柴犬がドッグランで嫌われている?守るべきマナーに気をつけて!

柴犬がドッグランで嫌われている?守るべきマナーに気をつけて!

飼い主への忠誠度ナンバーワンの柴犬。「誰でもウェルカム♪」なタイプとは言えませんが、本来はとても賢く、物静かな犬。なのになぜドッグランで敬遠されがちなのか。かつて柴犬の飼い主であった私も、「なぜ?」の理由、経験と観察をもとに考えてみました。

はてな
Pocket
お気に入り登録

柴犬はドッグランで敬遠される?

柴犬の飼い主ではない人どうしで柴犬の話になると「ああ⤵柴ね・・・」という微妙な反応が返って来ることが多い・・・。

寝転ぶ柴犬

どうも、柴犬というと「豹変する」「いきなり咬む」「怖い」というイメージを持つ人が少なくないようです。
その理由は、ドッグランなどで柴犬の絡むトラブルが多いとされるため。

散歩でのすれ違いだけなら、互いに吠え合うのは柴犬に限ったことではなく、実際、私が散歩中にすれ違う柴犬達は、むしろ他の犬には無関心な様子で淡々と飼い主さんの横について歩くコのほうが多いように感じます。

ただ、近年、狩猟犬も牧羊犬も牧牛犬も、犬種に関係なくフリーにできるドッグランが増えたことを背景として、柴犬の独特な気質が刺激される何らかのきっかけが、限られた空間内に集中するためにトラブルが起きやすく、ことさら柴犬のトラブルがクローズアップされるようになったとは言えるかもしれません。

知っておきたい柴犬の気質について

ねそべる柴犬

飼い主に忠実、他の人には愛想に欠ける?!

同じ犬種だからといって、どの犬も皆同じ性格なわけではないことは、柴犬も同じこと。おっとり、人にも犬にも友好的、活発、遊び好き、人見知りと、様々です。

ただ、柴犬で、とかく問題視されがちなのが攻撃性。これも個体差があるのは言うまでもありませんが、プロトタイプとしての柴犬は「ワンマンドッグ」と言われるように、一人の飼い主に忠実で、他人や他の犬に対して愛想の良いタイプでないとは言えます。

また、強い警戒心と独立心があり、精神的にも肉体的にも強靭です。
そうした持って生まれた犬種としての気質の中で、個体によって強い攻撃性が、時に際立って現れてしまう理由は二つ考えられます。

血統的問題

柴犬の「飼い主に忠実」という、良い家庭犬としての気質を引き出すべく、きちんと勉強し個体を選んで交配を行うブリーダーもいますが、中には気質に関係なく、見た目重視、販売効率重視の良質とは言い難いブリーダーもいて、攻撃性が出やすい血筋の子犬が出回っている可能性は否定しきれません。

「子犬の性格(気質)テスト」というものがあり、これによってある程度、生来の気質を判定することが可能なので、興味のある人は調べてみてください。

ただし、「攻撃性の出る可能性があるから飼えない」ということではありません。
しつけの面で苦労はあるかもしれませんが、それはどんな子犬でも大なり小なり経験するものです。間違ったしつけで、元来、イイコに育つはずのコが、咬む犬になってしまうことは往々にしてあるのです。

難しい気質の柴犬でも、適切な方法でしっかり取り組めば良い子に育てることはまったくもって可能です。
最近では、「子犬のようちえん」など、パピー・トレーニングに重点を置いているトレーナーも多いので、しつけに迷ったらぜひプロに相談することをお勧めします。

しつけと飼い主との関係の問題

子犬期のしつけの大切さはずいぶん広まってきましたが、柴犬も同様、生後3ヶ月までの社会化期にしっかり人や周囲の環境に慣らすこと、そして基本的な「飼い主とのアイコンタクト」「オスワリ」「フセ」「マテ」「ツケ」「オイデ」などをきちんと教えることです。

体罰は、飼い主への信頼を損なわせる最悪の行為。
柴の子犬の時期は特に甘噛みが多く、遊び方も激しいため、つい手を上げてしまう飼い主もいるようですが、このことが後に様々な火種になります。体罰を加えられて育った犬は、恐怖心から咬むようになってしまいます。

柴犬がドッグランを利用するときの注意あれこれ

吠える柴犬

自分の犬から目を離さない!!

