犬の毛が伸びすぎると起こる悪影響6つ!
1.体毛が伸びすぎると皮膚病のリスクが高くなる
夏や冬に毛が生え変わる換毛期のある犬種なら、「アンダーコート」と呼ばれている体毛をブラシなどで梳きとる手入れは必要ですが、必ずしも体毛をカットする必要はありません。
また、いわゆる「スムースヘア」と呼ばれる短毛種の犬も同様です。けれども、現在、人に飼育されている犬のほとんどは、使役のためや愛玩のために、人間の手によって品種改良された歴史を持っています。
つまり、そう言った歴史を持つ犬達は、人間の手を借りなければ、自分の体毛の手入れをすることが出来ないということです。体毛が伸びすぎると、体温調節が出来ないため皮膚の表面が蒸れて、皮膚病のリスクが高くなります。
2.足裏の毛が伸びすぎると滑りやすくなり、怪我のリスクが高くなる
犬の足裏には、肉球と爪があり、その肉球と肉球の間にも毛が生えています。室内で飼育していると、どうしてもその肉球の間の毛が伸びてきます。そうすると、床の上で滑りやすくなり、足に余計な力が入って関節に大きな負担が掛かります。
3.顔の毛が伸びすぎると目を傷つけ、目の炎症を引き起こす
目の上に被さる様に体毛が伸びると、目の中に体毛が入り、眼の表面の角膜を傷つけたり、結膜炎を起こすことがあります。
4.お尻の毛が伸びすぎると排泄物がこびりつき、炎症を起こす
お尻の周りの毛が伸びると、排泄するたびにその周りに汚れが付きます。悪臭を放つだけでなく、便に含まれる細菌が感染し皮膚が炎症を起こしてしまうことがあります。
5.体毛が伸びすぎると体温を調節出来ずに、熱中症になりやすくなる
犬は、人間のように汗をかいて体温を調節することが出来ません。ですから、気温が高い中で生活しなければいけない状態であるにも関わらず、体毛が伸びっぱなしになっていると、体温を調節できず、熱中症になる危険があります。
6.もともとの毛質が変わる
プーリーやコモンドールなど、もともとの体毛に特徴がある犬種が手入れを怠り、フェルト状になるまで体毛が伸びてしまうと、丸刈りするしかありません。そうなると、もう元の独特な毛質の体毛が生えなくなってしまいまう場合もあります。
どのくらいで切るのがベスト?
トリミングのタイミング
ブラッシングしている時にブラシがひっかかるような感触を感じたら毛玉が出来掛かっています。年末年始、GW前、お盆前などはペットサロンが込み合うことがありますので、毛玉がたくさん出来る前に、トリミングのプランを立てましょう。普段からブラッシングをしっかり行い、毛玉対策をすることも重要です。
体毛はどのくらい伸びたら切るのがベスト?
足の付け根、お尻周りに毛玉が出来始めると、顔の周辺の毛も伸びているはずです。犬自身が、しきりに自分の毛の手入れをし始めたら、毛の長さ、自分のニオイなどに対して不満を感じているからかも知れません。
足裏の毛はどのくらい伸びたら切るのがベスト?
足の裏の毛も、肉球の厚みより長く伸びていたらもう赤信号です。その部分は、出来るだけ早くカットしてあげるようにしましょう。
顔の毛はどのくらい伸びたら切るのがベスト?
視界が悪くなったり、目やにが取れなくなったらカットのころ合いです。そして、口周りの毛が口の中に入ったり、食べたもののカスが口周りについて、その手入れの時間が必要になれば、カットするタイミングです。
お尻の毛はどのくらい伸びたら切るのがベスト?
柔らかめのウンコがお尻周りの毛につくようになったり、排尿した際に尿が毛についてその湿り気が乾くことがなく、その汚れが毛にしみ込んで、体毛の色が変わってきたら出来るだけ早くカットしてサッパリさせてあげましょう。
まとめ
「トリミング」や「グルーミング」の目的は、犬の容姿を整えるだけではありません。愛犬の体毛を伸びすぎになるほど長くなるまで放置せず、適切に手入れすれば、皮膚や目が傷つくことを防ぎ、適切に体毛の手入れをすることでダニやノミなどを近づけません。つまり、愛犬の健康を守るためであると言えます。ご自分の愛犬の体毛の特徴に見合ったベストな長さ、ベストな頻度を見極め、愛犬の手入れのプランを考えてみましょう。