ボーダーコリーの平均的な寿命
ボーダーコリーの平均寿命は10~14歳といわれますが、17歳以上生きたボーダーコリーもいます。一般的に犬の平均寿命は11.9歳といわれ、純血犬種では11.3歳、ミックス犬では13.3歳とミックス犬の方が若干ではありますが、ボーダーコリーは長寿といえます。ちなみに、犬の場合は性別による寿命の差はないといわれます。
この平均寿命は全ての犬種が含まれていますが、犬はチワワのような超小型犬からグレート・デーンのような超大型犬、ボーダーコリーのような中型犬に分類されます。一般的には体が小さい犬種の方が長寿で、大きい犬ほど短命といわれ、中型犬は長くもなく、短くもなくといった所です。
ボーダーコリーの寿命を延ばすための秘訣
ボーダーコリーを含めて長寿の秘訣には、健康管理・ストレス・定期的な健康診断が必要不可欠といわれます。当然のことですがボーダーコリーの寿命を延ばすには「健康」が欠かせません。特に食事の管理はしっかりと行いましょう。
低脂肪で質の良いタンパク質は筋力維持にとても重要です。牧羊犬として運動量の多いボーダーコリーですが、老犬になるとやはり運動量も著しく低下します。ライフステージに合わせた食事の質や量の管理も必要になります。
老犬になっても適度な運動が持続できるよう、肥満には注意しておきましょう。その為には、日々の健康管理や定期的な健康診断を行う必要があります。
また、長寿にはストレスも天敵です。犬種によっても個体によっても何がストレスになるのかが変わりますが、飼い主はそのストレスとなるものを排除するように努めましょう。
ボーダーコリーは運動が必須!
牧羊犬として生まれたボーダーコリーは運動欲求も犬一倍!室内や狭い空間にばかり置いておくと、とてもストレスを感じてしまいます。散歩に加え、自由に走らせてあげられる環境も大事です。
また、知能もとても高いため、瞬発力を必要とするフリスビーや考えて進むアジリティなども向いています。
散歩の時間は決めない方が良い
学習能力の高いボーダーコリーには、散歩の時間を決めない方が賢明です。何故かと言うと、ボーダーコリーは習性でその時間になれば外へ行けると覚えてしまうからです。
ですが、人間の都合で散歩の時間がずれてしまうこともあるでしょう。そんな時、散歩の時間になっても連れて行ってもらえないとストレスになってしまいます。散歩に行く時間を不規則にすることで、そのストレスも解消されます。
適切な運動量を心がけて
ただし、必ず毎日決まった時間、運動やトレーニングをさせなければいけないわけではありません。ボーダーコリーは関節系の疾患に注意しなければならない犬種です。スタミナも抜群にあるので、うっかり走らせすぎて怪我をしてしまった、なんてことにならないよう飼い主が注意しながらコントロールしてください。
ボーダーコリーの寿命にかかわる病気の症状と兆し
特に純血犬種はそれぞれなりやすい疾患があり、ボーダーコリーのなりやすい疾患には、
- コリーアイ
- 股関節形成不全
- 糖尿病
- セロイドリポフスチン症(CL病)
などのものがあり、特に「セロイドリポフスチン症」は命に関わる疾患なので注意が必要です。
こういった症状や病気は、当然のことながらボーダーコリーの寿命に関わってくることなので、ボーダーコリーをこれから飼うかた、あるいは飼い主は知っておきたいことですね。
ボーダーコリーの「セロイドリポフスチン症」
遺伝的に脳内の老廃物を除去する酵素が欠損し、中枢神経に老廃物が蓄積し続け、中枢神経障害を起こす致死性の病気です。運動機能障害、知的障害、視力障害を発症し急速に進行した後、死に至ります。
ボーダーコリーにもみられる「遺伝性の病気」で、発症率は稀(1/1800以下)で、他の犬に移ることはありません。また、治療法がないため完治出来ず、多くの場合死に至るやっかいな病気です。キャリア犬は如何なる場合でも発症せず、外見上は健康な犬と変らないのも特徴です。
発症した犬は約15ヵ月位まで正常と変わりはありませんが、萌芽期から身体の細胞に老廃物(セロイドリポフスチン)を蓄積させる新陳代謝のに異常がみられます。通常、代謝老廃物はワンちゃんの脳内で酵素の働きによって分解・除去されますが、CL病の場合はこの老廃物が除去されないため、中枢神経に老廃物が蓄積され、症状を発症します。
セロイドリポフスチン症の診断方法
セロイドリポフスチン症の診断は、2歳までのボーダーコリーに、以下の幾つかもしくは全ての兆候が病気の症状として表れているかを認め判断します。