さて、ドッグランの話に戻って。
一見、穏やかで友好的に見えても、第三者にとっては、その柴犬がどういう一面を持っているかは分りません。何らの刺激によって、突然、攻撃のスイッチが入りやすい柴犬は確かにいて、飼い主自身ですら予測できないこともあります。そもそもが、飼い主が予測できないこと=自分の犬を把握できていないこと自体に問題があるとは言えるのですが。

その柴犬がのんびり他犬の遊びを眺めていても、また他犬と楽しそうに遊んでいても、犬同士の興奮に刺激されたり遊びがヒートアップした時、または相手の犬との組み合わせによってどのような反応が飛び出るかは、他の飼い主が見抜くのはなかなか難しいものです。

ドッグランにおいては、やはり飼い主の自覚と責任が大きいのです。
犬がどれだけ楽しそうに遊んでいても、ヒートアップする前に確実に呼び戻せるようにしておくことが肝心。
とは言え、遊んでいる最中の犬を呼び戻すのは、飼い主との間にかなりの信頼関係がないと難しいもの。
呼び戻しが確実でないなら、犬が興奮する前に、タイミングを見計らい、リードを付けて外に連れ出すか、他の飼い主さんに協力してもらって遊びを一時休止させるなど。

遊ぶ時間を犬自身にまかせず、飼い主がコントロールする意味で、いったんドッグランから退場することも必要です。犬との遊びからクールダウンさせ、飼い主に集中を戻させるために散歩することもお勧めします。

トラブルの火種となりやすい相手の犬の特徴を把握

ドッグランのトラブルは入り口付近で起きやすいとも言われていますが、テンションがやたらと高い、ボディランゲージをうまく出せない、または上手に読み取れない子犬や若犬、動きがやたらと活発なテリア系などは、柴に限らず敏感な気質の犬にとって刺激になりやすものです。

これらの犬がドッグランに入ってきそうになったら、愛犬の注意を自分に向けさせ外に連れ出すなど、自分の犬だけでなく他の犬の様子もしっかり観察して、先手を打って対応することが大切です。
また、メス同士、未去勢のオス同士もトラブルになりやすいことも理解しておきましょう。
ヒート中、またはヒート前後のメスをドッグランに入れることは、それ自体御法度です。

極小犬との接触に注意

チワワが柴犬に攻撃されたという話を時々、耳にします。なぜなのか明確な理由は分りませんが、極端に小さい体、細かい動きが柴犬の中の狩猟本能を刺激するのではないかと言われています。
とはいえ、全ての柴犬が同じ行動をするわけではないので、チワワなど極小犬との接触は危険だとはっきり断定することはできませんが、ドッグランは、危険を侵してまで留まらなければならない場所ではありません。

全ては自己責任です。事故が起きてから相手の飼い主を責めたところで、何にもなりません。
互いに自分の犬の特徴、気質をよく把握した上で、事故が起きる前に、その場から離れる判断が肝心です。
これは共有エリアに関しての場合ですが、大・中型エリアと小型エリアに分かれているドッグランなら、当然ルールは守ることです。

柴犬は日本犬の中では「小型」に属するため、中型犬とみるべきか小型犬とみるべきか悩むところですが、ドッグランによっては、あえて「柴犬は大・中型エリアへ」と指示している場所もあり、判断に迷った時にはそちらを選ぶのが無難でしょう。

いざ事故が起きてしまったら!

起きて欲しくないことですが、自分の柴犬が犬や人を咬んでしまったら・・・。
どんな言い訳をしようと、誰かが意図的にその柴犬を叩いたり怖がらせたりして攻撃をそそのかしたのでない限り、自分の犬を制御できなかった責任は飼い主にあります。
まずは謝罪が先です。
そしてしっかり傷口を洗い流すこと。付き添えるなら病院に付き添うこと。
治療代は攻撃した犬の飼い主が負担すること。
その後の経過や対応も考えて連絡先を伝えるなど、誠意を示すことが大切です。

このへんの飼い主の対応のまずさゆえに、ことさら柴犬の悪評が立って広まってしまう残念な現実、実際に見聞きしています。

ちなみに、トラブルの真っ最中は、絶対に手を出さないこと。興奮した犬に咬まれるだけです。大声を出しても興奮をあおるだけ。

冷静に首輪に手をかけ対象から引き離し、相手が見えない所まで連れて行って落ち着かせ、落ち着いたところで「オスワリ」など簡単な指示を出してほめてください。
落ち着いているのに「何であんなことしたの!!」と叱っても、犬には伝わりません。飼い主の怒りが理解できず、信頼を損ねるだけです。

