コリー犬の性格や特徴
コリーというと、ボーダーコリーもいて紛らわしいのですが、これは大型の、長い毛のふさふさした上品な感じのラフ・コリー、一般にコリーと呼ばれている犬についてのお話しです。
コリーは大型犬ですが、同じ大型犬でもシェパードが精悍(せいかん)、ジャイアントシュナウザーが威厳(いげん)なら、コリーは気品(きひん)と例えることができます。
それほどコリーは品のよい犬なのです。
ビクトリア女王がご自分で育てて品評会に出品されたほど、上流階級に持て囃された犬です。
特徴は豊かな毛並みと細面(ほそおもて)、それとしなやかな歩みです。
牧羊犬らしい身のこなしもコリーの特徴です。
番犬としての特性が抜群で、寒さに強いのも長所といえるでしょう。
目と耳が特徴的で、優雅な頭の形とともに、コリー独特の賢こそうな表情が表れています。
コリーの性格は穏やかで優しく、飼い主に忠実で、たえず飼い主に喜んでもらいたいという様子を見せます。
敏感で頭がよく、いつも刺激を求め運動をせがみます。
それが足りないと、ストレスが溜まってしまうようなところがあります。
大型犬なりにたっぷりと運動の時間をとってやることが大切です。
コリー犬を飼うには
みなさんお気づきでしょうか。
最近、コリーは滅多に見かけなくなりました。
それもそのはずで、年間に生まれる頭数がゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーの7000頭に対して、コリーは10分の1、わずかに700頭です。
1950年代半ば、コリー・ブームが起こりました。「ラッシー、家路」という映画がブレークして、世の犬好きたちがラッシーだ、コリーだと大騒ぎになったのです。
街にはコリーが溢れました。
悪いことに、コリーはみな「ラッシーのように賢い!」と思い込んだ飼い主がしつけを間違えて、異変を知らせる吠え声が近所迷惑だと嫌われて、コリーは吠える犬という悪評が立ってしまったのです。
そして、姿が似ているシェルティーが増えるとともに、コリーはがくんと減っていきました。
このあと、しつけのところでお話ししますが、これは飼い方としつけ次第で、当然犬たちのせいではありません。
コリーは全体に頭数が少ないですから、子犬は街のペット屋さんではまず見られません。
里子になっているコリーも少ないので、コリーはやはり特化したブリーダーから求めてください。
下記のブリーダーがお勧めです。
マザーレイク犬舎
http://homepage3.nifty.com/mother-lake/index.html
コリー犬を飼うには:しつけのこと
さて、前に書きましたが、コリーが大人気になって、われもわれもとコリーに「コリった」ことがありました。
コリーは放っておいてもラッシーのように賢いんだろうと、あまりしつけに拘らない飼い主が多くいたのでしょう。
コリーは大型犬ですから、吠えると結構迫力があります。
だからと言って、しつけもしないで「吠えるな」というのは無理があります。
そもそもが牧羊犬として、吠えることも仕事のうちなんですから。
それで「よく吠える犬」というレッテルが張られて、頭数が減ったというわけです。
そこで、いよいよしつけの話になるのです。
まず、コリーは屋外でひとり放っておかれるより、室内で飼い主の周りに落ち着く方が好きな犬だということを分かってください。
朝晩、しっかり運動をさせて室内で飼う。
コリーはそんな犬です。
身近にいて、吠えることの善し悪しを教え込む。
これは犬と気持ちを通じ合うために必要な事です。
コリーは賢明な犬です。
飼い主の考えを汲もうと一心に注目する様子は、なんとも愛おしいものです。
指示がはっきり分かれば、コリーは敏感に反応してくれます。
だから、飼い主は指示をはっきりと伝えることがとても大切なのです。
教える、分かったらほめる。それを繰り返すことで、コリーとの信頼関係はばっちりです。
「負(お)うた子に教わる」という言葉がありますね。
背中に負ぶった子供に教えられる、という意味の言葉ですが、振る舞いが上品で優雅なコリーを引いて散歩する飼い主が、荒っぽい歩き方をしているのは滑稽(こっけい)ですよね。
コリーに合わせて、飼い主も上品な歩き方を身につける、などということがあってもいいと思います。
人間が犬に教わる、まさに負うた子に…、ということです。
大事なことをひと言。
コリーはふさふさとして長い毛並みが命です。
常にブラシを持って、二日に一度はブラッシングをしてやってください。