- 視力障害からくる極端な不安や恐怖
- 歩行困難による足元のふらつき、段差の昇降困難
- 異常な興奮状態や錯乱行動
- 方向感覚を失い、奇妙な行動を取る
- トイレを忘れる
フィラリアの予防薬、イベルメクチンの使用が危険
ボーダーコリーの他にもコリー、シェットランド・シープドッグ、ビアデッド・コリー等のコリー犬種は主にフィラリアの予防薬として使用されるイベルメクチンの使用が危険とされます。他にも投与できない薬剤があります。早めに血液検査をしておくほうがよいでしょう。
ただ、フィラリア予防薬程度の投薬では問題ないという説があります。
ボーダーコリーの寿命に関するまとめ
全犬種最高の頭脳を持つといわれるボーダーコリーはしっかりとしつけをすれば、間違いなく素晴らしいパートナーとなる犬種といえます。そんなボーダーコリーと共に過ごすかけがえのない時間を少しずつ伸ばす為には、飼い主の不断の努力が必要となります。ボーダーコリーは他の犬種と比べて比較的寿命は長いのですが、油断は禁物です。常に健康を意識した生活、環境を整えてあげるよう心がけてくださいね。
▼ボーダーコリーについて詳しく知りたい方はこちら
ボーダーコリーの性格や特徴
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
30代 女性 38moto
ボーダーコリーは健康上の問題が少ない犬種ですが、長生きをさせるには何より飼い主の健康管理がしっかりしていることが大事です。遺伝的に糖尿病になりやすい子もいるので、肥満にならないように注意してください。
元々牧羊犬なので、瞬発力に優れています。走り出すとスピードも早いので、飼い主が制するしつけが必要になります。
子犬の頃からの運動は筋肉を付ける意味では効果的ですが、成長期の過度な運動は足腰を壊してしまうことがあるので注意しましょう。ボーダーコリーは股関節形成不全になりやすい犬種です。無理のないトレーニングなどの運動をしてあげると良いと思います。
女性 ポムポム
40代 女性 かえまり
コリーアイになりやすいです。
コリーアイとは、視神経や強膜をはじめとした目を構成する組織に色々な形成に異常がおこることです‼若いうちに病状が進行して失明してしまうこともあり注意が必要です。そして、残念ですが治療法はありません。遺伝性疾患であることがわかっていて、軽症でもコリーアイ症候群を発症した子は繁殖にはすすめられないのだそうです。あとは動脈管開存症にもなりやすいらしいです。聞いた話によると、胎児のときに動脈と肺動脈をつないでいる動脈管とよぶ血管があり、生まれた後も閉鎖せずに残ったままになってしまう先天性の病気だそうです‼難しい病が多いのですが、せっかく家族になったのですから、時間を大切にして、寿命を延ばしたいですね。
女性 うっどすとっく
実家のお隣さんちには2匹いましたがイメージ的にボーダーコリーはスリム。
毎日、1日朝晩2回のお散歩をしていました。
何となくボーダーコリーを見ると、羊たちを広い草原で追いかけてるイメージですよね。
それだけこのワンコは運動が重要なんだと思います。
もちろんどのワンコもストレスは大敵です。ストレスから病気を引き起こすこともあります。
「セロイドリポフスチン症」についてですが、この病気は遺伝性のものなので非常に稀ではありますが、人間でもみられるそうです。
ワンコだと一歳を超えないと症状が出ないようで、予後不良の病です。
そしてこの病気には治療法がないそうです。
この病気は遺伝性の病気なので繁殖する前に「遺伝子検査」をすることで、辛い病気を持って生まれてこないようにすることは出来るようです。
できればこういう病気に対しても、もっともっと獣医学が発達し、治療法が確立して欲しいなといつも思います。
女性 噴水広場
以前ボーダーコリーの飼い主さんに、ボーダーは常に緊張状態にあるから睡眠もきちんと取れない犬種なんだ、と言うような話を聞きました。お仕事をさせるのに、そういった犬をかけ合わせていったそうなんです。だから犬のなかでは短命かも、と言われたのです。
それを聞くと、あの俊敏な動きや賢さの理由が少しかわいそうに思えてしまいましたが、健康で長生きして欲しいのはみんなの願いですよね。
女性 数の子
女性 ピンク
40代 女性 レオン
特に大きな病気も怪我もなく今日に至りますが
最近は歯周病により目の下が腫れる頻度が多くなってきました。
それ以外は、とっても元気(笑)
お散歩も好き。寝るのも好き。ごはんも好き!
できるだけ長く生きていて欲しいです。