犬の喧嘩には水をかける、上着を被せて視界を遮るなどの方法もあるようですが、この効果は未確認なのでお勧めできません。

まとめ

草むらの柴犬

ドッグランで守りたい重要なルール

柴犬のドッグラン利用について、注意したいことをこんな風に並べると、ドッグランは柴犬の飼い主にとって気を遣うばかりで全く楽しくない場所になってしまいそうですが、ここで示しているのは柴犬に限らず、本来ならドッグランを利用する多くの飼い主さんが気をつけたいことでもあります。

ドッグランでは、「ウンチを拾う」「中で飲食しない」など様々なルールを守るのは大前提。実は最も肝心なのは「自分の犬と、自分の犬の近くにいる他の犬から目を離さない」そして「トラブルが起きる前の犬の様子をしっかりキャッチ」して「即座に対応すること」なのです。

こんな理由もあるのかも・・

柴犬が敬遠されてしまう理由について、かつて柴犬と暮らした経験があり、現在は洋犬の小型犬と暮らす私もよくよく考えてみたのですが、洋犬の姿形、振る舞いに慣れている人々にとって、柴犬はいくぶん表情が読みづらいように感じます。
そのため、様々なトラブルの噂も加わって必要以上に「柴犬は怖い」イメージが広まってしまったのではないかという気もします。

犬はとても人の気持ちに敏感です。特に他者の恐怖や不安に対し、生存本能の強い動物が敏感に反応することは当然であり、人側がそうした気持ちを抱く結果、柴犬側も緊張と警戒心を強めることは、十分考えられることです。

また、犬は本格的な争いを避けるために、相手に対して何らかのサインを出すものですが、一部の柴は、そのサインが見えづらく、またサインを出したとしても攻撃に出るまでが極端に短いような気がします。それもまた無分別な交配によって極端に現れた気質なのかもしれません。

これらはあくまで私見なのでご了承のほどを・・・。

本来の柴犬は、確かに日本犬特有とされる気質はありますが、飼い主と共同することを好み、一緒に遊ぶことも大好きで、こちらの言わんとすることをよく理解するというように、優れた性質を持ち、きちんとしつければ非常に良いコンパニオンドッグになる犬です。
正しいブリーディングと適切なしつけが広まり、柴犬に対する偏った評価が正されることを願っています。

▼柴犬について詳しく知りたい方はこちら
柴犬を飼うにはどんな人が向いてる?

はてな
Pocket

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 匿名

    犬友達にオス6歳の小柄な柴犬がいます。
    普段は人間も大好きで、どちらかというと控えめで問題ないのですが、
    いったんスイッチが入ると、犬でも人でも噛んでしまいます。たとえば子犬が不用意にじゃれついてきたり、遊びのつもりで飛びかかったり、飼い主さんがうっかり足を踏んでしまったり、踏みそうになったり、
    犬好きの他の飼い主さんが撫でていて、うっかり耳の後ろを撫でられたら、手に噛み付いたり、近所で噛まれる被害が絶えません。
    多頭飼いで、一緒に飼われているトイプードルとチワワのミックス犬のオスも、遊びで柴犬の上に、ドスンと乗ってしまい、足を噛まれました。
    犬のしつけ教室なども行ったようですが、
    もうこの歳になると無理だと言われたようです。ふだんは飼い主さんも、他の犬
    には近づけないよう、特に子犬や新顔の子の接近には注意しているようです。
    が、ちょっとした油断で、次々と噛みつき事故が起きています。多頭飼いなので2匹を同時に散歩させています。
    何か良い解決策はないでしょうか?
    仲良しの友達として、近くにいて接することも多く、うちはチワワの2頭飼いでいつもは仲良く散歩できますが、もし事故に巻き込まれたらと心配にもなります。また、致命傷になるなど、大事になる可能性もないとはいえず、他人事ながら心配しています。何か解決策を教えてください。
  • 投稿者

    女性 匿名

    一番さん
    それだけやらかしてたら問題だらけですよ。
    よくいうんですよね、「普段は良い子」って。
    問題起こす時も普段の出来事だっていう認識が飼い主にないんですよ。
    犬のしつけ教室を変えて、もっと腕の良いところに相談するしかないです。
    咬む犬にしたのは飼い主の接し方が今までずっと悪かったせいです。
    犬を飼えるのではなく、接し方、関わり方を飼い主が学ばねば。
    それには口コミではなく、ちゃんとトレーナーに頼ることです。
  • 投稿者