エレガンスさが売りのコリー、まめなブラッシングでコリーの魅力を引きだしてやってください。
まとめ
コリーといえば、どうしても「名犬ラッシー」の「印象が焼き付いて、大抵のコリーファンはここに根っこがあります。
Lassie というのは英語で女の子の愛称(男の子は Laddie)で映画の中のコリーは当然メス犬です。
映画の中のあのコリーは、女の子らしくどこか優しさと柔らかさがありました。
コリーと生活を共にできる人は幸せです。
自分の周囲にいるものを守ろうという、番犬の資質が豊かな犬ですから、飼い主はコリーを飼っているつもりがコリーに見守られているような錯覚さえ覚えるといいます。
何のために犬を飼うのか、と聞かれたら、コリーと一緒に生活する人はきっと「よき伴侶(はんりょ)が欲しかったから」と答えるでしょう。
コリーとは、そんな犬なんです。
ユーザーのコメント
20代 女性 すず
我が家のわんちゃんが少し活発なのでいつも遊んで遊んでとちょっかいを出すのですが全く嫌がらず、しつこがらず面倒を見てくれています(笑)
30代 女性 TIKI
近年見かけなくなって、代わりにシェルティーやボーダーコリーといった少し小さいサイズが多くなりました。個人的には、あの大きなサイズのコリーが再び増えてくれたらいいのにと思ってしまいます。
30代 女性 ミニー
30代 女性 Chappy
私はコリー犬は吠えるイメージがないです。そして今はコリー犬が減ってきているのですね。テレビの流行りとかで、人気になったり逆に人気がなくなったり…激しすぎて怖くなりますよね。
50代以上 女性 K9-ABC
せめて今は、あの名画を観て、本当のラフ・コリーの素質と可能性を再び讃えたいを思いました。経済が発展したとはいえ日本では年間殺処分頭数も多く、犬と、その犬との生活をきちんと理解して飼う文化は、まだ発展の余地があると思います。
飼い主も、犬を含む愛玩動物も、周辺の方々も、誰もがその愛玩動物との触れあいがあることを幸せと感じる懐の深い社会が来ることを願ってやみません。我が家の愛犬は、ちょっとやんちゃな面の残るシニア期に入ったボーダー・コリーですが、私も愛犬をもっと良く理解できるよう、愛犬が皆に愛される存在であるよう、日々努めたいと思います。
女性 匿名
うちの犬は少しラフコリーのイメージとは異なり、運動はイマイチで指示をわざと無視して相手の出方を窺っていますね。どこまでチヤホヤしてくれるんだこいつは?みたいな。必ず初対面の人には試すような行為が見られます。いらん方向にも賢さが発揮されるので、どこまで許容していいものか困ることもたまにあります。(ー ー;)
気分屋な時もありますが、基本的にはこちらの意図をくんで動いてくれることが多いです。でも、飼い主を喜ばせることが好きというよりは、自分の行動で人が脱力して笑う顔を見るのが好きなフシがあります。
社会性を徹底して仕込めば、外見の上品さも相まって誰にでも可愛がられる最高の名物犬になれると思います。天使です。(^ー^)ノ
50代以上 男性 匿名
まさにパートナー、バディーといった表現が当てはまる犬種ですね。
多くの犬種を扱って来ましたが、指示を出す側の意図を理解しようとする意識が非常に強く、躾の方法を間違えなければとても教えやすいと思われます。
また、他の生き物に対しても攻撃性は殆どなくうまくやっています。
但し、感受性が強いと思われますので情緒が不安定な方は飼わない方が良いかもしれません。
50代以上 男性 匿名
まさにパートナー、バディーといった表現が当てはまる犬種ですね。
多くの犬種を扱って来ましたが、指示を出す側の意図を理解しようとする意識が非常に強く、躾の方法を間違えなければとても教えやすいと思われます。
また、他の生き物に対しても攻撃性は殆どなくうまくやっています。
必要な事として十分な運動、これは「歩く散歩」ではなく「走りこみ」が必要です。
リードを引っ張らない躾をした上で、自転車併走で夏場は2km、冬場は4km程度を40km/hで走るとストレスなく一日を過ごせるようです。(アスファルトは不可、爪が磨り減ってしまいます。)
但し、感受性が強いと思われますので情緒が不安定な方は飼わない方が良いかもしれません。
女性 コロ
性格は記事の通り「穏やか」です。優しく挨拶してくれたのに、うちの小型犬は対面した時あまりの体格の大きさにびっくりして、後ろ足がガタガタ震えてしまいました。
女性 もふころ
頭数も多く個々の力もあるので、柵を頑丈にしないと倒されてしまうらしく、家の周りは高さもある鉄の柵でがっちり囲まれていました。