めています。
当たり前ですが、終生飼養をするように求めていて、里親になる為には会員登録をする必要があります。
ANIMAL REFUGE KANSAI
非営利や非政治の施設団体であり、動物を愛し、共に生き、積極的に救いの手を差し伸べようとする人たちの、ネットワークを作る事を目的としている日本最大の動物愛護団体です。
1990年に代表であるエリザベス・オリバー女史によって設立され、1999年にNPO団体として承認され、世界最古の虐待防止協会であるRSPCAの協会員として2008年に日本で初めて認定されました。
ARKは大阪にある団体ですが、東京にもオフィスがあり、定期的に里親会を開催しています。
the VOICE
2013年に経験豊富なボランティアが集まって設立され、犬や猫、ウサギを保健所や愛護センター等から引取り、新しい家族を見つける活動を行っています。
上記で紹介したペットのおうちにて最新の募集が確認できます。
公式HP:http://thevoice-japan.org/
姫路キャンフェル
2001年に動物の命を大切にして、不幸な動物を助けて不幸な動物を作らない事を目的に設立され、飼育管理や里親探しなどの活動を行っています。
犬の他にも猫、ミニブタの里親探しを行っていて、定期的にイベントも行っています。
※アニマルメリーランドから姫路キャンフェルへ施設名を変更して新しくスタートしているようです。
公式HP:https://himejicanfel.wixsite.com/mysite
各都道府県の動物愛護センター/管理センター/保健所
各自治体には行政が運営、管理する動物に関する業務を行っている保健所が設置されています。迷子になった動物の保護や動物飼養の指導、殺処分などさまざまなことを行っていますが、その中で保護された犬の里親を募集し譲渡するという業務もあります。
最近では、こういった愛護センターや管理センター、指導センターなどと呼ばれる施設もあり、いつでも保護された動物を見ることができたり、ふれあいイベント行ったり、犬のしつけ教室を行ったりしている場所もあります。また、ホームページで里親募集中の犬猫の情報をチェックすることもできます。
まとめ
現在の日本では、イギリスやオーストリアなどの動物愛護先進国に比べて里親制度が浸透しているわけではありませんが、民間の保護団体はもちろん行政の愛護センターなども市民に身近な存在になるべくイベントを行ったり開放的な施設づくりを行ったりとさまざまな工夫をこらして取り組みを行っています。そういった努力や、捨て犬を保護する取り組みをピックアップしたテレビ番組があったり、有名人・著名人が里親になることなどで少しずつ里親制度そのものの認知が広まっています。
ミニチュアダックスは人気犬種の1つなので、他の犬種よりは里親探しを行っているところもあるので、ミニチュアダックスを探している方は一度保健所や動物愛護団体などのサイトや施設を見てみるといいですよ。
もちろん、里親になるということは“まっさら”な子犬をペットショップやブリーダーから入手することとは違い、予想外のトラブルやしつけの大変さなどもあるかもしれません。そういったことも含めて愛情をもって犬に接することができるのであれば、ぜひ新たな飼い主を待っている犬たちの里親になってもらいたいと思います。
▼ミニチュアダックスについて詳しく知りたい方はこちら
ミニチュアダックスの性格と特徴
ユーザーのコメント
女性 あかり
子犬だろうと成犬だろう「家族」に迎えて暮らすのは大変なことです。進学・就職・結婚・出産と人生の中で大きな節目は幾度となく訪れますが、犬を飼うというのは、それと同等、人生を変える決断です。恋人とはサヨナラできても、愛犬とサヨナラするのは「空に帰す時」だけと覚悟して下さい。
里親になるためには、譲渡される団体から「審査」されるという傾向が強くあるのも当たり前ですが、迎える側としても、各団体をしっかり見極めることも大切です。また、子犬で迎えたとしても後からわかる先天的な疾患の可能性はあるものですから、里親として迎える際は、目に見えない肉体的疾患の可能性よりも、ミニチュアダックス自身が抱えている可能性がある「心の傷」のことも気にしてあげて下さい。
女性 シュナ
こちらの記事を読んで改めて感じましたが、そうですね、子犬のころは本当にかわいいですが、6~8ヶ月のこと。わんことの生活はそこから先の時間のほうがずっと長いです。里親さんを募集している背景にはそのわんこがそこにきた経緯があると思いますので、そこも含めてわんこに愛情を注いでくれ長い目でみてくれる方と出会えたらわんこにとってこれ以上の幸せはないと思います。また、犬を飼うことは本当にお金がかかります。大型犬よりは小型犬のほうがかかりませんが、病院費、毎月のご飯代、毎年の注射代、夏冬には愛犬のために空調を整えるので電気代もかかります。すべてを理解した上でいい里親さんに会えるわんこがふえることを祈りたいです。
30代 女性 ハッピー
女性 雲