    40代 女性 1の匿名の方へ

    仲良しのお友達の柴くんなのですね。ご心配な気持ち、お察しします。
    子犬の時期に何かイヤな経験をしたため小さな刺激にも過剰に反応するようになったか、あるいは遺伝的な気質かもしれません。

    トレーニングは犬の学習理論にのっとって行うもので、トラウマの解消や刺激に対する過敏さを緩和していくのは難しい面があります。犬のようちえんで「この歳になると無理」と言われたとしても、必ずしもそれが最終結論ではありません。シニアの犬でも学ぶことはできるのですから。

    おすすめしたいのは、テリントンTタッチという手法です。
    独特なタッチ(マッサージではありません)や、犬の体のバランスを整える独自の犬具などを使用するワークを行うことで、犬の精神を安定させ自制心を養っていきます。
    各地でワークショップが開かれており、3月、7月、11月にTタッチの大御所(アメリカ人)が来日し、個人セッションも行いますので、ぜひ情報をチェックしてみるか、事務局に問い合わせてみてください。

    ↓こちらは本格的に学びたい人向けなので難しく感じるかもしれませんが、Tタッチについての説明があります。
    http://ttouch.jp/index.htm

    ↓日本のプラクティショナーのページ。開催される一般飼い主さん向けコースについてのお知らせがあります。
    https://www.flcrs.com/

    申し込まれる際は咬む行動が出やすいことを伝えてくださいね。愛犬を同伴せず飼い主様だけの参加でも手法を学ぶことができます。

    またもう一つの方法はフラワーレメディ。耳になさったことがあるかもしれませんが、こちらは検索すれば情報がたくさん出てきます。もともとは人間が対象ですが、ペットにも効果があり専門のカウンセラーや、「ペットのためのフラワーレメディ」という本もあります。
    フラワーレメディは他の方法、たとえばTタッチなどと併せて行うことでより効果があります。

    さいごに。私も柴犬の飼い主でしたが、確かに非常に敏感な気質をしていました。犬が若い頃は、咬むか咬まれるかの真剣勝負だった時もあります。犬が人や他犬を咬むということは怖いことですが、咬む側の犬にとっても心の傷になることは、あまり知られていません。犬の気持ちに寄り添う方法として、上記の二つをお勧めします。どうぞお友達に教えて差し上げて下さいね。
  • 投稿者

    女性 ぽん

    ドッグランだけに限ったことではありません。
    リードを長くし、柴犬が自由に動き回れる状態で散歩をしている飼い主がいます。
    主導権は柴犬にあるため、興奮して飛び回る柴犬を飼い主は制御できません。
    なのにトレーナーにとても良い子と言われていると自慢しているのでビックリです。

    そうかと思えば飼い主が「うちの犬は他の犬と仲良くできる」と言って近づいて来て、結果噛みついて怪我をさせてました。
    唸るとか威嚇もなく、少し離れたところに居た犬に突然横から飛びかかり顔に噛みついていました。

    そんなことが多発していた矢先、別の柴犬にうちの犬が噛まれました。
    前から知っている柴犬だったし、こちらは抱っこしていたのもあり油断していました。
    離れていたのに飛び付いてきてお尻をガブリとやられたのです。
    うちの子は悲鳴をあげて暴れましたが、落ちないように必死に抱きつつ、ぶら下がって離さない柴犬を引き離すために口を探したところ、幸い皮膚に至るギリギリのところで歯が止まっていたので引っ張りました。
    毛が抜けただけで済みましたが、相当な痛みと恐怖だったに違いありません。

    その間、柴犬の飼い主は優しく言葉をかけるだけでした。
    自分の犬に対してそんなもんなんだと呆れると共に怒りが込み上げてきました。

    柴犬をよく分かっている飼い主さんは、リードを短く持ってしっかりコントロールしています。
    他の犬が近づいても攻撃することはないけれど、絶対ではないし柴だからと言います。

    そういう飼い主さん以外の柴犬は全て危険と思って一切の油断はできないと思います。
    抱っこしていても大丈夫ではないことも含めワン友さんたちに広めました。

    でも決して柴犬が悪いのではないです。
はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。